*1996年12月09日:リブレット30を見せびらかす
*1996年12月10日:“CTRL”の位置に関する一考察
*1996年12月11日:「私は恨み殺したい」
*1996年12月12日:「年賀状以外にインクジェットのニーズを模索する各社」
*1996年12月13日:リブレット30とT2150を明確に分業化する
*1996年12月14日:「エンリケ航海王子」
*1996年12月15日:火の鳥/ルードウィヒ・B/鬼丸大将、調査
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*1996年12月09日:リブレット30を見せびらかす


 まだセットアップ半ばではあるが、会社にリブレット30を持参し、見せびらかす。(リブラー用語?で“ホレホレする”というらしい。)誰もが感心する。これは日本人特有の発想でもないと思うのだが、ほとんど同等のハードウェアがふたつある場合、小さい方が“偉く感じる”ということは、確実にある。

 ..とかしているうちに、午前中は順調に動いていたネットスケープ2.02(試用版)が、何故か午後に入って動かなくなる。画像(バックグラウンドテクスチュア)の表示にかかるところで、エラーで落ちる。プラグアンドプレイの実験とばかりに、SCSIカードやフロッピーI/Fカードの抜き差しをしたからかなぁ。この乱暴な操作の過程で、システムファイルでも壊したかしらん?

 帰宅の途上、ようやく、ちくま文庫の新刊「吾妻ひでお童話集」を入手する。これは今月5日発売予定だったはずだ。新作なし。ちょっと作品のセレクションのベクトルが曖昧であるが、「ひでお童話集」の再録は貴重。

 さらに、永井豪の「ダンテ神曲 浄罪編・天国編」を買う。これは、つまらないであろうことが約束されている。そもそも原作(浄罪編・天国編)が、地獄編よりも遥かにつまらない。その地獄編につけられた永井豪のマンガ化ですら、実につまらない仕事であった。ギュスタブ・ドレの偉大なイラストに動きをつけただけの、解説マンガでしかなかったし、絵に“力”と“霊感”が全くなかった。“力”と“霊感”のない永井マンガなど、無意味である。そんなにつまらないことが(確実に)予想できているのならば、買わなきゃいいのだが..地獄編は持っているのだ。単につりあいを取るためだけの買い物ではある。(読んでみたら、やはり全然面白くなかった。)

 それにしても、この絵の“覇気の無さ”は、なんとしたことか。私はこれはアシスタントによる代筆であろう、と、半ば確信しているのだが..

 さらに別の本屋で、ちくま文庫を多量に購入。泉鏡花集成の、1、2、7、8、9、10巻と、荒俣弘の「大東亞科學綺譚」。ちくま文庫は高い。たちまち貧乏になる。[;^J^]

 帰宅してから、ネットスケープをインストールしなおす。いったんは動くが、また落ちる。何かのシステムファイルでも、本当に壊したのだろうか? 現在、3.0を発注中である。これも動かないようであれば、Win95自体をインストールしなおそう。取り敢えずインターネットエクスプローラは動くみたいなので、(やや片肺飛行気味だが)当面はこのまま様子をみよう。

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*1996年12月10日:“CTRL”の位置に関する一考察


 インターネットエクスプローラ3.0で私のページを見ると、少しおかしい。フッタの文字列(MailとHome)がアンカーに展開されていない。そのうち治そう。今は時間が取れない。

 なんと、東芝ユーティリティのHWセットアップもエラーで落ちるではないか。これは本当にどこか壊れたな。しゃぁない、再インストールだ..と思ったが、やめる。まだハード(リブ30)とソフト(Win95)の全貌を把握していないのだ。この場合、フットワークが良すぎると、かえってはまる。

 年末を迎えて、「3軒茶屋の2階のマンガ屋」「伍魅倶楽部」等から、古書目録が届き始めるが、いまいち掘り出し物がない。

 リブ30のキーボードについて、気がついたことをひとつ。

 私は、“A”の左隣に“CTRL”があって欲しい人であり、リブのキーボードではそうなっていなかった(“A”の左隣は“CAPS LOCK”であり“CTRL”は左下隅にある)ので、ほとんど自動的に、この両者を入れ換えるソフトを導入した。問題なく入れ換えは出来た。そうしたら..

 つ、使えん。[;^J^] CTRL+A、CTRL+S などの操作が、実にやりにくい。近すぎるのである。従来、普通サイズのキーボードでは、左下隅に“CTRL”があるようでは“遠すぎる”ので、入れ換えていたのだ。リブ30のキーボードサイズならば、入れ換えない方が、逆に丁度良い距離だったのだ。ただちに戻す。

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*1996年12月11日:「私は恨み殺したい」


 ひばり書房の「私は恨み殺したい」という漫画を、話のネタに(古本屋で)買う。

 知っている人も多いと思うが、B級C級の怪奇漫画のラインナップを誇る書店である。

 なるほど..死ぬほどつまらん。[;^J^] いや、1冊で判断しては、もちろんいけないのだが..全然怖くない。[;^J^] ストーリーも演出もいい加減で、とにかく盛り上がらない。そのうちなんとかなるだろうと思っているうちに終わってしまった。こういう作品にも存在意義があることは理解しているが..しかし古本で200円は高すぎた。[;^J^]

