*2016年08月22日:幻想美術選「悦楽の罰」ジョヴァンニ・セガンティーニ
*2016年08月23日:最初はハニー・トラップかと..
*2016年08月24日:有吉の交際報道!
*2016年08月25日:イタリア中部地震
*2016年08月26日:ヘビロテBGV [;^.^]
*2016年08月27日:清水寺/高台寺/祇園小石/建仁寺/ダリ展/鴨川川床
*2016年08月28日:宇宙と芸術展/虫プロ見学
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*2016年08月22日:幻想美術選「悦楽の罰」ジョヴァンニ・セガンティーニ


 「幻想美術選」も、第26回。2回続けて「海の魔物」をご紹介したので、今回から数回、山へ行きましょうかね。[^J^]

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「悦楽の罰」(ジョヴァンニ・セガンティーニ、1891年)

 アルプスの大気と光を、印象派風の明るく透明な色彩と細かいタッチで、リアルに描き出したセガンティーニ(1858〜1899)には、「アルプスの画家」の通り名が相応しい。高山の爽やかさを、明るく清浄に描き出した作品群を厭う人は、まずいないと思われる。

 そんな彼にも、このような作品がある。普通は「象徴主義的傾向」と説明されるが、今ひとつ解りにくいので、ここではすっぱり、「暗黒面」と呼ぶことにしよう。

 この作品は「悪しき母たち」とともに、「涅槃」と呼ばれるシリーズの一環であり、インドの仏教僧の詩をサンスクリット語から翻訳された物語にもとづいており、それは、堕胎を犯した女たちの懲罰と救済がテーマとなっている。

 つまり、ここは「地獄」。

 何が恐ろしいといって、この「地獄」は、ダンテ的な「地下世界」でも、あるいは「他界」でもなく、明確に「この世」に、よりはっきりと言えば「アルプス山中」に、設定されていることである。ここがどこなのか、特定できるのではないかと思わせるほどにリアルに..

 私がこの作品を観て、いつも思い出すのは、蒼井雄の探偵小説、「霧しぶく山」である。数十年前に読んだっきりなので、ディテールの記憶違いはあるかもしれないが..山の中で、ある殺人事件が起きる。ある理由から、その時点でその山中にいたのは僅か数名であり、外部との出入りがなかったことがわかっている。つまり、この広大な山全体が、「密室」なのである。そこで惨殺死体が発見され、この山の中のどこかに、殺人犯人がいる..

 ..当時の読書記録によると、結末は物足りなかったようだが、舞台(シチュエーション)の素晴らしさには、まさに夢に(悪夢に)見るほど、痺れまくった..

 この、比類無き「アルプスの地獄風景」は、「霧しぶく山」を初めて読んだときの甘美な恐怖を、想起させるのである..

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*2016年08月23日:最初はハニー・トラップかと..


 ..思ったのである。バカだから、まんまと引っ掛かったのか、と。

 あり得ないのである、タイミング的に。高畑裕太の強姦致傷容疑。売り出し中で、連ドラにも何本も出ていて、撮影済み/撮影中/撮影予定の映画やドラマや番組がいくつもある。なによりも、「僅か4日後」には、日テレの24時間テレビ。パーソナリティの大役を勤め、ドラマに出演し、コーナーを持ち..それら全てが、何もかもが、吹き飛ぶ。単に、自分が画面から消されるだけではすまないのである。(消す手間も撮影し直しも大変であるが..)(24時間テレビのスタッフ/関係者たちは、まさに地獄であろう..)代役を立てて撮り直すことができれば、まだよい。未公開あるいは撮影中の映画やドラマや番組など、他の出演者やスタッフの(撮り直しのための)スケジュールが調整できなければ、製作中止。お蔵入りになってしまうのである。被害と迷惑の大きさたるや、はかりしれない。

 あり得ないのである、状況的に。ホテル(それも、映画を撮影していた他のスタッフも泊まっているホテル)の自分の部屋に呼び出しての犯行らしいので、完全に、面も名前も割れている。しかも、事後、逃げてすらいない。「普通に寝ていた」らしいのである。信じがたい神経である。

 だから、疑ったのである。なにかの罠にかかったのではないかと..しかし、いくつもの報道を合わせ読んでみると、事実、このようなことをしでかしたらしく、その背後には罠もなにもなさそうだ。クスリの形跡なし。酒は飲んでいたようだが、泥酔はしていない..

 そうなると、残念ながら(としか言いようがないが)、可能な解釈は、ひとつしかない。彼は、この行為が「問題になる(警察沙汰になる)」とは、想像もしていなかったのである。いくらなんでも「強姦」が犯罪であるという認識ぐらいは、あったであろう。つまり、この暴力行為が、「強姦として訴えられることはない」、と、軽く考えていたということになる..

