*2005年05月02日:「シルバー市場」の虚実
*2005年05月03日:浜松祭り
*2005年05月04日:知性について
*2005年05月05日:万博に行きたしと思えど..
*2005年05月06日:「不作為」について
*2005年05月07日:事故報道
*2005年05月08日:ラベル問題
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*2005年05月02日:「シルバー市場」の虚実


 今日はもちろん、平日であるが、私の勤務先は今週末の土曜日(休日)を出勤日にして、今日を休日にしている。(こういう会社は多いであろう。)でも私は休日出勤なので、結局、世間並みに平日なのである。(ややこしいな。[;^J^])

 「シルバー世代向けの商品」というのが、あらゆる(というと言い過ぎであろうが)業種で、検討されているご時世である。少子高齢化社会にシフトする日本においては、そこにこそ、大マーケット(大鉱脈)があるからである。しかし、この「シルバー世代向け」の商品(あるいは「サービス」)には、“外している”ものが少なくない、という。

 典型的な「シルバー世代商品」は、次のようなものであろう。「シックで渋い、趣味の良いデザイン」と「簡素で切りつめられた機能」。数ヶ月前には、「取扱説明書が付属しない“通話機能しか持たない”携帯電話」、というのも売り出されたと記憶する。ターゲットはもちろん、シルバー世代である。

 これが、“外し”なのだという。「シックで渋い、趣味の良いデザイン」はともかく、「簡素で切りつめられた機能」というのは若い世代の思いこみに過ぎない、バカにしている、というのだという。「年寄りには、難しい機能は使いこなせないでしょ?」、とは、何ごとかと。

 例えば、PC−8001が誕生したのは1979年。現在60歳の人は、当時、34歳だったのである。バリバリの「マイコン世代」である。(当時の「マイコン」は今日びの「パソコン」よりも、遙かに高度に“技術的”で“理科系の香り”がする存在であったことに、留意せよ。)そういう人々に向けて、「簡素で切りつめられた機能」の商品ばかり供給されているとしたら、どうよ。「バカにするな! もっと難しいものを触らせろ!」..当然だと思う。実際、もっと「高度に技術的で難しいもの」を触りたいのに、そういう「高度に技術的で難しい商品」は若向きのチャラチャラしたものばかりで、買うに買えない、という状況があるらしい。(さすがに“萌え”はキツイのであろうか..いやいや、これも偏見に違いない。)

 もうひとつ、別の切り口を紹介する。正解な言い回しは忘れたが、「マスオさんの老後」というキーワード..ご存知ですか? もちろん、「サザエさん」のマスオさんのことである。どういうことかと言うと..20年後、30年後の、マスオさんの引退生活。彼が果たして、盆栽に手を染めるだろうか? 和歌や俳句を作るだろうか? ..そんなことは、あるまい。マスオさんはマスオさんのまま、今の趣味やフィーリングを維持したまま、老人になるのである。

 つまり、年寄り=「シックで渋い、趣味の良いデザイン」、というのも、若い世代の単なる思いこみに過ぎないのである。(私の老後を想像してみても..どう考えても、今の趣味を維持したまま老境を迎えて、死ぬとしか思えない。[;^J^])

 今の、「シルバー世代ビジネス」は、それなりの成果をあげてはいるのだろうが、本来のポテンシャルはそんなものではない、遙かに巨大な大鉱脈がそこにあるはずだということなのだ。そこにビジネスチャンスがある。私の勤務先(電子楽器メーカー)のこれまでの取り組み(チャレンジ)と、その成果については、ここには書かない。とある巨大な鉱脈を掘り起こしつつあるようだ..と、匂わせるに留めておく。

 残業しないつもりであったが、そうもいかず、それなりに遅い帰宅。街中の某店に出掛け、タクシーで帰宅。

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*2005年05月03日:浜松祭り


 5/3〜5/5は、当然ながら世間も勤務先も休暇であるが、私は出勤。ただ、以前、開発系の部署にいたときとは異なり、「仕事量が多すぎるので休日出勤」、というわけではなく、一種のシフト勤務なのである。(既に、埋め合わせの休暇は予約済みである。)

