*2006年03月27日:お歯黒考
*2006年03月28日:レム、逝去
*2006年03月29日:なんとか坊主
*2006年03月30日:PSEビンテージ楽器リスト
*2006年03月31日:花見/ヴァーグナーのモノローグ
*2006年04月01日:遅すぎる
*2006年04月02日:「ビヨンド」
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*2006年03月27日:お歯黒考


 煙草飲みは、歯が黒くなるという。私自身は煙草を吸わないが、周囲にいる煙草飲みを見ると確かにそのようである。一時的に黒くなるというよりは、色が染みついているようである。

 コーヒーを飲むと、やはり歯が黒くなるという。私はコーヒーのヘビードランカー(という言葉があるかどうかは知らんが)だったことはないし、最近は飲む機会がめっきり減りもしているので、これを確認(実感)したことはない。黒くなるといっても、煙草に比べれば一時的なものではないかしらん?

 さて、これはあまり聞くことがないのだが..赤ワインを飲むと、やはり歯が黒くなるのである。翌朝、歯を磨くときに漱ぎ水が黒くなるので、はっきりとわかる。歯だけではなく、唇にも黒いものがべったりと貼り付いていたりする。もちろん洗えば落ちるのだが、まぁ毎回きちんと汚れを落として、歯に染みついたりしないようにしないとね。

 ..てゆーか、歯が黒くなるほど赤ワインを飲むのはやめろ。[;^.^]

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*2006年03月28日:レム、逝去


 享年84歳。死因は未発表。

 これで、私の「SFの神」、ベスター、クラーク、レム、ヴァン・ヴォークトの生き残りが、クラークだけになってしまった。国書刊行会から刊行が進んでいるレムの叢書、これ以上積読の山を高くするのもどうかと思って見送っていたのだが、やはり買っておこうかなぁ。

 もちろん、「ソラリス」も素晴らしいのだが、私はどちらかと言うと「砂漠の惑星」や「星からの帰還」の方が好きである。(そして、一番好きなのが「捜査」なのである..と言ってみるテスト。[;^J^])もちろん、「宇宙創世記ロボットの旅」や「ロボット物語」も楽しいけどね。

 レムを読んでみたいと訊ねたら、いきなり「虚数」や「完全な真空」を薦めるような友人がいるとしたら、人付き合いについて少し考え直してみるといいと思うよ。[;^.^]

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*2006年03月29日:なんとか坊主


 ..というわけではないが、ここ2〜3日、8キロ散歩が滞っております [;^J^]。だって仕方がないじゃないか、雨がふったり、帰宅が遅かったり、朝起きられなかったり..[;^.^] まぁ、週に3日も運動すればよし、と、保険医の先生もおっしゃってくたさっていることだし。[;^J^]

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*2006年03月30日:PSEビンテージ楽器リスト


 面白いギャグを教えてあげよう。といってもその筋のマニアにしか笑えないだろうが..「特別承認に係る電気楽器等一覧」である。(背景としては、「経済産業省特別承認制度」を一読のこと。)

 ビンテージどころか現在生産中の(当然PSE対応済みの)機種はあるは、そもそも対象外のACアダプターの機種はあるは、一連のシリーズのうちの一部(しかも新しい方)だけがあるは..あなたがこの日記を読んでいる頃には、少しはマトモなリストに修正されているかも知れないが..

 楽器メーカーを含めた関連業者に対して、3月22日に経済産業省がPSEのビンテージの取扱について説明会を開催した。そこで、「1989年以前に製造完了をした機種はビンテージとする」「その他の機種は販売店からの申請を受けて認可し、認可した機種を経済産業省のHPで告知していく」という案が出されたらしいのだが..その後、業界の合意を得ることもなしに、この方向で進んでしまったようだ。誤解のないように申し上げておくが、私の勤務先はこのリストの作成に関与していない。おそらく、他の楽器メーカーもそうであろうと推測する。

 「1989年以前」云々はともかく(何故「1989年」なのかは知らないが)、「申請」を受けたらノーチェックで「認可」らしい。追い詰められた中古楽器販売業者が、慌てふためいて在庫を片端から(その必要があるか否か判断せずに)申請してしまったのは、ある意味当然。しかし「認可」する側がチェックしなくてどうする。楽器メーカーに電話一本かければわかることである。このリストには、その程度の手間もかけられていないのである。(だから、「市場に流通している(在庫されている)中古楽器等」のリストとしては、使えるのであった。)

 それにしても、「申請」すれば「とおし」、つまり、検査はしなくていいよ、ということなのであれば..そもそもなんのためにこの法律を作ったの? なんとしてでも施行するということに気を取られていて、本来の目的を完全に見失っていない?

