*2018年11月12日:11〜1月の展覧会観覧予定
*2018年11月13日:海谷眼科/りそなで相談/iPhone修理問題 [;_ _]
*2018年11月14日:幻想美術選「ブリュージュにて――教会」フェルナン・クノップフ
*2018年11月15日:白内障手術の取材
*2018年11月16日:更紗屋で歓迎会
*2018年11月17日:大文字山/銀閣寺/泉屋博古館
*2018年11月18日:金戒光明寺/藤田嗣治展/永観堂
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*2018年11月12日:11〜1月の展覧会観覧予定


 ..それにしても、なんという多さだ..[;_ _][;_ _][;_ _]

*ポーラ美術館
 「ルドン ひらかれた夢ー幻想の世紀末から現代へ
 後期:〜12月2日(日)まで

*箱根ガラスの森美術館
 「─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展
 〜11月25日(日)まで

*静岡県立美術館
 「不思議なアート
 〜12月2日(日)まで
 「めがねと旅する美術展
 11月23日(金)〜1月27日(日)まで

*国立新美術館
 「生誕110年 東山魁夷展
 10月24日(水)〜12月3日(月)まで

*世田谷文学館
 「筒井康隆展
 〜12月9日(日)まで

*パナソニック 汐留ミュージアム
 「開館15周年特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ
 〜12月9日(日)まで

*京都国立近代美術館
 「没後50年 藤田嗣治展
 〜12月16日(日)まで

*東京富士美術館
 「国立ロシア美術館所蔵 ロシア絵画の至宝展 夢、希望、愛─アイヴァゾフスキーからレーピンまで
 〜12月24日(月)まで

*東京都庭園美術館
 「エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し
 〜1月14日(月・祝)まで

*東京都美術館
 「ムンク展―共鳴する魂の叫び
 10月27日(土)〜1月20日(日)まで

*Bunkamuraザ・ミュージアム
 「国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア
 11月23日(金・祝)〜1月27日(日)まで

*松濤美術館
 「終わりのむこうへ : 廃墟の美術史
 12月8日(土)〜1月31日(木)まで

*上野の森美術館
 「フェルメール展
 〜2月3日(日)まで

*明治大学|東京国際マンガ図書館|米沢嘉博記念図書館
 「魔夜峰央原画展
 〜2月11日(月・祝)まで

 「Bunkamuraザ・ミュージアム」の「ロマンティック・ロシア」と、「松濤美術館」の「廃墟の美術史」を1月に回し、「魔夜峰央原画展」については、都内の移動中に時間ができたら立ち寄るという位置づけにした以外は、すべて、年末までの日程に組み込み済みである。[;^J^]

 「フェルメール展」については、予定の組み方にミスがあった。12月30日の日時指定チケットを購入していたのだが、初来日作品である「赤い帽子の女」の展示が12月20日までということを見落としていたことに気が付き、慌てて、12月15日の日時指定チケットも購入。(追加費用、2500円発生。[;^J^])そのあおりで、その日に予定していた「廃墟の美術史」が、1月に飛ばされたのである。また、来春の巡回先である大阪市立美術館にて、東京では展示されない「恋文」と、東京では1月9日以降の展示である「取り持ち女」が展示されることから、これも「当然」観に行かなくてはならない..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]

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*2018年11月13日:海谷眼科/りそなで相談/iPhone修理問題 [;_ _]


 今日は有休取得済み。6:55に出て、7:10に海谷眼科。(予約しているので、こんなに早く来る必要はないのだが、そういう性格ですのでね。[;^J^])検査が始まったのは8:00近くになってからで、院長先生の診察は、10:45から。強度の白内障と診断される。左の視界の白い「霞み」は、いまのところは「ときどき不愉快(眼鏡が汚れているみたい..)」という程度なのだが、「その歳で手術することはないだろう、10年ぐらい様子を見れば? という友人もいるのですが..」と相談してみたところ、「10年はもたないね」、と、にこやかにゆわれてしまいました [;^.^]。当面は、目薬で進行を遅らせつつ様子を見ましょうということになったが..私が浜松にいるのは(おそらく)あと5年。手術するのは、3〜5年後になるかな..(何しろ名医なので、手術するならするで、ここでしてもらわないと、もったいないのである。)

