*2007年04月16日:コミュニケーション不全
*2007年04月17日:肉じゃが×4/てきせん
*2007年04月18日:ある追憶
*2007年04月19日:島本和彦@CS
*2007年04月20日:鶏の重ね煮リベンジ
*2007年04月21日:クマムシについて
*2007年04月22日:天動説について
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*2007年04月16日:コミュニケーション不全


 多分、皆さん、もうとっくの昔に慣れてしまっているのだと思うが、実はとんでもない(論外な)振舞いをしている一群のソフトウェアが存在する。それは「動作中に状態表示をしなくなる」ソフトウェアである。典型的には、多くの(ウィンドウズアプリの)インストーラーが、こういう振舞いをする。

 まだインストール続行中であるのに、平常状態の画面に戻ってしまうのである。それが一瞬のことであるのならば、まだよい。実際にはしばしば1分間近く(あるいはそれ以上)も、平常状態の表示のまま裏でインストール作業を続け、おもむろに(例えば)「再起動しろ」とかのダイアログを表示するのである。

 危険である。「現在、インストール作業中である」ということを把握している人間がパソコンの前で見張っていないと、彼が席を外したときに別の人間がやってきて、インストール作業中であるということを知らずに、何か(例えばシャットダウン)をしでかしてしまう可能性がある。また、インストール中であるということを知っている人(そのインストール作業を開始した本人)であっても、平常状態の表示に戻ってしばらく時間が経過してしまうと、インストール作業自体を失敗したのではないかという不安にかられる。(または、インストール画面をボーッと見ているほど暇ではない場合、別の案件を手元でパラレルに開始して、現在インストール作業中であることを忘れてしまう。)そこでやはり、何か(例えばシャットダウン)をしでかしてしまう可能性がある。

 別にプログレスバーを出す必要はない。「現在、作業中だよ。あとどのくらい時間がかかるかわからないけど待っててね、ごめんね」という表示を、なぜ出し続けられないのか。(これは恐らく、アプリメーカーの責任ではない。「インストーラー」メーカーの責任なのかマイクロソフトの責任なのかは、私は知らない。)

 人間にたとえてみよう。今、なにをしているかのステータスを表示しない(明らかに手がすいているので仕事をさせたら、いきなり別の仕事を始めてしまう/元の仕事に戻ってしまう)部下/同僚と、まともな共同作業ができるだろうか。

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*2007年04月17日:肉じゃが×4/てきせん


 手元に肉じゃがのレシピが4通りあるので、ここ2週間ほどでひととおり全部、試してみた。

【A.Mixiで、ある人から教えていただいた方法】

 特徴は、肉や野菜をあらかじめ炒めるという手続きをとらず、いきなり鍋の中に具材を全部放り込んでとろ火で煮込むだけ、ということ。(ビタクラフトの鍋を使うことを前提としている。)このレシピ自体には味付け(調味料の混合配分)は記されていなかったので、下記C.を参考にした。

【B.ビタクラフトのHPに掲載されているレシピ】

 当然のことながらビタクラフトの鍋を使うことを前提としている。また、全部放り込んで煮込むだけという点では本質的にAと同じ。多少違うのは、フタをして中火にかけたあと、蒸気が出てきたら混ぜ直して、またフタをしてから弱火で15分煮る。絹さやを加えてフタをして火を止めたら5分おき、よく材料に味をしみ込ませる..と、やや細かく時間指定がされていること。

【C.「スタンダードクッキング」に掲載されているレシピ】

 CとDは、肉や野菜を炒めてから煮込むという点で、A、Bと大きく異なる。鍋で玉ねぎ、ジャガイモの順に炒めてから、それらの上に牛肉を広げるように置いて、軽く炒める。(肉を鍋にくっつかせないためである。)そのあとだし汁を入れて煮立ったら弱火にし、順次味付けなどしていく。