 ところで、私はこの例年の三連休、浜松にいた記憶が、ほとんど無い。この「廃墟通信」は1996年からであるが、手元の(電子化された)「日記」は、1992年からスタートしている。そこまで遡って調べても、この3日間は、全て「帰省」である。(実家の横浜を根城にして、主として都内各所に出歩いている。)つまり、この3日間に開催される「浜松祭り」を、この15年間、見ていないのだ。今年はある意味、チャンスと言える。

 といっても、昼間は仕事。まぁ、浜松祭りの昼間の行事である「凧」には、元来、あまり興味はない..というか、TVでしか見たことがない。見たいのは、夜である。街中を練り歩いている「屋台」の引き回しである。囃子方(はやしかた)を乗せた2階建ての小屋形の台が、さぁこれは何十台あるんだろう?(多分、町内会の数だけあると思うが)街中を引き回される。これは観ていてなかなか楽しい。

 残業無しで切り上げて、街中へ。といっても、バスは(上記の事情で交通規制が敷かれているので)街中に乗り入れずに迂回するので、ほとんど徒歩(40分ほど)。浜松という街は、一年の内、浜松祭りの時ぐらいしか「人混み」が発生しないのだが、その人混みを楽しみつつ屋台を楽しみつつ、ひさびさにこだわりやまへ。

 タクシーで帰宅。

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*2005年05月04日:知性について


 テレビのバラエティ番組を日常的に見るようになったのは昨年末からであるが、その昨年末のなんという番組だったんだろう。強烈に脱力的(← やや語義矛盾 [;^J^])な印象を受けたので、書き記しておく。

 北海道の、有名な旭川動物園のルポであった。既に上野動物園の集客数を上回っているという、あそこである。(私も一度、行きたいのであるが。)レポーターは、小倉優子。それまでテレビで彼女を見たことが無かったので、最初は誰だかわからなかったのであるが、雑誌の表紙で時々みかけるな〜、とか思いながら眺めているうちに、名前を思い出せた。

 ま、確かに可愛いく、目に優しいのである。白熊のプールの水中観覧エリア。白熊の気を惹こうと、彼女がアザラシのかぶりモノをして姿を見せたところ、エサだと思った白熊がダイビングしてきて強化ガラスに激突し、小倉優子はパニックに陥って、こけつまろびつ逃げ回り泣きじゃくる、などというシーンも、微笑ましくてなかなか良かった。[;^J^]

 それは良いのだが..別のシーンで、看板の説明書きを読んでいる彼女。「雛」という字が読めなかったのは、まぁ、良しとしよう [;^J^]。私だって、読めはするけど、書けるかと言うと、かなり自信が無いし [;_ _][;^.^] ..しかし、読み方を教えてもらった彼女が、「ひなって、なんですか?」..

 ..これはやはり、アカンのではないか [;_ _]。一応、「国民的アイドル」である。(「“プチ”アイドル」くらいかな。)私は、美空ひばりのことは知らないが、山口百恵は、もっとまともな知性をもっていたように記憶する。(松田聖子となると、これまた自信がないが。[;^J^])別に、アイドルが頭脳明晰である必要は無いが、やはり最低限のラインというものは、あるのではないか [;^J^]。もう少し、なんというか、こう..普通の会話というか、やり取りが出来るべきではあるまいか。

 私がはまっている、CSのパンチクラブの「侵略放送パンドレッタ」と「衛星中立放送パンドレッタプラス」の女の子たちにしてもねぇ..昔の映画や漫画やその他の常識のことを知らないのはともかくとしても..その学力はどうよ、とか、もう少し漢字が読めろよ、とか [;_ _]。こういう連中を、可愛い可愛いと愛でていてよいのだろうか。(いやまぁ、かわいければ許すのだが..って、そういう姿勢がイカンのだが。[;^.^])

 むかーし、とある店の女の子が、「地球の回りを月が回っているということを知らなかった」(というか、そもそも、月の位置が変化していることを知らなかった)ことに衝撃を受けたものであるが..

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*2005年05月05日:万博に行きたしと思えど..


