*2001年03月12日:弐千円札雑感
*2001年03月13日:SFの王者
*2001年03月14日:超人考
*2001年03月15日:ミステリの王者
*2001年03月16日:「玉石混淆」
*2001年03月17日:妨害、二題
*2001年03月18日:あるいは禁じ手
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*2001年03月12日:弐千円札雑感


 秘蔵の弐千円札を、財布の隠しポケットから取りだして、注視する..この違和感は、何に起因しているのだろう?

 それは、バランスの悪さだ。「日本銀行券/弐千円札/日本銀行」の文字が、左側に寄りすぎているのである。別に、この位置ではいけない、ということは無いのだが、少なくとも、一万円札とも千円札とも、配置が異なる。(たまたま今現在、五千円札は手元に無いので比較できないが、こんな場所には無いはずである。)そのために、妙な感じがするのだ。まるで、左側がチョン切れているような..とはいえ、だから、「いまいち本当の紙幣に見えないので」→「流通しない」、というのは、いくらなんでもこじつけの仮説ですがね。

 しかし、バランスの悪さを別にすれば、さすがは“日本の紙幣”である。実に精緻で美しい。これに比べればドル札なんぞ、玩具の子ども銀行券である。

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*2001年03月13日:SFの王者


 朝っぱらから強風である。浜松環状線でハンドルを取られまくり、車をまっすぐ走らせることが、極めて困難。こわいこわい。

 ちょうど一週間前、「スーパー源氏」経由で、いくつかの古書店にヴァン・ヴォークトの文庫本等を計5冊発注していたのだが、本日届いた「銀河帝国の創造」(久保書店)で、今回の発注分が揃った。これで、日本で出版されたヴァン・ヴォークトの単行本は、あと1冊(「モンスターブック」(河出文庫))でコンプリートの筈である。

 問題はアンソロジーだが、ざっと調べたところ、未読の短編を収録しているアンソロジーは、4冊。入手困難(古書価格高め)なものも多いので、手頃な出物が見つからなければ、図書館で読むのが正解だろう。あとは、雑誌に訳載されたまま単行本未収録の短編だが..調べたところ、「SFマガジン」訳載分は、さすがに全て読んでいたが、「奇想天外」と「SF宝石」に訳載されていた短編を、読んでいなかった。念のため、「スターログ」等もチェックしておくか..(..て、何故いきなり、“邦訳全作品読破プロジェクト”に飛躍する [;^J^])。

 ちなみに、以前にも書いたことだと思うが、私にとってのSFの“四大巨頭”は、ベスター、クラーク、レム、ヴァン・ヴォークトなのである。

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*2001年03月14日:超人考


 「谷島屋オンライン書店」のシステムは、どうやら、大幅に改善されたようである。「調達できたのでご来店を」、というメールが来ても、これは「静岡の本店で調達した(確保した)」という意味に過ぎず、指定受け取り店である(例えば)三方原店に届くのはさらに数日後で、その際には、メールではなく電話で連絡がある、という、ユニークなハイブリッドシステムを誇っていた [;^.^] のだが、直近に発注した2冊については、昼間にメールを受け取った、その日の夕方に、電話連絡が来ている。つまり、三方原店に届いたタイミングで、メールを発信していると思しい。素晴らしい!

 ..てゆーか、当たり前のことに感心している気もするが、改善は改善である。前向きに評価しなくては [;^J^]。入荷予定等の途中経過はこまめにメールしてくれるし、入荷したら電話連絡も来るしで、実は既に、紀伊國屋のBOOK WEBよりも、サービスの水準は上だと言える。(地元の強みで、こちらから受け取りに行けるので、送料もかからないしね。)あとは、もう少し、検索・発注がしやすいデザインになってくれると嬉しいのだが..(実際のクリック数はともかく、妙に、手数がかかる印象があるのである。)

 ヴァン・ヴォークトの「地球最後の砦」(ハヤカワSF文庫)を再読。(これは、本日谷島屋から購入したのではなく、「スーパー源氏」経由で古書店から購入したものである。)先月の日記には、「この作者ならではの支離滅裂な発狂プロットの、輝くばかりの魅力が忘れられない」云々と書いたが、再読してみたら、記憶していた(というか印象に残っていた)ほどの発狂プロットではなかった。案外、筋道(ロジック)が追える..

