*2008年07月07日:秀逸なパロディ
*2008年07月08日:人にものを薦めるとき
*2008年07月09日:電子オルガンのコンサート
*2008年07月10日:「トンデモ音楽の世界」
*2008年07月11日:顧客満足度について
*2008年07月12日:ネギ塩そうめん
*2008年07月13日:地デジにノイズ
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*2008年07月07日:秀逸なパロディ


 星の数ほどいる物真似芸人のうち、私が知っている(その芸を観ている)のは、ごくごく一部に過ぎないのだが..そのごくごく一部の中で、私がもっとも秀逸だと思っているのが、「はるな愛」による「エア・アヤヤ(松浦亜弥の真似)」である。これは本当に素晴らしい。(アヤヤの芸風は真似やすいようで、他の人による物真似やエア・アヤヤも観た記憶があるのだが、はるな愛が突出して素晴らしいと思う。)

 どこが素晴らしいのかと言うと、「本物が観たくなる(どころか、本物が好きになってしまう)」からである。この水準に到達している物真似芸は、そう多くはないのではあるまいか。

 松浦亜弥が歌っている姿を(テレビで)観たのは、もう随分以前のことになる。Mステだったか、HEY!HEY!HEY!だったか..確かにこういう元気な歌であった。その時は(歌番組の出演者のひとりなのであるから)MCをあまり聞けなかったと記憶するが、はるな愛が伝えてくれるような楽しいものであるのならば、DVDを借りて観てもいいな、と思っている。

 つまり、パロディとオリジナルのWin−Winゲームなのだ。世間には、「パロディ」を「オリジナルへの寄生」という観点でしか見ることができない人が大勢いるようだが、はるな愛の芸は、非常にわかりやすく伝わりやすい反証であると言えよう。

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*2008年07月08日:人にものを薦めるとき


 人にものを薦めるのは難しい。特に、趣味の領分(音楽、絵画、小説、映画、漫画、などなど)において、自分が好きな、相手にも是非とも好きになって欲しい作家や作品を薦めるのは。

 もちろん、相手に合わないものを薦めてしまった結果、嫌いになられては悲しいからであるが、実際には、もうワンステップ、思考が先回りしている。つまり、「自分が薦めたものが相手に受け入れられなかった場合、“信用を無くし”、これによって、“次に”薦めるものを読んで(観て/聴いて)もらえないか、あるいは、色眼鏡越しに読んだり観たり聴いたりされてしまうのではないか」、と危惧してしまうからである。次につながらなくなってしまう、もう、この(私が薦める)ジャンル/アーティスト/作家、などなどを受け入れてもらえなくなってしまうのではないか、と危惧してしまうからである。

 まぁ実際には、そういう場合もあれば、そうでない場合もあり、あまり意識しすぎることはないのであるが、「一発勝負のプレゼン」と考えてみれば、これは、多分に仕事にも応用できる話である..のだが、なんだか朝礼の草稿みたいになってしまったので(野暮なので)ふくらませるのはここまでとする。[;^.^]

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*2008年07月09日:電子オルガンのコンサート


 午後半休を取り、夕刻、アクトシティへ。中ホールでローランド・オルガン・コンサートを聴く。業務外ではあるのだが、一応、技術的な話題は避けておこう。ここでは、一般論としてどこのメーカーの電子オルガンについても言えることを述べるに留めよう。

 それは、クラシックのオーケストラ作品(の編曲)の演奏の難しさである。たとえば、シンセ系のサウンドやドラムセット音色を投入したポップス的なアレンジであれば、ほとんど問題は感じないのだが、クラシックのオーケストラの各楽器の音色をそのまま使い、譜面も基本的にはそのままであるようなアレンジの場合、非常に不自然なことになる。それは単純に「音量」「音像」の問題だ。

 今夜のプログラムでいうと、「こうもり序曲」がそうだったのだが..たとえば、オーボエやフルートの音は、ナマ楽器とほぼ同じ音量と音像(距離感)で鳴るのだが、弦楽器セクションとなると、これが一気に(音量も音像も)ナマよりも小さくなる..これは当たり前の話であるし、ナマのオーケストラの音響を再現することが目的ではないので、その意味では「問題」ですらないのだが、しかしこういうアレンジ(オリジナルの編成や楽譜にほとんど手を入れていない)だと、どうしても気になってしまうのである..

