*2006年05月29日:「巨大竜巻を追いかけろ」
*2006年05月30日:「ヨコハマ買い出し紀行」完結
*2006年05月31日:番組内容の差し替えとは
*2006年06月01日:「ひでおのカオス日記」
*2006年06月02日:そろそろ、夏オフ
*2006年06月03日:水中のミクロコスモス
*2006年06月04日:PS3
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*2006年05月29日:「巨大竜巻を追いかけろ」


 1ヶ月ほど前に録画した「巨大竜巻を追いかけろ」という番組を片付けた。(ハードディスクの底からサルベージして、DVD−RAMに落とした。)舞台は米国。災害カメラマンと気象学者が手を組んで、アメリカ中西部の竜巻の映像を「竜巻の内側から」撮ろうと奮闘するドキュメンタリーである。

 これが実に面白い。普通の車では竜巻には危険で近づけないので、カメラマンが(私財をなげうち、自宅を担保に入れて)自分で「装甲車」を作るのだ。中古のトラックを解体し、フレームに3トン以上の鋼鉄の板を溶接する。エンジンは400馬力。窓には防弾ガラス。天井には2個所、観測用と緊急脱出用のハッチ。カメラは上に張り出した回転台の中にセットされる。もちろんレーダーを搭載しており、車内の後部にはデータの自動機録装置も設置されている。総重量は7トン。最高時速160キロ。何しろ(少なくとも溶接に関してはズブのシロウトの [;^.^])手作りなので、外見は不細工なことこの上ないが、必要十分に機能する、風速70メートルまで耐えられる無骨で頼もしい車である。

 瞬間的に思い出したのは、(この日記の読者ならば、すぐに解ってくれる人の割合が(一般世間に比べて異様に [;^.^])高いのではないかと思われるが、)「鉄腕アトム」の初期の名作「赤いネコの巻」の終わり頃に出てくる、お茶の水博士の装甲車である。フォルムも構造も全く異なるのだが、「大災害(竜巻、あるいは猛獣の群れ)の中に突入する、強化ガラスで守られた研究室」というコンセプトが、同一なのだ。う〜〜〜っ!! カッコイイ!! こんな車を僕も自分で作りたい!! 自分で運転したい!! 冒険したい!!

 こういう番組を観ると、心底、アメリカが羨ましくなる。日本ではそもそもこんな(無茶苦茶な [;^J^])改造車は、公道を走れないと思う。届け出ても許可されないのではないか。車検が通るとは到底思えないし。[;^J^]

 彼は気象学者のチームと組んで、6週間にわたって竜巻を追跡し続ける。気象学者の車には巨大なドップラーレーダーが搭載されており、これで竜巻の出現位置と進行方向を測定して、カメラマンの「装甲車」に指示を出す。そして装甲車は竜巻の進路前方に回り込んでいく..

 これもまた、日本では考えにくいことなのだが..どうして、こうも自由に地上を走り回れるのだろうか、と、驚いてしまう。この「装甲車」は「戦車」ではないので、基本的には道路の上を走るのだが、それでいて「竜巻の進路前方に先回り」することができるのである。道路網が、実におおらかかつ大雑把である証拠である。こんなことが日本で可能であろうか。この番組中、(少なくとも、後半の竜巻追跡シーンに入ってからは)ただの一度も「信号」が出てこない。もちろん、実際には信号があったとしても、そんなシーンは編集でカットされただろうが、それにしても、数百メートルごとに信号があったり、そこかしこに一方通行があったりするような環境では、竜巻の追跡も、竜巻からの逃走もできないはずである。

 さて、彼は、首尾良く「竜巻の内側」の映像を撮れたのだろうか..この番組、いつかそのうち再放送されると思うので、それまでのお楽しみとしておこう。

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*2006年05月30日:「ヨコハマ買い出し紀行」完結


 「ヨコハマ買い出し紀行」(芦奈野ひとし)の最終巻が刊行された。残念であるが、仕方がない。いつまでもだらだらと続けているよりは、という考え方もあるであろうが、私見では、この作品は「いつまでもだらだらと続ける」ことに値打ちがある(あった)と思うのである [;^J^]。まぁ、描くべきことは描き尽くした、ということなのかな。そのうちゆっくり、全14巻を、のんびりと読み(眺め)返すことにしよう。

