*2005年05月16日:ようやく、Nif−X
*2005年05月17日:「花に追われた恐竜」
*2005年05月18日:足音について
*2005年05月19日:恐竜博2005
*2005年05月20日:ルーヴル美術館展
*2005年05月21日:太宰治
*2005年05月22日:「人間失格」
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*2005年05月16日:ようやく、Nif−X


 ニフティサーブのTTYフォーラムが終焉してから、ずっと、ウェブフォーラムにアクセスしていなかった。なんというか、その..もぅ面倒だったのである。面倒で面倒で、面倒だったのである。我ながら、これほどまでに「面倒」バリアーが高いとは、思っていなかった。(「面倒」以外にも、気力を奮い起こせなくなってしまった理由はあるのだが、それはもう、ここでは書かない。)

 とはいえ、FCLAはウェブフォーラムに移行したわけだし、私が果たすべき役割もある。いつまでも参加しないでいるわけにはいかない。というわけで、ようやく今日になって、Nif−Xというソフトを使って、ウェブフォーラムにアクセスしてみた。このソフトは、長年にわたって多くの人に愛用されてきた(私も愛用してきた)Niftermの作者による、Niftermととても良く似ているソフトとして、TTYフォーラムの終わりかけの頃から、FCLA内で評判が高かったものなのである。

 ..やはり [;^J^]。Win95では動かないじゃん [;^.^]。全くもって、予想できていてしかるべき事態だったのだが..とりあえず、デスクトップXP機(GORMENGHAST)にインストールして、アクセスする。当面はこれで凌ぐとしても、モバイル環境でアクセスできないようでは話にならないわけであり..いよいよ、リブ100(Win95機)の引退時期が迫って来たようだ。新リブが、後継機足り得れば良いのだが..

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*2005年05月17日:「花に追われた恐竜」


 CSの「ヒストリーチャンネル」は、「NHKアーカイブス」と関係があるのかな? NHKの古い特番をまとめて再放送してくれるので、重宝している。「四大文明」とか「地球大紀行」とかを録画させていただいた。

 「スカパー!110」誌によると、5/28に、「生命 40億年はるかな旅」というシリーズ物が、全10回、まとめて放映される。トータル8時間。例によって、これも録画してコレクションに加えようかと思ったのだが..サブタイトルを見ていくと、「海からの創世」「進化の不思議な大爆発」「魚たちの上陸作戦」と続いたあとに、「花に追われた恐竜」、とある。このタイトルには、見覚えがある。

 と学会関係だったか..あるいは、金子隆一氏の著作だったか..とにかく、この番組が槍玉にあげられていたのである。それも、科学的誤謬などよりも遙かに悪質な理由で。つまり、都合の良い結論を導くために、数字を(捏造に近い水準まで)ねじ曲げている、というのである。

 本来は、こういう番組をこそ、見なくてはいけない。上記の書籍を読んだ時点では、それは伝聞情報に過ぎなかったわけであり、実際に自分の目で確認するチャンスが訪れたのであるから。が..残念ながら、そんな暇は無い。監修者にかなりの問題がある(という可能性を、伝聞情報で知った)番組に、付き合っている暇は無いのだ。スルーせざるを得ない。

 これに限らず、NHKの特番は、時々内容がおかしいことがあるので要注意、とも聞いた。まぁ、別にNHKに限ったことではないし、そもそも(科学系であると否とを問わず)報道番組を全面的に信用する方が間違っているのだが。私が聞いた(読んだ)例では、確か「ニューサイエンス」が流行っていた時期の番組で..なんでも、投げあげた石が上昇するのは、石に、「上昇しようという“想い”がある」からだ、と説き明かされていたとか..それを読んだ当時は、ある種の比喩なのだろう、と、あまり気に留めていなかったのだが..観たいような観たくないような..[;^J^]

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*2005年05月18日:足音について


 ほとんど10年近く前に書いたことなので、全ての読者は忘れているであろう。私には妙なクセが色々あるが、そのひとつは、「ガードレール区間に対する歩数の比を一定に保つ」、というものである。

 2本のガードレールの間を4歩とか、そういう「簡単」な比で歩くことは、まず無い。ガードレール3本に対して10歩、4本に対して13歩、もっとややこしい比率の場合(7本に対して25歩、など)、ある種のモアレ模様を意識しながら歩いているのである。

 全く同じルールが、「他人の足音」に対しても、適用される。私は、他人と同じペースで(足音を揃えて)歩くことは、決してしない。必ず、ずらす。普通は、他人の4歩に対して、自分は5歩である(4拍5連符)。これが一番、楽なのだ。逆に相手が早足の人の場合は、相手の4歩に対して、自分が3歩、等など..

