*2017年01月09日:プレジデント・ハイ
*2017年01月10日:幻想美術選「イシュタルの船」ヴァージル・フィンレイ
*2017年01月11日:久々の蟹料理
*2017年01月12日:中野京子について
*2017年01月13日:カズレーザー vs 竹内由恵 [^.^]
*2017年01月14日:すみだ北斎美術館/歌川広景展
*2017年01月15日:ラスコー展/日本の伝統芸能展
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*2017年01月09日:プレジデント・ハイ


 ..としか、言いようが。(ランナーズ・ハイ的な。)まだ大統領ですら、ないのにね。

 快晴。9:10に出て、9:20から13:20まで、湯風景しおり。13:50に帰宅。

 今週末(14(土)〜15(日))の上京を正式に(ってなんだよ [;^J^])決め、遊んでくれそうな人たちに打診をし、歌舞伎町のカプセルホテル・はたごやに予約を入れる。

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*2017年01月10日:幻想美術選「イシュタルの船」ヴァージル・フィンレイ


 「幻想美術選」も、第46回。前回は、大変恐ろしい絵(「わが子を喰うサトゥルヌス」ゴヤ)をお見せしてしまったので、今回は罪滅ぼしとして、目の保養を。[^J^](もちろん、「目の保養」=「美女のヌード」である。[^.^])

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「イシュタルの船」(ヴァージル・フィンレイ、1949年)

 Virgil Finlay(1914〜1971)について知りたい方は、Wikipediaを。フィンレイと言えば、「美女」と「怪物」(→ 画像検索結果)。「SFイラストレーター」に分類されることが多く、実際、SFイラストの作品数も多いのだが、私の印象としては、幻想文学、怪奇文学のイラストレーターである..というか、彼がイラストを描くと、SFも、幻想文学/怪奇文学になってしまうのである。[;^J^]

 この作品は、エイブラハム・メリットの幻想小説の名作、「イシュタルの船」の挿画だが、なにしろ30年以上昔に読んだっきりなので、ストーリーの細部を思い出せず [;_ _]、こういうシーンがあったかどうかも記憶に無いのだが [;^J^]、しかしこの、白く輝く裸身と、それを引き立てるかのごとき黒い異形! ストーリーも解説も不要だろう。

 「ヴァージル・フィンレイ幻想画集」(大瀧啓裕著、青心社)は、恐らく現役(2017年1月現在)。入手しやすい価格なので、この 裸身 作品に反応された方には、お薦めする。ただし、これは1981年に出版されたハードカバーの復刻であり、当時の私の読書記録には、「作品自体の素晴らしさについては、言うまでもないし、評伝も立派なもの。だが、インデックスはおろか、作品タイトルの邦訳すらついていない..」と、書かれている。意外な作品(SF、ファンタジー、ホラーを問わず)のイラストも多数収録されているので、タイトルが判らないと楽しみが半減する。(英語のタイトルから邦題を調べる(検索する)のは、当時よりも遙かに楽になったとはいえ、普通、そこまで手間をかけようとは思わないだろう..)改善されているといいのだが、大瀧啓裕は、悪い意味で(無駄に)ペダンティックなので、そういう配慮はしそうにない..

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*2017年01月11日:久々の蟹料理


 終業後、19:00から、「甲羅高林店」で食事会。勤務先の部署に海外から出張に来ているスペシャリストを囲んでの、ウェルカムパーティーみたいなものである。

 蟹しゃぶその他、久しぶりである。リーズナブルなお値段。20:00過ぎにはお開き。代行運転で帰宅したのは、20:45ぐらいだったかな?

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*2017年01月12日:中野京子について


 御多分にもれず、この評論家を「怖い絵」(朝日出版社)で知ったくちだが、美術番組で見かける機会も多い。いつも、可愛いと思う。[*^.^*]

 ..と書くと、●●専か、と、失礼な勘ぐりをされそうだが(誰が誰に対して失礼なのか、この文脈から可能な組み合わせを全て挙げよ。制限時間15秒 [^.^])、なに、1958年生まれの私より若いに決まってる..と、手近の著書の著者略歴を確認してみたら..「生年不詳」..[;^.^] あのな。まだ隠したいか、まだ乙女心が残っているのか..可愛いじゃないか。[*^.^*]

 そういうことなら1文字たして、「生没年不詳」にしてやれ..ほぅら、たちまちインスタントホラー。[^.^](「怖い絵」だけに..← 違う。[;^.^])

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*2017年01月13日:カズレーザー vs 竹内由恵 [^.^]


 今夜の「金曜★ロンドンハーツ 2時間スペシャル」は、後半の企画が、久々の「うぬぼれ注意!オンナの自分番付」で、私はこれを、大変贔屓にしている [^.^]。ゲストの男性タレント(「ランキング男性」と呼ぶ)が、居並ぶ女性タレント(10人)を付き合いたい順にランキングする、という、これだけなら実にしょうもない企画なのだが [;^J^]、ランキング男性が別室でランキングしているあいだに、女性タレントが、自分が何位になるか予想する、というのがポイント。(だから、「うぬぼれ注意!オンナの自分番付」なのである。)男女が「逆」のバージョン(つまり「オトコの自分番付」)が元々の形であったのだが、ある時点から、「オンナの自分番付」のみになった。こちらの方が需用が高かったのだろう。とはいえ、最近でもたまに、「オトコの自分番付」をやっている。