 ..なかなか休暇は取れず。

 土日であれば、いつでも行けるのであるが..ちょっと元気でないでしょ。二日分のチケットは持っているのであるが、日帰りで2回行くのがいいか、一泊二日がいいのか。(まぁ、3回以上行っても、いいのだが。)一日の時間は限られているのだから、あまり並びたくもないし..とか、悩みはつきないのである。

 大阪万博の想い出は、もぅ面倒なのであまり書かないが..やはり、「世界の国からこんにちわ」の印象が強烈だなぁ。愛・地球博のテーマソングは、えーと..(関連番組の録画をチェックしている..)「ココロツタエ」(夏川りみ)ですか。確かに聞いたことはあるし、これからも流れ続けるんだろうが..パワーが違うなぁ。

 夏川りみがどうこうではなく、かつての三波春夫の役割を担える「国民歌手」が払底している、ということなのだろうなぁ。

 今日が浜松祭りの最終日。仕事を終えてから、街中へ。20時頃に着いたかな。もぅ、ほとんど終わりかけの時刻で、ギリギリ間にあったって感じでした。今夜もこだわりやまへ。タクシーで帰宅。

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*2005年05月06日:「不作為」について


 福知山線の脱線事故。悪い話がどんどん出てきた。今夜の時点では、当日、事故を知りながら開催されていたボーリング大会に対する批判が圧倒的だが、私としてはむしろ、現場を立ち去ったふたりの運転士の方が気になる。それも、当人たちではなく、彼らに現場を離れることを(積極的に、あるいは消極的に)指示した「上司」たちのことが、である。

 彼らは、誰もがやりかねないことをした。つまり、「不作為」という行為をしたのである。強烈に身につまされたのが、「特にどこにも連絡はしなかった」ことである。これは、私もやりかねない。

 「もう、誰かが対応しているでしょ」「他部署に連絡いってるでしょ、多分」..既に大勢が死んでいる、あるいは「死にかけている(つまり、急げば間に合うかも知れない)」状況において、「不作為」こそが、最大の罪(..という言い方をすると、なんの資格があって人を裁いているんだ、という気がして、我ながら嫌なので、「最大のミステイク」としましょうか)であった。人ごとではない。他山の石とすべきである。私も、あなたも。

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*2005年05月07日:事故報道


 最近は、朝方、食事したりメールチェックしたりしながら、テレビを見ているのである。(一般人っぽいでしょ。[;^J^])もう連日、脱線事故の話題であるが..Sさんという女学生の告別式の映像が映った。彼女はオペラをやっていたそうで、「フィガロの結婚」のスザンナ役の舞台姿も映った。告別式では、友人たちが盛装してフィガロの合唱を歌っていた..

 ..凍り付いた。

 これは、トラウマになりかねない。これは、見たくなかった..

 別の番組だが、みのもんたが、これから我々報道陣の義務として、亡くなられた方ひとりひとりの人生をお伝えしていきます..とかいうような意味のことを、2〜3日前に言っていた。

 それは違うだろ。なんの意味があるんだよ。誤解を恐れずに言うが、犠牲者のこれまでの人生と、この事故の本質とは、なんの関係も無いんだよ。

 てゆーか、もうやめろ。ニュース番組の時間資源だって、有限なんだよ。他に報道すべき事が山のようにあるだろうが。(今回の事故に限っても。)

 今日は、世間では休日(土曜日)なのだが、私の勤務先では休日を5/2(月曜日)にシフトしたので出勤日なのだが、私(の所属するチーム)はゴールデンウィーク中に出勤したので今日は振替休日なので、つまり、結局、世間並みに休日なのである。(ややこしいな。[;^J^])

 2日ほど遅れていた「廃墟通信」の更新をすませ、週末恒例、次週の番組チェック&録画予約をすませると、はや、正午である。

 「まんだらけZENBU」を、ここ2号、買い忘れていることに気がついた。浜松の書店では、ほとんど見かけることも無いので、気がついていなかったのだ。資料的価値のある連載もあるので、一応揃えておく必要がある。ネットで注文すれば良いのだが、まぁ、一応、(昔はバックナンバーを置いていた時期もあった)三方原の明屋(はるや)書店に、だめもとで車を走らせてみたら..

