*2024年01月08日:「江戸川乱歩異人館」
*2024年01月09日:電気使用量の推移
*2024年01月10日:右腕はだいぶ軽快
*2024年01月11日:堂本剛と百田夏菜子が結婚
*2024年01月12日:「ハッピー龍イヤー!」
*2024年01月13日:キュビスム展/「ある閉ざされた雪の山荘で」
*2024年01月14日:「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」/「サンクスギビング」
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*2024年01月08日:「江戸川乱歩異人館」


 「江戸川乱歩異人館」(山口穣司、ヤングジャンプコミックス、Wikipedia)の存在を今頃になって知り、全13巻買いそろえて、通読した。

 なかなか良いと思う。原作からの改変は控えめ、かつ、効果的。絵柄も乱歩世界に合っている。取りあげられなかった主たる有名作についていえば、「心理試験」「二銭銅貨」「パノラマ島奇譚」「黄金仮面」「白髪鬼」「地獄風景」「幽霊塔」「幽鬼の塔」「十字路」あたりは、山口穣司版を読んでみたかったところである。「闇に蠢く」「芋虫」「盲獣」などなどは、取りあげられなくて助かったというかなんというか..[;_ _][;^.^]

 二大傑作、「陰獣」と「孤島の鬼」について。前者については、よくやった。後者については、まぁ、敢闘賞かな [;^J^]。そもそも原作がいびつな構造で、最初の密室殺人事件は三分の一も進まぬうちに「解決」してしまうのだが、そこから異様な「本編」が始まる..あたかも「サイコ」ばりの歪んだ構成なのであるが、山口穣司は、この最初の殺人事件を大胆にカットしてしまった。そうでもしないとまとまりがつかないという判断であると理解できるが、それによって、この物語の「異様感」が幾分なりとも削ぎ落とされてしまったのは、覚悟の上だろう。ほぼ中間に位置する異様な手記「人外境だより」は、原作においてはまさに総毛立つほどの恐怖を惹起するのだが(「わたしには四本の手と四本の足があります」の一行は、私の読書人生における最大の衝撃のひとつである)、漫画版ではそこまでは到らず..などなど採点が辛くなる(100点満点で70点とみる)のは、私が、この、乱歩の最高傑作を好きすぎるが故である。合格点は与えているのだから、諒とせられよ。[;^.^]

 松本人志、活動休止。うーむ..と、なんとも複雑な反応になってしまう..事実関係は(ある意味、一方的な)報道フィルターを通してしか伝わってこないわけだし..

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*2024年01月09日:電気使用量の推移


 快晴。蟄居(コロナ罹患の自主隔離)は今日まで。

 1月分(1月5日まで)の電気の使用量の数字が出ていたのだった。(赤字で示したのが、横浜の新居での使用量/使用料。緑字が、それに対応する前年度の(浜松のアパートでの)数字。)

2022年09月分(08/08 - 09/07)251kWh8513円
2022年10月分(09/08 - 10/10)282kWh9644円
2022年11月分(10/11 - 11/08) 174kWh 6109円
2022年12月分(11/09 - 12/07) 177kWh 7073円
2023年01月分(12/08 - 01/10) 374kWh 15590円
2023年02月分(01/11 - 02/07)305kWh10488円
2023年03月分(02/08 - 03/07)267kWh8845円
2023年04月分(03/08 - 04/09)196kWh6239円
2023年05月分(04/10 - 05/09)162kWh4692円
2023年06月分(05/10 - 06/07)171kWh4771円
2023年07月分(06/08 - 07/09)212kWh5573円
2023年08月分(07/10 - 08/07)293kWh7202円
2023年09月分(08/08 - 09/07)321kWh7570円
2023年10月分(09/08 - 10/30)245kWh7360円
2023年11月分(10/06 - 11/05) 306kWh 9336円
2023年12月分(11/06 - 12/05) 361kWh 11058円
2024年01月分(12/06 - 01/05) 403kWh 12428円

 先月までよりは、浜松のアパートでの数字からの増え方は少ないが、浜松の12月の数字が突出していたのであるから、油断はできない..