 クセはクセであり、理由などは無いのだが、ひとつのきっかけになったのではないか、と思われるものはある。「ゴルゴ13」である。

 エピソード名は忘れた。確かタイトルに「1/24秒」を含んでいたと思う。超人的な早撃ち能力を持つゴルゴを、いかにして倒すか、という一点に絞られたエピソードである。その中に、ゴルゴと同等とまでは言えないにしても、かなり近い水準の早撃ち名人が4人、並列に並んで、ゴルゴを尾行するシーンがあった。彼らはゴルゴに対して一斉射撃を行う。いかにゴルゴといえども、この水準の早撃ち4人を同時には倒せないはずだったが..しかしもちろん、目にも止まらぬ早業で、全員射殺してしまう。それは、襲ってくる4人の動きを、一瞬早く察知したからである。どういうことかというと..襲撃者4名は、ゴルゴをつけて、並んで歩いているうちに、自然にゴルゴとペースが合っていた。つまり、足音の間隔が揃っていた。それが乱れた瞬間..つまり、その瞬間が、あとをつけてくる4名が「何かをする」瞬間としてゴルゴに察知され、先手を打たれたというわけだ。

 これを読んで以来、私は、他人と足音を揃えるのは危険であるとして、無意識に避けるようになった..て、ホントかよ。[;^.^]

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*2005年05月19日:恐竜博2005


 今年のゴールデンウィークには4日間休日出勤した。今日明日は、そのうち2日分の代休を取得。日曜まで4連休。ちょっとせわしないが、帰省する。

 8:43のひかり。上野の国立科学博物館で「恐竜博2005」。比較的こぢんまりしているのだが、獣脚類の系統図に従って展示されているのは、非常に良い。スー(ティラノサウルスの化石中、現在までに発見されている、最大のもの)のレプリカも来ているし。

 同じく上野公園内の国際子ども図書館に寄って、ちょっと調べ物をしてから、秋葉原へ。

 まず、サトー無線とT−Zoneで、DVD−RAMとDVD−Rを補給。引き続き、東芝テクノセンタで、新リブ(libretto U100)を試用しようと思ったら..4/27で閉鎖になっていた [;^J^]。参ったな。仕方がないので、ザ・コンでしばらく触ってみたのだが..

 ..大体、OK。明らかに文字が小さすぎるが、これは可変できるはず。気に入らないのは、キーである。リブ100よりも狭くて打ちにくい。しかし思えば..昔むかし、リブ30からリブ100に乗り換えたとき、「リブ100のキーは、中途半端にピッチが広くて、かえって打ちにくい」、と感じたはずなのだ。つまり、慣れの問題だ..と思う。なにしろ、Nif−Xの件もあり、XPノートが緊急に必要な事態なので、もう、これにするか。

 ここで買うと、21万円くらい。こういうのは、「店員の顔が見える地元の店」で買うに越したことは無いのだが、(実際、昨年末のTV系の買い物は、全て地元のエイデンで購入したのだが、)かつて、リブ100も通販で買ったことだし、ここはやはり価格重視で、「価格.com」でしょう..って、アタックされて閉鎖中だし..[;^J^]

 上野公園内では、ほかにも「ラ・トゥール展」とか「ベルリンの至宝展」とか開催されていたのだが、横浜美術館の「ルーヴル展」を優先して、それらはパスしていたのであるが..横浜美術館に行ってみたら、木曜日が休館日であった [;^J^]。参ったなぁ、美術館の休館日は、月曜日だとばかり思い込んでいたよ。