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*2008年07月10日:「トンデモ音楽の世界」


 「トンデモ音楽の世界」(と学会+α著、唐沢俊一編、小学館)という本を読了した。

 実のところ、たいして期待もせず逃避行動として読んだのである [;^J^]。この書名だと、特にクラシック系は、ほとんどネタが割れている。ジョン・ケージの「4’33”」(無音音楽)とか、モーツァルトの「俺の尻を舐めろ」(タイトルが..)とか、ベルリオーズの「幻想交響曲」(麻薬&妄想系のストーリー)とか、ヴァーグナーの「ニーベルングの指環」(通して演奏すると4晩かかるほど長い)とか。実際、私が事前に予想していた(クラシック系の)ネタはほぼ全部含まれており、意外性も感動もなかった。

 それ以外のジャンルの章には、読むに価するものがいくつかあった。「素晴らしきMADソングの世界」(山本弘)、「科学と音楽の邂逅」(植木不等式)、「トンデモ歌謡史総まくり(明治〜昭和戦前)」(唐沢俊一)など。MADソングは、学生時代にカセットで何曲か聴いたことがあったかも知れないなぁ。今はニコニコ動画なのか。なるほど。「アニソンはわれわれの軍歌か?」(唐沢俊一)が、一番読み応えがある。黛敏郎の言葉を引きつつ、軍歌とアニソンの「非日常的な単語の多用」「個人ではなく集団の歌」という共通項から、実に腑に落ちる論旨を展開してくれる。

 CDも付いている。杉ちゃん&鉄平というユニット(クラシックを遊ぶ音楽実験室をコンセプトに活動を続ける、杉浦哲郎(ピアノ)と岡田鉄平(ヴァイオリン)のデュオ)の奏する、全6曲。

 オタク(サブカル)系のメロディとクラシック系のメロディのコラボレーションに必然性が感じられないピースも多いのだが、固いことは言うまい [;^J^]。ブレードランナーのエンドタイトルとビバルディの四季の「夏」を組み合わせた「レプリカント密着24時」や、「さよならジュピター」の松任谷由美による主題歌とホルストの「木星」を組み合わせた「VOYAGER−日付のない墓標」も良いが、やはり、「ガメラマーチ」「キングコング対ゴジラ」「月と星のバラード」(宇宙大怪獣ギララのエンディング)「大巨獣ガッパ」の4パートからなる「怪獣協奏曲」が、特に良い。[^.^]

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*2008年07月11日:顧客満足度について


 以下は、私が5/24にアマゾンのCSにフォームから送信した問い合わせである。

5/16 に、「Amazon.co.jp ご注文の確認」メールで、***書店から***円で2008/5/20に発送可能である旨連絡いただきましたが、そもそも、「最近の注文の確認ページ」に掲載されていません。この注文は、受理されているのでしょうか。
以下、メールのその個所を添付しますので、ご確認ください。(後略)

 要するに、発注したら、「送ります」というメールは来たもののブツが送られて来ないので、不審に思って調べてみたら、どうやら注文したことになっていない。先方のアクションに矛盾がある。それを確認するために、5/24に上記の問い合わせをしたのだが..

 これに対する返信がない。1週間待って、確か5/31頃に確認電話を入れたところ、この件は確かに未解決で調査中である(私に返答をしなければならないフェーズである)とのことだったので、「忘れられていなければいいので、回答をお待ちしております」、と、告げておいた。

 で、今日にいたるまで、40日間も、なんの連絡もないってわけさ ["^.^]凸。そう何度も手間をかけてこちらから電話して状況説明と状況確認を(こちらから)するつもりにはなれない。そんなコストを払ういわれはない。

 どうやらブツは送られて来ないようだし、代金が引き落とされている形跡もないし、実害がないので、もう、見捨てた。多分、アマゾン的には「お客様からのその後の問い合わせがないので、この件は解決済み」というフェーズになっているのだろうが..顧客サイドには“ねっとりとした”不信感が残ったわけだ。以前、カスタマー・サポート・センターに勤務していたので知っているのだが、「お客様からの連絡がなくなる」というケースは、珍しくない。それぞれに事情は異なるのだろうが..こういう事例もあるので、担当者は気を抜かないこと。

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*2008年07月12日:ネギ塩そうめん


 朝っぱらから大概な快晴。暑いあつい! ..にも関わらず、午前中、CSが受信できない時間帯があった。10分ほどで回復したようだが..こういうトラブルは、普通は、台風とか大雨とか、天上界からの聖電波が地上に届きにくいときに起こる。天空で何が起こっているのだろう? それともアンテナか受信機のトラブルという、粗野で卑俗で地上的な原因かしらん?

