*2001年11月12日:アンプ故障
*2001年11月13日:月刊少年チャンピオン/廃墟写真集
*2001年11月14日:松菱デパート倒産
*2001年11月15日:あるルーツ
*2001年11月16日:リブ100、ピーンチ!?
*2001年11月17日:闇の階段
*2001年11月18日:ミサソレミス
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*2001年11月12日:アンプ故障


 右側から音が出ていない..また、ヘッドフォンが断線したか? ..違う。このヘッドフォンをDVDプレイヤーに直挿しすると、左右とも聴こえる。別のヘッドフォンを持ってきても同様。アンプに挿すと右側が聴こえず、DVDに挿すと左右とも聴こえる..

 どう考えても、アンプの故障である。ヘッドフォン端子の接触不良か!?と、グリグリしてみても症状変わらず、出ない音は出ない。

 このアンプ、去年の4月に、やはり右側の音が極端に小さくなるという症状でジョーシンに修理に出し、8千円で治っているのだが..無料再修理は、とっくに期限切れ。また8千円かぁ..まぁ、16〜7年選手のアンプだからなぁ..しかし痛い。

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*2001年11月13日:月刊少年チャンピオン/廃墟写真集


 ..あれ? 朝起きてみたら、アンプが治っている(..というか、症状が消えている)..ありがち。これでは修理に出しても無駄だなぁ。様子をみるか。

 本日は、先週土日に出勤した分の代休。やはり週に一日は休むべきである。疲労云々より、「慢性的に仕事をしている」と、仕事の質(というか密度)が落ちて、かえって長時間働かなければならなくなる。

 落穂舎に一昨日にFAXで発注した4冊が、早くも届いた。有り難いありがたい。だからというわけでは無いが、ヤフオクに(再出品を含め)4点出品する。これでプラマイゼロである。(意味不明。)

 ついでに検索..をを! 「月刊少年チャンピオン 1977/11月号」が出品されている!! ただちに入札..なにぃ、希望落札価格1500円だぁ!? やす過ぎっ! 直撃落札! やりぃ!!

 ..これは3ヶ月前、やはりヤフオクで見つけて、5千円張って自動入札にまかせて安心していたら、5250円でかっさらわれてしまい、七転八倒したブツなのである。その時は、何故1万円張らなかったのか、と、悔やみ抜いたものだったが..ざまぁみさらせ、1500円だっ! 正義は勝つ!

 ..何をそんなに興奮しているのかというと、これは吾妻ひでおの「ちびママちゃん」の、単行本未収録エピソードが掲載されている号だからなのであった。「月刊少年チャンピオン」の要入手号は、あますところ、1977/9月号、1977/10月号の2冊である。

 有楽街のヴィレッジ・ヴァンガードで、写真集を2冊買う。「廃墟遊戯」(小林伸一郎、メディアファクトリー)と「廃墟漂流」(小林伸一郎、マガジンハウス)。笑うなよ! 俺は廃墟が好きなんだよ! [;^.^]

 やはり、廃墟図は美しい。全国の廃墟を巡礼する金も時間も無いので、このオールカラーの美しい写真たちは、本当に有り難い。

 ..それにしても、「廃墟」にはありがちなことではあるが..その建物(鉱山、ホテル、学校、パチンコ店、などなど)を捨てるとき..もう少し片付けてから撤退しなさいよ! ..ったく [;^J^]。(そんな心の余裕は無い状況なのであろうなぁ..)

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*2001年11月14日:松菱デパート倒産


 天狗からの帰途、「松菱デパート」(浜松市内最大級のデパート)の出入り口の前を通り過ぎるときに、張り紙に気がついた。この時刻であるから、シャッターが降りているのは当然なのだが..

 ..「告示 / 破産者 株式会社松菱」という、破産管財人名の張り紙である。

 さすがに驚いた。不意打ちである。そりゃ確かに、苦しいらしいという噂を聞かないでも無かったが、このご時世では、どこの会社も「苦しい」のが「普通」なので、気にも留めていなかったのだ。

 タクシーの車中で、運転手に話題を振って情報収集。従業員(の少なくとも一部)も知らなかったらしく、今朝出社したら、はいれなかった、私物も持ち出せなかったらしい、とのこと。あっちゃぁ..

