*2009年10月26日:対向右折車の“次の”車について
*2009年10月27日:道重さゆみについて
*2009年10月28日:ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク
*2009年10月29日:「日本幻想作家事典」
*2009年10月30日:「誰も知らない人気アニメ&マンガの謎」
*2009年10月31日:大道芸in静岡 2009 初日
*2009年11月01日:島本和彦は面白い [;^J^]
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*2009年10月26日:対向右折車の“次の”車について


 (以前も書いていたら、ごめん。)以下に述べることが浜松市のドライバーの特性なのかどうかは、ほかの街で車を運転した経験がないので、わからないのだが..

 対向右折車が後続車を止めてしまっている場合、例えば、片側一車線の道や狭い交差点で右折待ちをしている対向車に、合図して右折させてあげたとき、その車の運転手はほぼ100%、ありがとうの会釈をしてくれる。それが普通車であろうが、大型車であろうが。

 問題は、その“次の”車である。

 車線を塞いでいた車を“どかして”くれた私に対して、バスなりトラックなりの大型車の運転手は、やはりほぼ100%、ありがとうの会釈をしてくれる。ところが普通車の場合、会釈を返してくれる運転手は、20人にひとりぐらいしかいない。運転席が低い分、会釈を見落としている可能性もあるにはあるが、それを勘案しても、10%には達しないであろう。これはどういうことなのだろうか。(言うまでもないことだが、私は会釈をして欲しいと言っているのではなく、純粋に興味を惹かれているのである。)

 もしかすると、大型車/普通車の違いなのではなく、営業車か否かの違いなのかも知れない。だとすると、教育の問題なのだろうか。また一般に、普通車よりも大型車の方が(渋滞時に)道を譲ってくれることが多く、これは、大型車の方が視界が広く、大局が掴めるので、「全体最適」を図るためのアクションを取りやすいからだと聞いたことがあるが、大型車の運転手が(ほぼ)必ず会釈をしてくれるというのも、その文脈で考察すべき現象なのかも知れない。

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*2009年10月27日:道重さゆみについて


 個人的に、いま一番ウザい低年齢アイドル(十代〜二十代前半ぐらいまで)は、道重さゆみである。(私ぐらいの年齢になりますと、三十代四十代五十代のアイドルがいますので、限定させていただきました。[_ _][;^J^])例の、なんのためらいもなく、「私は、特別に可愛いんです」「ずーっと、可愛いね、可愛いね、と言われて育ってきたんです」「本当に、可愛いんです!」、と、のたまっている小娘ね [;^J^]。最初はネタかと思っていたのだが、どうも本気で言っているらしい。いつぞやのロンドンハーツの格付けでは、ほかの女性タレントたちが苦笑気味に引いているばかりでなく、モー娘の先輩の辻希美にすら、大人目線で意見されておったぞ。あの、辻希美にだぞ [;^.^]。いや実際、並べてみると辻希美が大人に見えてしまうので、相対性とはつくづく恐ろしいものであることよと慄えあがってしまったのだが、閑話休題。[;_ _][;^J^]

 まぁ、可愛い娘が「私は可愛い!」と触れ歩いている分には、「はいはい、」と聞き流してあげればいいのだが(辻希美女史も、「言わせておけばいいんですよ」、と仰っておりましたし [;^J^])..私の目には、道重さゆみは、少しも可愛く見えないのである。どちらかと言えばブ●だと思う。目鼻立ちは十人並みというか、あのくらいの女の子はクラスの同級生に普通にいたと思うし、性格が可愛くないので、その分、印象がマイナスになるのである。(「黒い」「暗い」「灰色の」イメージなのである。)度々引用して恐縮だが、辻希美が言うように、美人じゃないほうが男に好かれようと努力するから可愛くなれる、可愛い可愛いと甘やかされた娘はただただお姫様になるばかりで、男に好かれるための(自分を磨くための)努力をしないから、本当には(内面的には)可愛くなれない..実のところ、私は経験不足で実感としてはわかっておりませんが [;_ _]、それでも、道重さゆみは、この箴言の見事な実例に見えるのである。

