*2003年12月22日:“見せ消ち”について
*2003年12月23日:クリスマスイブイブ
*2003年12月24日:クリスマスイブ
*2003年12月25日:ヒロイズムについて
*2003年12月26日:サラサラタイプのボールペン
*2003年12月27日:コンタクトレンズ新調
*2003年12月28日:お気楽望年会 2003
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*2003年12月22日:“見せ消ち”について


みせ‐けち【見せ△消ち】
《「けち」は動詞「け(消)つ」の連用形から》誤写・誤記の文字の訂正のしかたの一。写本などで、もとの文字が読めるように、傍点をつけたり、その字の上に細い線を引いたりするなどして、誤りであることを示す。

(「大辞泉」より)

 (わりと最近まで“見せ消し”と思い込んでいたことを、まずカミングアウトしておいて、と..[;^J^])この“見せ消ち”の効果を、アスキーテキスト上で示す手法についての無駄話である。

 無論、HTML文書なら、<STRIKE></STRIKE>を使えばよいのである。(← 本来はタグは半角であるが、ブラウザに解釈されないように、全角で表記しております。)例えば、「<STRIKE>本音を書きつつ</STRIKE>建前で取り繕う」、と記述すると、「本音を書きつつ建前で取り繕う」、と表示されるわけだ。

 同じ効果を、(HTMLタグなど使えない)プレーンなアスキーテキストで得ようとするとき、最近の私がよくやるのは、上記どうよう「<STRIKE>本音を書きつつ</STRIKE>建前で取り繕う」、と書く方法である。(無論、タグは半角で。)HTMLの<STRIKE>タグを知っている人には、これで通じる。ニヤリとしてもらえる。しかし..よく考えてみたら、今となってはこの記述方法が通じない(そもそもHTMLタグを知らない)読者の方が、多いのではなかろうか。1990年代後半には、少なくとも、ウェブ日記を読んだりネットニュースを読んだりするような人には、大概、これは通じるだろう、と、期待できたのだが..いまや、ウェブで情報発信をしている人々の中でも、HTMLテキストを直書きしている人の方が、少数派かも知れない。

 もっと昔には、“^H”というのを使った..これ、あなた、理解できる? [;^J^] 端末で一文字抹消する時に、BSとかDELとかのキーを押す(ことが多い)のだけど、この時に送信されるのが(設定にもよるが)0x08H であることが多い。この“削除コード”自体が(設定の具合で)端末に表示されてしまうことがあり、その時は、“^H”という文字列として表示される。つまり、例えば「ABC^HD」は、「ABD」の、「ABC^H^HD」は、「AD」の「見せ消ち表現」になるわけである。(「C」や「BC」は、「ついうっかりお見せしてしまった書き損じ」、というわけだ。)さらに、漢字一文字(2バイト文字)を“消す”ために、“^H”を使うか“^H^H”を使うかで、その人の“キャリア”が、ある程度判ってしまったりもする [;^J^]。むろん、“^H^H”を使う人の方が古いのである。(PCで漢字が使えるようになった初期の頃には、2バイト文字を論理的に1文字として取り扱う方法が徹底していなかったのである。)

 そしてこれらの起源をさぐると、そもそもCP/M時代の端末では“ラブアウト”と言い..などという蘊蓄をたれはじめるあたりから、さすがの私も、記憶が朦朧..[;^.^]

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*2003年12月23日:クリスマスイブイブ


 朝いちから、いつもの友人が来訪する。ちょっと相談してから、今日は「フルーツパーク」に行くことにする。私は、ここを訪れたことも無かったのであった。今日も快晴。快適なドライブ..

 ..それにしても、まだ午前中だとはいえ、入場客が少なすぎるんじゃないか? [;^J^] 年末の祝日だというのに。それと、正門から入ったはいいが、目当ての「長いエスカレーター」がどこにあるのか、良く判らない。とにかく現在地を地図の上で探さなくては..と、入口でもらったパンフレットに載っている地図の上を探すこと数分間 [;^J^]。「現在地」がポータブルなパンフレットに載っているわけがありませんね。ふたりして、基本的なボケを、まず一本。[;^.^]

 長い恐いエスカレーターで東側のエリアに登って、(ひとけが無くて快適な園内を [;^J^])てくてく歩いて、イチゴ狩りの会場へ..しかし、1700円/人は、すこーし高いんじゃありませんか? ここまで来た以上、やるけどさ [;^J^]。30分間取り邦題食べ放題。