 12:45に出る。昼食は天下一品。14:00にいったん帰宅。パラパラ雨がわずかに降ってきた。すぐに改めて出て、りそな銀行へ。定期預金の年金(保険)への切り替えの相談など。なぜか、担当の女性と、フェルメールで盛り上がってしまった。[;^J^]

 ビックカメラへ。iPhone のバッテリーの修理が目的だったのだが、今日の受付は既に終了..[_ _] というか、事態はもっととんでもなくて、その日の修理受付は、10:00からスタートして、5分以内に満席になってしまうらしい [;_ _]。修理依頼が殺到しているらしいのだ。店員さんに相談したが、「並ぶ」「Web」「電話」の三択であり、電話は1回線しかないのでお薦めできない、並ぶのは、確実性がない(?)のでお薦めできない、Webで、10:00少し前から待機して、リロードリロードリロード連打!..で、その日の修理予約が取れるかも..だとぉぉぉぉぉっ!?!? [;^.^][;^.^][;^.^]凸

 もちろん、仕事中(10:00前後)にそんなことをしているわけにはいかない。有休取得が必要。しかも、休んでも空振りになる可能性も高いのである..いったいどうしろと!?..と、軽くキレて引き下がったのだが、よく考えたら「並ぶ」という選択肢の「確実性」が、確認不足であった。予約が取れたとしても、その日の何時頃に作業してもらえるかわからない..というだけのことならば、単に1日有休をとり、朝の7:00頃から並んでいればいい話だ。再確認しておこう..というか、これ以外には、修理する方法がない..(お預け修理はできるのだが、手元から数日間(以上?)なくなるのは、痛い..)

 帰宅時刻失念。すでに、そこそこの雨になっていた。

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*2018年11月14日:幻想美術選「ブリュージュにて――教会」フェルナン・クノップフ


 「幻想美術選」、第139回。この画家は、第2回の「見捨てられた町」以来、久々の登場である。

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「ブリュージュにて――教会」(フェルナン・クノップフ、1904年)

 ノートルダム教会の内部らしい。一目瞭然、写真をベースとした(写真から描き写した)ものであろう。奥行きが微妙につぶれている細部が、まさに視覚の「幻想」を惹起している。

 異様極まりないムードである。白い空間の中に鎮座する黒い祭壇の、不気味な存在感..聖人(あるいは聖母?)の立像がまた、こういってはなんだが、不吉極まりない..なんというか..何かが「出る(出現する)」場所にしか、見えない..亡霊、あるいはもっと「まずい」ものが..

 形としては、まったく静謐な、敬虔ですらある題材であり情景であるのに、たった2色の色彩のバランスと、鉛筆とパステルによる絶妙なタッチによって、ただそれだけによって、この画家は、この世ならざる世界を描出してみせたのだ。しかも、「教会」において..

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*2018年11月15日:白内障手術の取材


 白内障の手術は、不安がいっぱい..[;_ _] どんなにこなれた技術であり日常茶飯事的な手術であろうとも、リスクはある。取るのをためらわれるようなリスクが..

 ..というわけで、つい最近、同じ病院で白内障の手術を行った、同僚のTさんに取材した。

 非常に快適、とのことである。私よりもはるかに強度の白内障を患われていたので、前提条件が異なるとはいえ(私は「眼鏡が汚れているような不快感」をしばしば感じるという段階なのだが)、手術の実際や、患者数、かかる費用など、おおいに参考になった。ちなみにTさんは、最高ランクの人工眼内レンズ(3焦点)を入れた。これは保険がきかない。きくのは2焦点までで、これだと使用感は異なるかも知れない。このあたりも、判断ポイントとなる..

