*2008年03月31日:「とことん!石ノ森章太郎」
*2008年04月01日:キャバクラとホストクラブ
*2008年04月02日:物忘れについて
*2008年04月03日:ギャル曽根について
*2008年04月04日:バケツリレーの想い出
*2008年04月05日:遠州力とは
*2008年04月06日:浜響定期
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*2008年03月31日:「とことん!石ノ森章太郎」


 先週、1週間にわたってBS2で長時間生放送された「とことん!石ノ森章太郎」の録画を、一昨日あたりから片付けている。一部、トラブルやら予約ミスやらで欠落しているのだが、仕方がない。

トラブルとは: 先日、e2byスカパー!を解約するためにB−CASカードの番号が必要となったので、プラズマテレビからB−CASカードを抜いて確認したのだが、そのあとの差し込みが甘く、しばらくの間受信できていなかったことに気が付くのが遅れ、第4夜「SF&ファンタジー」の頭が1時間ほど欠落したのであった!

予約ミスとは: これも第4夜なのだが、デジタルチューナーがHDDレコーダー(RD−X5)側ではなくテレビ(VIERA)側にあるので、デジタル放送の予約は「レコーダーとテレビの両方で行わなくてはならない」のだが、この第4夜は、(先に予約操作した)RD−X5のEPG画面では「全部で1コマ」だったので、(次に予約操作した)VIERAのEPG画面でも1コマだけ予約操作したのであるが、VIERAのEPGでは、この第4夜は(複数の映画ソフトをまるごと含んでいるためか)実は複数コマに分割されていたことに気が付くのが遅れ、2番目以降のコマを予約しそこなっていたのであった!

 ..それはともかく。[;_ _]

 私は、仮面ライダーの良いファンではなかったが、とはいえやはり、第1夜に登場した藤岡弘、による「変身!」の実演には、感激した [^.^]。また、第4夜に上映されたアニメ映画「空飛ぶゆうれいせん」は名のみ知っていた(原作は読んでいた)作品だが、これは凄い! 怪奇ムード、巨大ロボによる都市の破壊、空中でのバトル、深海でのバトル、と豪華なコンテンツで、しかもそれらが分離せずに光り輝いている。特に印象的なのが、ゲストも指摘していたことだが、繰り返し(絶妙なタイミングで)挿入される「ボアジュース」(これは実はある種の麻薬なのだが)の「コマーシャル」! わたしゃ思わず、P.K.ディックの「ユービック」を想起しましたね。[;^J^]

 同じく第4夜に上映された「幻魔大戦」(キャラクターデザインを大友克洋がやった、アレ)は、上述のミスにより前半をロストしたんだけど、まぁいいや。またそのうちどこかで放映するでしょ。

 気に入ったのが、第3夜「愛すべきヒーロー&ヒロイン」で紹介された「美少女仮面ポワトリン」! この番組の名前は以前から知っていたのだが、実物を観たのは今回が初めて。これは..いい! [;^.^]「変態、怪盗917号! ..満月を見ると金庫を破りたくなるとは、たとえ、人類で一番最初に月面に到着した、アポロ11号のアームストロング船長が許しても、この美少女仮面ポワトリンが、許しません!」..つぼにハマってしまった。[;^.^]

 さて、今日中に、第5夜と第6夜を消化しなくては。(最終夜(第7夜)は、他の番組とバッティングして録画しなかったのである。この回は、さほど思い入れのないライダーシリーズの特集だったので、それほど残念には思っていない。)この企画、さまざまな実写番組やアニメ番組の、いくつかの回を「まるごと」放映してくれるので、(個別にボックスセットを買う気にはなれないという理由から、ながらく観る機会もなかった)作品の「サンプル」集として実に便利で貴重なので、DVDに落としておかなくては。

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*2008年04月01日:キャバクラとホストクラブ


 (前にも似たような話を書いたかも知れないが、忘れた。[;^.^])

 私が最後にキャバクラに行ったのは、何年前だろう? 5年? 7年? 10年前ということはないと思うが..そしてまた私はもちろん、ホストクラブに行ったことはない。この状況でキャバクラとホストクラブの比較論を書くのも乱暴な話ではあるが、ネタ不足は全てを正当化するのである。[;^J^]

 行ったことがないので、たまにバラエティ番組に(ごく短時間)映る映像などの乏しいサンプルから判断するほか無いのだが..ホストクラブの「内装」のセンスは、「異常」としか思えない。数分間座っているだけで神経をやられそうである。来る日も来る日も一晩中そこですごしているホストたちが、だから少々エキセントリックだとしても、それは全くやむを得ないことなのではないかとすら、思いやられる。

 それに比べると、(私の乏しい見聞の範囲に限った話ではあるが)キャバクラの内装は遥かに常識的でおとなしいものである。(シックとまでは言いませんがね。)少なくともそこに長時間座っていても、神経を冒される心配はない。(長時間座らせてなんぼの商売なんだから、それが当然だと思われるが..)つまり、ホストクラブとキャバクラは、それぞれ大人の女性向けと大人の男性向けの遊び場なのであるが、ある意味で「対称でない」。それは結局、「客層が対称でない」ことが原因ではないかと思われる。