 今夜のランキング男性は、カズレーザー。見所はなんといっても、竹内由恵アナであった [^.^]。「オンナの自分番付」が立ち上がった頃には、準レギュラー挌で、毎回、トップかトップに近い順位にランキングされる(でも、自分では極めて低い(謙虚な)順位に「自分番付」するので、他の女性タレントたちから「カマトト女」と非難される [;^.^])彼女も、今回ばかりは勝手が違い、カズレーザーに、容赦なく低い順位に落とされた。[;^.^]

 それでもなんとか反撃しようと、カズレーザーに食いつく姿が、萌え いとし いじらしい。[*^.^*][*^.^*][*^.^*](あと、昔とメイクを変えたのにも、気が付きました。どちらのメイクも、大変よろしい。[*^.^*][*^.^*][*^.^*])

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*2017年01月14日:すみだ北斎美術館/歌川広景展


 6:55に自宅を発って、バスで浜松駅へ。曇天だが明るい。浜松駅でパラパラとかすかな雪。この程度でも、浜松では極めて珍しいのである。

 新幹線が、少し遅れている。米原で手間どったかな? 7:51発のひかりで上京する予定だったが、取り敢えず、来た便に乗ろう [;^.^] と、7:39発のこだまに乗った(これとて、本来は、7:31発である。)結論から言えば、ひかりを待った方が、15分ぐらい早く東京に着いたはずだが、別に構わん。だって、ホーム、寒かったし [;^.^]。掛川で、それなりの降り。でもすぐに止み、熱海では快晴。

 9:50、両国のすみだ北斎美術館。「開館記念展「北斎の帰還−幻の絵巻と名品コレクション−」(〜1月15日(日)まで)である。昨秋オープンしたばかりで、ここに来るのは初めてである。小規模だが、なかなか気持ちのよい、「開かれた美術館空間」となっている。

 ..で、今さら、スキャンも画像検索も、いいでしょう..というか、勘弁してよ [;_ _][;^.^]。だって、北斎。日本人なら、常識として、100作とはいわないから50作ぐらいは、(タイトルまでは憶えなくてもいいから)観て、身に付けておいて欲しいものである。

 ただし、この作品は、別。「隅田川両岸景色図巻」画像検索結果)。海外に流出したまま行方不明になっていたのが、100年ぶりに再発見されたもの。この展覧会は、あなたがこれを読んでいる頃には終わっているが [_ _]、これは館蔵品なので、常設展示はされないだろうが、観る機会はこれからいくらでもあるのではあるまいか。必見の大傑作である。これほどのものが、流出して行方不明になっていたとは..(当然、図録を買ったのだが、図版が大きすぎてスキャンしづらい。画像検索結果で我慢してください。[;_ _])

 あともうひとつ。「当時現在 広益諸家人名録」。文字どおり、当時の文化人・芸術家の人名録であるが、生涯93回も引っ越しをした北斎は、住所欄が「居所不定」になっている [;^.^]。「住所不定」って..ホームレスの絵描きかよ。[;^.^]

 常設展示エリアには、墨田区と北斎のつながりを説明する展示などもあり、興味深いが、やはり一般的には、タッチパネルを使った展示(というか遊戯というか)が、話題になるだろう。大部のイラスト集(を電子ブック化したもの)をめくっていったり、ゲーム化していたりで、こちらの予想を越えるものはひとつもない..が、まぁ、仕方がない。誰が考えてもこんなものになるだろう。むしろ、ここを出発点として、今後のソフトの発展に期待したいところである。

 私と言えば..「着せ替え遊び」の方法がわからずに戸惑っている年配のお客に、「着物エリア」と「帯エリア」に各種の「柄」をドラッグアンドドロップする方法を教えてあげたり、「富嶽百景」(有名な「冨嶽三十六景」のあとに描かれたもので、富士山が、機知に富んださまざまな描き方をされている(しばしば隠されている))からのイラストが次々と表示され、「ウォーリーをさがせ!」よろしく、富士山を探しだし、そこにタッチすると先に進める、というゲームで、どうしても見つけられず先に進めずに困っているお客に、脇からさりげなく、「その雲、見立てじゃないですか?」、と、アドバイスしたり(なにしろ私は、全部の「答え」を知ってるから(← やな客 [;^J^]))..私は、スタッフか。[;^.^]

