*2009年05月18日:トイレで読む本
*2009年05月19日:害虫対策
*2009年05月20日:「アオイホノオ」
*2009年05月21日:アマゾンはアフォか
*2009年05月22日:オラクルはアフォか
*2009年05月23日:ほとんど待機な休日出勤
*2009年05月24日:ブラックバーン
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*2009年05月18日:トイレで読む本


 尾篭な話で申し訳ありません。m[_ _]m

 亡父は非常な読書家であり、かつ、トイレが長い人だったので、実家のトイレの中には必然的に(小さな)書棚が作られていた。こういう家庭は多いと思う。中学時代の恩師の自宅(もう長年訪れていないが)のトイレの中にも、かなり本格的な書架が備え付けられていたことも憶えている。

 私も昔はトイレが長かったので、トイレ読書は切実な問題だったのだが..6年前に痔の手術をして以来、トイレが非常に短くなった。痔を治療したからというよりは、入院中の講習会(セミナー)で、正しい排便のあり方として、「本来、いきむものではありません。(洋式)便器に座っただけで(力を入れずとも)スルッと出るのが理想の排便」と説かれて目から鱗が落ち、それ以来、その状態を維持できるよう、快食快便を心がけているからである。今では多分、1分かそこらではないだろうか。

 おかげで現在、(幸か不幸か)まとまった読書時間を取れなくなってしまっているのだ。ショートショートを読むことすら難しい。じゃぁ読まなきゃいいようなものだが、たとえ1分とはいえロスタイム。何も読まずに我慢できるものではない..というわけで、「だめんず・うぉーかー」(倉田真由美)の文庫版(既刊10巻)を備え付け、1回に1エピソード、読んでいるのであった。[;^J^]

 ちなみに(トイレが長かった)小中高生時代には、もっぱら、実家のトイレに備え付けられている「論語」の各種の校註本を読み比べていたのだ。ここまで堕落すると、いっそ、爽快ですらある。[;^.^][;^.^][;^.^]

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*2009年05月19日:害虫対策


 Mixiニュースで読んだネタ。URLをロストしたが、どうせあなたがこの日記を読む頃には、リンクが切れてるし..というわけで、大意のみ。

 とある公園で、深夜に若者が騒いで近所迷惑..と、ここまでは(はなはだ遺憾ながら)ニュース性の全くない、しごくありふれている話。問題はここから。困り果てた地方自治体だか町内会だかは、深夜にはこの公園に「中高年には聞こえないが青少年には聞こえる周波数で、不快な音を鳴らす」という、強硬手段を取った由。これによって、若者たちはこの時間帯にはこの公園に滞在しがたくなると期待されるとのこと..面白い [;^J^]。実に面白い。[;^J^]

 何が面白いといって、取った手段が極めて科学的(工学的)であることと、ターゲットをほぼ人間扱いしていないことである。(この種の科学的対策は、ゴキブリや鼠などに対して、しばしば用いられることがある。)公共の場を、特定の年代に的を絞って使えなくする(居心地を悪くする)という措置の妥当性には大いに疑問の余地があり(なにしろ問題を起こさない青少年も巻き添えになるのであるから)、言うまでも無く賛否両論があったようだが、地元の人にとっては批判覚悟の切実な問題なのだろう。

 それにしても..あらゆる意味で、「害虫対策」だなぁ..[;^J^][;^J^][;^J^]

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*2009年05月20日:「アオイホノオ」


 数日前に購入した「アオイホノオ 2」(島本和彦、ヤングサンデー・コミックス」を一読。多少読者を選ぶかも知れないが(「過去」に興味がない読者は、おそらく圧倒的(?)多数派であろうから)、島本版「まんが道」として、大いに楽しめる。掲載誌(週刊ヤングサンデー)が休刊になって、中絶したかと諦めていたのだが、このたび新創刊された「ゲッサン」で再開されたようである。御慶。(問題は、この新雑誌が、いつまでもつかということなのだが..[;^.^])

 現在、サンデーGXで「アスカ@未来系」というSF漫画も連載している。こちらは(それなりに面白いとは思うものの)SF設定が結構ややこしく(というか、今のところ感情移入しにくく)、まだ安定高度に達していないように思われる。本題に入る前に打ち切られないことを祈る。[-人-][-人-][-人-]

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*2009年05月21日:アマゾンはアフォか


 日常的に愛用しているアマゾンであるが、不満な点も、沢山ある。CDを購入するときに、型番から検索することができない(ので、クラシック音楽の購入には、ほぼ使い物にならない)のもそうであるが、もうひとつ、昔から、なぜ改善しないのか、不思議で仕方がないことがある。それは、「ご注文の確認」メールの体裁である。以下に一例を示す。

Amazon.co.jpにご注文いただきありがとうございます。ご注文内容は以下のとおりです。
(中略)
お届け先

倉田わたる
432-**** 
静岡県 浜松市******************
***************302号 

配送予定日: 2009/5/10 - 2009/5/12

これらの商品の発送可能時期: 2009/5/9

1 "ベガーズ・イン・スペイン (ハヤカワ文庫SF)"
ナンシー クレス; 文庫; ¥ 945

販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc.1 "と学会年鑑KIMIDORI"
と学会; 単行本; ¥ 1,500

販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc.1 "すばる望遠鏡と日本の宇宙観測最前線 [DVD]"
趣味; DVD; ¥ 3,416

販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc.1 "月世界征服 DESTINATION MOON [DVD]"
アーヴィング・ピシェル; DVD; ¥ 1,500

販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc.

*********************************************************** 
(以下略)

 おかしいではないか。後半は、正しくは、

1 "ベガーズ・イン・スペイン (ハヤカワ文庫SF)"
ナンシー クレス; 文庫; ¥ 945

販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc.