【D.「365日のおかずの学校」に掲載されているレシピ】

 Cとは逆に、まず牛肉から炒める。いきなり炒め始めると鍋にくっついてしまうので、サラダ油を熱したらいったん火からおろし、あら熱をとってから肉を入れるという手間をかける。(これだと確かに、鍋にくっつかないのだ。)こうして肉を炒めたあと、下ゆでしておいたしらたき、じゃがいも、玉ねぎ(の半量)の順に投入し、水を加えて煮込み、調味料をを入れてからニンジンと玉ねぎの残り半量を加え、煮込む。

 もっとも美味しいと思ったのは、もっとも手間がかかるDである ..いや実際、順当な(穏当な)結果で、私としてもほっとした [;^J^] ..が、思いっきり手抜きなAやBでも、十分、「肉じゃがではある!」(「愛のエプロン」における試食者・江守徹の評言を拝借いたしました。[_ _][^.^])てっとり早く、肉・ジャガイモ・玉ねぎを調理したいのであれば、Aでも全然問題はない。上記4レシピを適当にアレンジ(ミックス)して、美味しさと手軽さが両立するメソッドを工夫してみたいところである。

 以下、余談。ある人から仕入れた情報だが、レシピ本で非常に良く使われる用語である「適宜(てきぎ)」を、「てきせん」と読む人々がいるらしい。まぁ、「宣」のほかに「宜」という字もあることを知らないのだろうが..いかにも女子アナが口走りそうで、なんかほのぼのしてしまいました(..と、さりげに職業差別をしてみるテスト [;^.^])。それにしても女子アナになるためには、数百倍(数千倍?)の競争率を突破する必要があると思うのだが、その母集団は一体どうなっておるのか(..と、言わなくてもいいことも言ってみるテスト [;;^.^])。

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*2007年04月18日:ある追憶


 恐らく小学生のときだと思うのだが..いまだにはっきりと、その「映像」を憶えている..

 電車の中で、ある人物を見かけたのである。ほんの1秒か2秒。それ以上見ていることはできなかった。見ていてはいけないと思った。彼は..(おそらく男性だったと思うのだが..)なんらかの原因で皮膚に重大な損傷を受け、それから辛うじて「回復」した直後だと思われた。頭髪はほぼ全て失われ、顔面の皮膚は完全に引き攣れていた。(ほとんど皮膚が無いようにも見えた。)鼻は無く、口は閉じられないようだった。そして左手は、指がくっついてしまっており、ほとんど人間の手の形状をしていなかった。何より痛ましかったのは、彼が何か戸惑ったように、その手を(ほとんど瞼がない目(というか「眼球」)で)見つめていたことである..

 一瞬見ただけで、すぐに(出来るだけさりげなく)目をそらしたのだが..私は彼について以下のように想像し、そしてそれはほぼ間違いがないように思われた。彼は火事に逢ったか薬品を浴びたかして大怪我を負ったあと、病院で「最低限の治療」だけ受けて退院した(あるいは追い出された)直後なのである。保険に入っているのかどうかはわからないが、整形手術を(あるいは「十分な治療」を)受ける費用は持ち合わせていないのである。(彼は実に貧しい衣服を着ていた..)このような状態で付き添いもなくひとりで電車に乗っているところを見ると、多分、身寄りもないのである。年齢は不詳だが50歳以下には見えず、そして明らかに職もない(あるいは職を失った)のである。多分、住むところもない(あるいはそれも失った)のである..

 彼は、変形してしまった左手を見つめながら、己の身体はなぜこういうことになったのか、不思議に思っているように思われた。これからどうやって生きていくべきかについては、まだ考えが及んでいないように思われた..

 子どもだった私は、すぐに目をそらした。全く何ひとつできることは無かったからである。そして同じ車両に乗っていた大人たちも、全員が同じ気持ちのようであった..彼がその後、どのような人生を送ったのかは知らないし、ほぼ確実に既に世を去っていると思うのだが..彼のどこか「きょとん」とした眼差しは、40年近くも経った今でも、忘れることができないのである..