 これはやはり、正しい手順を踏んでいないとしか言い様がない。何も私は、「閉店セール」ぐらいしろ、と言っているのではない。憤っているのは、このことを知らなかった従業員たちが、翌日の(すなわち今日の)販売にそなえて、昨夜のうちに(いつものとおり)生鮮食品などを仕込んでいた(らしい)ということで..つまり、それらは腐るだけなのだ。なんということをするのだ。(..以上、タクシーの運転手が口コミで仕入れた情報だから、事実と多少相違している可能性はあるが。)

 それにしても、街の中央に、巨大な空き家が出現してしまったことになるなぁ..なにしろ歴史のあるデパートだから、建物にも多少とも風格がある。それがこれからは、窓に灯のともらぬ無人のビルなのだ。この一角だけ、「死都ブリュージュ」の風情である..(街外れならともかく、繁華街のど真ん中なので、目障りで仕方がない..)

 これも一種の廃墟ではあるが..断っておくが、私は少しも嬉しくないぞ。「廃墟愛好」は私個人の勝手な嗜好(道楽)であって、他人に迷惑がかからないところで、(とうの昔に見捨てられている、誰の関心も惹かないような廃墟を)勝手に楽しんでいるのである。

 人々の心を暗くするような廃墟は、いらない。私はそんなものを求めてはいない。

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*2001年11月15日:あるルーツ


 先日から虫干ししているCDシリーズ「ワールド・ミュージック・ライブラリー」。今日はインド音楽(シタールとタブラの合奏)を(運転しながら)聴いていたのだが..途中で、何を聴いているのか判らなくなってしまった。

 ..これ、「イエス」と違うか?

 ..まさに、ビル・ブラッフォードとスティーヴ・ハウの、白熱のバトルそのものなのであった。

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*2001年11月16日:リブ100、ピーンチ!?


 ぐぎゃぁっ!!

 帰宅して、リブ100を開いて電源を入れたら、液晶がピンクささくれ状態!

 ..「ピンクささくれ」じゃ判らんだろうが、実に説明しにくい状態なんだから、仕方がない。とにかく画面(の背景色)が、ピンク色にザワザワザワとチラチラしつづけている。ピンク色に限らず、下半分は水色になり、もちろん背景色だけのわけが無く、文字は補色になり、やがてそれらの色が陣取り合戦を始め、上から下から左から右から、ザワザワザワザワゆらめきながら一進一退..

 ..“邪念”を捨てて虚心坦懐に眺むれば、実に面白い。美しいとすら言えるかも知れない。しかし、「これは私の愛機なのだ」、という“邪念”が戻ってきた瞬間に、美しさを愛でる気持ちが色褪せてしまう..(修行が足りん..)

 うろたえた私は、場所を変えるために、例によって銀座ライオンへ。(脈絡不明。)カウンターでリブ100の電源を入れ直しても..もちろん、駄目。大昔、先代のリブ30が、これと似た症状を呈したことがあるが、その時の経験から言うと、液晶がただちにブラックアウトすることはない。いかにも落ち着かない画面ではあるが、少なくともしばらくの間は、この状態で使える..ということで、ザワザワチラチラする画面に向かって、今後の行動計画をタイプしまくる。(帰宅してから、このメモをリブ30に引き上げるのである。)

 まず、帰宅してから、いったんパネルを外してはめ直してみること。駄目だったら(多分駄目だが)上京して秋葉の東芝テクセンへ。チチブではなく、テクセン。確かに液晶不良に見えるし、液晶を交換するのであれば、テクセン(テクノセンター)に修理(交換)させるよりも、チチブで部品を購入して自力で交換する方が遙かに廉いのだが、これは液晶不良とは限らない。マザーボードかも知れない。だとすると、液晶を交換しても無駄で、液晶代を損するだけである。大体、この前液晶を交換してから、あまり時間がたっていない。

 上京必至であるのならば、他の要件も片付けなければ、往復の交通費が勿体ない。(この時点では、何故か、地元のOAナガシマやコンプマートに修理に出す、という選択肢を、全く考えなかった。)ここは当然国会図書館に行きたいところだが..次の開館土曜日は残念ながら明日である。来週の土曜日は閉館。さ来週の土曜日は開館だが、それまでリブ100がもつとは思えない。国会図書館も絡めて上京するなら明日がベストだが..準備が足りない。面倒なので説明は省くが、「少し下調べしてから、国会図書館で本格調査したい案件」があるのだ。その方が遙かに効率が良いのである。その「下調べ」が、今夜中に終わる保証は無い..