 八代亜紀、12月30日に膠原病で逝去。享年73。早いなぁ..合掌..

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*2024年01月10日:右腕はだいぶ軽快


 快晴。今日から外出解禁。暖かい。

 それにしても、今回コロナに罹患したわけだが..症状が軽すぎる。もちろん、条件次第では重症化し後遺症も残る病気を甘くみるつもりはないし、たまたま私には基礎疾患もなく、ワクチンを6回打ったおかげだということは、重々承知しているのだが、とにかく普通の風邪と、なんら変わるところはなかった。「風邪をひいたらすぐに医者にかかる」主義だからコロナと判明したのであって、そうでなければ、コロナと気が付かないうちに症状が消えていた。そしてコロナと知らないのだから、平然と街中に繰り出して撒き散らしていたことだろう..これでは、コロナが撲滅されるわけがない。

 右肘をはじめとする右腕全般の痛みは、かなり軽快してきた。ストレッチは2週間もたたずに飽きてやめてしまっていたんですけどね [;_ _]。まだまだ痛みはあるのだが、数ヶ月後にはこんなことがあったことも忘れているだろう。(そして、なんの教訓も残らないのである..[_ _][;^.^])

 スーパービバホーム長津田で買い物。マルエツで食糧買い出し。昼食はスエヒロ館で焼き肉。コンビニと近隣のスーパーに寄って、帰宅。

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*2024年01月11日:堂本剛と百田夏菜子が結婚


 曇天。寒い。

 堂本剛と百田夏菜子が結婚。あらま [;^.^]。高城れにの離婚からそれほど経っていないというのに、こりゃ、それぞれネタにしあい/されあいになるなぁ..[;^.^]。おめでとう。[;^.^]

 「SBI証券に一部業務停止命令へ 金融庁、IPOの株価操作で」。あらま [;^.^]。いったいなにやってんだか [;^.^]。「個人向けの株や投資信託のネット取引は停止命令の対象外になる。」やれやれ..[;_ _] とにかくしっかりしてくれよ。私の巨万の富を託しているのだから(盛りました。[^.^])

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*2024年01月12日:「ハッピー龍イヤー!」


 快晴。寒い。9:56のバスで出て、10:50にハロワ横浜。11:25に発って、有楽町へ。昼食はねぎし有楽町店で、しろかつ2Pセット。

 13:15、静嘉堂@丸の内。「ハッピー龍イヤー! 〜絵画・工芸の龍を楽しむ〜」(〜2月3日(土)まで)である。(一部を除いて写真撮影OK。)

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 左から、「褐釉絞胎龍耳瓶」「鉄砂雲龍文壺」「龍濤堆朱盒」



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 左図は、「龍虎図屏風」(橋本雅邦)。中図と右図が「群仙図屏風」(鈴木松年)。前者は近年、展覧会で観られる機会が多い。この角度から撮ると「龍」が写っていないことに気がついたので、画像検索結果 もご紹介しておく。



 14:30に発つ。横浜駅西口の横浜ビブレ。8Fのブックオフ。屋上に屋外レストラン/カフェ(「バックヤード」)があることに気がつき、上がってみたのだが(15:45)..えっと、開店してるのかな? [;^J^] 営業時間のはずなのだが、客もスタッフも、ひとりもいない [;^J^]。しばらくしたらスタッフがひとり現れた。普通に営業中らしい。単に、平日のこんな時刻だから、誰もいないだけか [;^J^]。ジントニックを1杯注文する。

 鶴ヶ峰に帰り、筑前屋、西友。18:55、帰宅。

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*2024年01月13日:キュビスム展/「ある閉ざされた雪の山荘で」


