*2013年11月25日:「レグルス」
*2013年11月26日:“節電対策”
*2013年11月27日:健康診断おおむねOK
*2013年11月28日:「世界沈没紙芝居」
*2013年11月29日:ぶらぶらぶはやはり..
*2013年11月30日:植田正治展/墓参り忘年会/自遊空間
*2013年12月01日:「悪趣味ビデオ学の逆襲」
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*2013年11月25日:「レグルス」


 先日、上野の東京都美術館で観てきた「ターナー展」が、昨日上京トリップ中に録画しておいた「日曜美術館」で取りあげられていた。「生々流転する風景を描け 〜風景画の巨匠 ターナー〜」というタイトルである。ゲストは、松岡正剛。いいお祖父ちゃんになっちゃったなぁ..[;^J^]

 ま、それはいいとして。ひとつだけ、非常に気になる発言があった。「レグルス」についてである。この作品については、ネットから画像検索をしてもまともなサンプルがとれないので、図録からスキャンしておく。

Picture

 実物の迫力は、こんなものではない。黄色い「輝き」というか「ぎらめき」が、まさに目に突き刺さってくる、もの凄い色彩なのであるが..

 そもそもレグルスとは、ローマの将軍。ポエニ戦争でカルタゴに捕らえられ、両瞼(まぶた)を切り取られるという刑罰を受けて、陽光のもとに引き出され、強烈な太陽光線で失明する..という、設定自体が物凄い作品なのであるが..



 この絵について、松岡正剛は、実に意外なことを語ったのである。「すごい作品ですね..レグルスを失明させるほどの強烈な日の光..しかし、この光景の中に、レグルスは見当たらない。ただ、陽光の鋭さだけが描写されている..」..あれ? もしかして松岡正剛は、「本来、この風景の中にいるはずのレグルスを敢えて描かずに、(画家は)陽光の描写に専念した」のだと思ってるのか? 違うでしょ!?

 これは、「瞼を切り取られたレグルスが、失明直前に視た(視させられた)光景なんでしょ!?」..だから、この光景の中にレグルスがいないのは当然。これは、たとえて言えば、「ビッグバンが、この宇宙の“中で”起こった(爆発した)」と思い込んでいる(こういう人は珍しくない)のと同列の勘違いじゃないのかなぁ..

 ついでに連想。「リング」(原作小説)の最大の恐怖シーン。リングビデオを分析している主人公たち。定期的に、画面にシャッターが下りるがごとく、暗くなる..これはいったい、なんだ..?「..わかった。これは、瞬き(まばたき)だ..」..これを読んだ瞬間の、生理的な恐怖は忘れられない..(この描写は、映画版には、ない。悪いことはいわないから、読書はしとけ。人生、かなり損するぞ。)

 気になったので、図録のキャプションを確認してみると、「伝説によると、レグルスは暗い地下牢に閉じ込められ、瞼を切り取られる。その後、牢獄から引きずり出され、陽光に当たり、失明する。ターナーは瞬きできないレグルスの目が眩いばかりの陽光に晒される悲惨な瞬間を絵画化して不朽のものとし、鑑賞者は命運尽きたこのローマ人同様、絵の中心で燃え盛る白熱の太陽を見つめるよう強いられる」..やや微妙な表現たが、やはり、レグルスの主観描写だと書いているように読めるよねぇ。

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*2013年11月26日:“節電対策”


 近所のスーパーに、ずっと以前から貼られている貼り紙が、気になっている。「節電対策」..気持ちは解るが、日本語を間違えている。要は、照明を減らして少し暗くしますよ/冷暖房もゆるめにしますよ、ということなのだろうが、それらは正しくは「節電のための対策」である。

 「節電対策」を素直に読むと、「節電とやらのおかげで暗くてたまらん! 腹たつから嫌がらせに懐中電灯もってきて八墓村よろしく頭部に装着したろか!」「冷房きーてねーから暑いんだよ! 上半身素っ裸で買い物に来てやる!(あるいは、寒くてたまらんから、冬山登山級の完全防寒で買い物に来てやる! レジ待ちの列がえらいことになるだろーけどなっ!)」

