*2010年11月29日:クイズ番組に嫌気がさす時
*2010年11月30日:"A Nice Place to Visit"
*2010年12月01日:体質改善 [^.^]
*2010年12月02日:いわゆる「マスゴミ」について
*2010年12月03日:NASAの発表
*2010年12月04日:旧友たちとのホームパーティ
*2010年12月05日:幕末・明治の超絶技巧金工展/黙示録展
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*2010年11月29日:クイズ番組に嫌気がさす時


 どうやら喉風邪をひいてしまったらしい。有休を取得して、朝いちでO内科へ。症状は喉周りだけで、特に声が出ない [;^J^]。診察によると、喉は全く赤くなっておらず、ただ、声帯が腫れているとのこと。喋らなければ治りが早いようだが、まぁそうもいかないので [;^J^]、薬をもらう。やれやれ。治るまで自転車通勤は自粛である。

 今夜の「ネプリーグ」で出題された、クラシックの曲名穴埋め問題。演奏を聴いて「この曲名はなんでしょう? ○○○○○舞曲」..で、ブラームスのハンガリー舞曲第5番だとわかったのは、「インテリ美女チーム」の5人のうち、宮崎美子だけ。ネプチューンチームの5人はひとりもわからず、宮崎美子は「本気で」賞賛されていた。この曲、小学校か中学校で聴いてるんじゃないかと思うんだが..

 昨日の「平成教育学院」の録画。仔細は略すが、大気の組成中、約8割を占める成分と、約2割を占める成分と、微量の成分の名前を当てる問題。窒素、酸素、二酸化炭素、という正答がわかったのは、12人中(回答形式がややこしく厳密にはわからないが、おそらく)3人程度..

 「ヘキサゴン」ではないのである。ヘキサゴンのおバカタレントのおバカ回答には、それなりの存在意義..というほどのものではないが、まぁ「居場所」がある。何度も書いているとおり、教育に悪いから(バカでも人気者ならいいんだ、と勘違いされては困るから)子どもに見せるべきではないと思うが、大人が娯楽として楽しむぶんには問題ない。なんといっても、ヘキサゴンのおバカタレントのおバカ回答には、凡百のおバカタレントとは比較にならない、豊かなファンタジーが満ち溢れているのだから。

 しかし、「ネプリーグ」と「平成教育学院」(の先週と今週)に出演しているのは、おバカタレント(ばかり)ではないのだ。おバカも少しはいるが、一応は博識タレントに分類されている連中である。

 「ハンガリー舞曲」を知らないのは、まぁ、いい。どうせ、クラシック音楽ファンの人口比は、1%である。私が演歌やJ−POPの曲名をろくに知らない方が、よほど問題だろう。

 しかし、大気の組成は..これは、「雑学」ではない。もっとも基本的な、もっとも大切な知識ではないか。「博識芸能人」の「知的水準」とは、所詮この程度のものか。(いやまぁ、もちろん、ずっと昔からわかっていたことではありますが、それにしても、今夜はあまりにもショックだったので、思わず日記のネタにしてしまいました..)

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*2010年11月30日:"A Nice Place to Visit"


 「ミステリーゾーン DVDコレクション」(イーグルモス・インターナショナル)を定期購読(購入)している。以前の日記で書いたように、このシリーズは恐らくコンプリートセットにならない..少なくとも日本語未吹替のエピソード(計8本)は収録対象外のようであるが、先日届いた予約購読特典DVDには、日本語未吹替の「コレクター版エピソード」が3話、収録されている。その中のひとつ "A Nice Place to Visit" が、今夜の日記の話題である。このエピソードのネタバラシをするつもりだが、あとで述べる理由によって、実はネタバラシになっていないので、安心してお読みください。[^J^]

 主人公は、悪者である。逃走中に警官から撃たれたのだが、なんとか逃げおおせた。その彼の目の前に現れたのが、白いスーツを着た男。彼は主人公の望みを、なんでもかなえてくれるのである。大きな邸宅、美味い食事と酒、ギャンブルをすればツキまくりの無敗、そしてもちろん、よりどりみどりの女たちだ! この白いスーツの男は、天使じゃなかろうか?