 ..が、やはり、別の意味で支離滅裂である。なんでいきなり伏線も無しに、平凡なヒロインが(時空を越える、「無限の力」を持つ)万能の超エスパーになりますか?(答:ヴァン・ヴォークトだから。[;^.^])これがいいんだ、これが! [;^O^]

 「まんだらけZENBU 10」を購入して、出品内容を、ざっとチェック。4/10が抽選の締め切りである。妙な物件が、3点..

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*2001年03月15日:ミステリの王者


 書店で、文芸誌コーナーを眺めていたら、ミステリマガジンの4月号の表紙に、「特別増大号 ジョン・ディクスン・カーを読もう!」、とあったので、速攻でレジへ。普段買わない雑誌だが、パラパラとチェックしてみたところ、ジョン・ディクスン・カーとカーター・ディクスンの「長編全解題」が掲載されていたりして、資料価値が高いのである..が、税込み1700円! 「特別増大号」だから、仕方ないのかなぁ..トホホ。

 長編が、ついに全部翻訳される(された)とのこと。先日、神保町の三省堂で(復刊と思しき)ポケミスが山と積まれていたのは、その一環だったのかな? しかし、「全長編が訳される」と「全長編が現在入手可能である」とは、違うはずである。ハヤカワミステリ文庫のラインナップのうち、かなりのものが版元品切れ状態で、ずっと探し続けているのだが..もしや、そろそろまとめて全部再刊されるとか? 昨年末の「「仮面荘の怪事件」の悲劇」[;^J^] を繰り返さないためにも、(高価な古書を購入する前に)再刊情報をこまめにチェックしておく必要がありそうだ。

 そう言えば、確かにここ1〜2年、国書刊行会(だっけ?)などから、彼の珍しい長編の本邦初訳が刊行されていたことであるよなぁ..まだ(彼の)積読が残っている状態だったので、なんとなしに見送っていたのだが..そんな緩(ぬる)いことを言っている場合では無いわな。取りあえず谷島屋オンラインで、入手可能な単行本を、残り全部発注しておくか。(だから、そういう買い方は、やめろ。[;^.^])

 (知らない人がいる可能性を看過していました。ジョン・ディクスン・カーとカーター・ディクソンは、同一人物です。)

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*2001年03月16日:「玉石混淆」


 極めてありふれた四文字熟語(four letter word に非ず)であり、小学生でも意味と使い方を知っている。大辞泉によると、


ぎょくせき‐こんこう【玉石混×淆】‐コンカウ
[名]スル《「抱朴子」外篇・尚博から》価値のあるものとないものとが、入りまじっていること。

 ..である。

 意味は誰もが知っているのだが、実際に使われる場合のニュアンスは、非常に偏っているような気がする。つまり、何かを指して「玉石混淆」という場合、ポイントは「石」にあるのである。

 典型的な例が、「インターネット」である。新聞や雑誌の記事に「インターネット(の情報)は玉石混淆!」、という見出しがついている場合、それは99.9%、掲示板などの屑情報やデマのことを指しているのである。

 その類の記事の記者が「インターネット=掲示板」と認識していることの是非はさておき、確かに、「掲示板」には屑情報が多いのだが、それを強調したいのであれば、「インターネット(の情報)は屑ばかり!」、という見出しを打つべきである。「玉石混淆」という言葉の意味を知らないんじゃないか?

 もちろん、「掲示板」の情報には「玉」もあるので、その記事の見出し(「玉石混淆!」)は、結果的には間違っていないのだが、それは、「掲示板に対する認識の不足」と「日本語の知識の不足」の合わせ技で、つまり、「2回間違えて元に戻った」状態なので、話にならないのである。

 ま、それらの記事は、ほぼ100%、「IT」の流行に対する反発以外の何物でも無いので、その点は同情出来るのだが..(「IT革命の旗手」がM首相だという事実に絶望することを、誰が責められよう?..)それはそれとして、ゴミ箱から宝石を拾い上げられない人は、宝石箱からも綿埃ばかりつまみ上げてしまうであろう、と、念を押しておく。

