*1997年05月19日:嘘つきにも劣るサービスマン
*1997年05月20日:これがマイクロソフトの実力
*1997年05月21日:なんだ、単なる工事中か
*1997年05月22日:倉田わたるの「例外の法則」
*1997年05月23日:R社25周年記念式典
*1997年05月24日:議論に絶対勝つ方法
*1997年05月25日:謎の事故現場
*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*1997年05月19日:嘘つきにも劣るサービスマン


 さて、ようやくWin95の、きれいなまっさらの再インストールが終わった。東芝テクノセンタの“例の”サービスマンが“動作不良”と判定した増設RAMを外した、8Mメモリ状態である。これに、アクセス95 ver 7.0 を再インストールしてみたら..

 もはやほとんど“期待通り”としか言いようがない、文字化けである。症状、全く変わらず。ケッ!

 “あの”サービスマンは、増設RAMを外したら症状は出なかった、と書いて返送してよこしたのである。彼は嘘をついたのか?

 いやいや、彼を嘘つき呼ばわりするつもりなど、毛頭ない。彼は単に、仕事をしなかっただけなのである。

 彼の“仕事”ぶりを、テクセンで横に座ってつぶさに見ていたから、これは断言できる。彼は“症状が出ていない状態”を、“一瞬でいいから”見たがっていた。その瞬間をつかまえれば、仕事が終わるのだ、と“信じていた”。

 彼は、その、症状が出ていない状態を“見た”のだろう。操作によって出方が不安定に変わるバグの場合、見たくない見たくないと念じながら、そっと触っていれば、症状が“僅かしか”出ないことだって、ありうる。そして、バグを“見ないぞ”という信念を持って画面を眺めていれば、多少の文字化けなど、“本当に”見えないはずだ。それが人間の意志力(自己暗示力)というものだ。

 これが、氏名は伏せるが、東芝テクノセンタの、とあるサービスマンの“仕事振り”であった。

 “嘘つき”である方が、遥かに救いがあった。

 それはそれとして、壊れたフォントを修復しなくては..と、\windows\ttfcache をクリアしてリブートしたら..なんと、壊れたまま。何度繰り返しても、フォントが直らぬ。つまり事態は、どんどん悪化している。ま、Win95を再インストールすれば、文字だけは直るかも知れないが..従来は、アクセスを使っていて(うっかり)文字化けさせてしまった場合、リブートすれば直っていたのだ。今後は、うっかり文字化けさせてしまった場合、Win95を再インストールすれば、直せるわけだ。

 やめた。アクセスは捨てる。

 アクセスで管理していたデータベースは、全て文字(文章)データである。昔どおりテキストファイルに吸い出して、Vzとjgawkでメンテする。それが、PCによるデータベース処理の王道なのであった。ようやく得心がいった。思えば長い回り道だった。

 そこで、これらのデータベース(書籍、CD、LDの管理ファイル)を、タブ区切りのアスキーテキストに吐き出させようとしたら..なんと、たかがこれだけの処理に、アクセスがハングも同然の反応速度である。ハングアップこそしなかったが、何分間も(もしかすると10分以上も)砂時計状態が続いたあと、エラーメッセージである。さすがの私も、ここに至って完全にブチ切れ、激怒して電源を落とす。

*目次へ戻る


*1997年05月20日:これがマイクロソフトの実力


 (承前)なにしろウィンドウズのシステムのフォントを破壊している位だから、私の環境では、Win95+アクセス、というのは、よほど相性が悪く、普通ではない状態になっているに違いない。アスキーセーブが出来ない位のこともあろうさ..と、善意に解釈して、会社のPC(DELL機)で同じことをしてみたら..

 な・ん・と・同・じ・症・状!!

 これには驚いた。実に、この、全世界標準データベース(@全世界標準OS)では、アスキーセーブが出来ないのである!

 データベースの各フィールドをタブで、各レコードをキャリッジリターンで区切って、テキストファイルとして出力する。これは、世の中で一番簡単なプログラムではないだろうか?

 これが、マイクロソフトの技術力なのであった。

*目次へ戻る


*1997年05月21日:なんだ、単なる工事中か


 (承前)そうは言っても、私のリブでは、アクセスは危険で使えないのだから、なんとしてでもこのデータを救出する必要がある。ふと気がついて、会社のPCでアクセスを立ち上げ、WORD用ファイルとしてセーブさせてみる。拡張子がTXTだからである。

 あっさり..

