*2022年11月21日:役所とか銀行とか
*2022年11月22日:「もったいない」というよりは、
*2022年11月23日:パナのショウルーム
*2022年11月24日:リストの修正など
*2022年11月25日:福岡市美術館/大濠公園
*2022年11月26日:不均質な自然と人の美術館
*2022年11月27日:柳川川下り
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*2022年11月21日:役所とか銀行とか


 午前中は、久々にテレワーク。朝のうちは、小雨が残る。ついにコタツにコタツブトンをかける(今頃になって。[;^.^])

 市役所に、住民税課税証明書を取りに行く。新生銀行の担当者から、説明電話。私が理解していた話と、少し違うなぁ [;^J^]。それと、私は来年退職して年金生活者になるので、融資については審査が厳しくなるとのこと。そりゃそうか。

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*2022年11月22日:「もったいない」というよりは、


 私は、よほどのことが無い限り、米粒を一粒残らず食べる人である。いちいち例を挙げないが、他の食材も、極力残さない。もちろん限度(できる範囲)はあって、たとえばトンカツを食べるとき、皿の上の残るころもの破片は(大きなもの以外は)残すし、千切りキャベツも少しは残してしまう。ドレッシングも..こういう(できる限り残さずに食べつくすという)振る舞いが「下品」とされる文化圏/国/社会が存在することは知っているし、そういう場所に行くときには、郷に入っては郷に従う覚悟ができているが、幸いにしてここは日本であり、ほとんどの地域では、これを卑しまれることはないと思う。

 こういう行動基準は「もったいない」精神として説明(理解)されることが多いと思うが、私の場合は、少し違う。「可哀想」なのである。食べられずに廃棄されてしまう米粒が..[/_;][/_;][/_;]

 だから、私は「ビーフン」を作れない。聞くところによると、プロの料理人であっても、ビーフンを焦げ付かさずに作ることはできないという。そして、鍋に焦げ付いたビーフンは全部捨てて、綺麗にでき上ったところだけ、皿に乗せるのである。素人料理人は、ついつい、焦げ付いたところもそれこそ「もったいない」とばかりにこそげ落として皿に乗せるから、味が落ちてしまうのである..

 この、不可避的に焦げ付いて廃棄されるビーフンを、「犠牲のビーフン」というらしい..惨い..[/_;][/_;][/_;](たとえば野菜の芯などを「食感が悪い」という理由で廃棄するのとは、また、意味が違うと思う..)

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*2022年11月23日:パナのショウルーム


 今日は祝日。朝から小雨。昼は、自宅からさほど遠くない「食彩和楽かとう」で、天ぷら定食。

 15:00、パナソニック ショウルーム 浜松。水回りの設備の見学と見積依頼である。これで、ショウルームに通ったのは、パナ2回、LIXIL 2回。バスルームはパナの方がコストを抑えられるかな。キッチンはどちらとも言えない。トイレについては、パナはタンクレスしかないのかぁ..全体として、LIXIL の方がさまざまなオプションを提案してきて、そしてそれらは概して価格が上がる方向であり、もちろんそれらの方がモノが良いのでついつい選んでしまい、結果、見積価格が上がる、という傾向がある [;^J^]。それに対してパナの方は、スタンダードなモデルの紹介にある程度フォーカスしているので、結果的にあまり高価にならない..(あくまでも、私の対応をしてくださった担当者の話である。一般論ではないので、誤解なきよう。)

 16:50、退出。

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*2022年11月24日:リストの修正など


 河出書房新社のAさんから、先日連絡しておいた高橋葉介リストの瑕疵についての返信あり。次の増刷で対応していただけるとのこと。やれやれ..[;_ _] また、別件(ないしょ)については、当分進展の目処立たず、とも..[;_ _][;_ _][;_ _]

 泥縄であるが、帰途、アマノ書店で「まっぷるマガジン福岡博多・天神 '22」を買う。[;^J^]

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*2022年11月25日:福岡市美術館/大濠公園


 不就労日である。快晴。5:10に徒歩で発ち、浜松駅から6:32のこだまで、西へ向かう。(先週も同じことをやってたな。[;^J^])7:55、京都。今週はここで降りずに、8:03ののぞみに乗り換え、10:46、博多着。近いなぁ..

