*2007年11月19日:ネタとしては悪くはない
*2007年11月20日:マスクの季節
*2007年11月21日:Yさん、急逝
*2007年11月22日:山と道と
*2007年11月23日:大ロボット博/現代マンガ図書館
*2007年11月24日:国会図書館(神坂智子など)
*2007年11月25日:タワレコ/現代マンガ図書館
*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*2007年11月19日:ネタとしては悪くはない


 ついに朝、我慢できずに暖房(エアコン)を入れてしまった。この冬は寒くなるのだろうか。エアコンの使用はできるだけ控えたいものであるが..(石油ストーブやガスストーブの匂いには「冬」を感じることができるが、エアコンの暖気には、全くなんの風情もない。)

 愉快なニュースが入ってきたよ![^.^] → http://blogs.yahoo.co.jp/yyy_20077190/27555884.html


ダビンチ「最後の晩餐」に音楽!?伊の音楽家が楽譜を発見

食卓に横に並んだパンを線で結び、これを1番下の線として絵に五線を引く。次に弟子らの手と五線の交わる点、パンの位置に音符を置いて楽譜に見立て、普通の楽譜とは逆に右から弾くと、40秒間ほどの荘厳なレクイエムに聞こえるという。

 読者諸君。絵画の中から恣意的に点を選び、恣意的に線を引いてよいのであれば、私は、いかなる絵画からでも望みどおりの音楽を自在に抽出してみせよう。[^.^]

 もちろん、こういう「こじつけ」の面白さは知っている。楽しい遊びだ。それを本にして、遊び心を持ち合わせている人々に買ってもらって小銭を稼ぐことを咎めるつもりは、いっさい無い。真(ま)に受ける人がいたら..それは、その人が悪いわな。[;^.^]

*目次へ戻る


*2007年11月20日:マスクの季節


 花粉症の季節は言うまでもないが、もちろんこれからがマスク本番である。さてマスクといえば、ほぼ100%、白一色であるのだが..私は常々、なんと一様な風景であることかよと思っていた。繁華街なり駅の構内なりでマスクをしている人々の顔の下半分は、全て白。前世紀末の一時期に、日本中の車(新車)の色が真っ白になってしまったことがあり、何が多様性の時代かよ、と、呆れ果てたものであるが、そのときと全く同様の感慨を抱かざるを得ない季節なのである。

 ペインティングしろよ! [;^O^] いったい君らは、ファッションをなんと心得ておるのかっ! [;^.^] 大阪人なら、当然、虎の咆哮(虎の牙)だろうし、その他、蠅男系(蠅の口)とか魚類系(半魚人)とか植物系(謎)とか。口裂け女(古すぎ)でもよいし、あるいは顔の下半分にも顔があるのも面白かろうし(..と、現に風邪なり花粉症なりで苦しんでいる人の目の前で述べる勇気がないので、卑怯にも、こういう安全地帯で書かせていただいております。[_ _][;^.^])

*目次へ戻る


*2007年11月21日:Yさん、急逝


 Mixiにアクセスして、愕然。Yさんが急逝されたとのお知らせ..

 ここ数年、お会いしていなかったかと思うが、旧ニフティサーブのクラシック音楽(FCLA)フォーラム以来の、リスナー仲間である。リスナーとしては私など足元にも及ばぬ大変な見識の持ち主であり、その人柄が偲ばれる暖かいCD評ともども、私にとって、常に高い目標であり続けていた。

 もうかなり以前にお体を悪くされて以来、実家でご家族と暮らしていられたようだが、Mixiでほぼ連日、日記を更新されており、そこで報告されている読書量にも本当に感心させられていたものである。

 死因はクモ膜下出血。脳溢血系の死因としてはかなりの割合をしめており、また、致死率が非常に高い。私も今は薬で血圧を正常値に抑え込んでいるとはいえ、そもそも高血圧の血筋であり、実父も脳溢血で亡くなっている。全く人ごとではない。

 合掌。

*目次へ戻る


*2007年11月22日:山と道と


 書棚に入りきらない書籍を床の上に積むこと自体は、全然構わないと思う。(ちょっとの振動で崩れたり、あるいは高くあるいは乱雑に積み過ぎて下の方の本が傷んだりしない限りは。)

 しかし、室内のあるいは部屋から部屋への移動の「動線」上に、本を積んではいけない。私が常駐している六畳間の「入り口」に、いつしか、ハードカバーと文庫本が混在している山が3つ、出来ている。たとえそれらが僅か7〜8冊の山であろうとも、また、注意深く跨(また)ぎ越しているので決して蹴り崩すことはないとしても、山は山であり通り道は通り道である。

 踏み越えてはならない一線を、ついに踏み越えてしまった..[;_ _]

*目次へ戻る


*2007年11月23日:大ロボット博/現代マンガ図書館


 6:20に自宅を発ち、6:35のバス、6:57のひかり。上野着は8:40。国立科学博物館の「大ロボット博」の開場時刻は9:00なので、少しだけ並んで待つ。(いささか寒い。)

 ふむふむ。それなりにいいんじゃない? 新しめのロボットについてはむしろ良く知っているわけで、それよりも日本のロボット文化の源流たるからくり人形の展示の方が面白かった。(実際に動いているところの展示はなかったが、ビデオが上映されていた。からくり人形の最高傑作とされる「弓曳童子」の動きは、やはり凄い。)