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*2001年03月17日:妨害、二題


 来週の火曜日(祝日)は、木場(錦糸町)でお気楽オフ。そこで、月曜日に有休を取って、この土曜日から4連休を確保していたのであった。(正確には、水曜日の午前半休も予約済みなので、4.5連休である。)

 例によって、朝いちから国会図書館で手塚治虫調査。しかし現時点では、もはや国会図書館での調査は煮詰まり気味である。何度も書いていることであるが、確かに国会図書館に収蔵されていると推定できるが、情報が曖昧すぎてアクセス出来ない(例えば、「1960年代前半の、週刊文春のグラビアの可能性が高い」などの)ケースが多く、これらは、国会図書館で“漫然と”調べるべきではない。その「記事」なり「作品」なりの内容を、精密に検査して、発表年や発表誌の推測の精度を上げる、あるいは他の資料にあたって、周辺情報から外堀・内堀を埋めて、絞り込む、などしてから、閲覧すべきである。また、その場合でも、最終的には(範囲を絞った)「絨毯爆撃」にならざるを得ないケースが非常に多く、そうなると、日比谷図書館などの方が、有利である。出納請求してから出納されるまでのターンアラウンドタイムが短く、また、一度に請求出来る資料の冊数の制限が緩い(または制限が無い)からである。

 ..ということで、昼過ぎに国会図書館を退去して、日比谷図書館に向かう。本日の主たる目的は、しかし雑誌ではなく、「国会図書館には収蔵されていないが日比谷図書館には収蔵されている手塚治虫の著作単行本のリスト」を、つぶせるだけつぶすことである..

 ..しかしなぜ、日比谷図書館の正面玄関のドアのワキで、野良猫が門番をしているのだ。しかも、近寄っても逃げない..まずい..

 ..5分後、私は、まだそこで足止めをくらっていた [/_;]。私は、猫を撫でることに抵抗出来ない体質なのである。あぁぁ、忙しいのに! こんなことをしている場合では無いのに! 今日は5時で閉館してしまうのに! き、気持ちよさそうに目を閉じているんじゃないってばっ! 邪魔するなよっ!! [;^.^]

 必死の思いで猫を振り切って、児童資料室に駆け込む。お陰で、本日の予定を全部は消化できなかったが、とにかく、単行本調査は半分終わった。もう一日で、全部片づく予定。しかし、「リリカ」全冊の再調査は、失敗した。時間に追われて焦っていたためか、これに確かに掲載されているはずの記事を、見落としてしまったのである。くそっ、あの猫さえいなければっ! [/_;][;^J^] ま、この連休中、もう一度日比谷に来る予定なので、再挑戦だ。

 閉館後、横浜の実家へ。

 「セキュリティホール memo」の3/16付けの情報。「侵入検知システムを無効にするツール「Stick」」。私は、この類の妨害兵器の出現を恐れていた..というか、今まで存在していなかったのか。2秒間に450回のダミー攻撃を行い、最悪の場合、「侵入検知システム」をハングアップさせてしまうのである。

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*2001年03月18日:あるいは禁じ手


 連休前の予定では、土曜日(昨日):国会図書館、日曜日(本日):現代マンガ図書館と秋葉原、月曜日:日比谷図書館、火曜日:お気楽オフ、だったのだが、昨日、国会図書館を早めに切り上げて、日比谷図書館で、予定していた調査の半分以上を前倒しで終了させてしまったので、明日(月曜日)終日、日比谷図書館に籠もる必要が無くなってしまった。よって、明日の残り時間に現代マンガ図書館と秋葉原を押し込むことにして、本日は、実家での完全休養にあてることにした。まぁ、せっかく連休に帰省したというのに、連日、朝から晩まで外出しているのも、親不孝な話ではあるしね。

 クイズというか頭の体操というか、「一日に2回だけ正確な時刻を指す時計」、というネタがあった筈である。答は、「止まっている時計」である。

 それの応用問題だ。

 私の実家の時計は、常に9:37を指している。しかも、その時刻表示は正確なのである。それは何故か..

 (制限時間、30秒。)

 ..それは、実家において、私が時刻を確認しようとするとき、偶然にも、常に(午前か午後の)9:37だからだ。(実話。)観測者問題と絡めて、これ、何かのトリックに使えないかね?

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Mar 21 2001 
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