*2017年01月02日:夏のホテルが早くも..
*2017年01月03日:秋田蘭画/浜松へ
*2017年01月04日:幻想美術選「わが子を喰うサトゥルヌス」ゴヤ
*2017年01月05日:吾妻パラパラ漫画 [^.^]
*2017年01月06日:カブトが美味い新年会
*2017年01月07日:交換レンズを買ってしまう [;^.^]
*2017年01月08日:「第2回ゆく桃くる桃」
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*2017年01月02日:夏のホテルが早くも..


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 今朝の庭。まだ蕾だが、左が紅梅、右が木蓮。紅梅の写真はともかく、木蓮の写真は構図がいまいち。背景に写り込んでくる隣家や電線をうまく回避したり目立たなくさせたりできず、青空バックの構図を探していたらこんな感じに..[;_ _]

 正月休みの帰省中、毎日熱心に写真を撮っていたら、母が、「(新しい趣味を)見つけたのね」..と、何やら嬉しそうである。

 ..続けないとね。



 8月第1週の週末の、幡ヶ谷のサクラホテルの部屋が既に取れなかった、という情報をフェイスブックでキャッチし、慌てて動く。(8月第1週の週末=「夏オフ(@幡ヶ谷)」なのである。)次善(考えようによっては最善)のセレクションである、新宿のイーストンホテルも、既にアウト。逆にサクラホテルは(「土日」「日月」の連泊ではなく)「日月」の後泊のみでなら、確保できた。一応、これでよしとする。(理由は説明が煩わしいので省略。[_ _])..このあと、情報が錯綜。私よりも後から動いた人が、サクラが連泊で取れたとか..まだ半年以上先のことであり、仮押さえ/キャンセルが、発生し続けるタイミングなのかも知れない。少し落ち着いて構えるべきなのかも知れない。

 ..最大の問題は、まだ夏オフの日程も会場も、確定していないということなのだが。[;^.^]

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*2017年01月03日:秋田蘭画/浜松へ


 快晴。言語道断な僅か5日間の年末年始休暇は、今日まで [;_ _][;^.^]凸。実家前のバス停から、7:51のバスで発つ。

 開館時刻(10時)の30分前に、サントリー美術館に着く [;^J^]。しばし読書してから、「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」(後期:〜1月9日(月・祝)まで)。(つまり、あなたがこれを読んでいる頃には、終わっている。[_ _])

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 左図は、絵師不詳の「花鳥図」。西洋から輸入された博物画の模写であるが、右の鳥の迫力は、なかなかのもの。

 右図は、小田野直武の「梅屋敷」。いわゆる「眼鏡絵」(反射式の覗き眼鏡にセットして、鑑賞するもの)である。



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 3点とも小田野直武の作品。左図は、「水仙に南天・小禽図」。前景に静物(主として花鳥)を精緻に大きく描き、中景は省略して、遠景はぼかして地平線を低くとる..という、秋田蘭画の典型的な作例。遠近法が少しおかしく(というか、おそらくは視点の設定が低すぎて)、前景の花鳥が巨大に(高さ10メートルぐらいに [;^.^])見える、というのも、秋田蘭画にしばしば見られる特徴で、これが独特の、夢のような非現実感(幻想性)を醸し出しているのである。

 中央の「芍薬花籠図」も同様で、画面の下端ぎりぎりに描かれている平行線は、おそらく「机の端」なのだろうが、これが「地平線」に見えた瞬間、この世にあり得ざる風景と化す。

 右図、「秋菊図」も同様の作風だが、それにしても、前景の緻密に描きこまれた花の絵と、低く遠く微かに見える遠景の、組み合わせの妙!



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 この2点も、小田野直武。左図は代表作のひとつ、「鷺図」。ブラウザで拡大して見て欲しい。なんという美しさだ! 右図は、「岩に牡丹図」。この画題は秋田蘭画の画家たちに特に好まれたもので、本展覧会だけでも、数多くの作例が紹介されているのだが、それにしても、この蠱惑的・幻想的な世界を、この歳になるまで知らなかったとは、なんたる不覚..



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 これは佐竹曙山の作品で、「老松図」。この構図も面白いが、秋田蘭画にいくつかの類例が存在する。前景の苔むした松の精緻な描き込みと、低く遠い遠景の、夢見るような存在感..



