*2019年07月01日:「さよなら、『さよならジュピター』」
*2019年07月02日:高橋葉介の「河童」発見!
*2019年07月03日:幻想美術選「秋」グザヴィエ・メルリ
*2019年07月04日:FB障害/7pay欠陥
*2019年07月05日:7〜8月の展覧会観覧予定
*2019年07月06日:「ジュラシック・ワールド」
*2019年07月07日:「サスペリア(1977)」
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*2019年07月01日:「さよなら、『さよならジュピター』」


 日経の昨日の朝刊の文化欄に、山田正紀の「さよなら、『さよならジュピター』」というエッセイが掲載されていたのだった。

 なぜ、今ごろ?

 「さよならジュピター」という日本のSF映画(1984 公開)についてご存知ない方は、Wikipedia を参照のこと。はなはだ遺憾ながら、日本SF(映画)の「黒歴史」として捉えているSFファンが多数派だろうし、私も、高評価を与えることは難しいかな、と考える。その理由や、制作面での問題点の数々については、ここでは述べない。「素材とアイデアは素晴らしいのに、もったいない」、というのが、当時からの偽らざる感想で、いつかどこかでリメイクされないものかと淡い期待を抱いてきたが、その可能性はないだろう。今回の山田正紀のエッセイ(というか追想)は、このプロジェクトに「巻き込まれた」関係者の、いわば懺悔であるのだが..

 それにしても、なぜ、今ごろになって?

 思うところはいろいろあったものの今日まで言えなかったのか(消化するのにこの歳月を要したのか)、あるいは、エッセイを依頼されたもののネタがなくて、過去の記憶を掘り出して埋めたのか..案外、後者のような気がしなくもない..(私も廃墟通信で、よくやってます。[;_ _][;^.^])

 SFマガジンのあとがきで知った。翻訳者の小川隆氏、逝去。享年67歳。早すぎる..合掌..

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*2019年07月02日:高橋葉介の「河童」発見!


 大発見!

 ヤフオクで、「ホラーハウス 4月号増刊 妖怪コミック大全集 ゲゲゲハウス」(1987)の表紙に「高橋葉介「河童」」と印刷されているのを確認した! 即、入札!

 これは、従来、初出誌が不明だった作品なのである。6年前に「文藝別冊 KAWADE夢ムック 総特集 高橋葉介」のお手伝いをしたとき、作品リストも作成して提供したのだが、「河童」の初出誌は、どうしてもみつけることができなかった。収録単行本には「ホラーハウス 1989年」と記載されているのだが、この雑誌を現代マンガ図書館などで絨毯爆撃しても、「河童」を発見できなかったのだ。時間切れとなり、この作品については作品リストに「ホラーハウス 1989年 初出誌未確認」と記載して「総特集 高橋葉介」に掲載せざるを得なかったという屈辱に甘んじたのだが..[;_ _]

 ..増刊号だったのか。しかも微妙に年度がずれている。年度違いはともかく、増刊号などのイシューには、どの図書館も弱い。収蔵されていないことが珍しくないのだ。事実、この増刊号は(少なくとも当時は)どの図書館にも収められておらず、その存在を察知することができなかったのだ。(あるいは、ホラーハウス本誌のどれかには、広告(予告)が載っていたのかも知れないが..)「河童」という作品のカラーと「ホラーハウス」誌のカラーがあまりにも違うので、「そもそも初出誌違いなのではないか?」、という疑いを当時から抱いていたのだが、その推測は、半分当たっていたわけか。

 なんにせよ、現時点では、「表紙に印刷された作品名」しか、証拠がない。落札して現物を確認してから、作品リストの修正だ。(Aさ〜ん、「総特集 高橋葉介」の増補改訂版、出さな〜い? 作品リストを修正したいよぅ..[/_;][/_;][/_;])

 「不条理日記 完全版」(復刊ドットコム)の発売が告知された。買わなくては。

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*2019年07月03日:幻想美術選「秋」グザヴィエ・メルリ


 「幻想美術選」、第166回。ベルギー象徴派は、幻想絵画の宝庫。

Picture

「秋」(グザヴィエ・メルリ、制作年不詳)

 Xavier Mellery(1845〜1921、Wikipedia)の作品は、いずれも「静謐」「神秘的」という形容詞がよく似合う。

 この作品についての情報は乏しいが、ハラハラと落ちて行く乙女たちが「落ち葉」に見立てられていることは、誰にでも読みとれよう。その「落ち葉」たちが蜘蛛の巣に絡め取られているという、冷たくも抒情的/詩的な着想。渦巻くような、不安定な構図の吸引力..

