*2000年05月22日:ヴィレッジ・ヴァンガード
*2000年05月23日:いまどきニフにつながらない
*2000年05月24日:「モンゴル大紀行」
*2000年05月25日:コンビニの孤独死 [;^.^]
*2000年05月26日:みんなもニフにつながらない
*2000年05月27日:弘法も筆の誤り?
*2000年05月28日:予断を許さぬ在庫状況
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*2000年05月22日:ヴィレッジ・ヴァンガード


 昨日、久々にアクトシティのショッピングモールを散策していて、ちょっと面白い店を見つけていたのであった。曰く、「遊べる書店」。なんじゃそりゃ [;^J^]。

 まぁ、書店というか雑貨屋というか玩具屋というか。CDとかTシャツとか香料とかも。キッチュな感覚。サブカル系と言うんでしょうか? 少なくとも「オタク系」では、全く無い。

 肝心要の(?)本の取りそろえ方が、一筋縄ではいかない。画集(というより写真集)にかなりの売り場面積を割いている。コミックのラインナップは、偏りまくり。その他の一般書籍も、とにかく配列に取り留めがないので、目当ての本を探すのが容易なことではない..というより、そういう探し方をする店では無いのである。ごく大雑把にしかジャンル分けされていない、雑然とした書架の前をそぞろ歩いて、琴線に引っかかるものがあればピックアップする。本もCDも玩具も雑貨もTシャツも、ごたまぜに拾い歩く(拾い読む)のである..

 この「ヴィレッジ・ヴァンガード」という店は、結構手広くチェーン展開しているようだ。(世事にうといので、全然知りませんでしたが、もしかして有名な店だったのでしょうか?)私の住まうアパートの近所にも、この春から出店していることが判ったので、今日は、会社からの帰宅時に、ちょいと立ち寄ってみた、というわけ。

 アクトシティ店よりも、少し規模が小さいが、取り扱い品目の種類は、ほぼ同じ。そしてやはり..結構“遊べる”。単純に「書店」としてみると、在庫が少な過ぎるし、何よりも、「普通の本や普通の雑誌」が極めて少なく、使いにくいことこの上無い [;^J^]。しかしその品揃えが、ポイントをうまく突いているので、「無駄が無い(少ない)」という感じである。

 例えば、SFを並べている一角。(文庫中心に、ハードカバーも含めて)作家ごとに固めて並べているのだが、その順序が..J.G.バラード、A.C.クラーク、ウィリアム・ギブソン、P.K.ディック、カート・ヴォネガット・Jr、マーク・トウェイン、レイ・ブラッドベリ..なのである。とんがってるでしょ? [^.^]

 とりあえず、買い逃していたディックの短編集を1冊買っておいたが、自宅から800メートルと離れていないので、散歩がてら、時々遊びに来ることにしよう。(ウェブページもありました。http://www.vvvnet.com/を見ていただくと、雰囲気がわかると思う。)

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*2000年05月23日:いまどきニフにつながらない


 大体、浜松のニフの回線状況は劣悪すぎる。きょうび、リダイアルさせられるなんて。

 旧来のROAD5の時代は、なんの問題も無く、スパッとつながっていたのだが、ROAD5が廃止になり、ROAD2とROAD7しか選択肢が無くなってから、雲行きが怪しくなってはいたのだ。深夜のテレホーダイタイムに限らず、時々リダイアルしているのである。まぁ、2〜3回のリダイアルに実害があるとは言わないが..

 事態が一気に悪化したのは、ここ数日間のことである。とにかく、100回以上リダイヤルしているのだ。一体なんなんだ、これは?

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*2000年05月24日:「モンゴル大紀行」


 上野顕太郎の「ひまあり 1」(講談社、ワイドKCモーニング)を購入して、一読。こういう、「日常性の中に“異物・異界”を見出すエッセイ漫画」というジャンルで、とり・みきや唐沢兄弟を越えるのは容易なことではなく、“まずまずの出来”以上のものではなかったが、併録されている「モンゴル大紀行」が、嬉しい贈り物だった。

 これは、1992年に雑誌に発表されたっきり、著者のその後の(数少ない)単行本のどれにも収録されていなかった、旅行記漫画の小佳作なのである。(..しかし、このオチは、モーニングKCデラックス「帽子男は眠れない」所収の傑作、「うえけんの五万節」を知らないと、少し解りにくいかも知れない。[^.^])

 私の名作、「シルクロード 恐竜紀行 '94」よりも、時期的には先行しているとはいえ、私はこれの影響下にあったわけではないので、その点、念を押しておく。「シルクロード 恐竜紀行 '94」を読んでいない人は、この機会に、是非とも読んでおこう!

 先日書いた「サーカスの想い出」に関して、A氏からメールをいただいた。幼少期の私がほとんど唯一覚えていた演目、キツネのお面をかぶって行う不思議な足芸は、足芸の中でも定番にして究極の演目、「葛の葉」だとのこと。この“究極の演目”だけは目の底に焼き付けていたあたり、子どもにしては、なかなかスジのいい、鑑識眼のある記憶力ではないかい?(自慢)

 しかし、幼い日の記憶の中では、「見たところ、たいして難しくもなさそうな」と認識していたのだが、実は足芸とは、習得には最も時間が −− 数年から数十年も −− かかる、大変玄人好みの芸だとのこと。(それに比べると、見た目に派手な空中ブランコなどは、実は腕力と度胸一発の芸であって、数週間で一応飛べるようになるらしい。)ま、子どもの鑑識眼だからね。[;^J^]

