*2008年11月24日:アクアマリンふくしま
*2008年11月25日:「稀覯人の不思議」
*2008年11月26日:バーターとは
*2008年11月27日:覚悟の上の無駄遣い
*2008年11月28日:血と重力について
*2008年11月29日:神保町/秋葉/墓参り/忘年会
*2008年11月30日:「新青年傑作選集」
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*2008年11月24日:アクアマリンふくしま


 二泊三日の旅行は今日まで。ペンションのご主人に猪苗代駅まで送っていただき、8:44の磐越西線に乗る。郡山9:21、いわき10:50。当初はここで早めの昼食(というか、ほぼブランチ)を食べてからアクアマリンふくしまを目指す予定だったのだが、どうせなら港(魚市場)に近いところで魚を食べようということで、引き続き11:10発の常磐線で泉へ。11:23着。うまい具合に駅前から11:35発のバスに乗れたので、(アクアマリンふくしま直近のバス停である)支所入口で降りる。全くの住宅街であり、バス停付近には、アクアマリンふくしまどころか町内の案内図すら、一切無い。[;^J^]

 ほとんど人通りも無いのだが、なんとか道行く人をつかまえて、アクアマリンふくしまへの道を訊く。徒歩15分弱といったところか。ある程度接近し、およその場所が把握できたところで、昼飯を食うために魚市場方向へ転進したのだが..絶対に食堂があるはずなのに、なかなか見当たらない。改めて道行く人に聞いたところ、大変親切に教えていただけた。感謝。おっしゃっていることの三分の一ぐらいは、聞き取れました。[;^.^]

 着いたのは、いわき・ら・ら・ミュウという施設。魚市場ではなく、多数の魚屋と多数の魚料理屋の複合体。とりあえず海胆の貝焼き(500円)を立ち食いする。うまっ![^.^] 魚料理屋はどれも繁盛していたが、目当てのアンコウ鍋は無いようなので、魚市場方面へさらに歩く。(まだその季節ではないのかしらん?)500mほど歩いたところに市場食堂というのがあった。ここにもアンコウ鍋はなかったが、さすがに腹が減ってきたので [;^J^] ここで食事。目光(メヒカリ)定食。美味 [^.^]。ここからアクアマリンふくしままで歩けない距離ではないのだが、ここはサボりどころなので、タクシーに乗る。初乗り料金(600円)で到着。

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 単なる水族館かと思っていたのだが、大違い!「大規模な生体(生態)展示もしている博物館」という方が実感に近い。シーラカンスの調査などの学術的な活動も行っているようだ。展示にしても、単に魚介類を分類して水槽に入れているのではなく、生態系別にまとめての展示など、非常に興味深い。大物としては、タイヘイヨウセイウチが、凄い迫力である。昼飯に食ったメヒカリも見た。なんとこいつは、泳がない魚なのである。胸びれと背びれの3点で海底に立った(寝た?)まま、静止しているのである。また、難しいとされているサンマの養殖/繁殖に成功していることも売りのようで、水槽の説明文で自慢されていた。[;^J^]


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 バックヤードツアー(30分)にも参加して、水族館の舞台裏を見せてもらった。ここで聞いた裏話としては..魚の仕入れの大変さ。業者を通すと高くつくので、自分たちで捕りにいくことも多いらしい。(流氷の下に潜って、クリオネなど。[;^J^])実際、巨大水槽に多数の種類の魚介類を入れておくと、結構、減ってしまうので、絶えず補給する必要があるのである。(ウミガメの写真の下の方でチラチラキラキラと光っているのは、同じ巨大水槽の中にイワシの群れも居るのだが、その中の一匹を目の前で食いよった残骸のウロコであります。[;^J^])あと、海から捕獲してきた餌には寄生虫がついていることが多いのだが、マイナス40℃から80℃ぐらいに冷凍して殺すとのこと。これで寄生虫は死ぬが、ついでにビタミンも損なってしまうので、サプリで補う。野沢菜がよろしいとか。へぇぇ、である。


 16時に引き上げる。いつの間にやら雨が降りだしていたので、タクシーで泉駅へ。(運転手さんのお話は、やはり、三分の一ぐらいは聞き取れました。[;_ _][;^.^])スーパーひたちの乗車時刻まで時間が余ってるので、いったんいわきに戻り、駅前のビルの中の本屋で文庫本とコミックを補給して、喫茶店でコーヒーとピザで時間調整し、18:20のスーパーひたち。上野着20:35。浜松着22:50。帰宅23:00。

 なかなか素敵な三連休であった [^J^]。久しぶりの旅行らしい旅行だったが、これからは出来るだけ機会を作って出歩くことにしよう。

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*2008年11月25日:「稀覯人の不思議」


 昨日、いわきの書店で購入した「稀覯人(コレクター)の不思議」(二階堂黎人、光文社文庫)を読了。タイトルからは自明でないかも知れないが、ミステリ(探偵小説)である。