 朝飯前というか昼飯前。のぞみ車中で検索して、ちょうどいい場所に美味しそうな店を見つけていたのだ。大濠公園のすぐ北の「らるきい」(食べログInstagram)である。11:00開店のところ11:10に着いたのだが、既に店外に40人以上の行列 [;^J^]。ネットの情報どおり、1時間少々並ぶ。天気が良くて助かった。ここまで暑くなくてもよかったはずだがな![;^.^]凸

 パスタとピザがメインの店。一番人気らしい「ぺぺたま」のランチを注文。ふむ。想像していたほど濃厚ではないが、美味い [^J^]。バタートーストにパスタのソース(いわばトロトロの卵焼き的な)を乗せてかぶりつくのも、良きかな。[^.^]

 12:50に出て、大濠公園へ。13:10、園内の 福岡市美術館。ここに来るのは2回目かな。「藤野一友と岡上淑子」(〜1月9日(月)まで)である。岡上淑子については、東京都庭園美術館 で「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」を観たことがあるのだが、藤野一友の作品をまとめて観るのは初めてである。

 まず、岡上淑子パート。

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 左から。「人形師」(1951)が、背景に写真を使用した第1号のコラージュである。代表作「沈黙の奇蹟」(1952)、「終曲の午後」(1952)。



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 「変心」(1953頃)は、「幻想美術選:第295回「変心」岡上淑子」で取りあげている。「寝室」(1955)、「イヴ」(1955)、「散る」(1956)。



 藤野一友パート。

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 左から、「夜」(1954)。いっけんさりげない「祈り」(1957)が、意外に好み。「カテドラル」(1961)も、長く観ていられる。



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 左から、「題不詳」(制作年不詳)..「「題不詳」(制作年不詳)」という出展作品が多くてね [;^J^]..画像検索しようがないでしょ [;^J^](だから頑張って図録からスキャンしているのだが [;^.^])。「肉を着た鎧」(1965)は、これとモチーフが似ている。「未醒」(1965)のカンガルーの群は、奇想といえるであろう。



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 しかしやはり、われわれSF者(もの)にとっては、藤野一友の代表作(というか「入り口」)は、この3作(左から、「抽象的な籠」(1964)、「眺望」(1963)、「卵を背負った天使」(1964))ということになる。これらについては、「幻想美術選:第246回「抽象的な籠」藤野一友」で取りあげている。



 コレクション展も観る。ここにはなんといっても、ダリの「ポルト・リガトの聖母」画像検索結果)がある!(このタイトルの作品は複数あるが、一番有名な1950年のやつが。) 「どうしてこれが日本に?」と、不思議に思わざるを得ないダリの(後期の)代表作がいくつかあるのだが、まず本作品。次に、諸橋近代美術館所蔵の「テトゥアンの大会戦」ということになろうか。

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 美術館内の「レストラン プルヌス」で、ひと休み。ビールを1杯飲むだけのつもりだったのだが、大濠公園の眺望が素晴らしいので、コインロッカーからカメラを取りだしてきて、撮影を少々。



 16:40に、退出。まだ明るいのだが、大濠公園で撮影開始。日没まで粘ってマジックアワーを待つ。

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 特に右端写真。異形の顔や髑髏があちこちに見えているので探してご覧なさい(心霊写真の捏造 [^.^])。



 18:10に公園を離脱。ここから博多駅までは、地下鉄ですぐである。18:40、予約していた「ホテル キャビナス福岡」へ。ここは私の博多での定宿なのである。カプセルホテルではあるが、個室カプセル主体だし、浴場/サウナ(露天つき)もいいし、24時間営業のレストランのメニューも充実しているし。

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 19:20、外出。地下鉄で天神へ。無論、屋台が目当てである。数年前にも屋台のハシゴをしているのだが、その時の店名など憶えていないので [;^J^]、適当に。20:00、1軒目の「雲仙」。餃子、日本酒、麦ロック、おでん。21:20、2軒目の「ばらかもん」。酒は「白金の露」。それに、明太子天ぷらと、にんにくの丸揚げ。



 23:00に引き上げて、地下鉄へ。天神から博多まで乗るだけなので、ごくごく簡単なことのはずだったのだが..[;_ _][;^.^]