 ..これが、言葉本来の意味での「節電対策」である。参考/実施していただきたい。[^.^]

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*2013年11月27日:健康診断おおむねOK


 先日の、社内での健康診断の結果が帰ってきた。おおむね、よし。γGTPも、86まで下がってきた。正常値の上限は60(または65)なのだが、前回の検査では200を越えていたのだから、相対的には正常値も同然。

 そもそも変動しやすい数値なのである。どうして減ったかというと、この2〜3週間、晩酌を控えめにしたからである。かつては酒量を減らさずに、朝晩の自転車通勤たけでγGTPを激減させたものだが、今は諸事情で自転車に乗るのもままならぬ日々が続いているので、やむをえず、運動不足のまま、酒量を少し減らしてみたら、たちまちこのとおりである。つまり、「軽い運動」「ほどほどの節酒」のどちらに依っても、すみやかに調整できる数値なのである。

 言うまでもなく、今夜は祝杯である。当たり前である。[^.^]

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*2013年11月28日:「世界沈没紙芝居」


 サイトをひとつ紹介するだけでお茶を濁すというのは、ネタ切れモロバレなので避けたいのだが、事実なんだからしょうがない。[;_ _][;^J^]

 たまに覗いている「世界沈没紙芝居」は、面白いよ。コンテンツは、めったに更新されないけど、会社の休憩時間の暇つぶしには手頃です。

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*2013年11月29日:ぶらぶらぶはやはり..


 をを、今夜のぶらぶら美術・博物館「東京都美術館「ターナー展」英国風景画の巨匠」では、「レグルス」について、はっきりと「レグルスが視させられた最後の光景」、と、ゆってるではないか。そーだよ、そーだよ。やっぱ、松岡正剛よりも山田五郎のほうが、信用できるよ。[;^J^]

 ついでに、もちろん、ターナーの風景画を称揚している内容なのだが、ターナーの人物描写の下手さ加減も、容赦なく暴きまくっているのが痛快である [;^J^]。あぁあぁ、そこまで、クローズアップにしなくてもいいじゃないか、武士の情けという言葉を知らんのか、こらっ! [;^.^][;^.^][;^.^] ..さすがは民放。日曜美術館(NHK)よりも、自由度は高そうだね(そういう問題ではないのかな。[;^.^])

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*2013年11月30日:植田正治展/墓参り忘年会/自遊空間


 6:00に出る。快晴だが、この時点では暗く、寒い。6:54のひかり。8:30に、御茶の水の「神尾記念病院」。前回とはことなりT先生だが..まぁ、ひとことで言えば、匙を投げられた [_ _]。原因はわからない。手術はあり得ない(事態はさらに悪化するはず)。いちいち東京まで来ることはない、地元の病院で、いろいろ手を尽くしてみてください..とのこと。

 9:50に出て、神保町散策。まだ開いている本屋などほとんど無いので、本当に散策。晴れててよかった。御茶の水駅近くの地下のパスタ屋で(ナポリとかいったっけ? いつも店名を忘れてしまう)で、昼食。

 12:00、東京ステーションギャラリー。「生誕100年!植田正治のつくりかた」である。植田正治については、ご存知の方が多いだろう。知らなくても、この画像検索結果を観れば、思い出すんじゃないかな。彼の最大の功績は、個人的には、「これなら、俺でも撮れるんじゃないかな♪」、と、ハードルを下げたことにあるのではないかと思っている。(もちろん、そんなに簡単な話ではないんだけどね。)その意味では、星新一に近い立ち位置と言えるかも知れない。

 なかなかよい展示ですよ。1月5日(日)までやってるので、年末年始の帰省中、東京駅での時間調整にいかが。[^J^]

