*2018年04月02日:幻想美術選「カロンのいる風景」ヨアヒム・パティニール
*2018年04月03日:ルドンを無名扱い [;^.^]凸
*2018年04月04日:気楽な身分 [;^J^]
*2018年04月05日:5月の展覧会観覧予定
*2018年04月06日:リアル展/国会図書館/恵比寿で餃子
*2018年04月07日:プラド美術館展
*2018年04月08日:至上の印象派展
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*2018年04月02日:幻想美術選「カロンのいる風景」ヨアヒム・パティニール


 「幻想美術選」、第109回。今回もまた、私が溺愛してやまない画家。

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「カロンのいる風景」(ヨアヒム・パティニール、1520〜24年)

 Joachim Patinir(1480頃〜1524、Wikipedia)は、こんにち「風景画の父」とも称揚されている、偉大な画家である。

 アケローン(またはステュクス)と、その渡し守のカロンを描いている。この川は、ざっくりいって、三途の川のようなもの。つまり、この世と冥界を分かつ川。渡し守カロンが死者の魂を運ぶ..

 ..という「予備知識」をもってこの絵を見ると、不思議なことに気がつく。右岸は問題なく「地獄」だが、左岸は「この世」には見えない。どうみても「天国」である..調べてみたら、「アエネイス」や「神曲」では、船の進行方向に向かって右が天国、左が地獄という設定らしい。そうだったっけ? [;_ _][;^J^] 確かに、この絵をよく見てみると、舟は左岸から右岸へと渡っていない。カロンが右を向いているので、右側に進んでいるように錯覚するが、実は舟は両岸のあいだを、まっすぐ、手前に向かっているのである。カロンが運んでいる小さな魂は、まだ天国に行くとも地獄に落ちるとも、定まっていない..

 小学生の頃に愛読していた画集の中に、この絵が収録されていた。ほとんどカロンの顔もわからない小さな図版だったが、その不思議な空気感に魅了された。かなり最近になって、まともなサイズで収録されている画集を入手し、あらためて耽りなおしている。

 この、まさに魔術的な「パティニール・ブルー」! 「天国」も「地獄」も(そしてもちろん「川の上」も)絶妙に「人口密度が低く」、「もの寂しい広大さ」が、見る者の魂を揺さぶる。そして私の魂は、天国にも地獄にも辿り着くことなく、まっすぐ画面の奥へ、この永遠の大河の果てへと運ばれ去ってゆく..

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*2018年04月03日:ルドンを無名扱い [;^.^]凸


 今夜の「ぶらぶら美術・博物館」が訪れたのは、「ルドン − 秘密の花園」。既に(3月10日に)観ている展覧会だが、復習/整理の役に立つ。なるほど、「グラン・ブーケ」のそのポイントは見落としていたな、会期もまだあるから、もう1回、行ってみようかな..とかね。

 それはいいのだが、番組の終わりごろ、おぎやはぎの小木が、「こんなすごい絵を描いているのに、なんかいまいち有名にならないですね、ルドンって..」と、口走りやがった [;^.^]凸。そりゃ、同い年(1840年生)のモネよりはマイナーだけどな! [;^.^]凸 何度も書いているように、おれの美術鑑賞人生は、45年前の「オディロン・ルドン展」から始まってるんだよ! おれの部屋(廃墟城)にはルドンの画集は多数あるが、印象派の画集なんか(世界美術全集などに含まれている巻を除けば)ねーんだよ! [;^.^][;^.^][;^.^]凸

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*2018年04月04日:気楽な身分 [;^J^]


 そろそろ浜松祭りだが(5月3日〜5日)、例年、私は参加していない。1984年に浜松に転居してきてから、ただの一度も。

 町内会から誘いに来ないのである。理由は詮索していないが、おそらく(というか、ほぼ確実に)アパート住まいだからだ。アパート住まいの人間は、地域社会に所属していないのであろう。(その証拠に、ただの一度も町内会費を払ったことがない..もしかすると、アパートのオーナーが立替えているのかもしれないが。)アパートの住人はいつ転出していくかわからないので、町内会の負担を分担させるのも気の毒だ、という親切心かも知れない。(浜松市内の全てのアパートについて、こういう状況なのかどうかは、私は知らない。)

 おかげで、私はフリーである。コミュニティに所属していないからこその、自由を満喫している。地域社会に所属していると、浜松祭りの当日(ゴールデンウィークのまっただ中)に拘束されるばかりでなく、それよりかなり前から、週末ごとに、準備作業に参加しなくてはならない。私はそんなことをする必要もなく、毎週末ごとに(そしてもちろんゴールデンウィーク中も)各地にトリップし、あるいは帰省したりしている..