 中村うさぎなどの著書から得た知識しか持ち合わせていないのであるが、ホストクラブの客層は、圧倒的に水商売の女性(もう少しはっきり言えば風俗嬢)と、ガチなセレブらしい。(ついでに書いておくと、こんにちの日本では、もはや「セレブ」には「軽い蔑称」のニュアンスがあると思う。かつての「先生」と同じかと思われるが、閑話休題。)それに対して、キャバクラの客の大多数は、普通のサラリーマンである。(もちろん、いわゆるカタギではない方々の割合も、少なくとも満員電車の中よりは遥かに高いのでしょうが、そうだとしても少数派だと思う。)そしてその結果だか原因だか知らないが、かかるコストも圧倒的に違う。キャバクラは(贅沢しなければ)1万円でおつりがくる(5千円でもなんとかなる)が、ホストクラブは桁が違う(らしい)。

 水商売の女性の遊興に相応しいのはギンギラギンの内装で、会社帰りのサラリーマンの遊興に相応しいのは落ち着いた内装..なんてまとめ方をすると、どこか差別的で居心地が悪いが、少なくとも、「遊び場」に求める「ファンタジーの種類」が異なるとは言えるであろう。

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*2008年04月02日:物忘れについて


 まぁ、こういうネタを何度も書きたくはありませんがね [;^J^]。以前にも書いたことを忘れている..とか、自己言及的にメタに遊ぶのも面白いのだが、きりが無いので、それは自粛するとして。[;_ _][;^.^]

 ほとんど不可避的な経年変化である「物忘れ」にもさまざまな種類があるが、一番被害が軽いのは、実は、人名・地名などの「固有名詞が出てこない」、というやつである。目の前の人の名前が出てこないと、いかにも具合が悪い(場合によっては致命的である)が、予防策や回避策がないことはない。

 きついのは、固有名詞などではなく、普通の「動詞」や「形容詞」や「副詞」が出てこない場合である。まともな日本語の文章を組み立てられないのだ。数週間前のことになるかと思うが(ほら、憶えてなかったりして [;^.^])、バラエティ番組で「里田まい」の喋りを見て、それが「「動詞」や「形容詞」や「副詞」が出てこないときの自分の喋り方とよく似ている」ことに気が付いたときの絶望感、お解りいただけますでしょうか。[;_ _][;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]

 これよりもっときついのが、「さっき、何を思い付いたんだっけ?」、というやつである。まさに秒単位で忘れるのだ。「何を忘れたのかがわかっている」場合は、実はたいして困らないのだが、そうではなく、「何かを思い付いていたのだが、何に関する何を思い付いたのかがわからない」という、メタな状況に陥ってしまったときの、もどかしさったら!(そしてまた結局、「さっき、何を思い付いたんだっけ?」、と、困ったことすら、すみやかに忘れてしまうのである。[;_ _])

 短期記憶からやられるのだろうか。「博士の愛した数式」や「ガチボーイ」が、そういうネタを扱っているらしいが、どちらも観ていない。(なんだか恐くて、観たくないのだ。前者は録画が手元にあるのだが。)といって、長期記憶は万全かというと、全然そんなことはない。中学・高校時代に憶えていたはずのことは、しっかり忘れているし..というわけで、記憶を補佐するための外部記憶としての書籍/CD/DVDや、各種の録画は増え続ける一方なのである。(これらの存在に頼って(安心して)ますます憶えなくなってしまっているのだろうとは承知しているが、背に腹は代えられない..)

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*2008年04月03日:ギャル曽根について


 私は以前から、バラエティ番組の「大食い企画」が、好きではなかった。まず第一に、意味がわからない。そして第二に(ありがちな批判であるが)食べ物を粗末にしているようにしか見えない。なにしろ出演者たちが揃いも揃って苦しそうに、嫌そうに食べるので、「もったいない。10人前の食事は10人で食べればよかろうに」としか、思えなかったのである。

 その意味で、ギャル曽根の出現は(私にとっては)革命的だった。なにしろ本当にいつまでも観ていたくなるほど、美味しそうに食べる。あの幸せそうな表情は、凡百の芸人にはおよびもつかない「パフォーマンス」だと言っても過言ではない。観ていて気持ちが良く、彼女に食べられた(数十人前の)料理たちに、「美味しく食べてもらってよかったね!」、と、お祝いを言ってあげたくなる。

 ..で、彼女が出演する番組を観たあとは、大概、勘違いして(または感覚が麻痺して)ついつい多目の量を作ってしまったり買ってしまったり注文してしまったりして、とても困ったことになるのであった。[;^.^]

