*2009年02月16日:オール/日本語俗語辞書
*2009年02月17日:R−1ぐらんぷり2009
*2009年02月18日:作業量の見積もりについて
*2009年02月19日:「K−20 怪人二十面相・伝」
*2009年02月20日:身軽になりたい..
*2009年02月21日:麺珍亭の油そば
*2009年02月22日:「虚構機関」
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*2009年02月16日:オール/日本語俗語辞書


 寒さが戻る。風が冷たい。まぁ、先週末の真夏日が異常だったということで。

 あるバラエティ番組で、西川史子が、「オールが出来なくなった」と言っていた。オール? ..すぐに、「オール。徹夜。徹夜が出来なくなった」、と補足してくれたので、意味は解ったのだが..ふ〜ん、今どきは「徹夜」を「オール」というのか。ということで、ときどき参照している「日本語俗語辞書」で検索してみると..なるほど。

オール

“all ・・・”という英熟語の略として様々な意味で使われる語。

【年代】 1996年  【種類】 カタカナ英語+略語

オールとは"all ○○"という英熟語の略として様々な意味で使われるが、最も頻度が高いのは"all night"の略で「一晩中・夜通し」という意味になる。若者が「オールで飲み」や「オールでダンス」という場合、大抵はこの意味で使われる。日程的なものでは"all day"の略で「終日」の他、会話の中で特定の期間が読み取れる場合(夏休みやGW、出張期間など)、その期間全てを指してオールという場合もある。
日程以外には"all people"や"all members"の略として「(その場にいる人や会話内で特定した人の)全員」という意味でも使われる。

 ..知らなかった。使われ始めた年代が「1996年」と(ピンポイントで)明記されているのも興味深い。この年に何かあったのだろうか。テレビドラマで主要登場人物の口癖として(初めて)使われ、それが人口に膾炙したというのが、一番ありそうなシナリオなのだが..

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*2009年02月17日:R−1ぐらんぷり2009


 「R−1ぐらんぷり2009」。タイムシフトしても構わなかったのだが、せっかくの生放送なので、リアルタイムで見てみた。決勝戦に残ったのは、勝ちあがり8名+敗者復活組2名の、計10名。以下、登場順にインプレを記しておく。

*夙川アトム
「シクヨロ〜」みたいなギョーカイ用語だけで押しまくる芸。この芸人を見るのは3回目ぐらいではないかと思うのだが、面白いと思ったことは一度もない。とにかく、全ての単語をいちいちひっくり返すので煩わしいことこの上なく、聞いていて面倒なのである。もちろん、「過剰性が生み出す笑い」であることは理解しておりますけどね。審査員の採点は、700点満点中622点。
*岸学
ジャック・バウアー氏の今回の仕事は、ご家庭の主婦の冷蔵庫の中身を尋ねるレポーターである。私は「24」というドラマを一度も見たことがないのだが、おかげで何故かジャック・バウアーは知っているという、困った状況 [;^J^]。彼の一連のシリーズの中で、上位の出来のものとは思えない。634点。
*バカリズム
非常に素晴らしい新ネタ。都道府県の「持ち方」の授業。← 見てない人には、意味不明でしょうなぁ [;^.^]。北海道、静岡県、石川県、栃木県、福岡県、愛媛県、高知県の正しい持ち方を教えてくれる。(高知県の場合は、鳥取県を補助に使う。)面白くて、タメになる [^.^]。672点。
*エハラマサヒロ
自分に酔っているシンガーソングライターのライブ、という芸。レッドカーペットか何かで見たことがあるのだが..とにかく、予測可能な範囲を一歩も出ない芸で、あまり評価できないなぁ。「チューリップ」や「雪やコンコン」を、ちょ〜鬱陶しいカッコイイ歌い方とコードで自己陶酔して歌う、なんて、少なくとも脳内では誰もがやっていることではないか..て、みんな、やってるよね? 僕だけじゃないよね、ね? ..[;^.^][;^.^][;^.^] 675点。(僅差とはいえ、バカリズムの見事なネタより高得点というのが、全く気に入らない [;-_-]凸。審査員は、どこに目をつけているのだ。)
*サイクロンZ
音楽の歌詞に合わせたフリをつけて踊る芸..伝わったかな [;^J^]。私は、素晴らしいと思いましたよ。「となりのトトロ」など、絶品である。(リズミカルに体を動かす芸は、それだけで一定のアドバンテージを持っていると言える。)662点。
*鳥居みゆき
こっくりさんネタ。この人のネタはテレビでいくつか(多分ひと桁)見ているだけなのだが、ネタとして面白いと思えるものは半分くらいで、どうにもこうにも「力ずくの笑い」が多いように思う。とはいえ、キャラクター的魅力 [;^J^] は突出 [;^.^] しており、強引な笑いは取れているわけだ。芸人の方向性として、もちろんアリだし、今回のネタはさほどのものとは思わなかったにせよ、私は彼女のファンである。642点。
*鬼頭真也
図書委員が、書籍(主として漫画)の一言紹介を立て板に水を流すように行うというネタ。まぁまぁかな。審査員が指摘していたが、ドサ回りしにくい芸である。(大量の本を持ち歩かなければならないので。[;^.^])645点。
*COWCOW山田與志
バカリズムと双璧を為す、今大会の大収穫の芸 [^O^]。フリップ芸と言うんですか? フリップをどんどん捲(めく)っていって、ギャグをつないでいくのだが、これがもう、本当に説明困難 [;_ _][;^J^]。ゆる〜い、いやしけ〜い、な、テンポとリズムで、ゴ・ル・ゴ・♪、が、フ・フ・フ・♪..← わからないでしょうねぇ..[;_ _][;^.^] 図らずも、バカリズムと同点の672点。
*あべこうじ
ギミックなしの(ひたすらうざい [;^.^])喋りのみ。ある意味、正統派か。悪くないと思う。663点。
*中山功太
「あるある系」の小ネタを、時報に合わせて淡々と繰り出して行くという、形式としては実に地味な芸だが、個々の小ネタの完成度が非常に高い。683点。