 10:50に退出し、品川から、11:34のこだま。13:22に浜松に着き、八丁蔵で遅めの昼食がわりに一杯ひっかけてから [;^J^]、15:20、帰宅。

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*2017年01月04日:幻想美術選「わが子を喰うサトゥルヌス」ゴヤ


 「幻想美術選」の第43回で真正の恐怖画をご紹介したあと、第44回では、毒消しがわりにユーモラスな小品..で、油断させておいて、今回、第45回では、幻想絵画史上、最恐クラスの真打ちを叩きつけてやろう、という寸法だ [^.^]。(さすがにそろそろ、この画家を登場させないとね。)

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「わが子を喰うサトゥルヌス」(ゴヤ、1821〜22年)

 まさかとは思うが、この画題の意味がわからん人は、こっそりぐぐっとけ..と書いても、怠惰な読者がぐぐらないことは知っているので、たまには親切に、出典を引用しておこう。(ローマ神話のサトゥルヌスは、ギリシア神話のクロノスに相当する。)


さてレイアは クロノスの愛をうけて 栄えある子供たちを 生まれた
すなわち ヘスティア デメテル 黄金(こがね)の沓(くつ)はくヘラ
地の下の館に住み 冷酷な心もつ強いハデス
また轟音とどろかす 大地を震わす神 ポセイドン
また 賢いゼウス 神々と人間どもの父
その雷鳴で広い大地も 震えるのだ。
ところが 大いなるクロノスは これらの子供たちを 呑みこんでしまわれたのだ
その子供たちが 聖い母胎から膝へ 生まれ落ちる片端から。
己れ以外の 栄えある天の裔の神々の たれかが
不死の神々の間で 王者の特権を 獲ることがないようにと図って。
というのも 彼は 大地と星散乱(ちりぼ)える天から聴いていたのだ
己れの息子によって いつの日か 撃ち殪(たお)される定めになっているのを
いかに己れが強くとも ――大いなるゼウスの意図によって。

(「神統記」(ヘシオドス、廣川洋一訳、岩波文庫)第453〜465行)

 この絵画の恐ろしさたるや、まったく、比類がない。運命に翻弄されて我が子を食い続ける父、という題材(物語)自体も恐ろしいが、その「父」の「眼」が、何よりも恐ろしい。彼の狂気を、いや、狂気に逃げ込もうとする絶望を、完璧に描き出したゴヤの、まさに「魔の力」としか呼びようの無い、筆力と創意!

 その「眼」に負けず劣らず恐ろしいのが、サトゥルヌスの体躯の、「異形」としか言い様のない「歪み」である。右脚と左脚の大きさが、完全に違う。右脚の膝から下が、異様に(病的に)太すぎる。大きく捻っているので一見判りにくいが、上半身も左右対称ではない。一体どういう骨格をしているのか..むしろ、このサトゥルヌス、四肢も胴体もバラバラにかき集めてきて組み立てたかのごとくである。(まさに、神話的イメージ!)このプロポーションでなければ、表現できなかったのだ。

 こういう絵を見ると、すぐに、「画家の狂気が伝わってきて云々」と講釈する人がいるが、とんでもない。高度に知的な理性と、研ぎ澄まされた感覚と、緻密な計算がなければ、この「効果」は出せない。これほどの恐怖画は、描けない。

 私が蔵書している画集群の中には、この作品よりも遙かにムーディーな「ホラー絵画」や、遙かに派手な「スプラッタ絵画(その多くは、戦争を題材としている)」が、数多くある..が、それらの「恐怖度」は、「わが子を喰うサトゥルヌス」には、遠く及ばないのだ。

 この、人類が滅びる日まで悪夢として生き続けるであろう、「最凶にして最狂」のイメージには..

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*2017年01月05日:吾妻パラパラ漫画 [^.^]


 今日も寒い。

 帰宅したら、しん・のた魚ミャアちゃんとお風呂がレターパックライトで届いていた。昨年末の冬コミで発売された、吾妻ひでおのパラパラ漫画である。この年末年始休暇はあまりにも短すぎて(← 大切なことなので何度でも書きます [;^.^]凸)、冬コミに行けなかったのだが、先日の日記にも書いたように予約しておいたので、入手できたというわけである。[^.^]

 なかなか面白いよ [^.^]..と、お薦めしたいのだが、印刷部数が非常に少なかったので、もはや入手困難ではあるまいか..

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*2017年01月06日:カブトが美味い新年会


 19:00から、「梵」という店で、部署の新年会。鶏の鍋も美味かったが(出汁がいいのだ)、鮪のカブトが特に美味かった [^.^]。トロントロンプリンプリンである [^.^]。考えてみればカブトを食べるのは、実に久しぶりである。居酒屋に行くにしても、基本、ひとりであるから [;^.^]、カブトを注文しても、食べきれないからである。

 代行運転で、21:50に帰宅。

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*2017年01月07日:交換レンズを買ってしまう [;^.^]


 人は、一眼レフを買った時に堕ちるのではない。交換レンズを買った時に堕ちるのである..[-人-][-人-][-人-]

 ..それはともかく [;^.^]。快晴。連日寒い。今日は買い物三昧の一日となる。10:10に車で出動し、まずはクリーニング出し。浜松駅前に出て、ビックカメラで交換レンズ(AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G)を購入。ざっくり6万円というのは、交換レンズとしては廉い部類である。