 しかし、ほどなく彼は、けっして負けないギャンブルに飽き、抱き放題の女に倦み、白いスーツの男に訴える。「おれは、こんな天国に向いちゃぁいねえんだ..」すると、白いスーツの男は哄笑する。「おやおや、ここは地獄ですよ!」..

 見事なショートショートである。無論、読書人であるあなたは、数多くの類例を想起したに違いない。「永遠の退屈」こそ究極の責め苦にほかならないというモチーフは、洋の東西を問わず、繰り返し取り上げられてきたものであるが、にも関わらず、このテレビドラマの輝きはいささかも色褪せることはない..

 ..と、ここまで結末を書いてしまって、なぜ、ネタバレになっていないのかって? なぜなら、この "A Nice Place to Visit" の、パッケージにも記載されている邦訳タイトルが、「地獄にきた男」だからである! [;^.^][;^.^][;^.^]凸(直訳では「わかりにくい」ので、善意で丁寧に説明してくれたのだとは、思います。[;_ _][;_ _][;_ _]凸)

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*2010年12月01日:体質改善 [^.^]


 先日の健康診断の結果が送られてきたが..おおお、全ての数字が改善している! [^.^] 中性脂肪と尿酸値は、完全に正常値に戻ったし、何よりもγGTPが激減した。激減といっても98であり、正常値(5〜60)を尚も大きくオーバーしているのであるが、なにしろ、ここ5年ほどコンスタントに、220〜280をキープしてきたのですからね。(はい、そこの人、引かないように。[;^.^])

 特筆すべきは、酒量を減らしていない、ということである。ついでにカミングアウトしておくと、休肝日も、ない [;_ _][;^J^]。じゃぁ何故減ったのかというと、半年前ほどからの「軽い運動」である。つい最近も日記に書いたばかりだが、5月と6月は早朝ウォーキング。これでは運動量がものたりなくなったので、7月から早朝ジョギングに切り替えたものの、膝が痛くなって、8月の前半で終了。9月は何もせず、10月初頭から自転車に乗り始め、10月中旬からは往復27キロの自転車通勤開始..これが効いているとしか思えない。

 この程度の運動は、少しも無理が無い、少しも非日常的ではない、ごく普通の暮らしの一部である。これであと少し酒量を減らす(休肝日も設ける)のは、さほど難儀なこととも思えない。正常値が見えてきた。[^J^]

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*2010年12月02日:いわゆる「マスゴミ」について


 iPhone 用のツイッターアプリである TwitBird を 2.7.3 にアップデートしたら、(もう面倒なので仔細は略すが [;_ _])トラブル頻発で使い物にならないので iPhone から削除し、母艦PCと同期して、これに保存されていた 2.7.2 に戻した。やれやれ。

 さて、市川海老蔵殴打事件。今日の時点では真相は不明だが、まぁ、密室(カラオケボックス)の中でどちらが先に手を出したかなんて、かたや泥酔者、かたや元暴走族?のグループということで、どちらの証言も信用できず(後者にたいする私の色眼鏡については、ここではスルーしてください [;_ _])、それに、「泥酔して記憶を無くす」こと自体は犯罪でもなんでもなく、身に覚えのある人は数百万人(以上?)は存在するはずで、かくいう私も(略 [;_ _][;^.^])なので、そのこと自体はあまり咎めたくはない。ただ、推定5億円?の損害が発生するとかで、各方面にかける迷惑たるや、それこそ、そんじょそこらのサラリーマンの比ではないわけだ。(人間国宝級? [;^.^])その点については、もちろん責任を取らなくてはならない。

 ただ、今夜話題にしたいのは、海老蔵のことではない。

 こういう事件が起こると、大体、いつでもこうなるのだが、世間の態度は、以下のようなものではあるまいか。

海老蔵批判多数
海老蔵擁護少数
マスコミ批判非常に多数
マスコミ擁護ゼロ

 要するに、いつまでこればっか報道してるんじゃぃ、ということである。ほかにも重大事件は山積しているというのに..だから(日本の)「マスゴミ」は..とね。

 この主張は、完全に正論である。反論の余地は、ほぼゼロである。そこに危うさがある。なぜなら「マスコミ批判をしておけば、間違いない」からである。考える必要がない、反撃される恐れもない、究極の安全地帯からの(上から目線の、正しい)「指摘/意見」だからである。誤解されては困るので繰り返し書いておくが、主張としては正しいのだが、正しいということが明らかでありすぎるが故に、「考えずに」言えてしまうのが、困るのである。(皆がそうだとは思いませんが。)そういう癖をつけてはいけないと思う。