 ..というわけで、優勝したのはトリを飾った中山功太である。個人的には、バカリズム、山田與志の方が好きなのだが、この結果には納得できる。エハラマサヒロの凡庸なネタが危うく優勝するところだったので、本当に、良かった。

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*2009年02月18日:作業量の見積もりについて


 このネタは書いたことがあるような気がするのだが、そんなことは気にしていられない。[;^J^]

 非常に大きな仕事に取り掛かろうというときに、何よりもまず行わなくてはならないのは、もちろん、工数(作業量)の見積もりである。業務においては、これは当然のことである。

 しかし、業務ではない、プライベートな趣味の領域での大仕事、例えば、(私はやらないが)マッチ棒で万里の長城を作るとか、(私はやらないが)粘菌の標本を4000点集め始めるとか、膨大な量の作品を残した漫画家の詳細な作品リストを作るとかの大仕事においては、必要となる作業量をあらかじめ見積もらないのが、コツである。なぜなら、作業量を(正確に)見積もってしまうと、そのあまりの膨大さに怯(ひる)んでしまい、手を付けられなくなってしまうからである。何も始まらず、何も残らない。つまり、ゼロである。

 作業量の見積もりをせずに闇雲に始めてしまえば、「今更、後に引けなくなる」[;^J^] のである。途中で残存作業量に気がついて愕然とし、絶望もしようが、それは手遅れというもの [;^.^]。とにかく、終わらせなくては(少なくとも終わりに向かって進まなければ)仕方がない。結局、未完成に終わるかも知れないにせよ、何かは残るのである..まぁ、万人に対してお薦めできるメソッドではないことは、承知しておりますが。[;^J^]

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*2009年02月19日:「K−20 怪人二十面相・伝」


 会社から帰宅してから湯風景しおりへ。2時間ほど湯浴みと読書をしてから、ザザシティのトーホーシネマに直行。21:45〜0:15の回の「K−20 怪人二十面相・伝」を観る。(今夜を逃すと、あとは明晩の同時刻の回だけで終了なのであった。)

 素晴らしい! 私は感動したぞ! 映画館で観て良かった!

 とにかく、実にカッコいいのである! 怪人二十面相が!(序盤のとあるシーンでマスクを取った二十面相は、その時点ではそれほどカッコ良くはないのであるが、そこはそれ、「二十面相」だし。[^.^])そしてとにかく、走り回り、飛び回るアクションが、実に、実に、素晴らしい!

 「第二次世界大戦が回避された、軍警が闊歩し、貧富の差は極端に拡大し、少数の大富豪(華族)が支配している架空の帝都」という世界観は、最初のうちはどうかと思ったものであるが、(明智自身、「男爵」という設定である、)これが単なる思い付きではなく、作品世界の背景(背骨)として、確固たる存在感がある。俳優陣にも、穴が無い。特に、松たか子がいい!(「良家の子女のたしなみ」にも、程があるのではないか。[;^.^])

 二十面相が盗み出そうとしていたのは、なんと、巨大な「テスラ装置」なのだが、この(由緒正しい [;^J^])マッドメカが、巨大なタワービルの最上階にあり、しかも、クライマックスではタワーもろとも崩壊する..って、それはどうみても「メトロポリス」(りんたろう版)なんですが。[;^.^]

 二十面相のコスチュームもいいし、音楽も素晴らしい。いずれDVDが出たら、「全部入り」の一番高いセットを買うつもりである。(何を今さらではあるのだが、これこそが、「景気対策」の王道。良いものを作れば、金はいくらでも回るのである。)それにしても、この作品世界、「夢幻紳士 スチャラカ・ホーム・コメディ版 冒険活劇篇」(高橋葉介)に極めて近いと思うのだが、如何?

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*2009年02月20日:身軽になりたい..