 確かに面白いし、大粒のもぎたてイチゴは、美味しいが..しかし、イチゴを30分間食い続けるのは、至難の技なのである [;^J^]。1700円分、回収できずにギブアップ [;^J^]凸(いや、もしかすると、マーケットで買えば、楽勝で1700円分以上だったかも。)

 あとは、園内をざっと散策し、トロピカルドームなどで遊んでから(この大きなドーム(温室)にヴェロキラプトルの1頭もいなかったことを遺憾とする)、フルーツパークを発つ。車を適当に走らせ、浜松環状線と雄踏街道の交差点の「万松」という日本料理屋で昼食を取ってから、「山の次はバランスを取るためにも海だ」、という私の提案で、海へ向かう。(クリスマスに海? という突っ込みは、軽く受け流しておく。[;^J^])

 私の車にカーナビはなく、ふたりともろくに地図を読まず、しかもたいして道を知らない、という三重苦状態だが [;^J^]、なんとかかんとか表浜公園の駐車場に辿り着き、ここに車を止めて砂浜を波打ち際まで歩く。遙か彼方でウィンドサーファーたちが頑張っているほかは、ひとっこひとりいない..

 季節外れの情趣を満喫してから [;^J^] 佐鳴瑚公園へ。ここはちょっと寄ってみただけ。ついで、古書店めぐりを始めるが、一軒発見しそこない、結局、「カッちん」という店に入ったのみ。整理がいまいちなのが難点だが、街の小さな(漫画主体の)古書店は、大体こんなもんである。2冊購入。

 そろそろ食事時なので、駅前へ。遠鉄デパートとメイワンのデパ地下でショッピング。サラダ類などの総菜と、ケーキ、スパークリングワイン。さらに車を走らせて、浜松西郵便局の隣のケンタッキーでチキンを仕入れて、帰宅。

 さて、問題はBGV。オペラも映画もあるのだが、なにしろ食事どきなので、そういう「目を奪われる(目を離すと筋がわからなくなる)」ものは、困る。食事などのよそごとをしながら、時々ちらちらと目をやるだけで十分なものが良い..となると、答は決まったようなもの。コンサートのライヴだ。それも、「ニューイヤーコンサート」の、クライバーが振った奴! 「また、カルロス・クライバーか。ワンパターンもええ加減にせえよ (^_^;)」、と、おっしゃるか [;^J^]。しかし..しかしね..彼の指揮姿は、観ている者を幸せにするのだ。しかも、ウィンナ・ワルツである! 一週間ほど時期が早いが、パーティーのBGVとしては、まさに最上のものなのであった。

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*2003年12月24日:クリスマスイブ


 「チューバクリスマス」という催しが、19時にフォルテ前の広場(現在、巨大なツリーが設置されている)で行われる、という連絡が飛び込んできたので、昨日の今日ではあるが、友人に連絡を取り、早々に帰宅してから車でピックアップしてもらう。

 近隣のチューバ奏者、ユーフォニウム奏者が集い、初見一発あわせで聖歌などを演奏する。中高生が比較的多い。チューバ/ユーフォニウムといっても、様々なタイプの楽器があり、メーカーによっても形状が微妙に異なるので、これだけ揃うと楽器を見比べているだけでも楽しい。寒すぎなくて良かった。

 1時間かそこらで終了。こだわりやまでも良かったのだが、この日のこの時間帯には満席である可能性も高かろう、と、すぐ近くの「天狗」に(久しぶりに)入る。もちろん、ハンドルを握る友人は、酒は飲まない。チューバクリスマスの出演者の面々も、結局、天狗に打ち上げにやってきた。(サンタのコスプレをしているのも何人かいる。[;^J^])

 さほど長居をすることもなく、帰宅。

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*2003年12月25日:ヒロイズムについて


 「聴いていて気恥ずかしくなる音楽」、というのは、人によっていろいろとあると思う。こんなのは感性の問題(← かなり安易な表現なので、あまりこれは使いたくないのだが)であるので、人によって当然異なるわけだ。ショパンのノクターンが聴いちゃいられない、という人もいるだろうし、オペラの大仰なアリアはご勘弁、という人だって、いるだろう。

 私の場合、「ヒロイックな音楽」に、(聴いてられない、とは、けっして思わないが)「なんか、恥ずかしいなぁ..[;^J^]」、と思うことが、ままある。これは、その音楽の素晴らしさとは無関係でもあるし、その「恥ずかしいばかりのヒロイックさ」こそが、その音楽の魅力でもある場合がほとんどなので、そこら辺は誤解しないでいただきたいのだが..

 ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲 第5番“皇帝”」、リストの「交響詩“前奏曲”」..しかしやはり、「気恥ずかしくもヒロイックな音楽」のチャンピオンは、マーラーの「交響曲 第2番“復活”」であろう! なんというかもう、ギャグすれすれ、マンガすれすれの「ヒロイックさ」なのであり..そしてそれこそが、この音楽のたまらない魅力なのである。(わかりやすく言うと「“バカみたいに”カッコいい」のだ。この“バカみたい”がポイント。[;^J^])

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*2003年12月26日:サラサラタイプのボールペン


 昨日だか一昨日だかにボールペンを使い切ってしまったので、コンビニで買い直した。

 2回、失敗した。

 「ボールペン」として売られているそれらは、私の定義では「ボールペン」ではなかったからである。

 いまさらながら気がついたのだが、「サラサラタイプのボールペン」という奴が蔓延している..というか、それ以外のタイプのボールペンを探す方が難しい。なんにせよ、「圧倒的多数派のタイプのボールペンが、ボールペンでないはずがない」ので、それを購入したのだが..これ、違うでしょ。書き味がサラサラなのはいいが、筆圧をかけられない。というか、筆圧をかける必要がない。OK、書きやすいよ。まるで万年筆みたいだ。でもね..ぼくは、「銀行等で複写式の書類に書くための、筆圧をかけられる、昔ながらのボールペン」が、欲しかったんだけどね..

 ま、こりゃあかんわ、と、それを見捨てて、もう一度買いにいって、またうっかりと「サラサラタイプ」を買ってしまったぼくは、己を呪ったけどね。[;^J^](これが専門の文具店なら、その場で書き味を確認できるんだが、不幸にも、ここ数日間、買いに行った場所が、コンビニとかスーパーとか、パックから取り出すことができない店だったのでね。)結局、とあるスーパーで、シャーペンとボールペンのセットで100円、という奴が、外側から眺めるにどうみても昔っぽいので、三度目の正直!っとばかり買ってみて、確かに昔風のグリグリ筆圧かけられる奴だったので、ほっとした次第であるが..

 万年筆の書き味の真似をする(万年筆のアプリを取り込む)のもいいんだけどさぁ..複写式の紙に書くっていうのは、ボールペンの昔ながらの大事なアプリだったんじゃない? それを捨ててしまっていいのかなぁ..

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*2003年12月27日:コンタクトレンズ新調


 にんじんパパでモーニングを食べたあと、ちょっと休日出勤。夕方まで仕事するつもりだったが、今日中(というか今年中)に終わらせることが必須な作業では無いので、昼過ぎに切り上げて、久しぶりに駅前・プレスタワービルのアイシティへ。コンタクトレンズの新調である。

 大体、この前ここで作ったのが、確か8年前 [;^J^]。とっくにレンズの寿命が来ているし、持参したレンズを診てもらったところ、タンパク質の汚れがかなり付着しているし、今の私の目とは合わなくなっているし..という始末ではあったのさ。

 いつもとは違う店(高架下の「はまなす」)でワインと2品。早めに帰宅。年賀状のためのアドレスチェック。(私は例年、12月31日に年賀状を投函することにしております。[;^J^])前年度というか、今年もらった年賀状と、それ以降の転居知らせやら欠礼ハガキやらを総ざらいして、アドレスデータベースをメンテするのである。(んなこと、さっさとやっとけよ。[;^J^])それにしても面倒だ。どいつもこいつも頼みもせんのに、勝手に住所変えやがるし..(んなこと言ってると、友だち、なくすぞ。[;^.^])

 あはは、また来た。西和彦と名乗る人からのメール。私の1年前の日記「西和彦氏からのメール?」に噛みついているのだが..実のところ、このメールの差出人が西和彦本人であろうが、他人による詐称であろうが、私にとっては同じこと。要は、こんな失礼な文面のメールに、返事を書く必要はない、というだけのことなのだ。(今回は、文面の引用はしないでおく。)

 しかし、仮に西和彦本人であるとして..この人は、取引先の要人とか社長とかにも、こういう文体(というかマナー)でメールを書いているんだろうか? それとも、どこの馬の骨とも知れぬ一面識もないやつが相手だから、平気でこういうメールが書けるんだろうか? いずれにしても、話にならない。

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*2003年12月28日:お気楽望年会 2003


 連日のことであるが、今日も素晴らしい快晴。早起きして、荷造りとシンセの仕込みのチェックをする。今日が「お気楽望年会」の当日なのである。このオフのためには、私は本日に至るまで、全く何ひとつ、準備をしてこなかったのである [;^J^]。ここんとこ連日、いろいろありましてね..