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*2009年10月28日:ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク


 ハヤカワ文庫から全3巻で出た「ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク」(中村融、浅倉久志編)の第1巻(「太陽系最後の日」)については、7月26日にインプレを書いたのだが、残り2冊について書き忘れていたので、簡単に記しておく。

 第2巻「90億の神の御名」- 全て名編だが、なかでも特選級は、「星」と「月に賭ける」である。後者は掌編集だが、幸いにも、悼尾のエピソードのオチを忘れていた [;^J^]。いかにも英国紳士のユーモアである。初訳の「月面の休暇」も、実に楽しい。驚くべきことに、確実に古いにも関わらず、しかも少しも古びていないのだ。ほか、「前哨」「おお地球よ……」「時間がいっぱい」「90億の神の御名」「木星第五衛星」「夜明けの出会い」「海底牧場」「密航者」「究極の旋律」「天の向こう側」「遥かなる地球の歌」「幽霊宇宙服」、それとエッセイ「ベツレヘムの星」を収める。

 第3巻「メデューサとの出会い」- 呆れたことに、既訳の作品については、ほとんど全て憶えていた [;^J^]。読み始めてほどなく結末を思い出した、とか、そういうレベルですけどね。普段意識することはあまり無いのだが、やはり骨肉になっているのだなぁ。特選級は、「ドッグ・スター」「メイルシュトレームII」「秘密」「太陽からの風」「無慈悲な空」「メデューサとの出会い」。佳作が、「イカルスの夏へ」「彗星の核へ」「未踏のエデン」「憎悪」「きらめく生きもの」「地球太陽面通過」「信条」。「彗星の核へ」のネタ(電子計算機が故障してしまった宇宙船のクルーたちが算盤を習得して、宇宙船を動かすための計算を算盤でやってのけようとする)は、「時を掃く」と被っているんじゃないか? ..と、調べてみたら、短編集「10の世界の物語」がハヤカワSFシリーズに収録されたとき、集中の短編「INTO THE COMET」に「時を掃く」という邦題が与えられていた(つまり、同じ作品であった)のであった [;^J^]。まぁこういう記憶違いぐらいは、ある。「未踏のエデン」のメインアイデアは、今となってはあまりに自明な不注意(残したゴミによる環境破壊)だが、当時は結構、衝撃的だったな。ほか、「土星は昇る」「五感以上」「バック・トゥ・2001」などを収録。

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*2009年10月29日:「日本幻想作家事典」


 刊行されたばかりの「日本幻想作家事典」(東雅夫、石堂藍編、国書刊行会)が届いた。

 これはなかなかすごい本ですよ。上記リンク先から内容紹介をコピペすると、

一九九一年に刊行され反響を呼んだ『日本幻想作家名鑑』(幻想文学出版局刊)を、大幅に増補改訂。旧著の三倍を超える分量。《超自然的・非現実的な事象を主要なモチーフとする文学作品》の書き手の事典。いわゆる怪奇幻想小説やメルヘン、ファンタジー、ホラー、伝奇小説、 SFのほか、ミステリ、時代小説、冒険小説などとの境界領域に位置する作品までを、一般向け、ジュヴナイル等の別なく対象とした。古事記・宇津保物語・平家物語等の神話や物語、源内・秋成・馬琴・南北等の江戸の文人、 露伴・鏡花・谷崎・川端・三島等の近代の文豪、京極夏彦・小川洋子等の現代作家やライトノベルの書き手など、怪奇幻想文学の主要な作家作品約三千を網羅し、幻想文学関連の業績に重点をおいて記述。さらに重要作には詳しい内容紹介を施した。怪奇幻想文学世界を渉猟するための地図の一枚となるように構成。わが国の怪奇幻想文学、ホラー、ファンタジー、メルヘン、伝奇小説、 SF等の分野に関わる古今の作家作品をことごとく網羅した大事典。巻末には、「怪奇幻想漫画家事典」と「怪奇幻想映像小史」を附録として掲載し、文学以外のメディアにおける幻想作家・作品についても解説。漫画・映画愛好家にも必携の事典。
「怪奇幻想漫画家事典」…怪奇幻想漫画の主な作者を取り上げた本格的な作家事典。漫画研究者、漫画愛好家必携の事典。漫画家数335名。言及作品数約3000作。別立て作品数300余。手塚治虫・石ノ森章太郎・横山光輝・楳図かずお・水木しげる・つげ義春・萩尾望都・竹宮惠子・大島弓子・山岸凉子といった作家たちをはじめ、ファンタジー漫画の元祖である樺島勝一・宮尾しげを・杉浦茂等昭和前期の漫画家たち、『黄金バット』の永松健夫、『少年ケニヤ』の山川惣二、『空魔X団』の小松崎茂、さらには尾田栄一郎・CLAMP、荒川弘らの近年の作家までを記述。
「怪奇幻想映像小史」…怪奇幻想的な映画・ドラマ・アニメーションを概説。怪奇幻想文学をもとにした作品、オリジナルの怪奇幻想映画やドラマ、さらに特撮物全般、ファンタジーアニメなどについて通史的に概観。取り上げた作品数は約770。