 ..これはこれで、寂しくないと言えば嘘になる..といえば、嘘になる。[^.^][^.^][^.^][;^.^]

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*2018年04月05日:5月の展覧会観覧予定


 とりあえず、こんなところか。多いように見えるが、会期の長いものが多いので、まぁ、余裕である。

*府中市美術館
 「リアル 最大の奇抜
 後期:〜5月6日(日)まで

*町田市立国際版画美術館
 「浮世絵モダーン 深水の美人! 巴水の風景! そして ・・・
 4月21日(土)〜6月17日(日)まで

*東京都庭園美術館
 「アール・デコ・リヴァイヴァル!建物公開 旧朝香宮邸物語
 〜6月21日(火)まで
 「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界
 〜6月21日(火)まで

*横浜美術館
 「ヌード NUDE ―英国テート・コレクションより
 〜6月24日(日)まで

*弥生美術館
 「セーラー服と女学生 〜イラストと服飾資料で解き明かす、その秘密〜
 〜6月24日(日)まで

*損保ジャパン日本興亜美術館
 「ターナー 風景の詩
 4月24日(火)〜7月1日(日)まで

*東京ステーションギャラリー
 「千代田区×東京ステーションギャラリー「夢二繚乱」
 5月19日(土)〜7月1日(日)まで

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*2018年04月06日:リアル展/国会図書館/恵比寿で餃子


 6:00前に自宅を発つ。曇天、僅かにポツ雨。例によって、浜松駅前バスロータリーから7:00に発つ、渋谷新宿ライナー浜松2号。9:30、足柄SAのトイレ休憩(10分間)の「後半」に、強いにわか雨。バスから傘を持たずに降りた乗客を一網打尽の、見事なトラップ。[;^.^]凸

 ほぼ定刻どおり、11:00に渋谷マークシティー。昼食は、久々に和幸で一口ひれかつ定食。米もキャベツも味噌汁もおかわり自由なので、本当は、私のように食の細い(おかわりなどしない)者は、ここで食べると損なのである..[;_ _](← いやそういう問題では。[;^.^])

 12:40、府中市美術館。「リアル 最大の奇抜」(前期:〜4月8日(日)まで)である。

 まずは挨拶がわりの、森狙仙の「群獣図巻」画像検索結果)。植物系では、織田瑟々の「異牡丹桜真図」画像検索結果)、沖一峨の「芙蓉に群鴨図」画像検索結果)。鳥系では、安田雷洲の「鷹図」画像検索結果)の、おどろおどろしさ。

 魚系では、菊池容斎の「鯉遊之図」画像検索結果)の、ささっと、淡泊な線の魅力。画像検索ができなかったが、土方稲嶺の「清湍登鮎図」のスピード感、黒田稲皐の「遊鯉図」の、モノトーンな色彩、構図、デザイン感覚。人間系 [;^J^] では、祇園井特の「歌妓恵以路図」画像検索結果)のぎょろ目と濃い化粧が、怖い..[;_ _][;^.^] 矢野良勝の「肥後瀑布図」画像検索結果)も、素敵だ。

 本展覧会は、司馬江漢と円山応挙が、ツートップである。司馬江漢の「生花図」画像検索結果)。「湖辺遊禽図」の、夜のムード。「猫と蝶図」画像検索結果)は、猫は文人画風にさっぱり、蝶は緻密という面白さ。「秋景双鳩図」画像検索結果)の、青空。円山応挙の「猛虎図」画像検索結果)、「鯉魚図」。そして「時雨狗子図」画像検索結果)の、凶悪極まりない究極の可愛らしさ!