 13:30に発つ。15:00に東神奈川駅の約束だが、微妙に時間が余ってしまったので、早めについて喫茶店で読書でもしてればいいや、と、14:10頃、東神奈川駅そばの喫茶店のカウンターでコーヒーを注文していたら、女子が3人、先に来ていた [;^J^]。いつから来てたんだ? 人のことは言えないが、暇な連中だ [;^J^]。だべりにつきあい、15:00前、残り3人と落ち合い、すぐ近所の墓に、まずは墓参り。で、東神奈川駅前の根岸屋という店に16:00から予約を入れてあったのだが、まだ15:30なので、さすがに入れない [;^J^]。すぐ上のホールのロビーで時間調整をして、改めて、16:00、根岸屋。飲み食いしながら四方山話。18:30に出る。この時点で完全に出来上がっているが、まだ、18:30である。[;^J^]

 電車で、日ノ出町のFIRSTというジャズ喫茶?に移動。18:55だったかな。この店には、数年に一度、来ているような気がするなぁ。ここではもっぱらウイスキー(だったと思う)。

 さて、何時に出たのかな [;^J^]。気がつくと、たしか新羽駅(の手前の車中)だった。思うに、伊勢崎町長者町から地下鉄で新横浜駅に向かおうとして、乗り過ごしたのではあるまいか。時刻は不明。あとから気がついたのだが、手帳には「22:30 → いまさら遅い」という1行。これはどこで書たれたものか [;^J^]。普通に考えれば、新横浜までらくらく戻れるはずだが、酔っぱらいゆえ、結構、手間取ったのである。で、浜松まで帰れる最終便を逃がしたわけだ。[;^J^]

 となると、やることはひとつである。新横浜駅の近くで店を探す。24時間営業のファミレスでもあれば好適なのだが、そういう店は、居眠り禁止だったりすることがある [;^J^]。結局、マンガ喫茶(自遊空間新横浜駅前店)に腰を落ち着けた。23:15に入ったんだったかな。初めての店なのでカードを作ったが..この店名、記憶にあるなぁ..利用したことあったかなぁ..どのみち、マンガを読むのは目的ではないので、とっとと寝る。(各ブースに金庫が取り付けられているのは、さすがである。利用もせずに、大金をポケットに入れたまま熟睡しちゃったけど。[;^J^])

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*2013年12月01日:「悪趣味ビデオ学の逆襲」


 熟睡できるわけもなく、しかもそもそも早起きなので、えーと、4時前かな。暇だなぁ。おぉ、この店では、AVをメディアにダウンロードできるのか [;^J^]。SDもってくりゃ良かったなぁ、損したなぁ..好みのAV女優のタイトルがたくさんあったのに..[/_;][/_;][/_;][;^.^]

 6:30に発ち、6:52新横浜を出るこだまで、8:23、浜松。9:10、帰宅。このとき初めて気がついたが、自宅直近のバス停の近くにある「JOEL」という喫茶店が、ついに潰れていた。無理もないが、寂しいなぁ。

 ほんとは今日は、浜松市美術館で「三沢厚彦ANIMALSinHAMAMATSU」を観る予定だったのだが(今日が最終日)、気が乗らないので、申し訳ないがスルーした [_ _]。こういうこともある。

 引きこもって、昨日録画機にたまっていた録画を眺め(消化)しながら、昨日都内で買ってきた80年代悪趣味ビデオ学の逆襲」(洋泉社、別冊映画秘宝)をパラ読みする。当然ながら、全然観てないものばかりであるが [;^.^]、何本かは観ているので、逆に驚いた [;^J^]。こういう無駄が、人生を豊かにする。[;^.^][;^.^][;^.^]

 調べてみたのだが、昨夜泊まった「自遊空間」って、今から14年以上前(1999年5月15日:手塚邸を訪問する)に、はじめて訪れた「24時間営業の「まんが喫茶」」ではないか。当時は、この空間(店舗コンセプト)のあまりの面白さに驚嘆したものであるが..同じ資本なのだろうか。厳しい業界だとは思うが、14年間、続いてきたのだろうか。名前は同じだが、実は全然別の店なのだろうか..とくに掘り下げるつもりもないけどね。[;^J^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Dec 5 2013
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