 また、参考ページ(「日本サーカス用語」)も紹介していただいた。

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*2000年05月25日:コンビニの孤独死 [;^.^]


 天狗に通う行くために、いつものバス停に出向いたら、あら驚き。妙に暗いと思ったら、バス停前のローソンが、閉店している。

 張り紙を見たら、この20日付けで営業を終了していたらしい。知らなかった..て、これが潰れる原因だな [;^J^]。毎日のように店の前のバス停に来ている奴が、5日前に閉店していたことに気が付いていなかったんだから [;^.^]。(前回、店内に入ったのは、何ヶ月前かしら?)言われてみれば数日前、妙に沢山の食品類のパッケージが、入り口付近に積み上げらており、こんな時刻にこんなに大量に搬入をするのかな?と不思議に思っていたのだが、あれは搬出だったのか。昨日までは店内が明るかったのだが、既に無人だったわけね。

 それにしても、店の目の前、数十メートル先に高校(浜商)があるのだが、彼らの購買力では保たなかった、ということか。合掌。

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*2000年05月26日:みんなもニフにつながらない


 相変わらずのリダイヤルの嵐にイライラしながらニフにつないだら、最新のお知らせの一覧の中に、「アクセスポイントの混雑状況 −− 一部アクセスポイントにおいて、混雑のためご迷惑をおかけしています」という表題が。

 どれどれ、と本文を開いてみたら、混雑しているアクセスポイントのうち、同一地域内に複数の番号があるものが(もう一方の番号をお試し下さい、という意味で)列挙されているのだが..浜松Aも浜松Bも載っていない。ますます気を悪くした。今、私が困っている、この程度のリダイヤル回数は、混雑のうちに入らんとでもいいたいのかっ

 ..と、逆上してから気が付いた。ここに掲載されているアクセスポイントのユーザーは、私よりも不幸な目に会っているわけだ。

 それならいいんだ。不幸とは相対的なものである。これで、心が晴れやかになった。

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*2000年05月27日:弘法も筆の誤り?


 銀背(ハヤカワ・SF・シリーズ)と、サンリオSF文庫所収のP.K.ディックを、少し本気出してインターネットで検索し、合計9冊、発注する。

 別にこれらの、コンプリート狙いのコレクターでは、無いのである。銀背については、その後文庫落ちしたり、他社から出たりしたものが大量にあり、これらをわざわざ銀背で買い直すつもりは無い。(いまだに)銀背でしか読むことが出来ない、「幻の傑作」とも「古色蒼然たる」とも言える作品群のみ、購入しているのである。立ち寄った古書店の店頭や、あるいは古本市の会場に、銀背の集まっている一角があれば、メモを見ながら、未入手のものをピックアップする。但し、上限は1500円。それ以上の場合は、よほど手に入れにくい本でも、見送っている。いずれ下がる、と、見越してのことである。(大体、数年前には、100円でザクザク買える店もあったのだ。その店でどんどん値上がりし、今では最低でも1000円以上するのは、そこで買い漁った私のせいではあろう。[;^.^])

 サンリオのディックについても、同じスタンス。やはり上限は1500円かそこら。無理をしてでも読みたい、と思っているわけでは無いからだ。

 ま、そんなわけで、これまで(ウィンドウショッピングの楽しみも含めて)ゆったりとしたペースで買い集めてきていたのだが、さすがに、未入手本のタイトル数も減って来て、店頭で出会う確率が相当低くなってきた。ここらで残りを一網打尽にするか!、と、検索してみたのだが..

 銀背については、やはり、無いものは無い感じ。サンリオのディックは、3000円から4000円だせば、大概のものは揃うようだが、ここでも上限は1500円(通販の場合は送料と送金料がかかるので、さらに上限を下げたい位だ)、という基準で厳しく選び、その結果、銀背が7冊、ディックが2冊、という発注になったわけ。さて、このうち何冊が、実際に入ってくるか。店頭(あるいは倉庫内)の在庫状況と、ネット上の在庫リストとは、必ずしもタイムラグ無しにリンクしているわけでは無いからである。

 聖レイの「失神エンジェル」も、発見した。即、発注。実のところ、購入価格というか発注価格は、上記の銀背やディックの、どれよりも高い [;^J^]。そもそも、別冊宝島「お宝コミックランキング」で「失神エンジェル」の表紙写真を見て、おぉ、これは..と、気に入ったのが、聖レイを集め始めたきっかけだったのであるから、これはなんとしてでも入手したい。

 「怪」第8号の記事に、なんとも釈然としない点があったので、メモしておく。60頁。荒俣宏が、ゴードン・スミスが日本で採取した「耳慣れない話」として、「金のかんざし」を紹介しているのだが、これは「剪燈(せんとう)新話」所収の「金鳳釵記」そのものである。「この話はたしかに『牡丹灯籠』に似ているが、死霊が生身の人間を借りて一年ものあいだ男と暮らすという展開が、めずらしい」と評しているのだが..荒俣宏が「剪燈新話」(及び、それから翻案・改作された、さまざまな怪談集)を読んでいないわけが無いので、何か勘違いをしているのか、あるいはこの原稿の中に「省略」が多すぎて、意が伝わっていないのであろう..

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*2000年05月28日:予断を許さぬ在庫状況


 昨日発注した10冊中、銀背が4冊、サンリオのディックが1冊、早速メールでキャンセルされてきた。(うち1冊は、販売不能な汚損のため。残り4冊は、在庫が無いため。)

 ディックや銀背なんかどうでもいいから、頼むから「失神エンジェル」の在庫が切れていませんように..[;^.^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: May 31 2000 
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