 ある意味、まったく「なんということもない」作品なのだが、おそらくそれ故にだろうか、いつまで見ていても見飽きることがない..

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*2019年07月04日:FB障害/7pay欠陥


 早朝からじたばた [;_ _]。Facebook に文書はアップできるのだが、画像(写真)が添付できない..なぜ? 現在使用中のPCは、メイン機修理中のワンポイントリリーフで、少々処理速度が遅いのだが、そんなこと関係あるか? 同じ画像を Mixi にはアップできているし、関係ないでしょ?

 煩雑になるので仔細は省くが、PCを変えるなどいろいろトライしているうちに画像を全部アップすることはできたのだが、どうも釈然としない..

 Mixi ニュースで、事態が判明。インスタと Facebook で障害が発生し、今なお進行中らしい [;^.^]凸。まだ直っていない、ということは、なんとか写真を8枚アップできたのは、幸運だったということか。困ったもんだ。

 私の出社時間帯には、警報が出るのではないかと思われるほどの大雨。しかし1時間後、皆が出勤してくる頃には、もちろんすっかり小やみに...[;_ _][;_ _][;_ _]凸 このやりばのない怒りをやりばのない怒りをやりばのない怒りを..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]凸

 7pay、なんだかすごい仕様。メアド、電話番号、生年月日を知っていれば、パスワードを奪えるのか。そんな人、私の周囲に、なんぼでもいるぞ。彼らのアカウント、奪い放題使い放題というわけか [^.^][^.^][^.^]..まぁ、知人なので、そういうことはしないけどね。[;^J^]

 PayPayがやらかしたのは、つい最近のことではないか。どうして、同じ失敗をするのか。それも、より大きな失敗を。

 PC修理の見積連絡。6万7千円 [;_ _]。微妙な金額なので悩んだが..現時点では買い替えを検討していない、というかしていなかった。もう数年間は、このPCで引っ張りたい。やむを得ず [;_ _][;^.^] 修理、GO。

 「ホラーハウス 4月号増刊 妖怪コミック大全集 ゲゲゲハウス」を、首尾よく落札した [^J^]。届くのが楽しみだ。[^J^]

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*2019年07月05日:7〜8月の展覧会観覧予定


 下記以外にも、「マンモス展」などを追加するかもしれないが、未定である。

*スパンアートギャラリー
 「プロジェクト・エロチカ
 7月13日(土)〜7月28日(日)まで

*国立新美術館
 「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道
 〜8月5日(月)まで

*サントリー美術館
 「遊びの流儀 遊楽図の系譜
 前期 :〜7月15日(月)まで
 中期1:7月17日(水)〜7月22日(月)まで
 中期2:7月24日(水)〜7月29日(月)まで
 後期 :7月31日(水)〜8月18日(日)まで

*東京交通会館B1 ゴールドサロン
 「幻獣神話展
 8月8日(木)〜8月17日(土)まで

*東京ステーションギャラリー
 「メスキータ
 〜8月18日(日)まで

*静岡県立美術館
 「熊谷守一 いのちを見つめて
 8月2日(金)〜9月23日(月)まで

*Bunkamuraザ・ミュージアム
 「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ ― 線の魔術
 7月13日(土)〜9月29日(日)まで

 少ないようだが、今年の夏休みに、どれだけ東京(というか首都圏)に滞在できるか、未定なのだ。7月中に片付けられるものは片付けておかないと。

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*2019年07月06日:「ジュラシック・ワールド」


 わずかに雨が降る中、佐鳴湖公園へ。AI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S の撮影練習。写真はまたいずれ。