 KDDIメタルプラスが営業に来る。事態が単純化されるのでこれに乗り換える。

 今日は休日なのだが、19時から高丘の「ふみや」で宴会がある。8キロ弱という、散歩には丁度良い距離である。徒歩で出向いてタクシーで帰ればいいかと思っていたのだが..なんという寒さだ。萎え萎え〜。素直に車で行って、代行で帰宅。

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*2006年03月31日:花見/ヴァーグナーのモノローグ


 この土日が満開と晴天が重なって、花見にはベストコンディションとのことなのだが、土日は仕事なんだから仕方がない。今日は天気晴朗なれど風強く、ベストコンディションとはいいがたいのだか、まぁなんとかなるでしょ。それにそういうことなら、土曜日にはどこも満開どころか超満員の人混みさ。いい気味だ。[;^J^]

 10時過ぎに遠鉄ストアでワインと弁当を買って、徒歩で佐鳴湖畔へ。時として歩きにくいほどの強い西風。東側の湖畔を歩いている時には、湖の上を吹き渡ってきた風が強烈だったが、西側の湖畔に回り込むと、思惑通り、湖の西側にある低い丘と林に遮られて、風が弱くなった。稲荷寿司の弁当でワインを1本空け、陽射しの下でダンセイニなどをウトウトと読んでから、14時頃帰宅。

 14:20、再起動。ひかりに乗って大阪へ。目的地はザ・シンフォニーホールである。ホールのすぐ近くの「なか卯」で辛いうどんを小腹に詰める。

 演目は、オール・ヴァーグナー・プログラム。飯森泰次郎指揮、関西フィルハーモニー管弦楽団、ベルント・ヴァイクル独唱で、マイスタージンガーから「第1幕前奏曲」と「リラのモノローグ(第2幕第3場)」、「第3幕前奏曲」と「迷いのモノローグ(第3幕第1場)」、パルジファルから「第1幕前奏曲」と「アンフォルタスの嘆き(第1幕)」、さまよえるオランダ人から「序曲」と「オランダ人のモノローグ“期限は切れた”(第1幕)」..暗い? [;^J^] いやいや、なかなか趣味の良い選曲でした。アンコールは3曲。マイスタージンガーのフィナーレとタンホイザーの「夕星の歌」と..あと1曲、思い出せない。

 終演後、大阪駅まで急いだのだが既に浜松へ帰れる便は無い。先に調べとけよ [;^.^]。仕方がないので、駅構内の案内所でパンフをもらい、一番廉いビジネスホテルへ。

 ..廉いはずだよ、ピンク街の真ん中じゃん [;^J^]。チェックインだけしておいて、再度外出。全然土地勘が無いので、手近な繁華街ということで曾根崎のアーケード街をしばらくうろつく。「手羽一郎」でビールと手羽先など。あとは大人のオモチャを買い(←嘘)裏DVDを買い(←嘘)ピンサロを2件ハシゴしてから(←嘘)ホテルに戻る。

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*2006年04月01日:遅すぎる


 大阪駅構内で朝粥を食べてから、9:19のこだまで浜松へ。午後から出社。まぁ確かに花見日和ではある。混め混め、混んでしまえっ! [;^.^]

 民主党。前原代表、いまさら辞任。永田議員、いまさら辞職。ここまでタイミングを外すのも珍しい。何かを狙っているとしか思えない。[;^.^]

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*2006年04月02日:「ビヨンド」


 「ビヨンド」(Michael Benson、檜垣嗣子訳、新潮社)- 太陽系内の各天体の、素晴らしい写真集。木星を背景に浮かぶガリレオ衛星群と、イオの不気味な容貌が特に印象的である。(特に後者は、グリューネヴァルトが描く「イーゼンハイムの祭壇画」の中の「磔刑図」のキリストの皮膚、あるいは同じく「イーゼンハイムの祭壇画」の中の「聖アントニウスの誘惑」の画面左下で倒れ込んでいる悪魔の皮膚を、明らかに想起させる!)かつてボーンステルや岩崎賀都影の画集に胸を焦がしたことのあるあなたならば、無条件で買わなければならない。僅か5600円なのである。

 写真自体もだが、文章がまた素晴らしい。例えば、「だが、実際に新世界を征服できるのは、金属とプラスチックでできた機械だけなのかもしれない。すでにそうなりはじめているように。いつの日か恒星へと旅立っていくであろう機械知能の姿を、ボイジャーやパスファインダーの小さな脳がわずかにかいま見させてくれる。H・G・ウェルズは、「選択すべきは宇宙−−さもなくば無だ」という有名な言葉を残した。だが、彼は必ずしも私たち人間が選択すべきだとは言明していないし、現在のようなロボットを使った方法で宇宙を選択する可能性も除外してはいない」(11頁)(アーサー・C・クラーク)。

 全編中、最も感動的な一節を引用しよう。それは、20世紀の末に火星に着陸したマーズ・パスファインダー(着陸機)と、それに搭載されていたソジャーナー(探査車)の運命を伝える文章である。


 マーズ・パスファインダーのサイトで自画自賛的な最後のプレスリリースを読んでいたとき、私は急に、思いがけなく心を動かされた。そこには、1997年10月初め、着陸機との交信が途絶えたと書かれていた。予定よりずっと長く、3カ月近くにおよぶ活動をつづけた末のことだった。交信が途絶えたのはバッテリーの故障が原因だとされていて、そのためにヒーターの動力が切れてしまったのだという。プレスリリースには次のように説明されていた。「その後、着陸機は夜間、次第に冷えてゆき、昼夜の気温変化の影響をより大きく受けるようになったと考えられる。この寒さか、あるいは寒暖差のために、ついには操縦不可能となったのだろう」。
 だが、小さなソジャーナーの方は、ほぼ完全にソーラーパワーで動いている。地球との交信がすべて絶たれても、動きつづけてはいるのだ。私はこんな文章を見つけた。「探査車の状態と状況は……不明である、しかし……おそらく着陸機の周辺をまわりながら、交信を試みているだろう」。(298頁)

 ..地球上には、2種類の人間がいる。この文章を読んで魂が震える人間と、震えない人間である。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Apr 6 2006
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