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*2007年04月19日:島本和彦@CS


 CSのパンチクラブで放映されている「岡田斗司夫のプチクリ学園」という番組を、ほぼ毎回、観ている。岡田斗司夫が人脈を生かして、毎回サブカル系のクリエイター(「プチ」クリエイターを意味する番組名はいささか失礼だと思うが)を呼んでトークするのである。録画を保存している回もあれば保存していない回もある。(正直、知らない人や興味を持てない人も少なくないので..)残してあるのは、河崎実、夏目房之介、三遊亭白鳥、木原浩勝らの回。そして昨日録画してDVD−RAMに落としたのが、島本和彦の回である。

 実に面白い [;^.^]。マンガを描く姿勢とか、「燃えよペン」「吼えろペン」シリーズの炎尾燃(ほのおもゆる)との違い(関わり合い)とか、岡田斗司夫が島本和彦の(厖大な)作品リストを見ながら「この人、編集者に騙されやすい人に見える(新しいジャンルに挑戦しましょうと乗せられたら断れない性格であると書かれているも同然である)」[;^J^] とか、ログインでの連載の顛末とか(「ワンダービット」は(手塚治虫の)「火の鳥」を目指すとして、その前段階の「タイガーブックス」「ライオンブックス」であった)、「逆境ナイン」のこととか、「炎のニンジャマン」は少年サンデーに復帰して「媚びた」マンガであったとか、「無謀キャプテン」のこととか、実現しなかった企画(「仮面ボクサー」「逆境ナイン」「無謀キャプテン」と続くシリーズの悼尾を飾る筈だった)「安全ティーチャー」(「本当の安全とは何かッ!」[;^.^][;^.^][;^.^])のこととか、オリジナル名言の世界(「それはそれ、これはこれ!」「心に棚を作れ!」)のこととか、同人誌活動のこととか(「ミュージシャンで言えばライヴである、自分のファンしか読んでいないので、一般向けに書く必要はない」「ライヴでは他人の作品のカバーをやるだろう、パロディとは、アレのことだ」)..

 ホストとしての岡田斗司夫は、たまに空回りしている回もあるのだが、今回はゲストとうまく絡んで面白い言葉をたくさん引きだしており、まことに情報量が多い、見事なトーク番組となった。

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*2007年04月20日:鶏の重ね煮リベンジ


 4/15に作った「鶏の重ね煮」にリトライしてみた。鶏肉からにじみ出してジャガイモと玉ねぎに絡む脂が少し多すぎたので、それを減らそうというわけである。

 一番簡単で確実なのは、皮ごと脂を除去してしまうことであるが、私は鶏の皮が大好物なので、この手段は採れない。そこで、煮込むに先立ってフライパンで軽く炙って過剰な脂を絞り出すことにした。

 しかしこれもそれなりに難しい。というのも、熱したフライパンに油を敷かずに(皮を下にして)鶏肉を不用意に置くと、貼り付いてしまうからだ。そこでちょっと考えて、フライパンにサラダオイルをほんの少量敷き、(強火ではなく)中火で熱し、鶏肉を皮を下にして置いた。そしてフライパンに貼り付かないよう、フライパン返しを鶏肉の下に何度も差し込みつつ加熱し、肉から脂がある程度流れ出したところで、フライパンから取りだして、鍋に予め敷いて置いたジャガイモと玉ねぎの上に乗せ、白ワインを1カップぶっかけて、蓋をして強火で加熱。蒸気が出てきたら弱火にしてさらに数分間加熱。蓋を開けて肉に竹串を刺して火が通っていることを確認したら、あとは蓋を開けたまま強めの弱火で加熱し、ワインがなくなったら出来上がり。

