*1998年06月01日:島本和彦の最高傑作
*1998年06月02日:島本和彦MLに入る
*1998年06月03日:あるユーザー
*1998年06月04日:とても素敵なビヤホール
*1998年06月05日:島本和彦・単行本未収録作品リスト
*1998年06月06日:楽器博物館&フォルテピアノ
*1998年06月07日:最低レベルのDIY
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*1998年06月01日:島本和彦の最高傑作


 「まんが王倶楽部」から、島本和彦の「燃えよペン」と「オンセンマン 第3巻」と「燃えるV(全3巻、大都社版)」と「炎の言霊 島本和彦 名言集」が、即日入荷する。未読の単行本が「仮面ボクサー」「デスパイ」等、8冊ほど残っているが、ここまで読み切ってきた範囲で言えば、最高傑作は、やはり

「燃えよペン」

であろう。(思わず気合いが入ったしぃ。[;^.^])一番好きなのは、「メガMEGAみーな」であるが。

 リブ100の32M増設メモリの件。先週末、ソフマップに、ハギワラシスコムの298のメモリを発注したのだが、1日違いで(土曜日になってから)、ニフの会議室で1万6千円のサードパーティー品の情報が入り、勇み足だったか、と、舌打ちしていた。(発注確認の電話もかかってきていない、FAXが受理されたかどうかも判らない、中途半端な時期なので、ここでキャンセルの連絡を入れたりすると、混乱し、結局納品されたりしかねない。)

 今日、帰宅してみたら、ソフマップからメール。幸いにもというかなんというか、ハギワラシスコムのメモリは、入荷全く未定ということで、キャンセル扱いとなっていた。さて、1万6千円のメモリの入手に動くか。これはすぐに店頭から消えるような性質のものではない、と思えるので、20日に上京する折りに買おう。取り扱っている販売店を確認しなくては。

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*1998年06月02日:島本和彦MLに入る


 会社の隣の古書店Mで、「高橋葉介作品集 6」を捕獲。これは以前は無かったはずだ。ツボを押さえた入荷傾向。島本和彦を40冊以上まとめ買いしたのもここだし、既に持っているので買っていないが、諸星大二郎、吾妻ひでお、高橋葉介らの美味しいところも、いくらかある。この店、結構使えるかも。

 勢いあまって、島本和彦メーリングリスト に入会してしまう。[;^J^] これまでのログに目を通していたら、衝撃的な記事が! 「逆境ナイン」のクライマックスを演出した、「透明ランナー」ルールが、現実のものではなかったというのである!

 「透明ランナー」とは、どういう制度かというと、


「一般的には知られていないルールだが、1イニングに限り、続く打者がほかにいない場合にのみ適用される!!
 すなわち一塁にランナーがでてほかに打者がいなくなってしまった場合…
 一塁にランナーがいるものとして、一塁上の選手が再びバッターボックスに入れるのだ!!
 盗塁はナシ。バッターが二塁打を打てば二塁分進むことができる!!
 当然バッターアウトになれば、透明ランナーも一歩も動けないことになる」

(「逆境ナイン」第5巻、84頁より)

 これによって、主人公・不屈闘志は、(他の選手は全員、病院送りになっていたので)“ひとりで”連打(と、透明ランナーとしての進塁)を続け、54点差を逆転するのであるが..そりゃま、言われてみれば、確かに草野球的なルールではあるが..(草野球では、途中で選手が足りなくなることなど日常茶飯事なので、その状況をうまく処理するルールが必要になる)、本物の野球のルールも、極めて奥が深い奇々怪々なものであるので、この程度の例外処理があるものと、まに受けても、おかしくはないじゃないか。[;^J^] これを笑う人間は、野球のルールブックの非常識な性質を、むしろ知らないのではないか、と思えるのである。(ちなみに、島本和彦も、本当のルールだと思っていたらしい。当時、野球に通じていなかった彼は、岡崎つぐおにかつがれたそうな。)

 さらにログを読み進めると..おっと、島本和彦本人も参加してきた。[;^J^] 結構、アクティブである。

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*1998年06月03日:あるユーザー


 ニフの会議室で、PHS内蔵のリブレットが欲しい!と騒いでいる女の子(多分、高校生)がいる。

 それ自体は、ありそうな希望のひとつではあるから、全然問題はないのであるが、ちょっと、カチンと来るのは、「PHS内蔵の方が、当然、使いやすいはずだ。PHS内蔵でないモバイルPCは、当然、使いにくいはずだ」、と、頭から決めてかかっていることなのである。いかにも子どもらしい、視野の狭さではあるのだが..