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*1996年12月12日:「年賀状以外にインクジェットのニーズを模索する各社」


 PCWEEK、43号の見出しだが、大笑いである。[;^J^] このあと、小見出しは「デジカメは牽引車になるか」「ビジネス用途へ」と、お約束の展開になるのだが。

 そうか、日本のインクジェットプリンタの技術と市場を支えていたのは、年賀状だったのか。

 トルネックスという会社の分煙システムが、職場の休憩室に導入(試用)される。なんというか面白いというかその。[;^J^] つまりは、テーブルの真ん中に吸気口があって、そこから煙を吸い込んで、強力なフィルタで濾過してから排気する、というだけのシステム。それが(いくらかでも)デザイン的にださくないよう、工夫されている。

 それなりの効果はある。結構高価なのだが、煙草を吸わない私としては、試用にとどめず本格導入して欲しいと思い、アンケートにそのように記入する。(ややうるさいのが、欠点である。)

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*1996年12月13日:リブレット30とT2150を明確に分業化する


 これまで会社にはT2150とリブレット30と両方持参していたのだが、主要アプリのセットアップと、zcopyを利用した同期システム(MOを中継する)ができたので、T2150は自宅常駐とし、リブ30のみ持ち歩く体制に移行する。キーボードへの慣れも含めて色々問題はあるのだが、とにかく触り倒さないと、あぶり出しも解決もできないし。(同期には、“ブリーフケース”という、システム付属のソフトを使うのが、常道らしい。しかしリブ30はWin95だが、T2150はWin3.1なのだ。それに勝手知ったるzcopyは、挙動が信頼出来るというもの。)

 ALT-IMEというソフトによる、右ALTによるIME起動とカナロック連動が、DOS窓では機能しない。うーむ、いまいち。私は長文はDOS窓で書くのだ。(Win環境では秀丸エディタも使うのだが。)類似のソフトは他にも色々あるので、物色することにする。

 壊れていたはずのHWセッティングプログラムが、ふと動かしてみたら直っている。なんじゃこりゃ。もしやと思ってネットスケープを起動してみたら、これも動く。なぁんじゃこりゃあ。[;^J^] どこが悪かったのか判らんが、しばらく様子を見るか。

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*1996年12月14日:「エンリケ航海王子」


 東名バスで上京するつもりだったが、寝過ごした。[;^J^] リブ30のWin95環境の整備やらなんやらで、順調に時間が潰れる。モデムカードの XJACK が欲しいのだが、心当たりの店をいくつか覗いてみても、置いていない。明日こそ上京する予定なので、秋葉で買おう。お薦めの店名その他を、FAQでチェックする。

 DOSモードでMOにアクセス出来ず、くさる。T2150で動かしていたドライバやらコンフィグの設定やらを引き写しただけなのだが、やはり足りなかったか。

 DOS窓にスクロールバーが現われないのも、気に入らないなぁ。設定でなんとかなるのだろうか?

 秀TERMと組み合わせて使っていたチャットアダプタ、井戸端が、数ヶ月前からガンガン落ちるようになっていた。試しにWin95で動かしてみたら、またいきなり落ちた。ここらが見限りどきだろうと、別のチャットアダプタを、取り敢えずニフで探したら..手頃なものは、案外乏しいのである。ちょっと意外。とあるソフトを試用してみたら、これが使いにくいのなんの。落ちまくる井戸端の方が、まだましだ。この件、継続調査である。

 「エンリケ航海王子」(白山宣之)という漫画を、切り抜いておいてある。「COMIC アレ!」1月号に掲載された作品。この人の作品の魅力については、以前「陽子のいる風景」について述べたことがある。この寡作の漫画家は、こういう日常生活描写漫画と、レトロ趣味の少年(冒険SF)漫画の、両者にいい味を出しているのだが、「エンリケ航海王子」は、そのふたつのセンスがほど良くブレンドされた作品である。少年の夢と憧れ。小さな犯罪(盗み)とそれへの後悔と救い..

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*1996年12月15日:火の鳥/ルードウィヒ・B/鬼丸大将、調査


 東名バスで上京。快晴。しかしいつも思うのだが、特に東名富士のあたりから足柄サービスエリアにかけて見られる富士山の偉容。私は旅人(通過者)だから“問題”はないのだが、一年じゅう、これほど巨大でこれほど美しいものを見ながら生活している人たちは..どこか“おかしく”なってしまわないのだろうか?

 まず秋葉。モデムカードを2万5千円ほどで入手。

 次に渋谷。この週末から始まるパーティの梯子のため、チープな仮面とプレゼント交換用のCDを少々。

 最後に現代マンガ図書館。「火の鳥・生命編・異形編」、「ルードウィヒ・B」、「鬼丸大将」。これで、現代マンガ図書館でチェックすべき、まとまった連載作品は、おわり。あとは国会図書館でなければチェック出来ない作品が大量に残されている。もちろん、大連載以外の細かいチェックや、全集(あるいは単行本)未収録作品の閲覧のためには、まだまだ利用しなくては。

 ひかりで帰宅。車中、リブ30で、調査記録を整理・清書する。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Dec 25 1996 
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