 14:00に退出。(備忘:この美術館の図書室は、かなり充実している。)15:30に国会図書館。吾妻ひでお物件と手塚治虫物件のコピーを取得。16:45に退出。17:10、渋谷。17:15、まんだらけ。B級怪奇漫画2冊を1000円で引き取ってもらえた。17:40、恵比寿駅。早すぎたので、駅なかのバーで時間調整。

 18:20、改札前でFさんと落ち合う。なかなか風情のある細い通りの先の、「安兵衛」という餃子メインの店に着いたのが、18:30。満席だったので、少し待つ。(10分程度だったかな。)

 美味い [^J^]。餃子はやや小ぶりで箸で持ちやすく、皮はパリパリ、中ジューシー。水餃子は、絶妙に(僅かに)薄味で、いくらでも食べられる。

 しゃべった内容を、憶えている限りで順不同で。

 音楽、文学、指輪物語、ギリシア神話(ギリシアの神々は、ひでぇ奴らばっか)、バロック音楽の歌い方。ダメ教師を迫害する方法。スペースオペラ。モンテヴェルディの凄さ。料理。調理の話も少し。

 ローダン、グイン。大長編を一晩で読んだ記憶。いつわりの記憶かもしれないが。本の裁断、凝りすぎて捗らない。楽譜の電子化は、さらなり。シンセサイザー。夏オフ。

 20:20に散会。どうもありがとうございました [^J^]。21:55に横浜の実家。

 深夜、時おり風雨強し..というより、「ときどき嵐」である。

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*2018年04月07日:プラド美術館展


 快晴。実家前のバス停を6:56に発つバスで、8:20、国立西洋美術館。もちろん、必要以上に十分に早すぎる [;^J^]。「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」(〜5月27日(日)まで)である。9:30開場。

 ..この展覧会は、ちょっとすごい。かなり、すごい。都合がつくのなら、ぜひともご覧になることを、強く、お薦めする。(ベラスケスだけでは、ないのである。)全7章構成である。

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 第1章「芸術」からは、まず、ディエゴ・ベラスケスの「フアン・マルティネス・モンタニェースの肖像」。これが、展覧会の最初の絵なのである。この絵の品格の高さが、この展覧会自体の品格を形作っている。そしてその隣にかけられている、ジュゼペ・デ・リベーラの「触覚」。もう、なんという..



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 ホセ・ガルシア・イダルゴの「無原罪の聖母を描く父なる神」は、珍しい画題である。フランシスコ・デ・スルバランの「磔刑のキリストと画家」も、同様。アロンソ・カーノの「聖ベルナルドゥスと聖母」の画題自体は珍しくないのだが、その表現が突拍子もない。[;^J^]



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 第2章「知識」では、とにもかくにも、ディエゴ・ベラスケスの「メニッポス」! これ、好き! 個人的には、本展覧会のベスト作品のひとつである。抜くところは抜いてメリハリをつけた、近代的な描法の冴え! ヤン・ブリューゲル(父)、ヘンドリク・ファン・バーレン、ヘラルト・セーヘルスらの「視覚と嗅覚」のアレゴリーは、説明するまでもあるまい。とにかく楽しく、見ていて飽きない。[^J^]



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 第3章「神話」では、同様の寓意画のティツィアーノ・ヴェチェッリオの「音楽にくつろぐヴィーナス」。何やら妙な(裏の)含意があるに決まっているのだが..そして、ペーテル・パウル・ルーベンス、ヤーコプ・ヨルダーンスの「アンドロメダを救うペルセウス」! チャラい! チャラすぎる! こんなチャラ男なペルセウスは、初めて見た![^.^] ナイスバディな裸のアンドロメダとの絡みだけに、一層..[^.^][^.^][^.^]



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 グレゴリオ・マルティネスの「鎖につながれたティテュオス」..プロメテウスではないのか [;^J^]。劫火の赤と、青い布の対比が心地よい。ビセンテ・カルドゥーチョに帰属の「巨大な男性頭部」..これは、実物を見ないとわからん [;^J^]。伝わらん [;^.^]。とにかく驚いた [;^J^]。でか過ぎる [;^.^]。なにしろこの絵の高さ、246cmなのである。[;^.^][;^.^][;^.^]



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 第4章「宮廷」からは、まず、本展覧会のメインビジュアルのひとつ、ディエゴ・ベラスケスの「狩猟服姿のフェリペ4 世」。背景がすごいと思うな、私は。同じく「バリェーカスの少年」も、背景の表現は良く似ているが..宮廷の玩弄物であった倭人を、実に真摯に、ほとんど高貴に描いていることは、誰にも伝わるだろう..そして、いささか不思議な作品、ジュゼペ・デ・リベーラの「女の戦い」。内容には諸説あるようだが、忘れがたい印象を残す。