 駅ビル(メイワン)の谷島屋で、3冊ほど購入。新雄踏街道沿いのシューズ愛ランドで、靴を購入。セブンイレブンで金を下ろす。

 志都呂イオンのエディオンで、コタツの電熱器を買う。「コタツの電熱器が壊れたよぅ〜 [/_;]」と日記に書いたところ、「電熱器だけ買える」「ホットカーペットにしては」、と、2通りのアドバイスをいただいたのだが、さまざまな(オタク的)事情(床に(これ以上)モノを置きたくない/置く余裕が無い、など [;^.^])を考慮した上で、前者を採用しました。[_ _][^J^]

 帰途、アオキでワイシャツを3枚購入し、12:45に帰宅。(順番が違う気がするが [;^J^])まず、交換レンズの試用をしてから、コタツに電熱器を取り付ける。驚愕したのは、メーカーが違うにも関わらず(「ゼネラル」→「小泉成器株式会社」)、ネジ穴の位置に至るまで、40年(以上?)前のコタツと、完全にコンパチブルだったことである。これ、JIS規格だったのか!? それとも関連ブランド!? とにかく、おかげで最短時間で、コタツ生活に復帰できた。[^J^]

 さて、交換レンズ。単焦点の50mmF1.4クラスは、別にぼけ味専用レンズというわけではないのだが、これが一番判りやすいフィーチャーだろう、と、比較してみた。

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 左は、D750の標準キットレンズである「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」。85mmにして、絞り優先オート。F4.5、露出補正 +2.7。ホワイトバランスは「オート」。ピクチャーコントロールは「ビビッド」。現在の私の技量でできる、最大限のぼけ味である。

 右は、今日買ってきた「AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G」。同じく絞り優先オートで、F1.4。その他の設定はすべて同じ。そのわりには多少暗いが、それは、左は午後1時、こちらは午後2時に撮影したからである。



 ご覧のとおり、ぼけ味が完全に違う [^J^]。ほかの性能(クセ)も、いろいろ違うのであろう。(ズームが無いだけでなく、手ブレ補正機能もついていない。シチュエーションを選ぶレンズだ。)使い分ける楽しみが増えた [^J^]。次は10倍ズームレンズと三脚(← 落ち着け。[;^.^])

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*2017年01月08日:「第2回ゆく桃くる桃」


 「第2回ゆく桃くる桃「年またぎ笑顔三昧」ももクロカウントダウンライブ生中継!」の録画を観る。大晦日に紅白と並行処理で生中継を観ているのだが、紅白が終わってから以降の時間帯はともかく、並行時間帯のトークとネタは、ほとんど聞き取れていなかったので、新鮮。[;^.^]

 後半のライブは言うまでもなく、前半の(10数人の芸人との)トークコーナー(1テーマ終わる毎に、芸人のネタが差し挟まれるという構成)が、面白かった。白眉というべきは、「千鳥ノブと、ももクロメンバー5人の、即興漫才」である。

 即興とはいえ、もちろん、下敷きはある。千鳥の、「音痴に歌の指導をするがクセが強すぎる」、というネタがベースになっているのだが..これが素晴らしかった。ももクロの5人が、次々と(各自の個性を生かした)バリエーション豊かなボケを披露し、それをノブが(さすが名人芸というべき)的確な突っ込みで刻み、見事な集団漫才となっていた。打ち合わせゼロでこれをやってのけた、ももクロの対応力たるや、称賛に値する。

 ほか、「パーマ大佐」と「東京03」のネタが、特に印象に残った。この録画も、永久保存版。[^J^]

 1月の展覧会観覧予定を、微修正。三井記念美術館、追加。

*すみだ北斎美術館
 「開館記念展「北斎の帰還−幻の絵巻と名品コレクション−」
 〜1月15日(日)まで

*三井記念美術館
 「日本の伝統芸能展
 〜1月28日(土)まで

*太田記念美術館
 「お笑い江戸名所〜歌川広景の全貌
 〜1月29日(日)まで

*国立科学博物館
 「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜
 〜2月19日(日)まで

*名古屋ボストン美術館
 「MOA美術館所蔵 吉田博 木版画展 抒情の風景
 1月14日(土)〜2月26日(日)まで

*東京都美術館
 「ティツィアーノとヴェネツィア派展
 1月21日(土)〜4月2日(日)まで

 最初の4つは、1月中旬に片づける(←「観に行く」と言え [;^.^])。残りふたつは、月末に行ける可能性がなくはないが、来月以降に先送りになりそうだな..名古屋ボストン美術館は、2月。東京都美術館は、最悪3月に。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jan 12 2017
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