*1996年05月13日:サーチエンジンに登録する
*1996年05月14日:霜焼け
*1996年05月15日:バブルの追憶
*1996年05月16日:流血沙汰
*1996年05月17日:灼熱の氷惑星
*1996年05月18日:モノ・マガジン編集部に、封書を出す
*1996年05月19日:夢を制御する方法
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*1996年05月13日:サーチエンジンに登録する


 手塚治虫と廃墟通信を公開にこぎつけたので、この両ページを国内の各サーチエンジンに登録する。(これら以外の主要ページは、既に登録済みである。)考え方にもよるが、私は一人でも多くの人に私の文章を読んで欲しいので、告知の労は厭わないのである。

 但し、海外のサーチエンジンには登録しない。英語のページが無いからである。去年の秋、それでもいくつかのページを(In Japanese という註釈付きで)いくつかの海外のサーチエンジンに登録したのだが、これをやると「お前のホームページの読みかたを教えろ」という英文メールが舞い込んで来るのである。日本語が読めるのか否かのレベルか、フォントが正常に表示されているのか否かのレベルかの、切り分けからガイドしなくてはならないのである。これはたまらん。日本語が読める人ならば、日本のサーチエンジンからうちを探し出してくれるはずである。海外のサーチエンジンに登録するのは、お互いに時間の無駄なので、やめた。

 ネットニュースへの告知も、効果的である。しかし(たまに見掛けるのだが)自分のページへの客引きを繰り返し連呼する人がいるが、これは実にみっともない。私はそれぞれのページを、関連ニュースグループに“一度だけ”告知することにしている。

 従って、これまで、ホームページ全体の告知を(その正規のニュースグループである)fj.net.infosystems.www.pages にはしてこなかったのであるが(何故なら一応の完成形にいたっていなかったからであるが)、手塚治虫と廃墟通信が出揃ったところで、潮時だと考え、以下のような“最初で最後の告知”を行なった。(以下、前記ニュースグループより引用。但しアンカーは投稿時には打っていなかった。)


Subject: Microcosmos of Kurata Wataru
Message-ID: <11936@rdnew3.roland.co.jp>
Date: 13 May 96 03:20:50 GMT

        倉田わたる です。 良く考えたら、このNGにポストしていなかった。
    [;^J^]

        http://www.inetc.roland.co.jp/~kurata/

    では、オタクなあなたをお待ちしております。[_ _]

    ・音楽な人には、「新・ベルリオーズ入門講座」
                    「好きな現代音楽・嫌いな現代音楽」
    ・漫画な人には、「吾妻ひでお 著作リスト」
                    「“手塚治虫漫画全集”解説総目録」 ← 進行中の新企画です
    ・乱歩な人には、「“類別トリック集成”読破リスト」
                    「“怪談入門”読破リスト」
    ・SFな人には、「『ゴジラ』の秘密」
                    「『2001年宇宙の旅』の真相」
    ・旅行な人には、「シルクロード恐竜紀行 '94」
                    「北海道無軌道紀行 '95」
    ・衒学な人には、「夜の果てのオデッセイ」
                    「曜日の名前のはなし」
    ・日記な人には、「廃墟通信(幻想日記)」 ← 新連載です
                    「わたるのボイトレ日記」

    などなど、豪華メニューを取りそろえております。 少々味付けが濃すぎる
    きらいはありますが、話のタネに、是非一度、おいで下さいませ。 m[_ _]m
--
倉田わたる (KURATA Wataru)  In NIFTY-Serve QFH01667  In ASAHI-Net QF3W-KRT
Mail [kurata@rinc.or.jp]  Home [http://www.kurata-wataru.com/]

 ここで「内宇宙への扉」(書評集)に触れていないのは、まだタマ数(紹介作品数)不足だと考えているからである。(各サーチエンジンにも、まだ登録していない。)

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*1996年05月14日:霜焼け


 なんと、霜焼けである。温暖な浜松でこの季節になって。朝はなんともなかったのだが、午後になって、突然歩行が困難になった。左足の踵が恐ろしく痛く、体重を乗せられない。最初はどこかにぶつけて打撲傷でも負ったのかと思ったが、どうやらこれは霜焼けの痛みである。思い当たる節と言えば、私は仕事中に、左足の踵を思い切り踏ん張って床などに押し付けている姿勢を取ることが多く、それで血行不良になったのではないか、ということ位である。幸い車の運転には支障はないというものの、週末までに治さないと、気晴らしの散歩が出来ないではないか。

 Netscape 2.0(インターナショナル版)を使っているのだが、これの正規ユーザーは、日本ソフトバンクのサーバーから、限定2回だけ日本語版をダウンロード出来るのである。もう日本語版は出来ている時期であり、どの URL にアクセスしてダウンロードすればいいのか、案内葉書に記されているサポート部門(日本ソフトバンクではなく、この件(Netscape のバージョンアップ)を請け負っている代理店)に電話を入れたのだが..