 まことにあっさりと、タブ区切りアスキーテキストとして出力されてしまった。(各フィールドがダブルクォートで囲まれているのが、邪魔と言えば邪魔だが。)拍子抜けである。

 つまり、アスキーセーブルーチンをコーディングするだけの技術力がない、という訳ではなかったのだ。(当たり前だ。小学生にだって書けるプログラムである。)思うに、これは“バグ”や“不良”と言うよりは、“未実装”あるいは“コーディング忘れ”なのではあるまいか? そう考える方が、自然なのである。

 要するに、例によって“未完成品”の“未完成スペック”にはまっていたわけだ。こんな言語道断なことが通用するのは、この業界だけである。

*目次へ戻る


*1997年05月22日:倉田わたるの「例外の法則」


*いかなる法則であろうとも、“例外条項”を設けることによって、森羅万象を説明できる。
*この法則にも、例外はある。

(お約束の円環構造である。)

*目次へ戻る


*1997年05月23日:R社25周年記念式典


 午後から、私の勤務先の創業25周年記念式典が、アクトシティで開催された。

 全社員(休暇取得者を除く)1500人を集めたのである。ほとんど呆れる。懇親会では、旧知の社員を探しつつ会場内を泳ぎ回ったが..この状況では、人を探すほど無駄なことは無いのであった。

 それにしても、1972年創業で、私は1984年入社。ということは、創業以来の全社員の中で、既に年長組に入っているのではないか。参った。道理で、見たことも無い若い連中ばかりだと思った..

*目次へ戻る


*1997年05月24日:議論に絶対勝つ方法


 さまざまな流儀があるであろうが、倉田流(但し、相手との人間関係を壊してもよい、あるいは、元々人間関係が成立していなかった場合に適用される)は、2箇条に集約される。

*喋らず、喋らせ、自滅を待つ。
*怒らせる。

 ま、平凡なものである。“怒らせる”手法はいくつもあるが、お薦めは、

*相手の“快心の一撃”を、無視する(気が付かなかったフリをする)。

である。

 物理的な(腕力の)一撃とは異なり、知力の争いでは、例え快心の一撃であろうとも、相手が“殴られた”ことに気がつかなければ、ノレンに腕押し、ヌカに釘。なんの意味も無いのである。

 無論、相手は、あなたの“不当な”無視、“不当な”(殴られたことを理解できない)知力の低さに腹を立てる。そして、相手(あなた)が“既に殴り倒されていることを説明する”という、実に馬鹿馬鹿しい立場に追い込まれたことで、ますます憤激する。

 これで、あなたの“勝ち”である。

 このことが判っているから、“(相手を倒すための)議論”の上級者ともなると、相手が上記の戦術を取れるほどの知力の持ち主であると判断できる場合には、“快心の一撃”など食らわさない。注意深く相手の出方を観察する。それを双方がやると..下手すると“千日手”にはまってしまうのであった。

 今日も午後から休日出勤。当分、週末も、デフォルトで仕事である。

*目次へ戻る


*1997年05月25日:謎の事故現場


 リブのアプリ環境の再インストール(再構築)が、ほぼ終わる。(なぜか ALTIME のみ、うまく起動できないが。)無論、アクセスはアンインストールした。おかげでディスクスペースに、かなりの余裕が出来た。

 今日も終日、休日出勤であるが、昼間(14時頃)所要でいったん帰宅した時、奇妙な事故現場に出くわした。自衛隊北基地周辺路で、自動車と二輪車の衝突したあと。壊れた2台は放置されたままで、ひとけが無い。朝には確か、このようなものは無かったはずだ。午前中の事故か。現場検証は終わったのかな? 30分後、所要をすませて、再び現場を通り過ぎた時も、状況変わらず。

 夜になり、工場内で唯ひとり。あら恐い。[;^J^] 全ての鍵を締めて、建物の内側に残っているのは私だけのはずなのだが..視線の端に、何か影が動くのが映ったり..[;^J^] いやはや、「わたしの人形は良い人形」(山岸凉子)が、まだ尾を引いているのであった。

 21時過ぎに会社を出るが、先ほどの事故現場には、レッカー車が追加された。事故車2台と合わせて、計3台。それはいいのだが、やはり全くひとけが無い。当事者たちは病院や警察に行ったとして、レッカー車の運転手は、どこに行ったんだ?

 久しぶりに、イタリア料理のC。メニューが変わっていた。いまいちかな。

*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: May 29 1997 
Copyright (C) 1997 倉田わたる Mail [KurataWataru@gmail.com] Home [http://www.kurata-wataru.com/]