 ..というものである。

 「怪奇幻想漫画家事典」では、私(倉田)が、以下の25人の項目を執筆いたしました。大城のぼる、横井福次郎、阪本牙城、手塚治虫、桑田二郎、藤子不二雄、松本零士、石ノ森章太郎、横山光輝、ジョージ秋山、吾妻ひでお、風忍、星野之宣、高橋葉介、寺沢武一、高橋留美子、とり・みき、山田章博、鶴田謙二、椎名高志、植芝理一、芦奈野ひとし、平野耕太、星野桂、松井優征(以上、デビュー順)。いや全く、大変でした..[;_ _] 特に、藤子不二雄と松本零士と石ノ森章太郎と横山光輝と、そしてもちろん言うまでもなく、手塚治虫! ..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]

 書店で見かけたら、パラ見などしていただけますと、幸いです。かなり重たい本ですので、長時間立ち読みしていると手首を痛めますので、ご注意ください。[;^.^]

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*2009年10月30日:「誰も知らない人気アニメ&マンガの謎」


 吾妻ひでお関係のメーリングリストで情報を得て、「誰も知らない人気アニメ&マンガの謎」(コアコミックス No.183、コアマガジン)をセブンイレブンで確保。所謂コンビニ本である。巻末に、吾妻ひでおの描き下ろし「夢見る宝石 漫画家ドナドナ物語」(8頁)とインタビュー(5頁)が掲載されているからである。漫画の内容は、失踪前(多忙だった時期)の裏話がメイン。ファンなら準必読だが、素人衆にはどうかな?(スタージョンから借用したタイトルが、泣かせます。[/_;])

 その他のコンテンツは、「消えたギャグ漫画家」「絶版漫画ヒストリー!!」「新興宗教に溺れた漫画家の悲劇」「封印されたアニメ!!」「人気漫画連載休止」など14本のエッセイ漫画と、それぞれの解説・補足記事。まぁ、「誰も知らない」というタイトルには大いに偽りがあり、結構知られている話も多いのだが、私が知っている範囲に限って言えばこれといった誤情報は見受けられないので、全体としては、そこそこ信頼できる内容ではないかしら。とはいえ、吾妻ひでおファンでないのならば、わざわざ探して買うほどの本ではない。

 同類の、「封印漫画大全」(坂茂樹、三才ブックス)という本も、最近読んだのであった。(忘れてた。)これにも(気が付く限りの範囲においては)嘘はなさそうだ。暇で退屈でほかに読む本がなくて、かつ、書店でたまたま目に入ってしまった、という状況ならば、お薦めしないでもないんじゃないかな。[;^J^]

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*2009年10月31日:大道芸in静岡 2009 初日


 大道芸ワールドカップin静岡 2009 である! 今年は10月31日から11月3日まで4日間。この催しに参加し始めてから14年目であるから、過去の見聞録も(それなりのデータベースと言えるほどまでに)充実してきている。以下にまとめておこう。