 まずは、半年後に予定されている再診だ。白内障の進行を抑制する目薬を処方されているのだが、それを使い続けてなお、どの程度進行するのか、が、いつ手術するかの目安になる。(ちなみに、目薬の名称は「老人性白内障治癒点眼剤」である..そりゃそうだろうが、患者のモチベを下げるなよ..[;_ _][;^.^]凸)

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*2018年11月16日:更紗屋で歓迎会


 終業後、残業せずに帰宅。徒歩で町中へ。ゆりの木通りの更紗屋で、19:30から、部署の歓迎会である。

 アジア系のメニュー。ドリンク類は、フルーツ系の(日本人には)やや珍しいものも多かったようだが、結局、ジントニックとか、フツーのものを飲んでました。[;^J^]

 22:10に散会。タクシーを使うのももったいなかったので、徒歩で、23:00に帰宅。

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*2018年11月17日:大文字山/銀閣寺/泉屋博古館


 月曜日に有休を取得してあり、年内最後の京都旅行(二泊三日)である。天気予報によれば、この3日間の天気はなんだか怪しいのだが、いまのところは単なる曇天。5:35に徒歩で出て、6:25に浜松駅。6:32のこだまで、京都に7:56着。晴天となった。

 今日の最初の目的地は、大文字山登山である。銀閣寺前のバス停に着いたのが、8:50。ここから30分程度で「火床」の絶景スポットまで登れるとのことなのだが..(→ 参考記事:京都市内から30分ですぐ絶景。子連れで行ける週末「プチ登山」が人気)私はかつて、伏見稲荷の233mの山で、両膝をいわしてしまったという実力の持ち主 [;^.^]。その後、多少は更生したとはいうものの、最近はまた、以前にましてはるかに磨きのかかった強度の運動不足。「プチ登山」の「プチ」に騙されたが、大文字山は、「山」なのである。466mの。[;^.^](まぁ、頂上までは登らないんですけどね。[;^J^])

 途中、足があがらなくなりかけたが [;_ _]、予定を少しオーバーして、絶景スポットの「火床」に、9:35に着いた。

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 まさに、魚眼レンズの功罪である。この、京都の俯瞰風景は、視界(というか体)の前方、180度に拡がっているのである。それを魚眼レンズの威力で、1枚の「絵」に記録することができた。あなたがこれをどういう端末で見ているかは知らないが、視野角は10度もないのではあるまいか。現実の迫力が再現されるわけがないのである。



 10:40に発つ。実のところ、下りが「あぶない」のである。中途半端な幅と高さの(土の)階段が延々と続くので、トーントーントーン、と、広めのステップで下りたくなるのだが、それをやると、膝に衝撃を与えることになる。別に後ろに人を待たせているわけではないのだから、ゆるいペースで、丁寧に下山する。11:00、銀閣寺の門前に戻る。門前の店で、肉うどんを食べ、11:35に銀閣寺へ。

 ここに来るのは何度目かな。それにしても、いつ来ても曇天だなぁ [;^J^]。勘所はわかっているので無駄に動かず [;^.^]、12:00からの特別拝観を待つ。(ほぼ1時間ごとに、1日6回。)

 東求堂(国宝)は、元祖四畳半。本堂の襖絵(池大雅、与謝蕪村、富岡鉄斎)、弄清亭の襖絵(奥田元宋)などが観られた。40分ほどだが、この特別拝観は、なかなか充実していると思う。

 さて今日は、このあと確定している予定は、17:00にぽんと町で待ち合わせ、だけなのである [;^J^]。13:00に銀閣寺を出て哲学の道を南下しながら、時間つぶしの場所はないかと探してみたが..やはり、ここが手ごろでしょう。13:30に、泉屋博古館(京都)。東京の分館は、何度か訪れているのだが、京都の本館(というのかな)に来たのは、初めて。「フルーツ&ベジタブルズ−東アジア 蔬果図の系譜」という特別展が開催されていた。

 「伊年」印(俵屋宗達の工房)の「四季草花図屏風」画像検索結果)、伊藤若冲の「菜蟲譜」画像検索結果)、同じく「蔬菜図押絵貼屏風」画像検索結果)。呉春の「蔬菜図巻」画像検索結果)、同じく「南瓜画賛」は、うまく画像検索できなかった。ほか、池田泰真の迫力あるうるし絵、「野菜盛籠図蒔絵額」画像検索結果)など。

 14:35に発ち、直近のバス停から14:45のバスに乗り、京都駅に着いたのが、15:30。今日の宿は、初めて使うゲストハウスだが、駅からほど近い。15:55に着いた。(25分も歩いたわけではない。途上のコンビニで眠気覚ましのコーヒーを飲むなど、道草を食っていたからである。)設備面では突っ込みどころ満載なのだが [;^J^]、まぁいい。どうせ一晩、寝るだけだ。

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 ひと休みしてから16:20に発ち、バスでぽんと町に着いたのが、16:50。17:00に、居酒屋ぽんとで、Kさんと落ち合う。



 いつものカウンター席でしゃべった内容は..