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 ちなみに右の写真は、常設展示スペースの一角に設置されているインスタレーション。(撮影自由である。)北斎の弟子による、晩年の北斎を描いた有名な絵の、フィギュア化(というかジオラマ化というか)。実にリアルなものであるが、これ、動くのである [;^.^]。筆を持っている右腕が少し上下する。四六時中動いているのではなく、ごくたまにしか動かないから、吃驚する [;^.^]。技術の無駄遣いとは、このことだ。これが文化だ!(← 本気である。)絵を(それも、北斎の絵を)描けるほどの高度なロボット技術が投入されていれば、もっと良かったんだけどね〜。今後に期待。[^.^][;^.^]



 12:00に退出。両国で昼食を食べて、12:50に御茶ノ水。古書店探索を少々してから、14:00にこの街を離脱。14:40に、原宿の太田記念美術館。「お笑い江戸名所〜歌川広景の全貌」(〜1月29日(日)まで)である。

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 歌川広景についてご存じない方は(というか、ほとんどの読者が知らないと思う。私も知らなかった)、Wikipedia参照。ざっくり要約すると、「ほとんど何もわかっていない」ということになる [;^J^]。生没年はもちろん、家族・家系も、伝記的事実も、一切、不詳。「「歌川」というぐらいだから歌川一門なんだろう」、という程度 [;^.^]。ただ作品のみが、残っているのである。こういうのも格好いいけどね。[^J^]

 それはそれとして、作品は実に楽しい。図録を売っていなかったので、絵葉書からのスキャン。左図は、「江戸名所道戯尽 十六 王子狐火」。右図が、「江戸名所道戯尽 廿二 御蔵前の雪」である。解説は不要だろう。

 彼の活動期間は、僅か、2年8ヶ月という。それにしては達者すぎる。突然消えたのは、画号を変えたのだろう、という推測がなされているが、その「出現」についても、同じことが言えるのではないか。いわば、覆面画家だったのではあるまいか..



 15:50に退出して、新宿へ向かう。久々に紀伊國屋へ。エレベーター事情の劣悪さに、言葉を失う。[;^.^]凸

 しばらく物色してから、高円寺へ。Kさんと改札で落ち合ったのは、19:00過ぎだったかな。19:20に椿という店に入り、しばらくふたりで飲み食い。21:00過ぎにYさんからの電話を受けて、高円寺駅に迎えに行く。21:25、Kさんお薦めのエルパトという店。ほどなく、Y君も合流する。

 いろいろくっちゃべったはずだが、記憶が曖昧だなぁ..[;^J^] 今日観てきた展覧会の話はしたし、カメラについての相談もした。(ニコンの一眼レフは交換レンズが多くて楽しいが、値段がいずれも半端ないよう [/_;]、と嘆いたら、新宿西口のマップカメラを紹介されたり。)オタク系の話も、結構したはずである。あと、しょうもないことだが、カクテル(ドライマティーニだったような気がする)を、二度も袖にこぼしてしまったことを、鮮明に憶えている [;^.^]。ほかに憶えておくことがいくらでもあっただろうに。[;^.^]

 店を出たのは、0:25のはず。(手帳には、0:205と書かれているのだが、多分、0:20でも0:05でもなく、0:25だと思う、真相は。[;^J^])高円寺駅で散会。予約しておいた、新宿・歌舞伎町のはたごやへ向かう。投宿時刻は忘れた。

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*2017年01月15日:ラスコー展/日本の伝統芸能展


 8:10にチェックアウトし、9:00、開館時刻直前に、上野の国立科学博物館。「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」(〜2月19日(日)まで)である。

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 撮影可能エリアも多かったのだが、D750は持ってこなかったし、iPhone で撮った写真よりも絵葉書の方が(当然)出来がいいので、絵葉書からスキャン。



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 ラスコー洞窟は、もはや(保護のために)立入禁止である。私が生きている間に封鎖が解除される見込みはないし、仮にその日が来たところで、フランスの片田舎までわざわざ出かける可能性は、ないだろう。つまり、この、高精細の実物大復元模型(「ラスコー3」というらしい)こそが、残りの生涯において唯一可能なラスコー体験ということになるが、十分なクォリティである。満足した。

 右は、ラスコーの発掘物ではなく、ラ・マドレーヌ岩陰遺跡の「体をなめるバイソン」。芸術性の高さというか、文化水準の高さに驚く。



 11:10に退出し、例によって上野駅の上のぶんか亭で昼食。12:20に、三井記念美術館。「日本の伝統芸能展」(〜1月28日(土)まで)である。

 この展覧会については、スキャンする図版も紹介する画像検索結果も、ない。興趣を惹かれなかったというのではなく、仮面などは作者不詳で検索しようがないし、毎度お馴染みの歌川豊国や歌川国貞の錦絵を、今さら手間かけて紹介する気にもなれないからである [;_ _]。舞楽面、能面、各種の舞楽図屏風や歌舞伎図屏風が、特に興味深かった。

 14:25、退出。オアゾの丸善で本を探し、15:28、東京発のこだまで、17:22に浜松着。八丁蔵で夕食がわりに一杯ひっかけ、20:00、バスで帰宅。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jan 19 2017
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