 手塚治虫のファングループを舞台にした殺人事件。手塚治虫愛好会の会長が密室で殺され、何冊かの稀覯書が盗まれる。そのトリックと目的は? ..なかなか良い。手塚漫画が題材なので評価が甘くなっているのかも知れないが [;^J^]。密室トリックやアリバイ崩しより、ホワイダニット(Why done it?)の動機の謎が主眼であり、これはある程度意表をついたもの。

 二階堂黎人氏は筋金入りの手塚オタクである(手塚治虫ファンクラブの第2代会長を勤めていた)こともあり、初期手塚漫画に関する薀蓄の精度と粘度 [;^.^] は半端ではなく、罪も無い一般読者は置き去りにされてしまう可能性も少なくないが [;^J^]、「多少のことはやむなし」、と割り切っているかのごとくである。[:_ _][;^.^]

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*2008年11月26日:バーターとは


 バラエティ番組を眺めていると、ときどき「バーター」というタームを聞くことがある。前後のコンテクストから、意味はわかる。抱き合わせ出演である。しかしそれがなぜ、「バーター」なのだろう? 「バーター取引」ならば知っているが、それは要するに「物々交換」である。「抱き合わせ出演」と、なんとなく状況は似ているが、やはり違うと思う..と、ぼんやりと気にはなっていたものの、わざわざ調べるほどの重大事では「全く」ないので、「まぁいいや」で、ずっと放置してきたのだが..

 別件を調べていて、偶然、わかってしまった。「束」を逆に読んだのかよ![;^.^][;^.^][;^.^] そういうオチ? まさに無駄な知識である [/_;]。貴重な記憶容量の無駄遣いだ。しかしこういう無意味な情報に限って、いつまでも脳内に居座り続けるんだよなぁ..[;_ _][;_ _][;_ _]

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*2008年11月27日:覚悟の上の無駄遣い


 久しぶりにヤフオクで落札した、吾妻ひでお関係の物件(某漫画雑誌)が届いた。落札価格はここには書かないが、まぁそこそこ高かった。それでも(争って)落札したのは、未知の漫画作品が掲載されている可能性があったからであるが..

 ..はい、ハズレ〜〜 [;^.^][;^.^][;^.^]/~~~。ただのイラスト(それも、彼の低迷期の、あまり面白みのないイラスト)であった。目次の写真つきで出品されており、そこには、作者名・吾妻ひでおの4ページの作品名が記載されていたので、「これは漫画か、あるいはエッセイやインタビューのようなものか?」という質問を出品者にしていたのだが、それに対して、「手が足りないので現物の確認をしている時間が取れません..」と回答されたので、エイヤッと落札したところ、こういう次第と相成ったわけだ。出品者の情報開示が不足していたのは事実だが、リスクは明示されていたのだから、文句はない。自己責任と承知している。

 それにそもそも、この程度の「ハズレ(金のドブ捨て)」など、数え切れないほど積み重ねてきたのだ。こういう浪費をする覚悟が無いようでは、一定水準に達した作品リストを作ることなど、出来ないのである。(幸いである、とも言う。[;_ _][;^.^])

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*2008年11月28日:血と重力について


 これは以前も書いたかな。重い本を書架に置く合理的な方法についてである。腹のあたりの高さの棚に、「上下逆に」差し込んでおくのである。読むときは、上端(すなわち本の底)に指をかけて手前に倒せば、そのまま読める。読み終えたら、そのまま手前(本の底)を持ち上げて戻せばよい。早い。本の取り回し時に手首に負担がかからない。いいことづくめである。日常的に、重い・分厚い本(典型的には、辞書・事典類)を大量に参照する人には是非とも活用していただきたいノウハウであるのだが..私は、自分では採用する気になれない。なぜなら..「本の頭に血が上ってしまい、可哀想」だからである..[;_ _]

 もう一ネタ。[;_ _][;^J^]

 昔(40年以上前の、小学校低学年時代)と今とで、はっきりと変わった体質として、「霜焼けができなくなった」ことのほかに、「足がだるくなることが、なくなった」というのがある。

 いや、もちろん、疲れることは(いくらでも)あるのだ。先日も、利根運河の土手を16キロ歩いたら、運動不足が祟ってほぼ完全に脚が上がらなくなり、階段の上り下りにも難儀した始末だが..しかしこの「疲労」は、少年(というか幼年)時代の「足のだるさ」とは、質が違うような気がする..あれは一体、何だったんだろう? 疲労感はむしろあまりなく、単純に、「足が重くなる」感覚なのだ。両親は、それを「脚に血が降りて(溜まって)いる状態」と、説明した。そのため、座布団を丸めてそこに脚を乗せて(高くして)横になったものである。(確かに、これで楽になったという記憶はある。)あれは一体、何だったんだろう..?