*1996年 11/03
*1997年 11/01
*1998年 10/31 11/03
*1999年 11/03 11/06
*2000年 11/03 11/04
*2001年 11/01
*2002年 11/02 11/03
*2003年 10/31 11/01 11/02
*2004年 11/03 11/06
*2005年 11/03 11/04
*2006年 11/02 11/03 11/04
*2007年 11/02 11/03
*2008年 11/01

 (以上、去年の日記の再利用&追記である。)

 快晴。6:00に自宅を出て、6:40浜松発のJRに乗って、7:55静岡着。8:15駿府公園着。一般ポイントでの演技開始は11:00なのだが、実はこれでも早すぎない。今日は終日、メインステージ(今年から、プレミアムショーケースという呼称になったらしい)に腰を落ち着けて見物する予定なのだが、ここでの演技開始は10:30、チケット売り出しは9:45。演技開始の1時間前に着いたところ既に長蛇の列で購入できなかった、という苦い経験を一昨年しているので、今年は2時間以上前に来たというわけ。結果、既にそれなりの列は出来ていたものの、無事に入手できたのだが..パンフレットをよく読んでみたら、事前にネットやコンビニで買えたのである [;^J^]。まぁいいさ。朝の爽やかな風に吹かれながら脚立に腰掛けて読書をするのも悪くなかったし。[;^.^](とはいえ当然、来年からは事前にネットで買うことにするが、同じことを非常に多くの人が考えるはずであり、もしかすると当日券はほとんど入手できなくなる時代がやってくるのかも知れないなぁ..それはそれで、祭りとしてどうよ、という気もするが。)

 10:00にプレミアムショーケース開場。席を確保してから(出入りは自由なので)いったん外に出て、(自宅では食べる暇がなかったので)遅い朝食として、イベリコ重の弁当を買い、プレミアムショーケースの席に戻って食べる。豚肉が非常に柔らかくて美味い![^.^]

 なお、今年は、プレミアムショーケースではカメラ・ビデオによる撮影は禁止である [_ _]。理由は言うまでもない。ネットにガンガンアップされる時代になってしまったからである。ほんとは写真ぐらいは構わないのだろうが、きょうび、カメラもビデオも(ケータイもミュージックプレイヤーも)一見して区別が付きませんからねぇ [;^J^]。ちなみに、プレミアムショーケース以外の公園内や街中のポイントでの演技の撮影は、問題なし。要するにステージでの演技を録画した映像には、著作権の観点からは看過できない商品価値が発生してしまうということなのであろう。というわけで、本日は写真はほとんどなし。

*クラウディウス シュペヒト
 オーソドックスなジャグリングだが..う〜む、これはちょっと落としすぎだ。不調だったのだろうが(これが本来の技量であるならば、この大会に呼ばれるわけがないから)、プロとしては、どうよ。とにかく、決めポイントをことごとく外してしまったので、演技終了後、MCがフォローに困っていたではないか。[;^J^]「私が落としたら怒られますが、こんなイケ面の爽やかな笑顔なら許せますよね。(^_^;)」とかなんとか..それでもフォローしているつもりか。[;^.^]凸
*シムシ
 マジック。イリュージョンは、自分をガチガチに縛って、ステージに呼び出したお客とふたりで袋に入り(というか囲われて)、数十秒後に開けると、そのお客のジャケットを着た状態で元通りにガチガチに縛られている、という例のパターン。定石どおりなのだが、ほんの少し時間がかかり過ぎて、切れ味が鈍くなっていると思う。
*ル テニス
 テニス形式のジャグリング [;^J^]。ラケットの代わりにジャグリングクラブを持ち、ジャグリングクラブを敵コートに打ち込み、打ち込まれたクラブでジャグリングをするというもの。アイデア一発の出し物だが、悪くない。
*フレイザー フーパー
 コメディ。うーむ..やむを得ないことだが、わかりにくい。言葉は使わずに(サイレントで)、舞台に呼び出したお客(小学生など)とのやりとりを進めるのだが、まず根本的に、コミュニケーションが取れていない [;^J^]。英語を使わなければ(身振り手振りならば)通じる、というものではないのだ。文化的背景が異なるからである。とはいえしばしば、そのコミュニケーション・ブレイクダウンが笑いを呼ぶこともあるにはある。
*デュオ イウヴィロフ
 男女ペアの(力技系の)アクロバット。体の前面を外側にして(そりかえって頭上から背中に回した手で脚を握って)リング状になった女性が、指に指環を通すがごとく、立っている男性の頭上から足元までストンと落ちる幕切れに、ちょっと驚いた。[;^J^]
*パベル ルジーロ
 ボールジャグリング。多少はミスったが、なかなかよい。パフォーマンスが演劇的に美しく、見た目が良いのだ。
*デュオ ポスペロフ
 エアリアル。(クレーンあるいは高い天井から長いシルクを垂らし、これに体を絡ませて上昇/下降し、ポーズの美しさをアクロバティックに披露する、アレである。)私見では、このタイプの芸は大味であることが多い。それは(スティルト(高足)も同様だが)「存在自体が派手」であり、格別の工夫をしなくても、一応見られるからである。しかしながらこのデュオは(一方が男であるにも関わらず [;^.^])、アレンジというかストーリーが上手いのか、見応えがあり、美しい。目隠ししているのも面白い工夫である。