 例えば私は、長年モバイルしているが、PHSを内蔵していて欲しいと思ったことは、一度もない。モバイル=通信ではない。また、彼女は「必ず一緒に使うものなのだから、一体になっているべきだ」と言い張っているのだが、たしかに通信するときに、リブはPHSを必要とするかも知れないが、PHSはリブを必要としていないのである。PHSをPHSとして使うときに、リブの電源を入れて、リブを(そのコンパクトさにものを言わせて)耳もとに持ち上げる、というのは、悪い冗談である。

 リブ(PC)とPHS(通信機)を、それぞれ存分に使おうとするのならば、リブはリブ、PHSはPHSとして分けておき、必要なときに合体させる方が、合理的なのである。その合体の仕方が面倒であるのならば、そこを改善すれば良いのだ。(例えば、PCカードスロットに直接さしこめるPHSは、リブポイントの操作の邪魔になるらしいが、それなら、カードスロットの位置を改善すればいいのだ。)

 結局彼女は、自分が想像しているアプリケーションのことしか、念頭にないのである。繰り返すが、そのこと自体は全然悪くはないのだが、それを一般化して決め付けられると、なんだかなぁ..と、しらけてしまう。

 さらに、そのようなPHS内蔵リブは、高くつくだろうね(それ以前に、一般に、20万越える機械が、女の子の買い物のスコープに入るかね)、という意見に対して、「私(たち)は買わないもん。男の子にプレゼントしてもらうんだから、高いぶんには問題ないもん」、と来た。[;^J^]

 こんなのも、ターゲットユーザーなんだよなぁ。メーカーは大変だ。(ついでに、彼女のボーイフレンドも。)ひとごとじゃないよなぁ。

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*1998年06月04日:とても素敵なビヤホール


 部署の宴会。といっても、30代のオヤジ7人+20代1人の、計8人のこじんまりとしたもの。

 だからというわけではないが、会場のビヤホールBのウェイトレスたちのコスチュームは、おやじ仕様・目の保養系であった。[^J^] 実に結構。一番幸せそうな顔をしていたのは、20代の若者(妻帯者)であったが。

 駅前の、交通至便な場所にあるし、食事も結構うまい。廉くもないが高くもない。これから贔屓にすることにしよう。さんざん騒いで、タクシーで帰宅。

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*1998年06月05日:島本和彦・単行本未収録作品リスト


 島本和彦の未購入単行本リストに加えて、あちこちのホームページから情報をかき集めて、単行本未収録作品リスト(チェックボックス付き)を、作成してしまう。“全部”読むつもりなのである。全く、どうして..「ほどほどにしておく」という分別が、身につかないのかねぇ。[;^J^]

 現時点のリストには、「どマイナー誌」がごく少なく、国会図書館、現代マンガ図書館、各半日で、けりがついてしまいそうである。穴が目立つ。例えば手持ちの「キャプテングランプリ Vol.1,2(少年キャプテンコミックススペシャル)」に掲載されている、1〜2頁のエッセイ漫画は収録されていない。この類の断簡零墨に至るまで読もうとすれば、まず情報収集から始めなくてはならないが、どうやら、そういう細かい仕事は、各ホームページの作品リスト(の、元ネタとなっているリスト)の、対象外らしいのだ。私としても、実のところ、そこまで(リストの拡充まで)やろうというつもりには..なっていない。

 先日の日記に書いた、「私の欲しい仕様のリブは、どんなに高くてもいいもん。彼氏に買ってもらうもん!」の、困ったちゃんな女子高生。本日の書き込みで、「誰もプレゼントしてくれないので、バイトします」、と、きれいにオチをつけてくれた。[;^J^] 俺はもう、何も言わん。

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*1998年06月06日:楽器博物館&フォルテピアノ


 久々に、駅前・アクトシティの楽器博物館へ。知人から、開館時間や団体割引などの問い合わせを受けたので、確認しておこう、というのが直接のトリガーであるが、用件(テーマ)も抱えていたのだ。それは、フォルテピアノの調査である。

 フォルテピアノというのは、要するに、18世紀にピアノが発明された、その初期型の呼び名である。スタインウェイに代表される現代ピアノと比べて、音が小さく、ダイナミクス・レンジが狭く、音の滞空時間が短く、どこか乾いた、ハープシコード的な響きがする。(とはいえ、発音原理は、弦をハンマーで叩く現代ピアノと変わるところは無く、弦を爪で引っ掻くハープシコードとは、全く異なる。)

