*1996年12月30日:変形と合体について
*1996年12月31日:リブ30の環境設定と、紅白歌合戦
*1997年01月01日:惰眠
*1997年01月02日:惰眠 II
*1997年01月03日:「浄瑠璃名作集」
*1997年01月04日:新春・秋葉オフ
*1997年01月05日:ブルンガ1世/ダスト8、調査
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*1996年12月30日:変形と合体について


 妹夫婦が姪と甥を連れて来訪する。上が7歳、下が5歳(だったと思う)。面白い玩具を持参してきた。バンダイのノートブック型。1万円位で、表示は小さなカラーLCD(解像度は、相当粗い)。フルキーボード。音声出力。算数、クイズ、タイプ練習、パズル、などなど、十以上のソフト内蔵。なかなか良くできている。Made in China の、Super Note Club という製品である。

 もうひとつ、カーレンジャーの組み立て玩具。これも良くできている。なんといっても頑丈だ。あの破壊的な取り扱いに耐えねばならず、しかもユーザーに怪我をさせてはいけないのだから、玩具メーカーも大変である。

 やはり、変形・合体メカは面白い。

 私は初代マクロス世代である。学生時代のことだが、あの、バルキリー・ガウォークの変形玩具(戦闘機体型からロボット体型まで、3段階に変形する)を見た時には、本当に驚いた。もうその手の玩具は長年買っていなかったにも関わらず、5000円以上の代金を払って、衝動買いをした。そして呆れたことに、私の周囲の友人の、ふたりにひとりが同じものを買っていたのである。(それから連日、変形のタイムトライアルの特訓を続けたことは、言うまでもない。)

 などという講釈を子どもにしても仕方がないので、いっしょになってカーレンジャーで遊ぶ。

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*1996年12月31日:リブ30の環境設定と、紅白歌合戦


 年賀状を書く。40枚もないので、始めてしまえば30分で終わる。この程度のことに、なかなか取り掛かれないのだ。

 秀丸32を上書きインストール。だいぶ環境が整って来た。このぶんなら、1月中にも、3.1を完全消去できるかも。ひとつ気がついたこと。秀丸に限らず、NIFPWIN32なども同じなのだが、DOS窓を開いてそこにVzを常駐させていると、動作がかなり(非常に)重くなる。無理もないという気はするが.. 私は3.1を、まずVzを常駐させてから起動していたが(無茶は承知)、WinとVzのハイブリッド環境という点では、3.1の方が快適であった。

 こういう無理なことをしてきたのも、要するに、3.1のFileManagerの使い勝手が、VzのFilerに遥かに及ばないからである。95のExplorerも、FileManagerよりはマシかもしれないが、やはりVzには劣る。それと、これはリブ30固有の問題だと思うが、Explorerからフロッピーを操作すると“異様に”遅い。DOS窓から作業しないと、事実上、使いものにならないのである。

 リブ30の、メモリ最大20Mの制約が、一番こたえるのが、DOS窓回りである。Vzを常駐させると、メモリ不足でバッチを実行できない。出力をパックスクロールしたり、再利用したりしたいことが、よくあるのだ。使いこなしでなんとするという、楽しみが残されているのだ、と、前向きに考えることにしよう。

 ヒヨドリが窓から家の中に飛び込んでくる。外に出ようと大騒ぎしているのを、やっとのことで外に誘導する。鳥が家の中に入ってくるのは、縁起がいいというが、それも道理。そこら中に糞を落としていってくれた。縁起がいいとでも思いこまないと、後始末をやってられないのである。

 紅白歌合戦。以前も書いたが、私は大学に入って以来、TVの無い部屋に棲み続けてきた。この間20年、TVを観るのは実家に帰っている時だけ。年間通算で、5時間乃至10時間ほども、観るだろうか。紅白歌合戦だけは観る、というのも、結局は、歌番組を全く観ないことの言い訳にすぎないわけで、ま、これだけ観ておけば歌謡曲にたいして申し訳はたつか、という程度の気持ちである。普段クラシックなど聴かない人が、年末の第九だけは聴くのと同じ。

 なるほどこれが、小室ファミリーか。一見して区別のつかない歌手たちと、文字どおり同工異曲の曲たち。ブームというのはそうしたものであろう(消費者側から、同じものを供給し続けるよう、要求されるのであろう)から、謗るつもりは、毛頭ない。(ただ、司会者が彼女らを小室ファミリーとして“ひとくくりにして”紹介し、また、彼女らがその立場で発言したのには、ちょっと驚いた。プロデューサーが(やはり)主役らしい。)この一群、何かに似ている..と、しばらく考えて、ようやく思い至った。アメコミのスーパーヒロインたちである。

