*2010年04月26日:「銀河博物誌」
*2010年04月27日:「バレエ・メカニック」
*2010年04月28日:エスカレーターにて
*2010年04月29日:「鉄腕アトム復刻大全集」調査のつづき
*2010年04月30日:国会図書館/国際こども図書館/神保町/渋谷
*2010年05月01日:墓参りでプチ火傷
*2010年05月02日:「戦後エロマンガ史」
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*2010年04月26日:「銀河博物誌」


 野尻抱介のラノベを、「ロケットガール」シリーズ、「クレギオン」シリーズ、と、まとめて読んだので、この際こいつも片付けておこうと、「銀河博物誌 1 ピニェルの振り子」(ソノラマ文庫)をアマゾンで購入し、読了した。

 500年に一度、彗星を抱えて飛来して、それを惑星に落として有機物を軌道上まで吹き飛ばし、それを摂取する光帆生命体という、雄大な設定が、いい [^J^]。「博物誌」であるから、主要登場人物は蒐集家、標本商、画工、採集人であり、主人公である採集人以外の3人は、決して人非人でも鬼畜でもないのだが [;^J^]、ものごとの判断基準(倫理観)が通常人とは少し違うところがポイント [^.^]。画工・モニカの、デレ要素が極めて希薄なツンデレぶりがなかなか凶悪で、なんとかして痛い目に会わせたくなる。[;^.^]

 2000年に刊行された、シリーズの第一作であるが、残念ながら、今のところ続巻は出ていないようである。

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*2010年04月27日:「バレエ・メカニック」


 「バレエ・メカニック」(津原泰水、早川書房、想像力の文学)を読了。「SFが読みたい!2010年版」の「ベストSF2009 国内篇」の第3位に選ばれている作品なのだが..う〜む、それほどのものかなぁ..

 大脳皮質が死滅した少女(理沙)の夢想が現実を侵犯する第1章が(よくあるアイデアだとは思うものの)凄みのある描写で最も読み応えがある。肉体が滅びた理沙が不死を獲得して東京と一体化した(らしい)世界を舞台にしたサイバーパンク風の第3章は、まぁこんなものかな。

 もう1冊。

 「不思議の扉 時間がいっぱい」(大森望、角川文庫)- 時間テーマのアンソロジー。ティーンエイジャー向けの編集で、SF読みの底辺を広げようという企画である。「しゃっくり」(筒井康隆)はリプレイ型。「エンドレスエイト」(谷川流)もリプレイ型だが、「うる星やつら 2 ビューティフル・ドリーマー」と近すぎる様な気がしないでもない。何か恐るべき存在が追憶の中を近づいてくる「おもひで女」(牧野修)の独創性に比べると、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(フィツジェラルド)はあまりにストレートで芸が無い。クラシックなのだから、そこは突っ込むところでは無いとは承知しているが。ほか、「戦国バレンタインデー」(大槻ケンヂ)「時の渦」(星新一)「めもあある美術館」(大井三恵子)を収録。

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*2010年04月28日:エスカレーターにて


 デパートの隣接階をつなぐ程度の短いエスカレーターだと気が付かないことが多いが、地下鉄などの長いエスカレーターだと、手すりが先に行ってしまうことが、しばしばある。(何故か、「手すりが取り残される」エスカレーターには、お目にかかったことがない。)

 実は私は、「これ」が好きなのである [;^J^]。手すりが少しずつ先に進んでいっても、けっして手を置き換えたりせずにがんばって、どんどん手すりに引っ張られてしまう(長大なエスカレーターの場合、ほとんど前傾してしまいそうになる)ことに快感を覚えるのである。[;_ _][;^.^](こういう性癖を持つ読者は、少なくとも3人にひとりはいるはずだ、と、睨んでおります。[;^J^])

 その流れで、エスカレーターを歩いて昇るときには、片手の人差し指と中指を手すりの上で、トコトコトコと歩かせるのであった。[^.^]

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*2010年04月29日:「鉄腕アトム復刻大全集」調査のつづき


 7:40過ぎのバスで出発。今のところ、まだ雲が多いが、予報によれば、この連休は穏やかな天候のようで、何よりである..と、浜松駅に着いて3分と経たずに、突然の雷雨である。スコールである [;^.^]。あと少しでも出るのが遅くなっていたら、エラい目に会うところだった。[;^J^]