 そもそも、なぜ海老蔵事件の報道が連日続くのかと言えば、それは売れるからである。数字を取れるからである。マスコミも営利企業であるから、売れる商品を売るのは当然である。

 「なるほど、つまりは(他の重大なニュースではなく、相対的にはくだらない)海老蔵事件のニュースを欲しがっている国民大衆がアホなわけね、なるほどなるほど..この程度の国民にはこの程度の政治家、ならぬ、この程度の国民にはこの程度のマスコミ、てか」..という納得がまた、もう、あぶない。なぜなら、「この程度の国民」の範疇から(意識的にせよ無意識的にせよ)自分を外した、上から目線だからである。

 海老蔵事件の記事を読みたい、海老蔵の失墜を意地悪く楽しみたい、という卑しい心根(こころね)は、この私の中にも、はっきりとある。その卑しさから目を逸らしてはいけない。その卑しさを否定してはいけない。それを見据え、飲み込んだ上で、他者を(マスコミを)批判をするべきだと思うのだ。

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*2010年12月03日:NASAの発表


 朝5時頃、大雨。6:30には止んでいたが、東京方面では、このあと大変なことになったらしい。日中、気色悪い暑さとなる。

 さて、NASAの発表についてである。

 今日の早朝の発表を待って徹夜(というか夜更かしというか)をした人も大勢いたようだが、私はもちろん、寝てました [;^J^]。ぶっちゃけ、ここ最近、世界的に「重大発表」の大安売りでしたからね。宇宙人発見!の可能性なんて、ほんの1ミリも考えませんでしたよ。[;^.^]

 だからむしろ、逆に驚いた。本当の大発見だったことに。


異質な生命体発見、NASAなど 米国で細菌、猛毒のヒ素食べて増殖

 米航空宇宙局(NASA)などの研究グループは、生命の維持に不可欠な元素がなくても生きられる細菌を発見した。生命の必須元素の一つであるリンがない環境だと猛毒のヒ素を食べて体の一部を作る細菌で、米国の塩水湖に生息していた。既知の地球の生物とは全く異質な生命体で、生物の常識を書き換える成果。リンのない天体でも生命の存在する可能性が考えられ、地球外生命体を巡る議論も活発になりそうだ。

 米地質調査所、アリゾナ州立大学、ローレンス・リバモア国立研究所などとの共同成果。

 NASA宇宙生物学研究所のフェリッサ・ウルフ・サイモン博士らは、米カリフォルニア州のモノ湖で細菌を採取した。細菌の大きさは0.001〜0.002ミリメートル。

 モノ湖は湖から流れ出す川がなく、塩分が海水の3倍に濃縮されているほか、アルカリ性が強く、猛毒のヒ素を豊富に含む。通常の生物ならば死んでしまう過酷な環境だが、この細菌はリンの代わりにヒ素を大量に食べて成長できることが分かった。(後略)

日本経済新聞 2010/12/3 4:00

 ..とはいえ、「別にNASAが発表しなくてもよかったじゃねぇか..」というボヤキも、理解できる [;^J^]。どこかの大学か研究所の発表なら、妙な期待は持たなかったよな、と。NASAの研究者が発見したのだからNASAが発表するのが当然であるのだが。

 それと、一直線に宇宙生物の可能性方面に話題がふられているが、意識的にせよ無意識的にせよ(この言い回し、今週2回目だな [;^J^])飛躍がある。この驚くべき生命体が見つかったのは、あくまでも地球上でなのである。まず、「(宇宙に目を向けるまでもなく)地球もまだまだ未知の驚異でいっぱいだ!」、という段階を踏んで、その次に宇宙に目を向けるのが、筋というものではなかろうか。