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*2008年04月04日:バケツリレーの想い出


 メールは、昔は遅かった..といっても、ボーレートの問題ではない。バケツリレーのポーリングの問題で、どうかするとメールが届くまで数日間かかることもあったのである。

 そこの若いあなた、ポカンとしているね。それではおじさんが原理を教えてあげよう。[^.^]

 1980年代後半に立ち上がったJUNETは、バケツリレー方式で電子メールやネットニュースを転送していたのである。バケツリレー方式というのは、あるサイトからあるサイトまで直接ファイルが転送されるのではなく、いくつかの中継サイトを順に転送されていく方式である。具体例を示そう。

 A(大学)、B(大学)、C(メーカー)、D(その子会社)という4つのサイトがあり、A → B → C → D、という経路で接続されているとしよう。この場合、AからDへメールを送るとき、メールは、AからBへ、BからCへ、CからDへと、順に転送されることになる。この転送はリアルタイムに行われるのではなく、隣り合うサイトが一定の間隔(スケジュール)で(ダイアルアップで)接続されたときに行われるのである。

 一例として、AとBの通信は、3時間ごとに行われるとする。つまり毎日、9時、12時、15時、18時..に、電話回線をつなぎ、そのとき、転送すべきメールやニュース(などのファイル)があれば、お互いに転送しあうのである。同様に、BとCの通信は、2時間ごとに(つまり、12時、14時、16時..に)行われ、CとDの通信は、毎日、朝の8時と夕方の17時に行われるとする。ここで、Aのとあるユーザー(助教授)が、Dのとあるユーザー(研究員)に、12:30に問い合わせのメールを出したとする。このメールがBに届くのは15時であり、Cに届くのは16時である。CとDの通信は17時に行われるので、この便に間に合っているのだが、残念ながらこの日は、17時にCからDに転送されるファイルのトータルサイズが大きすぎて、Dでオーバーフローしてしまい、このメールはDのユーザーに届かなかった。結局、Dのユーザーに届いたのは、翌朝の8:00であった。つまり、ほとんど1日近くかかったのである。

 隔世の感とは、このことだ。どうかすると、ファイルを(1GBのUSBメモリなどではなく、1MBのフロッピーディスクに収めて)鞄に入れて、電車を乗り継いで飛脚する方が早かったのだから [;^J^]。今より圧倒的に不便だったことは間違いなく、動画や音楽どころか、写真の1枚を送ることも容易ではなかったが..そのかわり、スパムの1通も来ることはなく、メールの返信が2分たっても来ないじゃないか!、と、キレられることもない、とても平和で豊かな世界であったことだよ。

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*2008年04月05日:遠州力とは


 片山さつきの地元でありますから、彼女のポスターが各所に貼られているわけです。「日本の改革源、遠州力」、というポスターが。

 ま、「遠心力」にかけているんだろうとは思いますが..普通は「政治」にとって「望ましい力(善悪で言えば善の力)」とは、「求心力」ではないかい? 日本をぶっ壊す気か?[;^.^](あ、遠心力だから、つまりそういう意味なのか?[;;^.^])

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*2008年04月06日:浜響定期


 午前中に、富塚町のツタヤで書籍を若干購入。昼食は適当にすませて、13時頃にバスで出発し、浜松駅前へ。遠鉄デパ地下でちょっと買い物をしてから、アクトシティの大ホールへ。かなり久々だと思うが、浜松交響楽団の定期演奏会(第64回)である。客席に入る前に、ロビーでO君やKさんらに久々に会ったので、四方山話など少々。

 開演は14:30。曲目は北欧縛りで、「祝典序曲」(ショスタコーヴィッチ)、「ピアノ協奏曲第2番」(ラフマニノフ)、「交響曲第5番」(シベリウス)。アンコールはもちろん「フィンランディア」。わたくし的には、「悲しき円舞曲」あたりで盛り下がって終わるコンサートも良いのではないかと思うんだけどねぇ。[;^J^]

 ピアノコンチェルトのソリスト(今西泰彦)は、まだ学生のようで全く場慣れしておらず、終演後の拍手への対応の段取り(袖に下がったり、また出てきたり、指揮者と握手したり、オケにお辞儀をしたり)がたどたどしく、指揮者やコンマス(さらには照明係)との息が全然合っていなかったのが笑えた。[;^.^]

 シベ5の終楽章(第3楽章)で、最初のテーマがひとしきり盛り上がったあとに、いったん収まるあたりで、各小節の第3拍でコントラバスセクションが変な音を出しているのに、今更ながら気が付いた。この曲のCDは9枚も持っているのに、今まで気が付いていなかったのである。何をやっているのか確認するため、終演後、ヤマハの楽譜売り場に寄る。(私はシベリウスの交響曲のスコア(総譜)は、1番、2番、4番、6番しか持っていないので。)するとまったくお約束どおり、5番“以外”の総譜は、全てあった。[;^.^]凸

 たまには街中で飲み食いして帰ろうかと思わないでもなかったが、時刻があまりに早すぎるので、素直にバスで17:30に帰宅する。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Apr 9 2008
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