 千駄木に12:30頃に着けば十分なので、9時頃に自宅を発ち、9:52のこだまに乗る。東京着は11:52。ほんの少し急げば、9:45のひかりに乗れたのだが、これは、11:13という、必要以上に早い時刻に東京に着いてしまう以外のメリットが、ほとんどない。むしろデメリットの方が多い。まず、こだまよりも確実に混んでいる。まぁ、座れないことはあり得ないのだが、今回の私は、座席を選ぶのだ。何号車でもいいから、最後尾のシートに座りたい。なぜなら、13Kg近いシンセ(Fantom−S)を抱えているからである。これを網棚の上に乗せるのは、恐い。(かつて一度、9.5KgのXP−50を網棚に乗せる時に、首をひねってしまったことがある。)最後尾のシートに座れば、シートと壁の間に、シンセを立てかけておける。そのためにも、「十分にすいている」こだまの方が、ひかりよりも望ましい。ひかりのもうひとつのデメリットは、「途中停車が、ほとんどない」ことである。私はPHSを使っているので、新幹線の高速走行中には、通信できないのだ。こだまはあちこちで止まり、かつ、しばしば数分間停車してくれるので、その間に、メールの送受信等ができるのである。

 ..というわけで、首尾良く、最後尾のシートをゲット。ついでに言えば、いつもは進行方向右側(海側)の、3列のシートの窓側に座るのだが、今日は、左側(山側)に座った。あまりに天気が良いので、富士山の写真でも撮っておこうと思ってさ。

 実をいうと、今ごろになって、鉄道旅行の楽しみに少しだけ目覚めたのである。従来、上京用の新幹線というのは、私にとって「旅」なんていうものではなく..つまり毎日、自宅から会社までマーチを30分間走らせるのとどうようの、単なる「移動」以外の何物でもなかったのであるが..ここ最近、内田百けん集成(ちくま文庫)を読み始めており、「阿房列車」「立腹帖」などを読んでいると、あぁ、よいものであるなぁ、と。まぁ、彼のように、全くなんの用もなく九州まで列車でいって、いつもの旅館で飽きるまで寝て、大欠伸をしてそのまま帰ってくる..などという、とことん無為な旅行は、とても私には出来ないので、そこんとこは、まだまだなのだが..[;^J^]

 東京駅から、西日暮里経由で千駄木へ。勝手知ったるTスタジオ。曲目は、「ヘンゼルとグレーテル」(フンパーディンク、特別編成抜粋版)、「メサイア」(ヘンデル、抜粋版)。シンセとしては、ヘングレでハープ、一部グロッケン。メサイアではオルガンを2種類(チャーチとポジティブ)とハープシコード、というわけで、楽勝。あとは奏者の譜めくりをするかしないかだけの問題で、寝てればいいや..と甘く見ていたら、大間違い [;^J^]。隣でTD−6でティンパニパートを叩く奏者の、各パッドのピッチ変更に、つきっきりになってしまったのであった。そうとわかっていて、かつ、事前に譜面を見ることができていたら、どの曲が終わった時点で何番パッドのピッチを半音上げて、とか作戦を立てて、余裕をもって対処できたのだが、今回は、奏者も初見だし、その隣りに貼り付いている私は、「このパッドを、すぐに「G」から「A」に上げて!」、などというリクエストにこたえなければならなかったのである。「簡単じゃん」、と思うかも知れないが、パッドを叩いて「選択して」、そのピッチを変更する、というユーザーインターフェースなので、「沢山のパッドを叩きまくっている最中に変更する」ことなど、不可能に近いのである [;^J^]。(次々に様々なパッドが「選択」され続けている状況なので、ここでピッチの変更をかけると、どのパッドのピッチが変更されるか、予想がつかない..[;^J^]..という事故を、何度もやらかした。[;^.^])ま、次第に奏者も私も慣れてきて、かなり余裕をもって対処できるようになりましたがね。

 演奏が終わったら、パーティータイム。酒とピザとケーキとその他。量はたっぷり。プレゼント交換..私はどうも、例によって、終わり頃には眠っていたようですが。[;_ _][;^.^]

 なんにせよ、日暮里のときわホテルには、無事に到着。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Dec 31 2003 
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