 快晴。暖かい。10:58のバスで出て、12:05、国立西洋美術館。「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命」(〜1月28日(日)まで)である。正直なところ、「キュビスム」に対しては少し距離を置いてみているところがあり(「印象派」への冷遇ほどではありませんが [;^J^])、今回の展覧会観覧は、多分に「お勉強会」という意味合いが強い。それでももちろん、琴線に触れる作品は、いくつもある。

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 まずは、ピカソ。左から、「女性の胸像」「裸婦」「女性の胸像」



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 そして、「ヴァイオリンのある静物」(ジョルジュ・ブラック)。このあたりについては、「どれもこれも似たような」という印象を受ける人がいても、当然だと思う。中図「婚礼」(フェルナン・レジェ)は、強弱のリズム感が面白い。「マルグリットの肖像」(アンドレ・ロート)は、なんか好き。[^J^]

 図録からスキャンできない作品を、2点、画像検索でご紹介。ロベール・ドローネーの「パリ市」と、ソニア・ドローネーの「バル・ビュリエ」。



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 左から、フランティシェク・クプカの「色面の構成」「挨拶」。この画家は、初期には神秘的・象徴的な幻想絵画を描いていたのだが(「幻想美術選:沈黙の道」)、やがて 裏切り[;^.^] 転向して、キュビスム等を経て抽象絵画の先駆者となった。

 コンスタンティン・ブランクーシのブロンズ作品、「眠れるミューズ」「プロメテウス」。特に後者は「裏側」に若干の突起物があり、これが面白いのだが、2次元の図像では、なんとも..



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 左図は、あまりにも有名な、マルク・シャガールの「ロシアとロバとその他のものに」。どこかで観たことがあると思っていたのだが、もしかすると今回が初見だったかもしれない。たしかに力のある絵なのだ。中図は同じくシャガールの「キュビスムの風景」。傘をさして歩いている人が、なんか可愛い [^J^]。フアン・グリスの「朝の食卓」は、さまざまな意味でバランスが取れている佳作だと思う。



 14:00に出る。昼食は、東京文化会館のフォレスティーユで、ハヤシライス。

 電車移動中の15:20、一気に空が暗転 [;^.^]。洗濯物を干してきたのだが [;^.^]。いちおう、軒下ではあるものの、いくらかでも風が吹いていると..[;_ _][;^J^]

 上大岡に着いた頃には、小雨になっていた。あ〜あ。[;^.^] 17:05からトーホーシネマズ上大岡で「ある閉ざされた雪の山荘で」。

 原作は未読だが、東野圭吾ならまず間違いはあるまい、と、臨んだのだが..なんというのかな。「大体、面白かった」[;^J^]。設定は、巧みである。「雪の山荘」という伝統的な設定を、このように「実装」したわけか。連続殺人事件が「起きてるっぽい」のだが、確証がない。ここから逃げ出すことも「できない」。よく設計されている。山荘のデザインも演出も、スタイリッシュでいい。最初の「犯行」の「現場」でいきなり「違和感」を感じたが(以下ヒントになりかねないので略)。

 「大体、面白かった」というのは「物足りなさ」を感じたからであるが、その物足りなさの「理由」を説明するとネタバレになる [;^J^]。それと(ここまでは書いていいだろう)真犯人の「動機」というか、この犯罪に到った心理的な裏付けが足りず、いまいち釈然としない。もしかすると原作小説ではしっかりと書き込まれているのかも知れないが。

 とはいえ、そういう「欠点/欠陥」に目をつぶってスタイリッシュな室内劇を愛でる、という鑑賞態度も、もちろん全然ありだ。というわけで、いちおう、お薦めはしておく。

 20:20に帰宅した時点では、雨は上がっていた。洗濯物は雨を浴びていたようだが、まぁ、被害軽微だ。[;^J^]

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*2024年01月14日:「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」/「サンクスギビング」