 ..ぶち切れてしまった。これほど無能で無意味な担当者には、久々に出くわした、いやほとんど感動してしまった。なにしろ、「ホスト」「サーバー」「URL」という概念を知らないのである。時間の無駄なので、早々に電話を切って日本ソフトバンクに電話しなおすが、既に営業時間が終わっている。

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*1996年05月15日:バブルの追憶


 バブルの追憶といっても、いいめを見るにも(引き際を間違えて)火傷をするにも、元手が必要だったわけで、そんなものとは無縁だった私は、バブルなる現象とほとんど関りを持たなかったが、ただ一度だけ、気配を感じたことがあった。

 就職してからまだ間もない頃だったから、80年代の後半である。学生時代同様、いかにもむさくるしい貧乏を絵に描いたような風体で、とあるデパートの絵画展をひやかしていた時のこと。販売担当者が近づいてきて、嫌味ではなく、ごく真剣にで売り込み始めたものである。その、500万よりは1000万に近い絵を。つまりその頃は、貧乏学生みたいな風体の連中が、そういう買いものを実際にしていたということなのであろう。今はどうなのであろうか。

 いい絵をやすく買えるに越したことはないが、書店でその手の本を読むと、資産価値のことばかり書いてあって、興ざめする。一生つき合うつもりの絵に、資産価値なんか必要無いのに。

 先週12日以来、メールを発信出来無くなっている AIR Mail が、以前からたまに起こしていた別の症状「メールを取り込めない」を、再発した。追い込んだ訳ではないが、どうも Netscape から送信したメールを読めないのではないか、と思われる。何故そう考えたかと言うと、AIR Mail から発信できないならば、と、Netscape から発信して、これ自体はうまくいったらしいのだが、自分宛に送信したカーボンコピーの取り込みが出来なかったからである。この時点で、最終的にぶち切れて、AIR Mail に暇を出す決心をした。

 送信も受信も、全部 Netscape でやればいいのに、という御意見は、ごもっともである。AIR Mail で受信してフォルダーにリファイルした数千通のメールを、Netscape のメーラーの管理下に移せそうもないので、躊躇していたのである。しかしもう仕方がない、過去のメールを読む時だけは AIR Mail を使うことにしよう。安定して送受信できるのが一番である。(もっとも、この一連の不可解な不具合の原因は、わかっていないのだ。多分、AIR Mail 自体には責任はないのだろうと思う。)

 日本ソフトバンクに電話するのを忘れていた。思い出した頃には、営業時間が終わっている。仕方が無いので、FAX でサーバーの URL を問い合わせる。

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*1996年05月16日:流血沙汰


 要は、鼻血である。鼻をかんでいたら、鼻の奥の粘膜に深手を与えてしまったらしい。ドクドクものの出血で、これがなかなか止まらない。風邪が治っていなかったのだ。私の場合、鼻血は風邪のバロメーターなのである。

 日本ソフトバンクから、直ちに FAX が返信されてきた。さすがに FAQらしく、ちゃんと印刷されたマニュアルである。その URL にアクセスして、マニュアル通りに操作すれば、Netscape 2.01I[ja]のダウンロード画面に到達出来ることを、会社で確認だけして、ダウンロード自体は、深夜に自宅で行なう。

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*1996年05月17日:灼熱の氷惑星


 A社に、ホームページを lha + uuencode してメールで送る。そもそもはローランド・インターネット研究会宛に、仮想インターネットCD−ROMを作るから、貴サイトのホームページを提供して貰えまいか、と打診があったものであるが、会員のネゴを取っているうちに時間切れとなり(自分のページは収録しないでくれ、という会員は、もちろんいるのであって、この人たちのページは除外するとかの処理は、結構面倒で時間がかかるものだ)、収録してもらいたい人は、各自の判断で送れ、という連絡が(研究会の担当スタッフから)あったのである。売名に余念のない私は、もちろん送付した、と、こういうわけである。