 「ゲゲゲハウス」が届いた! 「河童」(高橋葉介)が掲載されていることを確認! さっそく、手元の作品リストを修正した。「総特集 高橋葉介」に私の名前で掲載されている作品リストのデータは、誤っているのだ [;_ _]。直したいなぁ、直したいなぁ..増補改訂版、企画されないかなぁ..[;^.^][;^.^][;^.^]

 CSから録画した「ジュラシック・ワールド(2015)」(Wikipedia)を観る。(「炎の王国」ではない。前作である。)4年前、映画館では1回しか観なかったはずだが..やはり、面白い。よく出来ている。

 書き始めると、きりがないのだが..第1作をきちんと継承していることが、最大の美点である。最後のクライマックス、ティラノとヴェロキラプトルの連合軍対インドミナス・レックス(遺伝子操作で作られたハイブリッド恐竜)の決戦に到るシーケンスは、第1作のさまざま名シーン/名構図群の換骨奪胎というか切り貼りというか、リミックスの感すらあるのだが、これは、パクリとは言わない。第1作の諸シーン/諸構図は、映画史上の決定的な原素材/原イメージなのであって、それらの正しい再利用には、なんの問題もない。そしてもちろん、誰もが再利用する素材群であるからこそ、逆に高度な想像力/創造力が問われるのであるが、その意味でも、本作は水準をクリアしている。

 このラストシーケンスにおける、ヴェロキラプトル(“ブルー”)と、主人公オーウェンの絆というか心の通い合いというかの描写の(ラプトルにそんな知能があるわけないだろ的な)ありえなさ、連続突っ込みせざるをえない「快感」たるや、一級品である。[^.^](そう、突っ込まれるスキの大きさというのは、「美点」なのである。)インドミナス・レックスとの死闘を終えたティラノが、ラプトルに「説得」されて?、ラプトルもその場にいる人間たちも襲わずに、おとなしく山へ向かう..そして、ラプトルとオーウェンは無言でうなずきあい、思い入れを込めて「別れ」、ラプトルも山へ去って行く..ここまでは百歩譲ってよしとするとしても [;^.^]、それを見届けた、管制室にただひとり残っていたスタッフが、「やれやれ、終わったか..」、と安堵して、電源を落として撤収する..

 ..終わってねーだろ![;^.^]凸 危険極まりないティラノとラプトルが、檻から出されて島内に放たれているんだよ! 観光客を襲いまくった翼竜たちも野放しのままなんだよ![;^.^][;^.^][;^.^]凸

 ..とかね [^J^]。気持ちいーでしょ [^J^]。こういう「穴」のない完璧な作品よりも、楽しいと思うんだけどね。私はね。

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*2019年07月07日:「サスペリア(1977)」


 自転車を、ようやくTSマーク点検出しする。本当は、5月に出していなければならなかったのだ。つまり、この2ヶ月間、一度も乗っていなかったのである [;_ _]。なんとか30分サイクリングを生活サイクルに組み込みたいのだが、現時点では、朝4:30に起きる以外の方法が見つからない。それは、無理だ..[;_ _]

 CSから録画した「サスペリア(1977)」(Wikipedia)を観る。この映画は、通しで観たことが無かったのである。

 ..なるほど。これは確かに、レジェンド作品だ。歌舞伎町の「CANBIARE」という店はこの映画推しで、いつ行ってもDVDがかかっているし、内装もサスペリア風なのだが、気持ちはわかる。

 とにかく、音楽が圧倒的に素晴らしい。また、このムタクタな色彩はどーよ [;^.^][;^.^][;^.^]。最初にパットが殺される前後のシーケンスからして素晴らしく、無意味に赤いアパートのホールとか、無意味に錯視を誘う階段とか、無意味にアレな壁紙とか、とかとかとか..[^.^](なぜか「カリガリ博士」を連想したりして。)ゴアシーンはこんにちの水準からすれば生温いけど、まったく問題にならない。実にスタイリッシュである。

 というわけで、午後から夜にかけて、作業のBGVとしてヘビロテ(← およしなさい。[;^J^])

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 11 2019
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