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 フランシスコ・デ・スルバランの「ヘラクレスとクレタの牡牛」と、同じく「ヘラクレスとレルネのヒュドラ」。「何、これ..?」、と、戸惑う読者が多いのではあるまいか。あまりの構図の稚拙さに..会場で実物を見た私も、畏れ多くもスルバランに、目一杯ダメだしをしてしまったことを白状しておくが..[;_ _][;^J^] これらは、高いところに掲示され、下から見上げられる作品なのである。その角度から見て、バランスがとれるように描かれている..という。

 まぁ、その角度から見ても、まだおかしいとは思いますけどね [;^J^]。とにかく、正面から見て、「棍棒を振り上げている向きが違う」とか「上下に狭すぎて窮屈である」とかの批判は、いったん、保留にしておいて欲しい。



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 第5章「風景」では、お待たせしました、メインビジュアルの、ディエゴ・ベラスケスの「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」。とにかく背景が、素晴らしい! さらに廃墟画を2点。中央図がフアン・バウティスタ・マルティネス・デル・マーソの「ローマのティトゥス帝の凱旋門」、右図がクロード・ロランの「聖セラピアの埋葬のある風景」だが、ロランはどんなに遠くから目撃しても、一発でロランとわかるよなぁ..



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 サルヴァトール・ローザの「海景」。パウル・ブリルの「城のある港湾風景」の色彩の鮮やかさに驚かれるだろうが、これは、銅板に描かれているのである。私はこういう絵は、何時間でも観ていられる [;^J^]。そして、フランシスコ・コリャンテスの「羊飼いの礼拝のある冬景色」。遠景の霞み方(ぼやけ方)が、素敵である。



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 ある意味、この展覧会の最大のスター作品 [;^J^]。デニス・ファン・アルスロートの「ブリュッセルのオメガングもしくは鸚鵡(オウム)の祝祭:職業組合の行列」 [;^J^]。これ、出オチにしては労力がかかりすぎているというか..[;^.^]



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 第6章「静物」からは、ヤン・ブリューゲル( 父)の「花卉」..構図がおかしいと思えたので、ここは元気にダメ出ししたろ、と、思っていたのだが [;^J^]、スキャンしたりして、何度も見ているうちに、なんだか絶妙な配置に見えてきた..くそ、悔しいなぁ..[/_;][/_;][/_;][;^.^]

 ミゲル・マルクの「鶏舎を襲う鳶(トビ)」、パウル・デ・フォスの「犬と肉の寓話」は、静物というよりは動物ものであり、さらに言えば、後者は風景画としての魅力が、むしろ優っている。



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 第7章「宗教」では、ディエゴ・ベラスケスの「東方三博士の礼拝」の、自然な空気。対して、ジュゼペ・デ・リベーラの「聖ペテロの解放」は、不自然の極みな [;^J^] シチュエーションだが、劇的な情景のなか、動と静が同居しているように見え、面白い。



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 左図、ペーテル・パウル・ルーベンスの「聖アンナのいる聖家族」の、なんという生気! とくに、マリア! 大体において伝統的な聖家族像においては、マリアはつまんなそーな顔をしているか(← すみません、すみません。本当にすみません [;_ _][;_ _][;_ _])、「慈愛に満ちた」表情をしているとしても、できるだけそれを隠して無表情な顔を作っているものなのであるが、この作品のマリアの、なんとも美しい表情は、どうだ! 我が子を慈しむ、若い母親の愛情が、素直に描かれている。ヨゼフも、マリアの母アンナも、実に自然な愛情に満ちた「家族」たちである。誤解を恐れずにいえば、これが「聖家族」図である必要など、ない。

 右図、バルトロメ・エステバン・ムリーリョの「小鳥のいる聖家族」も、好きな作品である。ここではあたかも、ヨゼフが主役のようだ。小鳥がどこにいるかというと、イエスの右手の中 [;^J^]。握りつぶすほどの握力はなさそうなのが、救いではある。[;^.^]



 11:20に退出。図録も充実している。繰り返すが、この展覧会は、強くお薦めする。

 昼食は、横浜・鶴ヶ峰駅前のすき家。13:15に実家に戻り、妹たちと、打ち合わせと物品整理。

 晩は、実家から徒歩数分の場所にいつしか開店していた、「わたりどり」という居酒屋というか食堂。店名どおり、唐揚げと焼き鳥がメインらしい。一定の水準はクリアしている店が、こんなに近い場所にあるのは嬉しい。今後、実家に帰るときには、ときどき利用することにしよう。