 岡田真澄、逝去。享年70歳。死因は食道癌。合掌。

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*2006年05月31日:番組内容の差し替えとは


 水曜日と言えば「トリビア」と「チーター」である。(← 我ながらいい感じに堕落している。[;^J^])

 私の記憶に間違いがなければ..確か先週の「チーター」は、TV情報誌と内容が異なっていたと思う。TV情報誌では(6人のゲスト出演者中)青田典子とYOUのバトルが繰り広げられ、山口もえも出演するとのことだったので楽しみにしていたのだが(理由を訊かれても困るのだが [;^J^])、放映された際にはゲストが異なっていた。まぁそれはそれで面白かったし、別に文句はないのだが..

 不思議に思ったのは、なぜ、内容が差し替えられたのであろうか、ということである。実際にTV情報誌に掲載されてから(というか、TV情報誌に原稿が渡されてから)放映までの短期間に収録し直す、などというタイトロープなことをしたのか、そもそも最初から(差し替えの可能性を念頭において)予備の分も収録しておく、という贅沢なことをしているのかは、私は知らない。問題は、差し替えになった理由である。仮に例えば「不適切発言」が少々あったところで、そんなものは編集でいくらでもカットできる。(というか、実際にこの1時間番組を観ていると、スタジオではこれの2倍近い長さを録られていて、そこから番組の尺(長さ)に収まる分だけ、切り出されているように思える。)となると、そもそも企画(出演者の組み合わせ)自体に(編集ではカバー仕切れないほどの)問題があったのか? 出演者本人か事務所から事後にクレームがついたのか?(青田典子とYOUのバトル..[?_ _][;^.^]

 妄想謎は深まるばかりでございます。[^.^]

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*2006年06月01日:「ひでおのカオス日記」


 おっと、今日になって気が付いた。「吾妻ひでお公式HP」に「ひでおのカオス日記」が新設されている。

 それによると、「フランスの出版社がななこを翻訳出版する」「「失踪日記」フランス語版が出る」「また新しい仕事(朝日新聞社)を引き受けてしまったので6月以降忙しくなりそう」、とのことである。「失踪日記」フランス語版は、なんとしてでも読みたいと思うが [;^J^]、気になるのは朝日新聞社の仕事の方である。手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞が呼び水になったのだろうが、「6月以降忙しくなりそう」ということは、単発ではなく、ある程度継続的な仕事だろうか。連載だろうか。

 妄想謎は深まるばかりでございます..(← それは、もういい。[;^J^])

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*2006年06月02日:そろそろ、夏オフ


 そろそろ、夏オフであるが..うーーーん、元気が出ない [;^J^]。もちろん参加するが、(有休確保済み、)企画を出す側に回ることは、モチベーション的に難しいかも。スタッフの一員として、やるべき仕事はやる、というレベルにとどまりそう。

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*2006年06月03日:水中のミクロコスモス


 某皮膚疾患の治療は、I内科・皮膚科に2回行くだけで終わった。薬を2種類もらっただけである。

 この病院の待合室には、熱帯魚の水槽があった。熱帯魚の水槽があったのである。私見では、病院には2種類しかない。待合室に熱帯魚の水槽がある病院と、ない病院である。そして前者の場合、私にとっては待ち時間が長ければ長いほど好ましい。それだけ長時間、水槽の中を見入っていられるからである。

 私は昔から(熱帯魚に限らず)水槽の中が好きであった。というより、自由自在に自分をミニチュア化して、世界のあちこちの片隅のミニチュア世界に投影することができたのである。あたかも、絵の中に入り込めるように。

 誰しも(特に男性ならば)少年時代に同じような経験があるのではないか。例えば私は、父が運転する車の助手席に乗ってスピードメーターやタコメーターのあるフロントパネルを見つめるのが好きだった。身長1センチ以下の(宇宙服を着た)私にとって、そこは宇宙船のコックピット。巨大なガラスパネルの向こうには、果てしなく広がる宇宙の光景。スピードメーターの文字盤や細かいスイッチ等々は、宇宙船の備品や制御装置と化す。私のクラスメートの(特に仲の良い)6〜7人が、やはり宇宙服を着て、それぞれの持ち場についている。私はもちろん操縦桿を握っているか、あるいは司令官席に座っている..

