*1999年02月01日:500冊
*1999年02月02日:130冊
*1999年02月03日:雪の夜の幻想
*1999年02月04日:恐怖のアイスバーン
*1999年02月05日:手足をもがれているわけじゃない
*1999年02月06日:ホームページに..
*1999年02月07日:「うる星やつら エピソード・キャラクター・マトリックス」
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*1999年02月01日:500冊


 どこで読んだ話か(例によって)忘れたが、平均的な日本人は、一生に500冊の本を読むという。あなたはこれを多いと見るか少ないと見るか?

 私は、信じがたいほど小さな数字だと思う。500冊くらい、1年で読んでしまう人々を知っている。(私には無理なペースだが。)逆に言えば、そういう「量をこなす読書家たち」が、いかに平均から外れた(異常な)存在か、ということを、立証する数字でもある。

 かくいう私にも、僅か5〜6冊しか読めなかった年があった。就職してからだ。定年退職までこのペースが続くとすれば、確かに、500冊/一生、くらいのものだろう。

 ちなみにその年に(仕事関係の本を除いて)5〜6冊しか読めなかったのは、「忙しかった」からでもあるが、それ以上に、「読書よりも仕事の方が面白かった」からである。寝てもさめても仕事のことばかり考えていた。休み時間も仕事をしていた。週末には、もちろん仕事を持ち帰った。

 この状態を、客観的には「仕事中毒」と呼び、こんにち的な価値観では蔑まれる生き方なのだが、私はこれもまた、堂々たる人生だと思う。何事にも熱中できず、半分以上放電してしまったような、気の抜けた生活よりは。

 しかしそれにしても、大学に入るまでに500冊くらいは読んでしまいそうなものなのだが。(毎週1冊のペースで、10年間。)まぁ、いまはゲームがあるからねぇ。本をいっさい読まずにゲームに熱中するのも、幸せな人生というべきか。

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*1999年02月02日:130冊


 確か130冊だったと思うが、あるいは150冊かも知れない。

 あまりに昔に読んだので、もはや登場人物の名前もはっきりとは覚えていないのだが、「モンテ・クリスト伯爵」の主人公、エドモン=ダンテスが、牢獄の中で出会った老賢者が、「最後に残した」本の数である。

 万巻の書を読んだ、この老賢者は、真に価値のある本だけを残して無駄な本を捨てていったら、130冊しか残らなかった、と言うのである。彼はこの130冊だけを繰り返し読み込み、そうして真の学問と教養を身につけたのだった。

 ある意味で(逆説的だが)読書家の夢というか、理想を具現している。少年時代の私は、いたく感動したものである。その130冊を選び抜くためには、文字どおり「万巻の書」を読まなければならなかった、というパラドックスにも。

 ジャイアント馬場、死す。享年61歳。

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*1999年02月03日:雪の夜の幻想


 朝から寒い。浜松では、年に数度しかないことだが、雪が微かにぱらついている。

 昼になっても、まだ寒い。雪がチラホラと風に舞っている。

 夜。

 窓の外を見て、愕然とした。

 ボタン雪が“降っている”!!

 帰宅する頃には既にやんでいたが、駐車場に止めてある車の窓に、べったりと雪が貼り付いていた。タオルで(ウキウキしながら)はたき落として、運転席へ。なんと、ボンネットには、3cmも積もっている!(例年は、最深でも2ミリ弱だというのに。)ここは、もはや浜松ではない。ここは..異界だ。

 “白い浜松”というのは、語義矛盾である。この世では、あり得ないことなのである。

 煌々と輝く、青白い月。雪(が降ったあと)の道を車で走ったことのない私は、雪は上からだけ降るわけではない、ということを、知らなかった。車の巻き起こす風に煽られ、路上(と歩道)に薄くまぶされた雪の粉が、美しい波紋を描いて、下から上へと吹き上げる! 晴れ渡る夜空の下、家々の屋根に薄く積もった粉雪が、ふとわき起こる風に飛ばされ、霧のごとく、紗のカーテンのように薄い吹雪のごとく、視界を覆う! 一粒ひと粒が、蒼ざめた月光に白く輝きながら!

 私は酔った。深夜、ほとんど無人の街中を家に向かって車を走らせながら、雪の夜の幻想に酔い痴れた。そして..

 ..スリップした。[;^J^]

 交差点の前で、10メートル以上にわたって、制御を失った。幸い、周りには人も車も無く、交差点のだいぶ前からブレーキを踏んでいたので、制御を失ったとは言っても、交差点の手前で止まれたし、車線からはみ出したわけでも無かったが..