 今年の度重なる大災害のこと(Kさんは、自宅(家族)は北海道で、京都に単身赴任中..ということで、西のも北のも、当事者なのである)、特に北海道。倉田視点では、戦争でもない限りは起こりうるとは想像できなかった規模の大事故で、まるでSF。あの広大な、北海道大地のすみからすみまで、「電気が絶たれて暗くなった」なんて..浜松の停電の話も。こちらは中枢がやられたという話ではなく、いたるところで、立て看板や倒木が電線をぶち切りまくったから。草の根ゲリラ組織との戦争みたいなもので、こういうのは復旧に手間がかかる。

 本日の、Kさんと私、それぞれの観光経路。実は哲学の道あたりでニアミスしていたことが判明。

 私が常用している「まっぷる 京都さんぼ地図」の使いやすさ。京都では、鴨川が好きなこと。観光は、予備知識の有無で全然違う。倉田は数年前の長崎旅行の折、とにかく「効率よく」観光スポットを回って、大浦天主堂も、日記をみても僅か1行! 何を見たのかもよく憶えていない始末..まったく、勿体無いことをした。多分、「フェイクゴシックか、まぁ、しょぼいな..」ぐらいの感想で片付けてしまったのだろう。予習無しの観光は、かくも痛ましい結果をもたらす。「フェイク」どころではないのだ。歴史上、まったくそんなものが存在しなかった土壌に、いきなり、ゴシック「っぽい」建築を、作り上げてしまったのである。穹窿は湾曲している。いったいどうやって湾曲させたのか..なんと、「竹をしならせた」のである! 驚天動地の発想である! こういう予備知識があれば、もっとたくさんのものを「持ち帰れた」だろうに..

 泉屋博古館の展覧会のこと。若冲のこと。日本の美意識といえば、なにかと「侘び寂び」と言われるが、確かにそれもあるが、日本人は昔からギンギラギンが大好き。年経てくすんで「侘び寂び色」になってしまっただけ、という物件は、無数にある。

 展覧会でのエピソード。小学生の娘に「どうしてみんなお尻や裸を描くの?」と詰問された父親が、論点をすりかえて逃げた [;^J^] 話。そもそもなぜ裸婦を描くのか、というKさんの問い。いうまでもない、みんな裸を見るのが好きだ、エロいものを見るのが好きだ、洋の東西を問わず、時代を問わず。神話的意味が云々とか人体の美しさの尊さ云々とかは、すべて後付けの言い訳にすぎない、と、私の答え。

 フェルメールの話。

 私の定年の話。浮世離れした私も、ついに俗な金勘定に追われる日々が..[;_ _] 横浜の実家の始末の悩み。浜松にいながらにしてリフォームや建て替えができるのか?

 秋元天才。今は、AKBよりも乃木坂の時代か? ハイソで清楚な雰囲気が、そそるのだ。[^.^]

 ももクロのどこが魅力なのか、うまく説明できない。歌唱力もダンスも、ライバルアイドルたちに抜きんでて優れているわけではない..というか、歌ははっきりと、下手である。にもかかわらず..

 20:35に散会。今回も、ありがとうございました [^J^]。宿の近くの店で少し飲み足し、22:30に、宿に帰った。

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*2018年11月18日:金戒光明寺/藤田嗣治展/永観堂


 宿を6:55に発つ。快晴。京都駅の反対側のなか卯で、卵かけご飯。7:55のバスで、岡崎道のバス停に着いたのが、8:25。ローソンでコーヒー。8:50、金戒光明寺。庭園が知られているが、それよりも、若冲などの寺宝が面白かった。

 10:00に出て、平安神宮前へ。なんだかよくわからない催しをやっている [;^J^]。なかなか美味そうな屋台がたくさん出ているが、さんざん迷って、京鴨カレーと、アップルビール。まだ10:30にもなっていないんだけどね。[;^J^]