 次回のFCLAの「お気楽オフ」では、ベートーヴェンの「合唱幻想曲」に取り組むことが決まっており、そのピアノパートを、(会場据え付けの)現代ピアノではなく、初演当時に使われた、フォルテピアノでやってみよう、ということになっているのだ。無論、フォルテピアノをレンタルできるわけがないので、私のシンセ(XP−50)で代用するのである。

 やってみましょ、と約束したものの、これはそれほど易しい課題でもない。フォルテピアノの音色を内蔵していれば話は早かったのだが、こんな(珍しい)音色を用意している電子楽器は、存在しないのではなかろうか。XP−50(で利用できる、既存の音色ライブラリ)にも、ない。「発音原理はピアノなのに、どこかハープシコードの響きがする」、という、この微妙な音色を合成するのは、容易なことではない。(ピアノとハープシコードを混ぜればいい、という問題ではないのである。)フォルテピアノのCDを何枚か持っているので、それに合わせ込んで音作りしていたのだが、いささか煮詰まっていた(ので、ここ数週間、投げ出していた)のだ。

 大体、フォルテピアノの音色について、CD数枚分の素養しかないのに、音作りをするのは不安である。現実のフォルテピアノの音色のバリエーション(バラツキ)がどれほどあるのか判らず、たまたま私が(CDで)知っている音色にあわせ込んだ場合、クライアントのイメージと全く異なっている可能性もある。そこで、現物を調査する必要に迫られていたという次第。

 実は、楽器博物館には、「フォルテピアノ」として展示されている楽器は、ない。クリストフォリのピアノの復元モデルなどはあるので、これがフォルテピアノなのか?と、学芸員に(受付の人を介して、電話で間接的に)聞いたところ、フォルテピアノを現代ピアノと隔てる、明確な定義があるわけではないが、19世紀初頭に製作された、金属フレームを持たないピアノは、フォルテピアノとみなしてよい、とのことであった。それなら10数台陳列されている。

 この博物館では(体験コーナーの楽器を除いて)展示品を弾くことが出来ない。しかし、そこに展示されている(一部の)楽器の音の録音を聴くことは、出来る。フォルテピアノの音は、何種類か聴ける。また、アクションのカットモデルがあり、ハンマーが弦を叩く様子を、つぶさに観察できる。

 直接弾くのと比べて、なんとも隔靴掻痒ではあるが、イメージは掴めたと思う。

 島本和彦の「仮面ボクサー」を、久しぶりに立ち寄った新刊書店で入手。絶版のはずだが、流通在庫は、あちこちに澱んでいるらしい。89年の第二刷である。

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*1998年06月07日:最低レベルのDIY


 注文していた、組み立て式書架「リブロ」が届く。W861×D304×H900というサイズで、「(特になんの芸もない)標準式」、「スライド式」、「飾り棚(?)式」、と、3タイプある。「スライド式」の上に「標準式」を積み重ねる、というのが、私の基本セッティングで、この組み合わせを1セットとして、今回買ったのが3セット目。

 この「スライド式」だが、スライド棚の奥に並べる本が、文庫や新書なら問題はないのだが、B6版を置くと、前面のスライド棚の背中に引っかかってしまう。つまりB6版は仕様外なのだが、私の蔵書には、コミックスをはじめとしてB6版の書籍がやたらと多いのだ。これを並べられないと問題である。ということで、スライド棚の背面に出っ張っている部分を、5ミリ弱、削らなければならない。

 毎度やっていることなのだが..これが、並み大抵の重労働では、無いのだ。

 大工仕事(DIY仕事)というのは、本来、そんなに疲れるものではない。私の認識しているところでは、正しく整備された道具と、正しく素材を固定する手段と、正しい姿勢。この3ポイントさえ押さえれば、あとは、腰を中心とする「重心移動」だけ。腕力も握力も、全く必要無いはずである。(ティーンエイジャーの頃、私は学校の授業で、この「疲れない」技術を身につけていた。)

 道具は酷い。鉋(カンナ)の歯(刃)は、一応切れるが、人並み以上に大きい私の掌に対して、小さすぎる。歯をどこまで出せばいいのか、(25年も前に習ったことであるから)全く憶えていない。庭もベランダも無いアパート住まい故、駐車場の車止めを利用して作業したので、素材をまともに固定できず、姿勢は「最悪」の、さらに3ランク下。手も腕も、疲れ果てる。腕はともかくとして、鉋を「握る」どころか「つまむ」に近かったので、握力が無くなってしまった。部屋に戻ろうにも、片手ではドアのノブを回せない状態。[;^.^]

 ま、シャワーが快適で、ビールが美味かったので、よしとするか。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jun 10 1998 
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