1 "と学会年鑑KIMIDORI"
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 ..とあるべきである。なぜ、正しく改行を入れることができないのか。このメールはもちろん自動返信されているものであり、いちいち担当者が目を通している可能性はゼロであるが、それにしても、何かのはずみで見る機会はあるはずではないか。そのときに、「あら、みっともない」、と、疑問に思わないのであろうか。

 よく解らないのは、たまにきちんと改行が入っている場合もあることである。つまり、不安定なのである。これは、「常に間違っている」よりも始末が悪い。(改行が必ず(正確に)抜けているのであれば、それは「仕様のミス」であり、「入ったり入らなかったりする」よりも、むしろ品質は安定していると言える。)

 まぁ、私も含めて、何百万人だか何千万人だかの利用者がフィードバックしないので、改善されないんだとは思いますけどね..

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*2009年05月22日:オラクルはアフォか


 業務で利用している、オラクルのサービスサイト。随分前から刷新というか、新窓口が設置され、旧窓口から新窓口に乗り換えるよう、何度もメルマガで促されてきたのだが、要するに面倒なので、これまでずっと、旧窓口を使い続けてきたところ、そろそろ旧窓口は廃止になる、という連絡が来たので、重い腰を上げて、新窓口を利用してみたのである。

Picture

 ..なんなんだよ、これはよ! 問い合わせのフォームで、症状その他を入力するさいに、各欄でバルーンヘルプで注意書き(「この項目には●が必要です」)が現れるのだが、フォントが小さい上に太字なので、「●」の部分が潰れてしまって完全に読めないのである。周囲の同僚たちに見てもらっても、誰も読めない。ブラウザ(IE6)の設定を変えても、フォントを大きくすることができない。これが読めないと問い合わせることができない。こんなことでは困るじゃないか! ..と、クレームを入れようとしたが、そのクレームを入れるためにはこれが読めないと..(はい、ループ♪ [;^.^]凸)

 まぁ、私も含めて、何百万人だか何千万人だかの利用者がフィードバックしないので、改善されないんだとは思いますけどね..(しかしフィードバックしようにも、これが読めないと(← しつこい。[;^.^])

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*2009年05月23日:ほとんど待機な休日出勤


 ほんとに久しぶりの休日出勤。仕事の内容は詳しくは書けないが、当たり障りのない範囲で。

 中国の関係会社で、とある新製品を立ち上げるに際して、従来は、検査装置の設置と立ち上げのために同僚のY君が出張するのが常であったが、みなさん、よっくご存知の事情により、海外出張ができなくなってしまった..というわけで、現地の若い(Y君よりも遥かに経験の乏しい)スタッフに、電話とメールで指示をしながら、現地でインストールさせることになったのだ。本日、休日出勤をしているのは、現地では今日しか時間を取れないからである。

 私は検査装置のソフトを担当したので、Y君と共に(電話/メールのこちら側で)待機する。結局、朝いちからスタンバっていたものの、実際に現地で検査装置のソフトの設定が始まったのは、ハードの設置に手間取ったこともあり(コンビニ弁当の)夕食が終わってからであった。それから3時間ほどかけて(軽微な問題は残したものの)ほぼ設定が完了できた。

 現地スタッフの経験値は、大きく向上した [^J^]。うまくいけば、今後、Y君の中国出張の回数をかなり減らすことができるかも知れない。この逆境なかりせば、現地の若いスタッフのスキルアップの機会は、大幅に遅れていたか、あるいは無かったかも知れないのである。ピンチはチャンスとはこのことだ。大不況に加えて、人の移動もままならないという、この絶好の機会を逃してはならないのである。

 韓国の盧武鉉前大統領、飛び降り自殺。さすがに驚いた。

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*2009年05月24日:ブラックバーン


 ブラックバーン(John Blackburn)という作家の「闇に葬れ」(1969、立樹真理子訳、論創社、論創海外ミステリ)という作品を読んだのは、2年以上前のことである。文字どおりの「怪作」であることは、2007年01月24日の日記にも書いたが [;^J^]、同じシリーズからあと2冊訳出されているのを見落としていたので、恐いものみたさ半分、期待半分 [;^J^] で読んで見たところ、意外にまともな作品であった。(いや、これらを「意外にまとも」と受け入れてしまう私が歪んでいるのかも知れませんが。[;_ _][;^.^])

 「刈りたての干草の香り」(1958、霧島義明訳)- ソ連の内部で何かが起こっている(人間がモンスター化するという疫病が広がっている?)ようだが..という冒頭の趣向は、「デビルマン」の後半の展開を想起させるが、「呪われた村」(1957、John Wyndham)に似ているとも言える。いずれにせよ、これらほど立派な [;^J^] ものではない。これが処女作らしく、小説としてはまだまだぎこちないが、それなりに読める。2〜3人の科学者が科学的に解決してしまうあたりが、良くも悪くも古色蒼然としているところ。

 「壊れた偶像」(1959、松本真一訳)- ネタバラシになるので詳しくは書けないが、この3作中では、ある意味、一番恐いかもしれない。帯の「警察小説+オカルト!」という惹句に、何を期待するかによって、評価が分かれる作品であろう。ただ、原文のせいか翻訳のせいか判らないが(仮に前者のせいだとしてもそれをカバーしきれていないという意味では後者の責任だろうが)、小説の水準に達していない文章やパラグラフが非常に多く、ずっこけつつ読むハメに [;_ _]。こういうのを偏愛する向きもあろうかとは思いますが。[;_ _][;^.^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: May 28 2009
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