 あるいは古木の洞(うろ)や巨木の複雑に入り組んだ枝だ。蜂や蟻のサイズに縮んだ私にとって、そこは大都会。あるいは大都会を建設すべき大自然の要害。そこに私はチューブの中をエアカーが飛び交う未来都市を建設し、蜘蛛軍団やスズメバチ軍団と大戦争を繰り広げる。無論、私は市長兼総司令官である..

 あるいは..あるいは..と書き連ねようとして..なんということだ。かつて私は書棚や床の間やレコードプレーヤーや机の引き出しの中にも様々な「秘密基地」を持っていて、そこで遊んでいた筈なのに..それがどのような秘密基地だったのか、ほとんど全く想い出せない。もはや少年ではないのだから当たり前かも知れないが、白日夢を観る能力を失ってしまったことのなんたる哀しさよ。自動車のスピードメーターと木の洞を想い出せただけでも良しとしなければならないのか..(絵の中になら、今でもいくらでも入り込むことができるのだが..)

 しかし、そんな「哀しき大人」である私も、「熱帯魚の水槽の中」にはミニチュア世界を観、私自身をミニチュア化してそこに遊ぶことができるのである。何故だろう? それは「熱帯魚の水槽」の中が、そこそこリアルに現実の山水を模していながら、しかも「玩具的」であり、かつ非日常的だからだ。「全く非日常的な姿をした魚類」が「空中」をゆらゆらと「漂っている」こともまた、私の幻想をかき立てる。(たとえば現実の山水を模した環境であれば「動物園の猿山」でも良さそうなものだが、冗談じゃない、あんな場所に一瞬だっていられるものか。あそこにはなんの幻想も見ることができない。)

 私自身、ひとり暮らしを始めて以来、一度も熱帯魚の飼育をしたことがない(つまり自分の部屋の中に熱帯魚の水槽があったことがない)というのも、理由のひとつではあろう。飼育しない理由は単純で、それを置いておく場所がなく、また、窓がほとんど潰れている薄暗い環境は(書籍の保存には誠に好適なのだが [;^J^])熱帯魚たちにとっては決して幸福ではないだろう、とも思うからだ。熱帯魚の水槽を毎日毎日観ていれば、さすがに幻想もいくらかは色褪せるであろうが、年に僅か数回しか観る機会が無いが故に、たまに病院の待合室で見つけたときには、持参した書物を読むことも忘れて、じっとその中を見入ってしまうのである..そしてそんな時に限って患者が少なく、たちまち呼び出しを食らってしまうのである..[/_;][/_;][/_;][/_;][/_;]

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*2006年06月04日:PS3


 みなさんは、今年の11月に発売予定のPS3を、買いますか?

 私は、買おうと思っている。なんと、この私が「ゲームマシン」を。初代ファミコン以来、ただの一度もゲームマシンを買ったことのない、この私が。

 Q:理由は?

 A:ただなんとなく。[;^.^]

 ..ここらへんに業界ウォッチャーの限界があると思う。別にPS3に限った話でもないが、彼らは各社の次世代機の売れ行きを、その発売時期や価格(特に重要)やスペックや完成度、ゲームソフトの揃い具合、各メーカーのファン(あるいは信者)の層の厚さ等などから、必死になって推測しようとしている。それはそれで間違いではない。しかし彼らのそういう「まっとうな分析」からは、私のような、「別にゲームファンではなく、SONYファンでもない。特に用途は思い付かないが、あの価格がそれほど高いとも思っていない」、という購買層は捉えられないのである。(そんな奴は誤差範囲ですか、そうですか。[;^.^]凸)

 実際、ゲームマシンとしてはいかにも高いと思うが..「なにか、あのようなもの」(← なんだよ、それは [;^J^])の価格としては、別に高くも廉くもない、フツーの値段だと思うのである。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jun 8 2006
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