 8:20のひかりで新横浜へ。9:35に横浜線の中山駅に到着。(こちらは全く、いい天気。[;^J^])Tさんに迎えに来ていただいて、先週に引き続き、「鉄腕アトム復刻大全集」調査である。前回は、ユニット1を片付けるのに、ふたりがかりで1日かかってしまったが、要領がわかってきたのか、今日はさくさく調査が進み、ふたりがかり&1日がかりで、ユニット2とユニット3のチェックが完了した。これで、現在刊行されている分は片づいた。ちなみにこの3ユニット(即ち、「少年」版鉄腕アトムの前半10年分)で、初出誌のセリフ等を書き換えていた個所は、57個所である。

 「鉄腕アトム復刻大全集」以外では、学習研究社の「科学の教室・初級2」に掲載された「くろちょろのぼうけん」「のっことぽろ」、その他をチェック。Tさん宅を16:30頃辞去し、中山駅まで送っていただく。バスで実家へ。17:30着。

 あらら? ..実家でリブ100を起動したら、バックアップ用のSDカードを認識しない..というか、認識させようとすると、ハングアップする。参ったなぁ..リブ100にはPCカードスロットが2つあり、そのうち1つに、SDカード用のアダプタを挿しているのだが、どちらのスロットに挿しかえても、認識しない(ハングアップする)。

 幸い、PCカード用のCFカードアダプタが荷物の中に入っていたので、実家のデジカメからCFカードを臨時に拝借し、SDカードアダプタを抜いてCFカードアダプタ(&CFカード)を挿入し、これにバックアップした。やれやれ..

 ..おっと。この状態(一方のPCカードスロットにCFカードアダプタ(&CFカード)が挿入されている)で、もう一方のPCカードスロットにSDカードアダプタ(&SDカード)を挿入すると、正常に認識されるではないか! ..つまり、このSDカードアダプタ(&SDカード)は、もう一方のPCカードスロットが「空いている」と、誤動作するのである [;^.^]凸。浜松の自宅では、もう一方のPCカードスロットには、常時LANカードがセットされていたので、気が付いていなかった。まぁ、クセがわかっていれば、使いこなしで回避できるので、いいや。[;^J^]

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*2010年04月30日:国会図書館/国際こども図書館/神保町/渋谷


 実家前のバス停から8:01のバスで出発。9:25に国会図書館着。10:50まで手塚治虫関連調査をするが、これといった成果なし。上野に向かい、11:30から12:35まで国際こども図書館で手塚治虫関連調査のつづき。「少女クラブ」「小学四年生」「5年の学習」などをチェックするが、新発見は無し。

 神保町へ。13:10、ランチョンでランチ。渋谷まんだらけに寄ってから、帰宅。

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*2010年05月01日:墓参りでプチ火傷


 快晴である。実家前のバス停から11:21のバスで、母と一緒に金沢八景の横浜霊園へ、墓参り。暑い。線香に火を付けてからうっかり取り落とし、拾い集める時に(数本逆向きになっていたので)線香の火に右手の薬指の第一関節をまともに押し付けてしまった。[/_;][/_;][/_;]

 瞬時に見事に水膨れになってしまったが、とにかく、あまりの熱さに驚いた。「痛み」よりも「驚愕」が先である。そのあと、じわじわじわっと、痛くなってきたのだが..たったこれっぱかしの、ほんのささいな、ささいな火傷ですら、これほど痛いのである。焼死とは、どれほど苦しいことであろうか。焼身自殺の記事を目にすることは(遺憾ながら)珍しくもないが、いったい、どれほどの覚悟(絶望)の果てなのであろうか..到底、想像の及ぶところではない..

 昼食は、横浜駅のルミネの6Fの「空海」という店で、つけ麺。まずまずの味。

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*2010年05月02日:「戦後エロマンガ史」


 快晴である。妹夫妻来訪。多少の庭仕事(薔薇の枝の刈り込みなど)をする。

 一昨日に神保町で購入してきた「戦後エロマンガ史」(米沢嘉博、青林工藝舎)を読了。著者の死により、未完に終わった連載であるが故に、「戦後少女マンガ史」「戦後SFマンガ史」「戦後ギャグマンガ史」の三部作に比べると分析・掘り下げが多少物足りなく、もどかしさを感じるのは事実だが、しかしそれでも、通史としての資料価値は絶大であり、手放せない。

 このいきおいで、どうように未完ではあるが、「戦後恐怖マンガ史」も単行本化して欲しいものである。(連載のコピーは手元にあるのだが..)

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: May 6 2010
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