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*2010年12月04日:旧友たちとのホームパーティ


 6:20に発ち、バスで浜松駅前ロータリーへ。ここで7:30発の東名バスに乗り換えて東上。今日の目的地は東神奈川である。

Picture

 快晴である。富士山の美しさたるや尋常ではない。この写真は、足柄サービスエリアで撮ったものだが、ここは停車時間が10分強しかなく、用を足したら、あとは買い物時間がほとんど取れない(買う時間はあるが、選んだり迷ったりしている時間は無い)のが残念なところである。



 東名江田停留所に15分遅れで11:25着。あざみ野駅まで徒歩15分。東神奈川駅ビル?の成城石井に着いたのが、12:25頃。ここでチーズなどを見繕いつつ、旧友・旧師たちと待ち合わせ、計7人でO君の墓参りへ。その後、タクシーで移動して、14:30頃に新横浜のT君宅にお邪魔する。

 少し早いが、忘年会である。手土産の酒・お菓子、先ほど買ってきた食材などもあわせて、手作りパーティ。T君手ずから燻製したベーコンを縦横に駆使して、美味いベーコン料理が、えーと3皿ほど? それとパエリアなど、いろいろ。私は赤ワインを2種類と浜松銘菓を2種類持参したが、特に、フルーティな方の赤ワインが好評であった。[^J^]

 T君の子どもたちを、iPhone で遊ばせる [;^J^]。小学生の男の子は geoDefense に、保育園の女の子は つみネコ にハマる。(つみネコを入れておいて、良かった。[^J^])私は私で、積み木で遊ばせていただいた。[;^J^]

 20:15にお開き。相鉄線:鶴ヶ峰の実家に帰るために、まず横浜に出るために、徒歩15分の新横浜まで歩いたのだが、よく考えたら、横浜市営地下鉄ブルーラインの岸根公園(徒歩10分ほど)に出る方が、早かった。[;^J^](いつもは浜松に直帰するので、新横浜に出るクセがついているのである。)さらに言うと、新横浜から横浜線に乗ったら東神奈川どまりで、ここから京浜東北線で1駅なのだが、ものの見事に逆方向に乗ってしまったというオプション付きだ。[;_ _][;^.^]

 ..というわけで、実家に着いたのは22時。風邪っぽいので、チューボーですよ!も見ずに寝た。

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*2010年12月05日:幕末・明治の超絶技巧金工展/黙示録展


 実家前のバス停から8:21のバスで発つ。10:00、六本木一丁目駅からすぐの泉屋博古館着。「幕末・明治の超絶技巧 世界を驚嘆させた金属工芸」展である。

 特に感じ入ったのは、群鶏図香炉、古瓦鳩香炉、古瓦蜻蛉香炉、蓮葉に蛙皿、花鳥図対花瓶、自在置物 龍、自在置物 伊勢海老、張果老図花瓶、鯉波置物、名所図小箪笥など。時代の流れゆえ仕方が無いことではあるのだが、この超絶技巧が受け継がれずに失われてしまったというのは、なんとも、惜しいことである..

 11時頃に発ち、日曜日には閉まっている書店が多いことは承知のうえで神保町へ向かい、11:30着。ここ数年間ご無沙汰していた古書店なども何軒か巡回してみるが、結局、収穫は新刊書ばかりである [;^J^]。12:15、某店でつけ麺を食す。不味くはないが、わざわざもう一度食べる必要も無いと判断。(これはこれで気持ちが良いのだ、「これで1軒、片付いた」のだから。[;^.^])引き続き、上野へ向かう。

 13:20、東京藝術大学大学美術館着。「黙示録―デューラー/ルドン」展である。デューラー、ゲールング、ルドンの作品をメインに据えた展示であり、量的には多少物足りなかったが、黙示録の図像のメインストリームは押さえている。図録は大部ではないものの資料的価値はあるので、購入しておく。

 微妙に時間が余ったが、国立西洋美術館の「アルブレヒト・デューラー版画・素描展 宗教/肖像/自然」展を観るには、少々足りない。素直に帰ろう。風邪ひいてるんだし。

 ..というわけで、15:26東京発のこだまで、18時に浜松の自宅に直帰。あとは静養。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Dec 9 2010
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