 ..潰れてました。[;_ _](思いっきり、ダメモトじゃんか。[;^.^])全く、いつの間に..まぁしゃあない。冷たいようだが、それほど惜しい店ではなかった。

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*2005年05月08日:ラベル問題


 DVD−RAMは、基本的に「殻付き」(両面)メディアを買っている。頑丈だからである。ラベルは付属しているので、フェルトペンでコンテンツを書く。

 片面メディアも、買うことはある。両面メディアに収録するのが「うざい」番組が、結構あるからである。私の性癖として、「両面」を使う場合、あとで整理する時のことを考えても、「A面」と「B面」に、少なくとも同じジャンルの番組を入れたい、と考える。この理由から、なかなかHDDからDVD−RAMに落とせずにいる映画が、結構、ある。(“相棒待ち”なのである。[;^J^])また、「奇数面数」になる連続番組は、「両面メディア」には入れにくいことになる。(最後の1枚は「A面」にだけその番組を入れて「B面」には別の番組を入れる、というのも、最後だけ「片面メディア」にする、というのも、いずれも私の美学に反する。)この理由で、全部片面メディアに落とした連続番組というのが、例えば、「スーパージェッター」であり、「富豪刑事」である。特に、BS/CSのコピーワンス番組は、一度DVDに落としたが最後、別のメディアに詰め直すことができないので、慎重にならざるを得ないのだ。

 ..いささか横道にそれたが、片面のDVD−RAM。これもまた、ケース内の紙に、コンテンツを(フェルトペンか鉛筆で)書く。ディスク自体には書かない。DVD−RAMは、内容が変わることがあり得るので、これは当然である。

 DVD−Rの場合は、メディアに直接コンテンツをフェルトペンで書く。(私は面倒なので、レーベルをプリントしたりしない。機材も無いし。)超薄型の半透明ケースに入れているので、ケース自体にはコンテンツを表示する必要はない。

 ..というのが、これまでの状況であった。

 最近、DVD−Rの収納でお気に入りなのは、2枚収納できる超薄型ケース(サンワサプライ FCD−21C)である。コスト/スペースファクター/可搬性/堅牢性のバランスを考えると、今のところ、ほとんど究極解に近いと考えられる。

 これも、(半)透明のケースなのであるが、残念ながら、外側からはDVD−Rの「記録面」が見える。(開かないと、レーベル面が見えない。)つまり、このケースを使う場合、レーベル面にコンテンツを書くだけでなく、このケースに(2枚分の)コンテンツを表示しなければならない..

 ..以上、前振り。ここからが本題。[;^.^]

 このところずっと、悩んでいた。このケースに貼るラベルとして、ニチバンの「マイタックラベル リムカ」という商品を使っていたのだが、これが、「すぐに剥がれて(浮き上がって)しまう」のである。この商品は「きれいにはがせるタイプ」であるが、そしてそれは確かに日々確認出来ているが、そもそもラベルである以上、「はがせる」以前に、「はがれて欲しくない間は、はがれない」べきである、と、私は考える。[;^J^]

 このケースの材質と相性が悪いのだろうか? と考えていたのだが、なんの気なしにとある「紙製品」に貼ってみたら..やはり剥がれてしまう。もしかして、これは欠陥商品なのか? 外れを掴んだのか? マイタックといえばブランド品である。そんなハズは無いのだが..

 昨日、駅前に出た時にこのことを思い出して、文具屋でエーワンの「エーワンラベル」を買ってみた。そして昨夜、前記のDVDケースのうちいくつかに貼って、一晩、エージングしてみたところ..今日の午後になっても、剥がれていない。(当たり前である。[;^J^])よし、決めた。エーワンにチェンジ! 気になって、ちょっと調べてみたら、これまで私が色々な場面で使っていたラベルは、「エーワン」か、コクヨの「タックタイトル」であった。「マイタック」は、少なくとも我が家では、実績が無かったのであった。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: May 12 2005
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