 HDDの中に、「2時っチャオ!」という番組(の断片)の録画があった。どうやら数日前にこの番組にとおりすがったときに、面白そうだと録画ボタンを押したものらしい。それっきり忘れていたのだが..夏向きに手軽なスタミナ料理が3品ほど紹介されている。せっかくなので、1番手間のかからないやつを作ってみた。「ネギ塩そうめん」である。

 1人前の材料は、そうめん【1.5束】、葉ネギ【1/6束】、オクラ【3本】、ジャコ【大さじ1.5】、塩【小さじ1/2】、ゴマ油【大さじ1/2】、ニンニクペースト【小さじ1/6】、卵【1個】。この中で1番手間がかかったのが「ニンニクペースト」で、これはニンニクを(皮を剥かずに)オーブンで8分間加熱してから皮を剥き、そのまま箆(へら)か何かですり潰すというもの。生のまま「摩り下ろす」のとは異なり、においと辛味が抑えられる。(←「臭い」と書くべきか「匂い」と書くべきか迷った末、ひらがなにしました。日本語の便利さと不便さと懐の深さが僅か3文字に込められているので、しっかりと読み取っていただきたい。[^.^])私はまともなオーブンを持っておらず、電子レンジのオーブンモードなので、(200度では火力が弱いのか)8分間では温まっただけで少しも柔らかくなく到底すり潰せず、なんだかんだで20分ぐらい加熱して、それでもまだ少々固いのを強引にすり潰した。固さが残っていると潰すときに滑りまくるし、とても疲れた [;_ _][;^.^]。これは冷蔵庫で保存できるし、いろいろな料理に使えて便利だとのこと。確かにそのとおりだろうが、面倒ならチューブ式のをスーパーで買ってくればいいとも思いました。[;^J^]

 それはともかく、要するに、葉ネギを刻んでジャコと塩とゴマ油とニンニクペーストで和えてから、固めに茹でて冷水でしめてしっかりと水気を切ったそうめんに絡める。オクラは(そうめんと一緒に)さっと茹でてから、小口切りにして乗せる。卵は温泉卵にして乗せる。以上。(温泉卵を1分間で作る方法も紹介されていた。耐熱容器に熱湯を入れて生卵を割り入れ、これをレンジで1分間チンするだけ。何度か試してみたのだが、これが案外難しい。加熱し過ぎて黄身が固まってしまったり、加熱し過ぎないようにすると今度は白身が白くならずに生のままだったり。とはいえ、この手軽さは魅力的なので、うまくコツを身に着けたいものである。)

 なかなか美味い..が、このレシピどおりに作ると、塩辛すぎると思う。昼食時と夕食時の2回作ったのだが、夕食時には塩の量を半分(小さじ1/4)にした。人さまざまだとは思うが、私にはこのぐらいで丁度いい。

 深夜、なんの気なしにTVのチャンネルを切り替えていたら、NHKの「笑・神・降・臨」という番組が目に留まった。30分ぐらいの番組で、1組の芸人が1ネタのみ。きょうび(少なくとも地上波では)珍しい形態ではあるまいか。(「エンタの神様」にせよ何にせよ、出演者が多く、ほんとに断片的なのである。)今夜の出演者はバナナマンで、途中から15分程度観ただけだが..感動的な面白さ! [^O^]

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*2008年07月13日:地デジにノイズ


 夕方、地デジ録画中にノイズが飛んだ。原因不明。今日のところは重要ではないバラエティ番組のタイムシフト用であって保存用ではなかったので、まぁ実害はなかったようなものだが、明日以降は、保存する地デジ番組もあるわけで..

 ブースター周りの接触不良を疑ってケーブルの挿し直しをしたら、一応、ノイズは出なくなった。これが原因だったらいいのだが..しばらく様子をみるか。地デジにせよCS/BSにせよ、録りっぱなしで数ヶ月間放置しておく場合が少なくないのだが、これからしばらくは、録ったらすぐにチェックすべきだろう。面倒だなぁ..

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 17 2008
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