 終業後に、部署の宴会。後輩と「灼熱の氷惑星」なる名著(迷著)の話題で、盛り上がってしまった。これは1975年に発行された、今の言葉でいう「トンデモ本」で(20年前には、トンデモ本という概念がなかった)、別冊歴史読本特別増刊「禁断の超「歴史」「科学」」の巻末でも触れられている。

 これは「地球の水は(他の惑星と比べて)多すぎる」という、それ自体はしごくまっとうな疑問から出発して、奇想天外荒唐無稽な幻想的仮説を展開するものであり、要するに、大部分が水からなる彗星と周期的に大接近をして、その彗星(氷惑星)から水を獲得し、またその天変地異としか言い様のない大異変が、恐竜の絶滅やその他の「不連続な」地質学的考古学的大事件の原因となった、という「学説」を述べたものである。

 この本を読んで、そして覚えている人は、意外に多い。そしてこれも特徴的なことだが、「悪い印象を持っている人は、ほとんどいない」のである。内容を信じる信じないの話ではなく(高校生時分にこれを読んだ私も、さすがに「良く出来たSF」として認識していた)、実に素敵な法螺話、夢のある物語なのである。(著者は大真面目なのだと思うが。)この本の想い出話をする人は、誰もが嬉しそうな楽しそうな顔をする。それで十分だと思う。この本は、その内容が余りにも浮き世離れしているが故に、(ある種の「トンデモ本」とは異なり)世の中にほとんど害毒をながさない。ただ、喜びと楽しみだけを広めてきたのだ。最高に幸せな著作であり、著者ではないか。

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*1996年05月18日:モノ・マガジン編集部に、封書を出す


 モノ・マガジンに吾妻ひでおの「でんじゃらすももちゃん」という四コマ漫画が連載されているが、昨年12月号以来、これの連載回数の通し番号の表示が、ずれている。(詳細は「吾妻ひでお 著作リスト」単行本未収録作品リスト」参照。)この間、毎月16日に発売される度に、電話を入れて説得して来たのだが、出版者の編集部の担当者はなかなか一発ではつかまらず、二度三度と電話を入れて、仕事の邪魔をするのもはばかられ、とはいえ担当者以外の人に託した伝言は伝わらず、という状態であったのであるが、ついに痺れを切らして、封書で問題点を書き送った。これが直らないと、毎月毎月、リストに不毛な註釈が増えていくのである。

 Netscape を 2.01I[ja] にバージョンアップする。メールとニュースの対応は、後日にする。


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*1996年05月19日:夢を制御する方法


 自分の観たい夢を観る、ということは、実はそれほど難しくない。要は、一旦半覚醒状態になってから、無理矢理、ドロドロと眠りなおせばいいのである。そうすると、今、体験しているのは夢である、と、明確に意識したまま、夢を観ることが出来るのである。

 観たい夢を観るためのコツは、イメージを固定させやすいものを想起すること。イメージの固定に失敗すると、そのオブジェクトが消滅してしまう。だから、漠然と「森」を想い浮かべるのではなく、例えば「あの(通勤途中にある、例の)森」とするといい。低い精神エネルギーで、そのイメージを固定できるから。さもなくば、思いきり単純で様式化された、書割りの様なイメージでもいい。(乱歩の「パノラマ島奇談」の人工楽園の運河には、雑草ひとつ生えていない、というくだりがあるが、象徴的である。)

 以下に述べるのは、今朝ではなくて、数年前の体験である。

 その朝も夢をコンストラクトしていたのだが、「ここに道、よし。50m歩いたところに下り階段、よし。ここを降りて、小さな小屋がある、よし。中に入る、家具はない、よし」、と、ここまでは良かったのだが、ここで大失敗をしてしまった。椅子に座った女の子を出現させたのだが、「どういう女の子なのか、煮詰める前に出現させてしまった」のである。その結果、そこには「女の子らしきもの」が出現してしまった。あまりの不気味さに悲鳴をあげたところで、全てが崩壊し、目が覚めたのである。諸星大二郎 → P.K.ディックの黄金リレーと言うべきか。

 のちに、まさにそういうSFを読んだ。書名は伏せるが、ル・グィンの長編である。もっともこちらは、P.K.ディック → 諸星大二郎であったが。「結果として生じたデタラメな世界」で、訳のわからんエイリアンと仲良く暮らしていく、という結末は、まさに諸星コメディの定番パターンであった。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: May 19 1996 
Copyright (C) 1996 倉田わたる Mail [kurata@rinc.or.jp] Home [http://www.kurata-wataru.com/]