 昼食は、会場の外の屋台に食べに行ってもいいのだが、プレミアムショーケースの会場内にもいくらか品数のある売店があるので、そこでガレット(北フランスの蕎麦粉のクレープ、チーズとベーコンと温泉卵入り)を注文してみた。結構、美味しいじゃん。このあと午後の部の途中で外に抜け出して、おやつ代わりに、アルゼンチン料理の屋台で、チョリパンとエンパナダを買ってきて会場内で食べたりした。明らかに食べ過ぎなのだが、暴飲暴食は祭りの華である。[^.^][^.^][^.^][;^.^]

*プリンセス エレイン
 これは素晴らしい! コントーション(contortion、体のねじり)&クロスボー。くねくねとあり得ない角度で体を曲げ、倒立状態から体を反り返らせて脚を体の前面に回し、その両足で弓を引いて矢を放ち、的に当てる。また、バスケットボールをゴールに入れる。
*ゴールデン タイム
 通常はひとりで行うディアボロ(砂時計あるいは鼓の様なものを、ロープで操って空中高く投げ上げたりする、アレである)を、ふたりで行う。微妙にミスが多いが、まぁ許容範囲内である。
*エディタ シュルツ
 フラフープ芸。まぁまぁかな。ルックスとスタイルに騙されそうになるが、そこは我慢だ。[;^.^]
*アラン シュルツ
 エディタの兄。タップダンスとボールジャグリング。この大会の2006年のワールドカップチャンピオンである。技量もいいが、それ以上にルックスが良い(良すぎる)。これは芸人としては、良い知らせとは言えない。なぜなら、芸を磨かなくても食えてしまう(可能性がある)からである。まぁ、彼の場合は、既に一定の水準には達しているのだが、意外にこのあたりに越えられない壁があるかも知れないぞ。
*ショーティー
 コメディ。悪いが、ここで居眠りしてしまった。よって、内容は不明。
*ゴールデン ピラミッド
 男女三人組のアクロバット。(男性のひとりは55歳であるとか。)全身に金粉を塗って黄金の彫刻に見立てた、活人画的な「動く彫刻」というコンセプト。もっともシンプルなタイプの芸である。これはなかなか結構でした。
*ホセ ヘンリー
 ハイワイヤー。(高さ3メートルぐらいのロープ(ワイヤー)を張って、その上や周囲で行う芸。)コロンビア出身。やや異様な色で全身を塗りたくり、ジャングルの猿に見たてた由。なかなか良い。

 プレミアムショーケースはここまで。夕食は例によって、ひょうたん屋。とはいえ昼に屋台などで多めに食べているので、それほど腹は減っていない。食事というよりは、時間調整を兼ねた休憩である。