 まぁ、本気で思っているわけではない、単なる駄々っ子的な願望に過ぎないということは、自分でも重々承知しているのだが。

 ..作品名は失念したが、とり・みきの(エッセイ的)作品に、「SFマガジンのバックナンバーを全て処分した。ずいぶん、身軽になったよ..」という一節があった。(これはもちろん、作中人物のセリフであって、とり・みき本人の言葉ではない。)田中啓文にも同様の文章があり、本が増えすぎたのでSF雑誌を全て処分した、なんともかんとも残念だが、めちゃめちゃすっきり爽快であることも確かである..とのこと。そうだろうなぁ、そうだろうであることよ。

 私の狭い自宅内において、SF雑誌のバックナンバーが占有している容積たるや、看過できないどころの騒ぎではない。SFマガジン、新旧(各種)奇想天外、SFアドベンチャー、SF宝石、スターログ、SFJapan。これら全てを廃棄できれば、いかに爽快であることか!

 ..もちろん、全く不可能なことである [;_ _]。記憶の補助という意味合いもあるが(それが巨大だが)、特に1960年代のSFマガジンは、私(倉田わたる)の主成分なのである。あと2〜30年経って、あるいは自然劣化で健康を損ない、手近の本を読む以外の事ができなくなってしまった暁には、この時代のSFマガジンを読み返しながら、人生をフェイドアウトするつもりなのであるから..(ちなみに、人生最後の日に聴く音楽は、もう何十年も前から、決めている。ベルリオーズの「ファウストの劫罰」である。)

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*2009年02月21日:麺珍亭の油そば


 来週月曜日に有休を取得しているので、今日から三連休である。といっても、どこに旅行するわけでもなく、横浜の実家に帰省して、国会図書館などに出向くだけであるのだが。

 10:09のひかり。昼前には江戸川橋駅に着く。もちろん、目当ては現代マンガ図書館だが、今日はそれはむしろセカンダリーであって、第一目的は、その隣の隣(ぐらい)の「麺珍亭」という店の「油そば」である。ここにこの店があるのは、それこそ大昔から知っていたのであるが、これまで一度も入ったことが無かったのである。理由はふたつ。1.いつでも混んで(列が出来て)いる。2.「油そば」というぐらいだから、それはそれは油っぽいものなのであろうが、10年前ならいざ知らず、今の私はそこまで体に悪そうなものをわざわざ食べる気にはなれない..

 ..という次第で、これまで延々と敬遠し続けてきた店なのであるが、Mixiで、とある人の日記を読んで、実はこの店は非常に有名な店で、(それだけでは所謂「世間の評判」どまりなのだが、)この人も学生時代に通ってはまっていた店だということを知った。そうか、そうだったのか..

 ..というわけで、「油そば」を食べましたよ。えぇえぇ、全然、少しも、油っぽくありませんでしたよ! 美味! 美味! 実は今日の私の食べ方(手順)は、本来の(この店が推奨している)手順とは異なっていたことにあとから気が付いたので、これはもう一度機会を作って試さなくては! [^O^]

 このあとすぐに現代マンガ図書館。今日は早めに、13:30にはさっさと退出。続いて神保町を(例によって)軽く流してから、渋谷へ。まんだらけで、西岡兄妹の絵本(「人殺しの女の子の話」)。タワレコで、BISのシベリウス全集の第7巻と、ベルリオーズを2セット(声楽曲集とレクイエム)。

 ベルリオーズのレクイエムを購入するのは、多分これが30セット目くらいだと思うのだが..この盤(コリン・デイヴィスの94年のライブ)、持ってないよなぁ..ジャケットになんとなく見覚えがあるのだが..デイパックの中のリブ100にはデータベースが入っているので、リブを起動して検索すればすむ話なのだが..面倒だ。多分、これ、持ってないよ..ということで、購入したのだが..

 17:30に横浜の実家着。さっそくリブを起動して、検索..あぁぁ、やはりダブってた。なんのためのモバイルデータベースなんだか [;_ _]。月曜日に浜松に帰るのだが、渋谷タワーに寄って返品処理しないと。二度手間だ、二度手間だ。[;_ _]

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*2009年02月22日:「虚構機関」


 快晴なので、引きこもって読書する。(← 論理的な難点を指摘せよ。[;^.^])

 「虚構機関」(大森望、日下三蔵、創元SF文庫)- 待望の、数十年ぶりの、日本SF年間傑作選である。今後(売れている間は)毎年刊行される予定とのことで、楽しみである。

 なかには、作家の名前で入れましたか? と思える(やや落ちる)作品も無いではないが、概して(さすがに)傑作ぞろいである。私見では、特選が、「意識」の問題を扱う「七パーセントのテンムー」(山本弘)、VR(ヴァーチャル・リアリティ)世界での「コピー」の処理が巧みな「うつろなテレポーター」(八杉将司)、「怪奇大作戦」への臆面もないリスペクトが爽快な「自己相似荘」(平谷美紀)、全く異質な異星人との(お互いに自分の情報は極力与えず相手からの情報は得ようとする不誠実なプレイヤーであるところの)コミュニケーションを取り扱う「大使の孤独」(林譲治)。佳作は、「羊山羊」(田中哲弥)、「靄の中」(北國浩二)、「The Indifference Engine」(伊藤計劃)。ほか、「グラスハートが割れないように」(小川一水)、「バリンプセスト あるいは重ねがきされた八つの物語」(円城塔)、「忠告」(恩田陸)、「開封」(堀晃)などを収める。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Feb 26 2009
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