 ..そうか、氷の上でブレーキを踏んだらいかんのか。[;^.^]

 夢から醒めて正気に帰った私には、ひとなみの思考能力はある。アクセルを踏んで、しっかりと動力を伝えている間は、氷の上でも大丈夫だ、ということに、直ちに気がついた。シフトダウンして、自宅へ向かう..

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*1999年02月04日:恐怖のアイスバーン


 冷たい朝。洗面所も台所も、水が出ない。洗濯機の蛇口は生きていたので、ここで洗面と歯磨き。

 快晴である。アイスバーンである。深夜凍っていた道路が、早朝に溶けているわけはないわな。

 考え込む。会社までは、何度も坂の上り下りがある。車は多い。昨夜とは事情が違う。無事に会社までたどり着けるだろうか?

 私はチェーンを持っていない。昨夜スリップしたことからもお判りのように、雪や氷の上を走った経験は、無いも同然。

 幸い快晴なので、午前中半休を取って、氷が溶け終わった午後から出社、というのは、妥当な作戦である。しかし..ここで逃げていていいものだろうか。いつかは私も、(東京や横浜のような)雪国で暮らすことが、あるのではあるまいか。その日のためにも..

 ..ここは、闘うべきだ。

 道行く車の音に、しばらく耳を澄ませる。チェーンの音は聞こえない。みんな、チェーン無しで、走れている。

 オッケーだろう。

 ..チェーンの音は聞こえないが、遠くで救急車のサイレンが..[;^J^]

 ..まぁいい。事故とは限らん。[;^J^]

 自宅を出ると、いきなり長い下り坂。しかも日照の関係で、まだ凍っている。いつもはクラッチを切って、転がして降りている道なのだが、サードからセカンドまでシフトダウンして、しっかりとアクセルを踏む..

 いつも元気に飛ばしている浜松環状線も、約40キロで丁寧に走る。この速度は平常値の1/nである。

 さすがは浜松というべきか、みんな自信が無いらしく、氷が見えたらすぐに速度を落とす。それはいいのだが、氷の上でブレーキを踏むのはやめてくれ。[;^J^] 夕べはそれで、エライ目にあったんだから。速度を落とすなら、氷に届く前に十分ブレーキングしておいて、氷の上では、しっかりと走れ!(ト、僅か一晩の経験値で、早くも増長して交通評論家しつつ、会社に向かったのだった。)

 結局、会社に着くまでに3回、救急車とすれ違った。[;^.^]

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*1999年02月05日:手足をもがれているわけじゃない


 先日、新しい「不細工Mac」には、ZipもSCSIも無い、と、罵ったが、これは勘違いであった。オプションとして用意されている。もっとも、SCSIは、最上位機種には標準搭載だが、それ以下の機種に対しては、アップル自身はオプションとして供給しない(サードパーティから発売される)、という、不便さはあるが。(USBや1394やネットワークに、誘導したいのであろう。)

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*1999年02月06日:ホームページに..


 「ソーリー、ディスページイズ、ジャパニーズオンリー」って、「日本語で」書いているページが時々あるが、少しは考えなさい。

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*1999年02月07日:「うる星やつら エピソード・キャラクター・マトリックス」


 先日、紹介した、学生時代に作成した「うる星やつら エピソード・キャラクター・マトリックス」の手書きマニュアルを、電子化した。これ(→ MASK )である。

 「なんだ、ただのリレーショナル・データベースじゃん」と言う無かれ。15年前に、パソコンで走るまともなリレーショナル・データベース・ソフトを入手しようとすれば、ドエライ金がかかったのである。さらに、マニュアルを読んでいただいた方には、「メインメモリ128Kバイト」でも走るよう、心を砕いていることがお判りいただけたと思う。(128Mバイトではない、128Kバイトである。)今はさらにその傾向が強いが、当時から、まともなスペックのソフトほど、メインメモリもディスクスペースも大食いしたのである。プアなハード環境で、小回りの効く「軽くて速い」システムを作ろうとすれば、ゼロから自作するしかなかったのだ。

 この「うる星やつら エピソード・キャラクター・マトリックス」は、全巻分のデータを入力し終えることなく、マニュアルだけ残して、プログラム本体もデータファイルも、散逸してしまった。実に惜しい。実に惜しいが、これもまたひとつのロマンというべきものではなかろうか。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Feb 10 1999 
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