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*2018年04月08日:至上の印象派展


 快晴。実家前のバス停を7:31に発つバス。鶴ヶ峰駅前の松屋で朝定食。9:25、乃木坂駅。少々並んで、10:00、国立新美術館に入館。「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」(〜5月7日(月)まで)である。

 この展覧会、タイトルに問題がある。実は、印象派に特化していないのである。私のカウントでは、出展されている全64点中、印象派とポスト印象派を合わせても、37点。印象派以外の作品にも見るべきものがいろいろあるのに、これでは私のような、印象派嫌いとまでは言わずともあまり好印象を抱いていない客層を逃がしてしまうではないか..(日本には、印象派嫌いなんて、私ぐらいしかいませんか。そうですか。[;^.^][;^.^][;^.^])じゃぁ、お前はなぜ来たんだと言われそうだが、一応、イレーヌは可愛いし 押さえておく必要はあると思いましてね [;^J^]。ま、そこまで心は狭くはないんですよ。[;^.^]

 まずは、印象派以前の作品たち。フランス・ハルスの「男の肖像」画像検索結果)。ハルスは常に、素晴らしい。アントーニオ・カナールの「カナル・グランデ、ヴェネツィア」画像検索結果)と「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、ヴェネツィア」画像検索結果)を見て、「すごーい、まるでカナレットみたーい!」、と、喜んだら、なんだ最近は、カナレットはカナールと表記(発音)されるようになったんかい。[;^.^](「クービン」も、いつのまにか「クビーン」になっていたしなぁ..)カナレットも常に、素晴らしい。カミーユ・コローの「読書する少女」画像検索結果)の、さりげなさの魅力。ウジェーヌ・ドラクロワの「アポロンの凱旋」画像検索結果)には、思わず笑みがこぼれてしまう。だって、どんなに遠くから見ても、一発でドラクロワだとわかるんだもの [^.^]。エドゥアール・マネの「燕」画像検索結果)..やはり、上手い。カミーユ・ピサロの「ルーヴシエンヌの雪道」画像検索結果)は、私がもっとも好む風景画のジャンルのひとつ。

 ピエール=オーギュスト・ルノワールについては、「あの三段腹の女たちが嫌だ、俺はデ●専じゃねーっ!」[;^.^]、と、全力で拒絶する向きも多かろうが、そんなあなたも、「夏の帽子」画像検索結果)なら、ほら安心 [^.^]。そして同じく、「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」画像検索結果)が、この展覧会のメインビジュアル。ポスターで、「絵画史上、最強の美少女」の「美少女」に「センター」とルビを振るということをやらかして [;^.^] 物議を醸しましたが [^.^]、まぁたしかに可愛い。まだ8歳であり、手がプニプニしている。実物を見ると、肌がほとんど白く発光しているかのごとくである。掲示されている注意書きもいささか暴走気味で [;^J^]、「白い線の内側に入らないで下さい」はともかく、「お手を触れないでください」..あのな [;^J^]。彫刻ならともかく、絵に触るヤツなんかいねーよ! アイドル(のセンター)モードを煽るんじゃねーっ!![;^.^][;^.^][;^.^]凸..ま、「絵画史上、最強の美少女」といわれてもにわかには首肯しかねるが [;^J^]、前田敦子程度には可愛いと思うよ(← いろいろぎりぎりアウト。[;^.^])

 ポール・セザンヌの「聖アントニウスの誘惑」画像検索結果)..こんな絵がありましたか。とにかく、暗い。団子を連結したような形態の人体。設定としては女のはずだが、顔は男にしかみえない。自分で「クイヤルド様式」と呼んでいたらしいが、語源はクイユ(睾丸)..屈折した心情が、思いやられる [;^.^][;^.^][;^.^]。同じく「赤いチョッキの少年」画像検索結果)は、どなたもご安心してご覧になれます [^.^]。懐かしい絵だ [^J^]。フィンセント・ファン・ゴッホの「日没を背に種まく人」画像検索結果)は、とにかく、構図。そして展覧会の悼尾を飾るのが..クロード・モネの「睡蓮の池、緑の反映」画像検索結果)..申し訳ないが、正直なところ、またかよ、という..[;_ _][;_ _][;_ _] いい作品だとは、思いますけどさ。[;^J^]

 やや早めに退出し、有楽町へ。ビックカメラでUSB HDD(2T)を2台購入。そのまま銀座インズ内の銀座ライオンで、昼ビールと食事。

 東京駅から14:03のひかりで、浜松駅に15:31。夕方までに帰宅。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Apr 12 2018
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