 私が京都で好きなのは鴨川エリアだと何度か書いているが、その次ぐらいに好きなのが、哲学の道と、この、平安神宮エリアなのである。ここにはいくつもの美術館と図書館、そして大きな庭園があり、なんだか上野とよく似た構成になっているのだが、それに加えて歩道が広く、なんとなく「広場」感があるのがいい。

 その、素敵な「広場」の一角をなしている京都国立近代美術館に、10:50。「没後50年 藤田嗣治展」(〜12月16日(日)まで)である。この展覧会、東京で観るチャンスを逸していたので、京都まで観にきたというわけである。

 「2.はじまりのパリ―第一次世界大戦をはさんで」では、「巴里城門」画像検索結果)、「パリ風景」画像検索結果)。「目隠し遊び」画像検索結果)や「二人の少女」画像検索結果)の女性描写に、非常にそそられるところがある。

 「3.1920年代の自画像と肖像―「時代」をまとうひとの姿」では、とにもかくにも、有名な「自画像」画像検索結果)。

 お待ちかねの「4.「乳白色の裸婦」の時代」では、「タピスリーの裸婦」画像検索結果)、「五人の裸婦」画像検索結果)、「舞踏会の前」画像検索結果)など、素晴らしい作品が並ぶ。しかしながら..

 「5.1930年代・旅する画家―北米・中南米・アジア」からがむしろ本題で、多様な絵画表現(の模索)を目撃できる。「モンパルナスの娼家」は画像検索できなかったが、「婦人像(リオ)」画像検索結果)、「自画像」画像検索結果)など。

 「6.「歴史」に直面する」では、ファンが多い(と推測される)「争闘(猫)」画像検索結果)、これも隠れた人気がありそうな、「人魚」画像検索結果)。そして戦争画ジャンルからは、究極の2点が来ている。「アッツ島玉砕」画像検索結果)と、「サイパン島同胞臣節を全うす」画像検索結果)である! これらの存在が、藤田の評価をややこしくしているのは間違いないが、純粋に絵画作品として評価すべきだという態度を変えるつもりは、ない。特に、「アッツ島」に匹敵する作品が、どれほどあるというのか!

 「7.戦後の20年―東京・ニューヨーク・パリ」では、私が大好きな「私の夢」画像検索結果)、本展のメインビジュアルである「カフェ」画像検索結果)。「人形と少女」はうまく検索できなかったが、「ビストロ」画像検索結果)は楽しく、「機械の時代(アージュ・メカニック)」画像検索結果)の最前列中央の女子が弄んでいるロボットが、気になる..

 「8.カトリックへの道行き」では、このシリーズは知らなかった、「黙示録(四人の騎士)」画像検索結果)、「黙示録(七つのトランペット)」画像検索結果)、「黙示録(天国と地獄)」画像検索結果)。そして、「キリスト降架」画像検索結果)と、ある意味、この画家の総決算的な、「礼拝」画像検索結果)。

 コレクション展では、デュシャンの特集もやっていた。「東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」」(〜12月9日(日)まで)と展示作品がかぶっているような気がしたが、目録をみると、デュシャン自らによるレプリカ?のようである。なんにせよ、これは予想(予定)していなかったので、嬉しいサプライズ。

 13:00に発ち、バスを使って南禅寺に着いたのが13:30。歩くかバスか、判断は結構微妙だったんですけどね。[;^J^]

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 今日の午後は、ここ南禅寺と、永観堂。いずれも去年も来ている紅葉の名所であり、つまり(参拝目的ではなく)紅葉を観に来たのであるが(← 失礼な奴 [;_ _])、事前に情報を得ていたとおり、そして昨日の大文字山/銀閣寺/哲学の道でもわかっていたことであるが、猛暑と台風の影響で、今年の紅葉はいまいち。あまり綺麗ではないのである。そうなると当然、邪道に走ることになる。[;^.^]



 南禅寺はいまいちと見限って(すみません [;_ _])13:40に離脱。隣の永観堂に着いたのが、13:55。

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 今回の小旅行の目的のひとつが、ここ永観堂の紅葉のライトアップであった。(私は、植物のライトアップ撮影の経験がないのだ。)それはもちろん、夕方から。つまり、ライトアップ以前に3時間以上ここにいなくてはならないわけで、間が持つかな..と、少し心配していたが、杞憂であった。



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 それは、紅葉が美しいから..というよりは、むしろやや逆で、普通に撮るとあまり綺麗に写らない今年の紅葉を素材にして、どうやってサマになる写真を撮るか、苦心惨憺していたからである。[;^J^]



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 ボケ味をコントロールできる「DCレンズ」を駆使したが、これがまたなかなか「はまらない」[;^J^]。「花」ならば、大体いい感じで幻想的な「絵」を作れるのだが、紅葉はどうも勝手が違う..