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 路線図を見ていただこうか。天神から「福岡空港」行きに乗ればいいだけのことなのだが、貝塚行きに乗ってしまい、中洲川端でまんまと寝過ごして乗り換えられず [;_ _]、呉服町かどこかで気がついて逆方向に乗って引き返す。そしてまたしても寝過ごして中洲川端を突破し、室見で気がつく。ここで改めて福岡空港行きを捕まえたのだが、これが終電だった。[;^.^]



 三度目の正直で博多で降りて(地下鉄からの出口のシャッターが閉まり始めていたが [;^.^])、0:20、駅前の宿に無事に戻った。

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*2022年11月26日:不均質な自然と人の美術館


 9:10、事前にアポをしていたOさんに、ホテルに車で迎えに来ていただく。(勤務先の先輩である。だいぶ以前に退職されているが、博多旅行の際は、何度かお世話になっています。[_ _])

 いい天気。今回の博多旅行に際して、昨日の展覧会のみ決めた段階でOさんにお声がけしたところ、別の美術館を教えていただいたのである。それが、今日、車で向かう「不均質な自然と人の美術館」。所在地は大分県豊後高田市で、国東半島の北側の付け根の、長崎鼻リゾートキャンプ場の中にある。

 道中の話題からいくつか。Oさんはいろいろな仕事をされてきたのだが、興味深かったのは、覆面調査の仕事の話。たとえば、壱岐島で弁当屋が(さぼって店を閉めずに)仕事をしていることを証明するために、現地に行って、実際に弁当を買うのである。(領収書がエビデンスになるのかな。)問題は買った弁当で、捨てるわけにもいかないので、食べねばならない。島にはせっかく美味しい海産物の店があるというのに、たとえば焼肉弁当を [;^J^]。また、おなじく壱岐島で、ガソリンスタンドが(さぼって店を閉めずに)仕事をしていることを証明するために、ガソリンを入れて領収書をゲットする。これにも問題があって、わざわざ車をフェリーで運ぶと無駄に金がかかるので、現地でレンタカーを調達するのであるが、レンタカーはガソリン満タンで渡されるのである。調査会社の規則として、10リッター入れなくてはならない。そこで島内を、10リッターぶん(無駄に)ドライブして、タンクを空けるのである。[;^J^]

 私が普段どんな音楽を聴いてるかと聞かれたので、もっぱらクラシック、特定の作曲家の作品をというわけではないが、しいて選ぶならやはりベルリオーズかシベリウス、と答えたところ、Oさんが、カーナビがわりに取り付けられている iPhone の spotify に向かって、「ベルリオーズかけて!」..すると、(どうせ幻想交響曲かローマの謝肉祭がかかるんだろう、と思っていたら)なんと、「イタリアのハロルド」の第4楽章。そのあとも、「ファウストの劫罰」から(わざわざ)「農民の踊り」、序曲「宗教裁判官」、カンタータ「クレオパトラの死」、序曲「リア王」などなど、マイナーどころが次々と [;^.^]。クラウドからランダムに選んでるだけなんだろうね [;^J^]。クイズとしては面白い。また、「関連するアーティスト」を提示(提案)してくれるのだが、ミュンシュ(指揮者)はいいとして、バーバー(作曲家)..[;^.^] ほぼなんの関係もないぞ。たぶんスペルつながりなのだろうが、Berlioz と Barber は、それほど近くないと思うのだが [;^J^]。まぁ、クラシックはダイナミックレンジが広くてドライブのBGMにはあまり向いていない(弱奏部分が聴こえない)ということで、ロック(イエス)に切り替えた。

 12:05、豊後高田昭和の町。確かになかなか風情はある。ここで昼食を、と思ったのだが、飲食店はあまりない。12:20、「呑もうっちゃ」という、昼呑みできる店。(もちろん、飲みません。[;^J^])Oさんはソースカツ丼、私はカツ丼を注文する。(タブレットで注文を取りにきたので、そこはしっかり突っ込んでおいた。[;^.^])

 13:05、昭和の町を離脱。13:35、不均質な自然と人の美術館

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 3点のインスタレーション(部屋)のみからなっている。やはり一番見応えがあるのが、太陽と月の部屋。この作品は、第25回文化庁メディア芸術祭 アート部門で、大賞を受賞した。