 快晴。昼過ぎに車で出て、ららぽーと横浜へ。14:05からの回で「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」。パンフレットが入手困難な作品であり、ここ最近、トーホーシネマを訪れるたびに売店で確認するも、常に「完売、入荷未定」状態だったのだが、今日は運良く、今朝入荷したばかりのパンフレット(ラスト1部)を買うことができた。

 予備知識ゼロで臨んだ。ふむ。あの劈頭のエピソードを膨らませたのか。なかなかよいと思う。最近の(ここ数十年の?)新規の鬼太郎ファンにとっては鬼太郎は「スーパーヒーロー」であって、あの「おぞましい」出生/世界観をそもそも知らない、と聞いたことがあるが、どうなのであろうか? そうか、敵キャラは、狂骨か..これは、もう一度観てもいいかな。お薦め。

 16:45にいったん帰宅。食事をしてから、20:01のバスで出る。寒い [;*.*]。21:00、川崎。トーホーシネマ川崎で21:25からの回の「サンクスギビング」。なんでまた1日に2回、二個所のトーホーシネマに行くのか、と思われるでしょうね。昼過ぎに車で出向いたららぽーと横浜でも「サンクスギビング」はかかっているのだが、やはり21:30頃からの回。インターバルが5時間もあるとはいえ、そのぐらい(本を持っていけば)時間を潰せないことはないのだが..深夜に車を運転して帰るのが、いやだったからである。ホラー映画(というか、スラッシャー映画(Wikipedia))だしさ。[;^.^]

 ふむふむふーむ [;^.^]。ま、いんじゃない? [;^.^] 常套句で申し訳ないが「よくできたB級品」である。殺戮方法は非常にバラエティに富んでおり、鬼畜な観客 [;^.^] に対するもてなしはよい。ただ、その「バラエティの豊かさ」が、逆に全体の印象を弱めているところはある。殺人鬼の得物は基本的には「斧」なのだが、それで殺すケースはむしろ少ないのだ。とはいえ、人間をローストにする(そしてそれを「配偶者に食わせる」)くだりなど、なかなか印象的ではある。

 現代の映画であるから、スマホをストーリーにうまく組み込んでいる。殺人鬼に襲われた犠牲者がスマホで助けを求めようにも、片頬の皮膚が剥がれていて顔認証が通らないとか、血塗れでタップできないとか、細かいネタ(「くすぐり」に近いか)も面白い。(ただ、この程度の損傷なら、顔認証は通るのではないかと思いますが。[;^J^])

 事件の発端(前史)となったのは、とあるディスカウントスーパーにおける「暴動」である。死者が何人も出る大惨事となり、この暴動の原因となった若者たちに対する(残虐な)復讐が始まる..というのが全体の流れなのだが..実は私はこの「プロローグ」で引っかかった、というか、なかなか乗り切れなかった。「現実感が稀薄」なのである。「アメリカが舞台なのだから」と、何度も自分に言い聞かせて、ようやく飲み込めたのである。この「暴動シーン」が。日本だったら、到底おこりそうもない。いくらなんでもアメリカでも..と思って軽く検索してみたら、実際に「サンクスギビング(感謝祭)」に伴う大売り出しで暴動状態になることがあるらしい。なんて国だ。[;^.^]

 しかもなぁ..無料配布だか大幅ディスカウントだかされる「ワッフルメーカー」の「奪い合い」なのである [;^J^]。現実感が稀薄にもなろうというものじゃないか。アメリカ人にとって、ワッフルメーカーって、そこまでのものなの? そうか、あれか。大阪のディスカウントスーパーでたこ焼き器の大幅ディスカウント(あるいは無料配布)をすれば客が殺到して死者も出る暴動状態になるみたいな? 知らんけど。[^.^]

 鶴ヶ峰に戻ったのは、23:59。なんと、20時頃より暖かい。バスが終わってるので30分歩いて帰宅したのだが、途中で暑くなってコートを脱いでしまったほどである。

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*解説


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Last Updated: Jan 20 2024
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