*王輝とYUEちゃん
Picture Picture  王輝は毎年来ていて、中国系(雑伎団系)の「顔」のような人なのだが、彼自身の芸の水準は、それほど高くないような気がする [_ _]。YUEちゃんは今年が初めてかな? アラン・シュルツと良く似たタイプのボールジャグリングで、地面に落としながら(当てながら)操る。アランと異なるのは、こちらは階段の上で行っているということであり、安定性も悪くない。(プレミアムショーケースではないので、写真撮影しております。)
*バーバラ村田
 パントマイム。(ちなみにこれ以降は、暗さに加えて、手ブレ補正のないデジカメに三脚もなし、ということで、まともな写真が撮れていないので、掲載いたしません [_ _]。芸人の邪魔になりかねないフラッシュは使わない主義ですし。)一人二役の芸(右手=右半身に男性の装束をさせてのひとり社交ダンス)が定番だが、今夜のシチュエーションはキャバレーである。右半身(男性)が左半身(女性)のスカートや下着をむしり取るなど、ナイトパフォーマンスならではのソフトアダルト風味もまた良きかな [*^.^*]。私は、彼女のファンである。
*ミス・サリバン
 ジャグリング。ほとんど毎年来ているのではあるまいか。とにかく明るく元気がよく、トークが達者な女性である。ファイアートーチのジャグリングは3本で、恐らく度胸があれば(腹をくくれば)それほど難易度は高くないのではないかと思うのだが、やはり大道芸の華と思える。終盤、結構ポロポロ落としているのだが、フォロー(リカバリー)の呼吸がいいのか間合いの問題なのか、全然、しらけないのである。ある意味、これがプロの芸なのだ。私は、彼女のファンである。

 うーむ、かなーり、涼しいぞ。20:49静岡発の在来線で、22:30に浜松の自宅に帰宅。

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*2009年11月01日:島本和彦は面白い [;^J^]


 天気予報によると午後から下り坂なので、大道芸はパスして、その代わりに、ここ数週間、週末に上京などしていることが多かったために諸雑務が溜まっているので、それらをまとめて片付ける日とする。

 まず、クリーニング出し。午前中、湯風景しおりに1時間だけ。駅前のビックカメラ。Softbankショップ佐鳴台店。浜松中央図書館にて、「日本幻想作家事典」の購入申し込み。チケット屋で新幹線の回数券(浜松 − 東京)を4枚購入。ひっさびさに佐鳴台の五味八珍で遅い昼食を食べてから帰宅。15時頃からパラパラと降り始め、17時以降は時々かなり強い雨。今日の大道芸、ナイトパフォーマンスは全滅かな?

 深夜、BS2の「マンガノゲンバ」の島本和彦スペシャルを録画しつつ観る。いやぁこの人は、本当に面白い! 素晴らしい! 地上波/BS/CS問わず、彼が出演する機会はさほど多くは無いのだが、見かけたら必ず録画するようにしている。

 50分番組で喋っていたことを全文引用したいぐらいだが、そうもいかんので、ほんの一部だけ。

「君に欠けているのは、駄作を作る勇気だ!」

「駄作で金を貰ってこそ本当のプロ!!」

(以上は、作中人物:炎尾燃のお言葉。以下が、スタジオでの島本和彦のお言葉。)

「駄作で金が欲しいですから(笑)」

「(ただし)究極の読者は、若い頃の(漫画ファンだった)自分である。彼だけは納得させないといけない。彼がNG出すものは、結局ダメージが返ってくる」

「描きたくなくても駄作は出るんですよ!」

「自分が奮い立てば読者も奮い立つ」

「吠えないとダメですよ。体に刻み込むことができないじゃないですか!」

「(番組アシスタントの大島麻衣が「アスカ@未来形」が大好きで、主人公のアスカに守られたい♪というのを聞いて、)これだよ、こういう言葉を聞きたくて描いているんですよ! 今までの漫画で、こういう女の子は評価をくれないよ。男が吠えているだけでしょう。そんな、どん底の男が吠える話なんて、ある意味、意味がないですよ!」(ぉいぉい [;^.^])

 考えてみれば、私は島本和彦氏と11年前に会っている。当時も、キラキラした瞳に驚いたものだが、その時から、いい意味で、全然歳を取っていない。とにかく、彼の顔を見、彼の言葉を聞いていると、元気がもらえるのである。[^J^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 5 2009
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