 確かに前回よりは脂は少なくなっているが、もっと減らしてもいいな。あとは味付け。血圧のことを気にしすぎるのか、どうも必要以上に塩分を控えめにしているような気がする。まぁそのかわりにコショウはたっぷり振りかけているのだが(「塩コショウ」というよりは「塩コショウコショウコショウコショウコショウ」という感じ [;^.^])、コショウは(味的には)塩の代わりになるわけではないからねぇ。塩をこわごわと少な目に入れているのがいけないのであって、一度厳密に塩分の量を量って、どの程度までなら使っていいのか、ちゃんと把握しておくことにしよう。さすれば、仮にとある日の晩飯で許容値の2倍摂取してしまったとしても、「2倍」ということがわかってさえいれば、翌日はその分減らす、などと、落ち着いてバランスを取ることができるからだ。

 以下、別件。ここ最近、冷凍ご飯を解凍したときに「解像度」が悪くなって困っていた。餅状とまでは言わないが、うまく粒が分離しないのである。冷凍の手順などをいろいろ試みた結果、どうもこれは単に解凍時に熱しすぎなのではないかという結論が得られたので、従来は冷凍ご飯40gあたり1分間、電子レンジでチンしていたところを、60gあたり1分間にしてみた。結果は、ナイス [^.^]b。よしよし、これで食生活のグレードが、また少しアップしたぞ。[^J^]

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*2007年04月21日:クマムシについて


 「クマムシ?! 小さな怪物」(鈴木忠、岩波科学ライブラリー)を読了。小冊子なので、たちまち読み終わったのだが..これは実に素晴らしい読書体験であった。「面白い」というよりは「楽しい」のである。

 去年の夏に初版が出ているので、既に読まれている人も大勢いるであろう。私自身、「クマムシ」という生物が存在することは知っていたが、ここまで詳しいことは知らなかった。特に本書には、見事なカラー写真群とともに、19世紀以前の博物学の書籍や論文に掲載された素晴らしいイラストが多数載っており、それらを見るためだけでも買う価値がある。巨大な卵を産んだあとこちらを振り返っている母親の写真とか、ほとんど等身大の(自分の身長とほぼ同じサイズの)ウンコをした直後の写真とか、こちらを向いて右手(前足)で「ピースサイン」を出しているイラストとか、とにかくとにかくあまりのラブリーさに、もう胸キュン(← 超死語)である [^.^]。テレビをつけるとあいも変わらずパンダがもてはやされているが(その愛らしさにケチをつける気は毛頭ないのだが)、これから「来る」のはクマムシでしょう!(..唯一の問題は、身長が1ミリもないということぐらいかな [;^J^]..)

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*2007年04月22日:天動説について


 ロシア人の3割は「天動説」を信じていると報じられ、Mixiではその記事に対するコメントとして、まことに多数の日記が書かれているのだが..その大多数は、「だからロシアはよ..」という、完全な「上から目線」のものである。なんだかな..

 そういう日記を書いた諸君に問いたい。「君らは本当に地動説が正しいことを説明できるのか?」..95%(もしかすると99%)の人は出来ないと思う。学校で習った知識を右耳から左耳に転送するついでにロシア人をバカにしているだけである。

 この日記でも何度か書いていると思うが、われわれは今なお「天動説ベース」の生活をしている(そして恐らくこれからもずっとし続ける)のである。裏は取っていないが、世界中のほとんど全ての言語で「日が昇る」「日が沈む」と言うはずだ。これは天動説である。私自身、地動説を知ってから以降も、太陽の「見かけの動き」を眺めながら、ただの一度も「大地が動いている」と感じたことはない。(それが出来るのは、天文学者としての訓練を受けた特殊な人々だけだと思う。)

 「天動説」ベースで生活していても、生涯、何ひとつ困ることはないのである。惑星の動きなど「細かいところで」説明しにくいのだが、そんな「些事」は「星占いの連中」にまかせておけばよい(現に、そうしているでしょう?)..ロシア人の教育水準の低さに驚くのは自由だが、高い教育を受けている(はずの)日本人も、根本的なところではたいして変わりゃしないよ、と認識しておく必要はあるであろう。(無論、学校で地動説を教える(というか叩き込む)のは、大切なことである。)

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Apr 26 2007
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