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 付近の風景撮影も行っておく。



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 14:55に離脱。213号を走って国東半島を一周してから、別府か由布院の温泉に行く予定だったところ、道を間違えられたらしく、いつの間にやら自衛隊演習場を通り抜けており [;^J^]、温泉は諦めて、17:05、「道の駅童話のさと・くす」で、10分ほど休憩。このあと、九州横断自動車道長崎大分線 → 鳥栖ジャンクション → 九州縦貫自動車道、だったかな。18:35、築港に降りる。晩飯は、「一番廉いラーメン屋を(ひとつの基準として)紹介しよう」、と、18:50、博多ラーメン はかたや 堅粕店に案内していただく。一番やすい「博多ラーメン」を食べるが、これが290円なら、まったく文句なしである。

 19:10に出て、19:25に、宿(ホテル キャビナス福岡)に送り届けていただいた。今回も、ありがとうございました [_ _][^J^]。まだ早いのだが、今から飲みに出るのも面倒なので、ホテルの10Fの展望レストランで軽く飲み食いしてから、あまり遅くならないうちに就寝。

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*2022年11月27日:柳川川下り


 7:25、チェックアウト。今日も快晴である。7:38の地下鉄で、7:44、天神。8:00に西鉄天神大牟田線に乗り、太宰府天満宮に行くと見せかけてからの〜 [^.^]、8:47、西鉄柳川。昨晩、飲みながらチョイスしておいた「柳川川下り」である。少し歩いて、8:55、乗船場。まだ早い。

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 左端の写真は、乗船する前に、隣接している三柱神社への参道にある、「逆“の”の字」の松。次の写真が、今回利用する 柳川観光開発 の「松月乗船場」。(複数の会社があるようである。)

 9:30に乗船する。約1時間の船旅である。右端写真のような(トンネル)が、たくさんある。これは多少狭いものの高さは確保されているが、船頭がかがまないと通り抜けられないほど低い橋も、いくつもある。



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 露出の設定が難しい。好天であり、川面はしばしばキラキラと明るく、しかし岸辺の樹木や石垣はしばしば暗く沈み、船は移動し続けているので、測光ポイントを固定できず、撮影するたびに写真の明るさがコロコロ変わってしまう。ならば、と、ちょうどいい具合の写真のパラメータに合わせて(ISO値も固定して)「置き露出」を試みてみるが、これはこれでうまくいかない。状況の変化に対応できない。

 結局、絞り優先オートにして(ISOも自動にして)露出補正をかけながら、ひたすら撮りまくって、あとから選ぶという [;^J^]。(オートブラケティング機能(露出やホワイトバランスを自動的に微調整しながら連続撮影をする)が便利なのだろうが、なんだか撮影態度が雑になるような気がして(すみません [;_ _])、あまり使ってないのである。[;_ _])

 右端写真は、船に乗ったまま買い物ができる商店。今回は誰も買いませんでした。話のタネに買いたかったところではあるが、撮影が忙しく、買い食いなどしている場合では..[;_ _][;^.^]



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 運河での舟遊びとくれば、倉敷の美観地区の「川舟流し」を思い出すが、街並みはたしかに倉敷の方が美しいと思うものの、規模がもう、桁外れに違うのである。[^J^]



 10:40頃、下船。1700円というのは、妥当な価格だろう。(会社によって違うと思うが。)

 10:50、柳川藩主立花邸 御花。和風の館と洋館の複合施設である。

 大広間からの眺めが一番素晴らしいとのことなのだが、本日はここで結婚式をやっているので、大広間に入ることができない..他人の不幸(庭を見れない)を踏台にして幸せになりやがって! 憎し![;_ _]凸 [;^.^]凸

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 ..ま、隣接する棟の2Fから見下ろすことはできるので、撮影しておいた。確かに、実に美しい庭園である。左写真に写っているのが、問題の [;^.^] 大広間。おのれ〜〜〜 [;^.^][;^.^][;^.^]凸



 11:35、すぐ近くの若松屋へ。微妙に早く着いたので、並ばなくてすみ、ラッキー。鰻せいろ蒸し。12:25に発つ。

 12:35から13:15まで、北原白秋生家・記念館。西鉄柳川駅への無料シャトルバスが13:30に出るので、立花家資料館は(失礼ながら)駆け足で走り抜けて [;^J^]、バスに飛び乗る。

 14:08、西鉄柳川を発ち、14:55、天神に戻る。地下鉄で博多へ。15:26ののぞみ。名古屋でこだまに乗り換え、19:53、浜松。20:30、帰宅。

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*解説


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Last Updated: Dec 1 2022
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