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 せっかくの紅葉をくすませたくなかったので、概して露出アンダー気味にして(暗くして)、色を立たせている。ただ、このあたりは少しやりすぎてしまったかもしれない。実物は、もう少し薄い赤だった..が、今年にはいってようやく、「目に見えているとおりに撮すことと良い写真を撮ることとは、違う」ということに気がついてきた次第でしてね [;^J^]。まだまだですが。



 16:35にいったん退出して、夜間ライトアップの受付行列に並ぶが..

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 夜間のライトアップの受付は17:30からで、その1時間ぐらい前から、膨大な人数の長蛇の列 [;^J^]。この写真は、頭上に構えたカメラで、面倒なのでチルトモニターで確認することもせずに、ざっと撮影したもの。荒っぽい失敗写真であるが、人混み感は出ているので、掲載しておく。実際の人数は、一桁違う。[;^J^]



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 たくさん撮影したのだが、「暗いところでは暗い写真を撮ってしまう」という、いつもの悪いクセが出てしまった [_ _]。環境が暗いので、モニターが相対的に明るく見えてしまい、暗く調節してしまう..という理屈は、身に染みてわかっているので、これでも以前よりは相当マシになったのだが、やはり、全体として暗めであった。ここに掲載するのは、そんななかでも明るく写っているものである。

 もちろん、画質を追求するのならば、ISO感度を下げ、シャッター速度を長くするべきなのだが、言うまでもなく、三脚も一脚も使用禁止である。シャッター速度を稼がざるを得ず、ISOは固定で6400。まぁ、いまの私の技量としては、まずまずのところか..



 18:20に、退出。

 しばらく前から気が付いていたのだが、iPhone に、USBエネループから充電できていない..この iPhone のバッテリーはかなりへたってきており、大体30%を下回ると、つるべ落としのごとく、急激に、12%、6%..と、落ちていく。昼過ぎに33%になっていたことに気が付き、胸ポケットの中で、ずっとUSBエネループに接続していたのだが..いまだに33%である。やばい。危機的状況である。

 何度も接続しなおしてみるが..これはどうも、ライトニングケーブルが接触不良..というか、断線しているのではないかと疑われる。このまま iPhone がブラックアウトしてしまうと、いちいちここに列挙するのも煩わしいあらゆる不都合が襲ってくる。

 今夜の宿は、幸いなことに、京都駅から徒歩10分の(何度も利用している)ゲストハウスTである。京都駅からの経路に、ビックカメラがある。19:15、ビックカメラでライトニングケーブルを買い、これと交換してみたら..充電を開始した! やれやれ、助かった。

 19:30に、宿に着く。お、二人部屋を一人使い。つまり個室である。ラッキー![^.^] 近年の旅行では、ドミトリーやゲストハウスをもっぱら利用しているが、最大の難点が、「朝の身支度」なのである。大体、いつも私が一番に宿を発つのだが、つまり相部屋のほかの客たちは、まだ寝ている。極力音を出さないよう、いつもかなりの神経を使っているのである。(たまに、私よりも先に発つ人がいて、その人の立てる音で目を覚ましてしまう分には、私はなんとも思わないんですけどね。)個室だと、そこらへんが気楽である。

 19:35に出て、いつもの「つじや」へ。現時点ではカウンター席はいっぱいだということは、少し前に電話してわかっていたのだが、まぁ、ほどなく空くだろうとふんで、あえて店の前で(椅子を用意してもらって)待つことにしたのである。結果、30分ほどの読書ののち、20:10に入れた。

 唐揚げ、炙りが美味い。酒は、レッドアイなど。22:00に出て、22:05に宿に帰る。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 22 2018
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