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*2008年11月29日:神保町/秋葉/墓参り/忘年会


 7:20に出て、8:09浜松発のひかりで、9:40東京着。10:05神保町の古書店街着..早すぎた [;^J^]。少し時間を潰しつつ、某古書店(店名、失念)で英和辞書を800円で売却し、10:30の開店を待って、明倫館で、大体1980年代から90年代初頭にかけて購入・参照した技術書(主として電算機関係)を10冊3000円で売却する。まぁこんなもんでしょ。

 コミック関係を中心に散策。たまにはグラドルの写真集でも..と、書泉グランデのB1に(確かここにはたくさんあったはず、と)降りてみたら..なんじゃこりゃ。出版社別に分類されている! どうしてこういう並べ方をするんだろう? グラドル写真集のファンって、出版社(レーベル)をプライマリキーとして検索するんだろうか? 私は出版社になど興味はなく(というか、そもそも知らず)、グラドルの名前で探したいのだが..これで出版社の数が片手か高々一桁なら、まぁなんとかなるのだが、数十もあり、その中で、いちいちグラドルの名前の50音順に並んでいるので、ほぼランダムである。また、各出版社ごとにシリーズなり版型なりがそろっているのならば、まだわかるのだが、写真集ごとにほとんどバラバラなので、出版社ごとに固めるご利益が、ほとんど全くわからない。ブックオフなどの古書店では、普通は出版社名を無視してグラドルの名前の50音順に並べていると思うが、この方が遥かに探しやすいと思うのだが。(目当ての写真集は結局見つからず、何も買いませんでした。)

 昼食は、靖国通りの対岸のランチョンでオムライスと生牡蠣。徒歩で秋葉へ。石丸3号店でCD購入。(目当てのDVDは在庫切れだった。)引き続き江戸川橋の現代マンガ図書館へ。今日は、読むよりもリストのチェックがメイン。手持ちの古い漫画雑誌を寄付したいのだが、だぶっても仕方がないので、あらかじめここに蔵書されているかどうか調べておこう、というわけで。(ヤフオク等で売ればいいじゃないか、と思われるかも知れないが、いずれも裏表紙が無いなどの破損本なのである。いくら入念に写真を掲載するにしても、破損品をヤフオクで売るのは、リスキーである。)

 引き続き、東神奈川駅へ。中学時代の友人たちと17時に待ち合わせて、O君の墓参り。(日が短くなりましたな..)このあとは例年どおり(少し早めの)忘年会なのだが、今年は例年とは異なり、どこぞの店ではなく、T君宅で行う。タクシーで移動したが、地下鉄岸根公園駅と新横浜駅の中間あたりである。

 手作りの料理と、美味い酒で歓談。T君のご子息は小学校の低学年で、「海底2万里」や「15少年漂流記」を読み始めているところである ..たった今、あなたが想像したとおり、非常に邪悪な想念に駆られてしまったが [;^.^]、彼のキャパをオーバーしてしまうのは確実なので、「くれぐれも「宝島」は読んでおくように」、とだけ伝えて、ここは我慢しておいた。[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]

 21:30に辞去。新横浜駅まで徒歩15分。22:03のこだまに乗るつもりだったのだが、予想以上に近くて、21:48のひかりに間に合ってしまった [;^J^]。23:17浜松着。タクシーで帰宅。

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*2008年11月30日:「新青年傑作選集」


 福島旅行前からポツポツと読んでいた「新青年傑作選集」(中島河太郎編、角川文庫、全5巻)を読み終えた。未読だった作品が半分以上。案外多かった。

 既読の傑作群については、ここではいちいち触れない。「蔵の中」(横溝正史)、「睡り人形」(木々高太郎)、「永遠の女囚」(同)、「陰獣」(江戸川乱歩)、「芋虫」(同)、「完全犯罪」(小栗虫太郎)、「紅毛傾城」(同)、「赤いペンキを買った女」(葛山二郎)、「二川家殺人事件(黄鳥の嘆き)」(甲賀三郎)、「痴人の復讐」(小酒井不木)、「地底獣国」(久生十蘭)、などなど、目も眩むようなラインナップである! ..既読作品には触れないと書いたが、ひとつだけ。「彼が殺したか」(浜尾四郎)..詳しくは書かないが、浜尾四郎にはこのパターンの作品がいくつかあるのだが..これは本当に恐ろしい。怨敵を陥れる究極の復讐劇なのである。

 特筆に値する大傑作が、「柘榴病」(瀬下耽)である! このビジュアルは、凄まじい。住民が全滅した、とある島。柘榴のごとく膿み爛れたグロテスクな病変と、そんな死骸が全身にまとっていた無数の宝石の煌めきの強烈な対比。島の住民たち全員を見殺しにした、医師の悖徳(はいとく)的な行為と因果応報..てっきり未読だったと思っていたのだが、調べてみたら、ちょうど10年前に読んでいた。どうして、これほどの傑作を忘れていたのかなぁ..

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Dec 3 2008
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