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*1997年01月01日:惰眠


 素晴らしい好天に恵まれた、暖かい元日。朝から酒など飲んで、古雑誌ならぬ古漫画を読んだり、散歩したり、晩にはテレビを観るなどして、惰眠を貪りつつ一日を無駄にすごす。日本人の、正しい正月のありかたである。

 一年の計は、元旦にあり。

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*1997年01月02日:惰眠 II


 昨夜は雷雨交じりの大風で、ほとんど嵐に近かった。これで、穏やかな正月も終わりかと思ったら、今日は昨日以上の好天と、これはもう春としか思えない、暖かいどころか暑いに近い陽気。ますますだらける。

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*1997年01月03日:「浄瑠璃名作集」


 今日も好天。散歩はせずに、「浄瑠璃名作集」を読む。「仮名手本忠臣蔵」が目当てである。

 勘のいい方はおわかりかと思うが、「七色いんこ」対策である。これの解説を書くにあたって、題材になっている芝居は、全部読むことに決めたのである。

 「仮名手本忠臣蔵」の他に、「菅原伝授手習鑑」「義経千本桜」「妹背山婦女庭訓」「新版歌祭文」「伽羅先代萩」が収録されている。面白いので、全部読んでしまう。

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*1997年01月04日:新春・秋葉オフ


 相も変わらぬ好天である。今日はFCLAの、恒例・新春・秋葉オフ。

 13時からなので、先に用を足しておこうと、まず、11時にお茶の水。三省堂で、「泉鏡花集成」(ちくま文庫)の3、4、5、6巻と、「惑星間の狩人」(創元SF文庫、A・K・バーンズ)を買う。「惑星間の〜」は、だいぶ以前に復刊されたのを買い忘れていたもの。読んだのは1970年であるが、いつしか、実家の書庫から行方不明になっていたのだ。久しぶりの邂逅である。

 これは、どマイナーな作者の、ワン・アンド・オンリーの大傑作(連作短篇)で、美女のハンターが、太陽系内の各惑星(や彗星)のベムを、生け捕りにする..という、ただそれだけの話であるが [;^J^]、この楽しさは、まさに無類。強力にお薦めする。

 三軒茶屋に回り、3軒茶屋の2階のマンガ屋で、年末に注文して当選していた「劇画アリス」を2冊、買う。それから秋葉へ。

 まさかとは思ったが、渋谷駅で山の手線の外回り(反対方向)に乗ってしまった。これは初めてのことである。で、すぐに気がついて、次の駅で降りて反対ホームの電車に乗り換えようとしたら..そこは、原宿。年に何日もない、臨時ホームが運用されている日で、反対ホームに直行は出来ず、飛んでもない人ごみに揉まれながら、一旦改札を出て、駅の外側を回って、ようやく内回りに乗れたのだった。やれやれ。

 それやこれやで、待ち合わせの、秋葉・ワシントンホテルには遅刻。携帯で居場所を確認して、石丸電気3号店に向かう。

 正月早々、暇な連中が、10数人もうろうろとCDを漁っている。私はこれといって目当てのものもなかったので、適当に見繕っていたが、琴線に引っ掛かるものは、なし。一旦解散となり、O氏と連れ立って、PC系の店を梯子する。リブのユニバーサルACアダプタはチチブ電気にも在庫なし。結局、キーボードカバーのスペアと、アクセス95へのバージョンアップパッケージを買う。

 15時に、再度待ち合わせ場所の喫茶店、古炉奈へ。1時間以上、うだうだと時間をつぶしてから、解散。

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*1997年01月05日:ブルンガ1世/ダスト8、調査


 帰省は今日まで。9時半に実家を出て、まず渋谷へ。東急ハンズで本棚を見繕うが、手頃なものは無い。ここでは投げ込み式のファイル(B4)を5つ、買う。

 現代マンガ図書館へ。再度目録を精査し、ここで閲読可能な残存作品を、断簡零墨に至るまで追い込む。「ブルンガ1世」、「ダスト8」。後者は大規模な書き直しで知られ、初出誌との照合には手間取ることが予想されたが、あはは、この程度の原稿差し替え・書き直し位、もはや屁でもないぞ [;^J^]。らくらくとチェックを終える。残るは「どついたれ」「プライム・ローズ」「ゴブリン公爵」と、落穂拾いを数点。そして、どうにも見つけられない(行方不明の)作品の、再捜索くらいか。

 完璧な好天に恵まれた正月休みも、この日の夜になって、ついに雨模様。こだまとタクシーを乗り継いで、帰宅。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jan 8 1997 
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