 ..と、既に何を悩んでいるのか自分でも良く判らなくなってから帰宅したら..あぁぁ、案の定、症状が消えている。(月曜日のアンプの件といい、今週は、こんなんばっかだな [;^J^]。)これでは、テクセンに修理出し出来ない。「症状出ず」で帰ってくる可能性が高い。

 取りあえず、明日の緊急上京はやめておこう。リブ30に互換環境を維持しつつ、様子を見よう。

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*2001年11月17日:闇の階段


 朝いちで作業開始。VFATBAK で、リブ100のミラー環境をリブ30に作る。いつリブ100が潰れても日々の作業が止まらないよう、リブ30に互換環境を維持し続ける体制を確立する。

 休日出勤。電話もかかってこないし、割り込みもかからないので、捗るはかどる。毎日が休日出勤だったらいいのに..(やや不明。)

 ..思い出したので書いておく。今日は夕刻の、まぁほどほどの時刻に帰宅したのであるが、休日出勤で、しかも夜になってから帰宅するような場合、秘やかな楽しみが、ひとつある。

 私の職場は、工場の3階にある。そしてこのフロアまで上がる階段が、直角を11回、990度も回るのだ。ちょっとした螺旋階段であるが、まぁそれはともかく、問題は、この「階段室」に窓が無く、夜、照明をつけないと、暗闇になるということ。この状況は、(深夜残業をして、最後に帰るのでもない限り、)平日には、ほぼあり得ない。誰かが必ず階段の照明をつけているし、仮に階段の照明が消えていたとしても、途中の2階のフロアの照明が消えていることはあり得ないからである。(2階フロアと階段室の間の扉は、普段は開いている。)休日出勤の夕刻以降だけなのだ。この階段室が暗闇に沈むのは。

 そして私は、この階段を降りて帰宅するときに、決して照明をつけない。そんな勿体ないことをするものか。暗闇の中、この危険な「螺旋階段」を、手すりを頼りに一歩一歩、つま先で探りながら、怯えながら降りて行く..いや全く、これを楽しみに休日出勤しているようなものである。

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*2001年11月18日:ミサソレミス


 昨夜届いていた(例によって不在通知が郵便受けに入っていた)「月刊少年チャンピオン 1977/11月号」を、浜松西郵便局でゲット。これでめでたく、


ちびママちゃん:父帰る:15:月刊少年チャンピオン:1977/11

 ..を採取。「ちびママちゃん」コンプリートまで、あと2冊である。

 K氏からメール。おっとっとっと! [;^.^] 私の「新・ベルリオーズ入門講座」の「荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニス)」の章の、楽器編成欄に疑問がある(ベーレンライター版のボーカルピアノスコアに記載されている編成より大きい)という指摘である。(正確には、K氏の友人が気づかれたのを、K氏が伝言して下さったというわけ。)

 慌ててチェックする。K氏のメールには、そのボーカルピアノスコアの該当個所(楽器編成欄)が jpeg で添付されている。私はもちろん、ベーレンライター版のフルスコアを持っている。照合する..同じだ。つまり、私が書いた「ミサソレ(「ミサ・ソレムニス」を、こう略称することが多い)」の解説の楽器編成欄は、私の手元のスコアの記載と一致していない。何故、こんなミスをした!?

 問題の(誤っている)楽器編成欄を睨んでいて見当が付いた。ガーディナー指揮する「ミサソレ」のLD(日本フォノグラム フィリップス PHLP−4815)を棚から探し出して、プレーヤーにかける..これだ。この解説を書いた時点では、ベーレンライター版のスコアを入手できておらず、他に資料も無かったので、このLD(の演奏風景)から楽器編成を拾ったのだ。(そしてもちろん、ガーディナーは、多少とも楽器編成を拡充している。)その後、スコアを入手したのだが、このページを修正するのは忘れていた、というわけだ。やれやれ。

 なにはともあれ、修正しておいた。K氏からの貴重な情報に感謝する。

 (気がつかない人がいると心外なので先に指摘しておくが、今夜のタイトルは、「ミサソレのミス」と「ミサ・ソレムニス」をひっかけた、高度な洒落である。)

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 21 2001 
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