 仕方がないし、元気もないので、そのまま鶴ヶ峰の実家に帰省。

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*2005年05月20日:ルーヴル美術館展


 横浜美術館に出直す。「ルーヴル美術館展 19世紀フランス絵画 新古典主義からロマン主義へ」。

 これは素晴らしい! 眼福、眼福。「あぁ、これも来ている、あれも来ている!」..「1720年にマルセイユを荒らしたペスト禍の際のベルゾンス猊下の献身」(ニコラ=アンドレ・モンシオ)、「プシュケとアモル」(フランソワ・ジェラール)、「アモルとプシュケ」(フランソワ=エドゥアール・ピコ)、「スフィンクスの謎を解くオイディプス」(ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル)、「泉」(同)、「トルコ風呂」(同)、「怒りのメディア」(ウジェーヌ・ドラクロワ)、「テンプル騎士団によるレベッカ略奪」(同)、「オフィーリアの死」(同)、「サルダナパロスの死(エスキース)」(同)、「母虎と戯れる子虎」(同)、「若き殉教の娘」(ポール・ドラローシュ)、「マラーの死」(ジャック=ルイ・ダヴィッド)、「ドルー=ブレゼの前のミラボー」(アレクサンドル=エヴァリスト・フラゴナール)、「代議士フェローの首と向き合うボワシー・ダングラース」(同)、「アラブの騎士の戦い」(テオドール・シャセリオー)、「洞窟の前のライオン」(アントワーヌ=ルイ・バリー)、「アルコレ橋上のボナパルト将軍」(アントワーヌ=ジャン・グロ)、「アルコの聖母祭からの帰り道」(レオポール・ロベール)..挙げても挙げても、きりがない!

 特に印象的だったのは、実は、上記の作品群に匹敵する傑作とは言い難い小品、「泉水のギリシアの女たち」(ドミニク・パプティ)、である。この、実に精妙な構図! こんな絵が、描けたらなぁ!

 久々に、渋谷まんだらけ。「まんだらけZENBU」の25と26を買い忘れていたので、補給。いい加減、定期購読にするか?

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*2005年05月21日:太宰治


 家人が、夜、観ていた番組。ちらっとわき見しただけなので詳しくはわからない(し、調べるつもりもない)のだが..「地球が100センチの球だったら」とかいう、例え話。スペースシャトルの軌道はどの辺で、月のサイズはどのくらいで距離はどれだけ離れていて、云々..内容自体は、結構なのだが..

 「直径100センチの球」という喩え(設定)が、そもそもおかしい。どうせ、「地球が100人の村だったら」(だったっけ?)あたりのパクリだろうが、勘違いしている。「100人の村」というのは、人口のパーセンテージと人数を直結できるので、意味がある比喩なのだ。それに、具体的で現実的でイメージしやすい。それに対して、「直径100センチの球」とは、なんぞや? そんなもん、イメージできるか? ミラーボール? くす玉? [;^.^]

 寄生虫(← お約束)帰省中の読書用に持参してきた雑誌と文庫本を、読み尽くしてしまった。(「まんだらけZENBU」2冊も読み終えた。)残っているのは、今月号の「レコ芸」だけである。これを読むわけにはいかない。今夜、これを読んでしまったら、明日の帰途の新幹線車中で読む物がなくなる。ピンチである。

 というわけで、実家の書棚を漁る。無論、ここには未読の書籍が山ほどあるのだが、ついなんとなく、既読の、現代文学大系(筑摩書房)の「太宰治集」に手が伸びる。吾妻ひでおつながりである。(← わかったあなたは、アジマニア。)

 この前読んだのは、学生時代である。「斜陽」って、こんなに美しい話だったっけ? なんか、得した気分である。「晩年」も、半分くらいは、傑作。

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*2005年05月22日:「人間失格」


 「人間失格」再読了。全然憶えていなかった..というか、谷崎あたりの別の作品と、印象がごっちゃになっていたようだ。ルバイヤートからの引用がある。


どうだ 此涯もない大空を御覧よ
此中にポツチリ浮んだ点ぢやい
此地球が何で自転するか分るもんか
自転 公転 反転も勝手ですわい

 ..12世紀に地動説?..と、一瞬、驚いたが、別に不思議なことはないのだ。プトレマイオスの天動説のイメージが強すぎるのであって、彼以前から、地動説は、色々あったのである。

 10:34のバスで、実家を発つ。上野に出て「ベルリンの至宝展」「ラ・トゥール展」を観ようかどうか、相当迷ったが、いささか疲れているので、パス。新横浜から浜松へ直帰。

 アクトシティで「サロメ」と「プリンセステンコー」のチケットを買ってから、帰宅。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: May 26 2005
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