 もちろん、マンガ/アニメも展示されている。鉄腕アトムについては、「電光人間の巻」の冒頭の見開きページ、「ロボット芸術展覧会」の情景の原画が展示されており、展示会で展示会が展示されているわけで、企画者の思考の道筋が手に取るようにわかるが [;^J^]、惜しむらくは、この見開きページの次のページ、「鉄腕アトム」全編中でもおそらく最も有名なセリフのひとつ、大悪党・スカンク草井がうそぶく、「アトムは完全ではないぜ。なぜなら、わるい心を持たねえからな」..も展示されていれば、100点!だったのだが [;^J^]、さすがにこれは無理だったかな。[;^.^]

 お茶の水に寄り、羊頭書房で1冊購入。正午に、江戸川橋の現代マンガ図書館入り。閉館時刻は19:00なのだが、なんだか寒いし暗いしでテンションが下がり、18:00過ぎに切り上げて横浜の実家へ。

*目次へ戻る


*2007年11月24日:国会図書館(神坂智子など)


 実家前のバス停から7:41のバスで出発し、国会図書館へ。

 月刊少年チャンピオンのバックナンバーで、「大浮遊船時代 ゲン太の冒険」(乃美康治)を読む。数ヶ月前に単行本全5巻を(アマゾンのマーケットプレイスで)購入したのだが、連載の最後まで収録されていなかったからである。ラスト数回分だけ単行本未収録なのだろうと想像していたが、(数え忘れたが)単行本2冊分くらい?未収録のままだったようである。

 なかなか素敵な世界観の作品なのであるが、惜しむらくは、その世界観を定着させる「序盤(の日常風景の描写)」が薄い。すぐに「本編」のドンパチに突入してしまうのである。もう少しバランスが取れていればな。敵戦艦上でのラスボスとの「どつきあい」が長すぎるし [;^.^]。でもまぁ、好きな作品ではある。

 あとは、神坂智子の「シルクロードシリーズ」のまとめ読みなど。「シルクロードシリーズ」は、遙かな昔、一部だけ雑誌で読んでいた作品である。う〜む、これは図書館で読むのではなく、買うべきだったかも知れないなぁ。

*目次へ戻る


*2007年11月25日:タワレコ/現代マンガ図書館


 実家前のバス停から9:01のバスで発つ。まずは渋谷タワレコ。クラシックのCDを2枚。ロック売場でふと思い付いてクラウス・シュルツを1枚。実はクラウス・シュルツのCDを買うのは、これが初めてである。

 30年以上前、プログレッシブ・ロックを買い始めた時期に、レコード屋の店頭で、ジャケットを開いた見開き一杯になかなか素敵な(安っぽい [;^.^])シュルレアリスム風の絵が描かれているレコードを見つけ、そのときは非常に気が惹かれたものの何故か買わず、結局それ以来こんにちに到るまでついに買う機会がなかったレコードのアーティスト名が、確か、クラウス・シュルツだった..

 ..というわけで、実に30年以上も気になっていたレコード(CD)を、ついに買おうという気になったわけであるが、まことにやっかいなことに、私はそのレコードのタイトルどころか、表のジャケットすら憶えていない。憶えているのは「見開きの絵」だけなのであり、そしてこんにちのCD屋の店頭では、CDはパックされていて、ジャケットを開いて見ることはできないのである..

 ..というわけで、全く確信が持てぬままに、それでも表のジャケットの雰囲気からこれではなかったかな、と、選んだのが「ブラックダンス」である。(結論から言うと、これは外れであり、ライナーノーツの記述から、どうやらあのレコードは「タイムウィンド」だったようであるが、まぁいい。これも(古色蒼然とはしているものの)なかなか悪くはない。)

 正午に現代マンガ図書館。今日のミッションは「ホラーハウス」誌に連載されていた「恐怖マンガの系譜【戦後恐怖マンガ史】」(米沢嘉博)のコピーである。残念ながら、現代マンガ図書館の「ホラーハウス」誌の蔵書には穴が多く、連載を通読することができないのだが、仕方がない。なにしろ「ホラーハウス」誌は、国会図書館にも、東京都立図書館(日比谷図書館/中央図書館/多摩図書館)にも蔵書がないのだ。(大宅壮一文庫は調べていないが、まず、ないと思う。)

 ほか、「夜叉鬼想伝」(中川勝海)、「リュウの道」(石森章太郎)を通読する。後者は初出誌で読んでいたはずだが、やはり、記憶に無い個所が多かった。ロボットシティの、腕がムチになっているロボットは、はっきりと憶えていた(..というか、このロボットが登場する作品が「リュウの道」であるということを、ようやく思い出した。[;^J^])「夜叉鬼想伝」は蔵書されている最終巻である第6巻まで読んだのだが、まるで話が中途である。第6巻はかなり以前に刊行されているのだが、中断(中絶)したのだろうか? そうだとしても(ファンの方には申し訳ないが)さほど惜しくは思わないが。[;^J^]

 19時前のこだまで浜松に帰る。

*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 29 2007
Copyright (C) 2007 倉田わたる Mail [KurataWataru@gmail.com] Home [http://www.kurata-wataru.com/]