 親の責任だと思う。

 「もう成人なのだから」とは、必ず言われるだろう。しかし成人といっても、まだ22歳。私は彼を、バラエティ番組で10回程度見たことがあるだけであるが、「実年齢に精神年齢が追いついていない(つまり、まだ子どもである)」、という印象を、強く受けた。いまだ、親に育てられているフェーズである、と..

 親の責任である。

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*2016年08月24日:有吉の交際報道!


 公式発表ではないのだが、夏目アナと有吉の「熱愛報道」(← も少しまともな日本語で報道はできんのか。[;_ _]凸)既に妊娠していて、番組からの降板も視野に入れているとのこと..まぁ、所詮は芸能ニュースなので、眉唾ではあるが..仮に本当だとしたら..共演番組からの「お持ち帰り」か..

 ..すまん、私としたことが、親父な発言を..[;_ _][;^.^]

 高畑裕太の件。24時間テレビでは、放送まで4日きっている状況であるにも関わらず、ドラマの撮り直しをするらしい。バラされているセットを組み立て直し、編集もし直して..ほとんど、プロジェクトXだな..[;_ _] まぁ、24時間テレビといえば、私ら(オタク)の史観では「手塚2時間アニメ」なわけで、それがどういうスケジュール(完成度)で納品/放映されたかを知っている立場からすれば、このぐらいで泣くんじゃないっ! と、叱咤激励したいところである。[;^J^]

 書き忘れていたが、昨日から会社近くのT整形外科に通っている..まぁ、はっきり言うしかないな、「五十肩」である [;_ _][;^J^]。実は半年以上前から、右肩が痛かった(高い(遠い)ところのものを取ろうとしたり、背中に腕を回してワイシャツの裾を入れたりしようとすると、軽く悶絶していた [;^.^])のだが..十分、動くのである。右腕も180度上がる..ただ、上がりきったところで、やや痛い..明らかに左肩とは違う..という程度の症状なので、「そのうち治まるだろう」、と、放置していたのであるが..

 「なまじ症状が軽いので、全快まで時間がかかるかも知れませんよ..」との診断 [;_ _]。とりあえず2週間ぶんの薬と、朝晩の「五十肩体操」と、できるだけ毎日リハビリ通い、というわけで..[;_ _][;^J^]。病院は会社のすぐ近くなので、残業時間帯に外出して通うことにする。

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*2016年08月25日:イタリア中部地震


 有吉と夏目アナの交際報道、ガセだそうな [;^J^]。まぁ所詮は芸能マスコミだからな。「誤報」だという自己認識すら、ないんだろうな。

 大体、それどころではないのだ。イタリア中部地震。昨日午後の第一報の時点では、死者はまだ「少なくとも2人」だったのだが、今朝の時点では、早くも247人..

 中央アジアなどで大きな被害を引き起こす地震と、ほとんど同じケースである。古い石造りの、耐震などという概念のない建物..そもそも古い石造りであるところに文化遺産(観光資源)としての価値も住民の愛着もあるので、耐震構造の近代建築への建て直しなど、選択肢としてあり得ず、昔ながらの外観と内装を維持したまま構造(骨格)だけを耐震構造にするなどという、高度な工事をする予算などあるわけもなく..

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*2016年08月26日:ヘビロテBGV [;^.^]


 作業(廃墟通信執筆とか、データベース編集とか)をしているときのBGVには、何度も繰り返し視たバラエティ番組をボリュームを小さくして流しっぱなしにしておくのが一番いい、と、以前も書いた記憶がある。要するに、知的作業(執筆とか編集とか)の邪魔をしないからである。(手頃なBGN(Back Ground Noise)という側面もある。)何度もプレイバックしているので、展開も笑い所も全部わかっているからである。音楽でもいいのだが、やはり私(の人生)にとっては「バラエティ番組」よりも「音楽」のほうが意味深いようで、BGMを流すと、そちらに神経を奪われてしまう(=聴き入ってしまう)、つまり、作業の邪魔になるのである。

 「Shibuya Deep A」なき今、もっともお気に入りのバラエティ番組は、「有吉反省会」である。録画リストで検索してみたら、56本あった [;^J^]。われながら呆れたものであるが [;^.^]、逆に言うと、全部は保存していないわけである。気に入らない(興味をもてない)ゲストの場合は録画を残さないし、大体毎回ゲストは2人呼ばれることが多いのであるが、興味ない方をカットして片方だけ残すことも、結構多い。

 最近、お気に入りなのは、2016/08/20(つまり先週末)に放映された、「有吉反省会2時間SP」の抜粋(興味がないゲストを削った、全体の約半分、1時間強)である。残したトークゲストは、華原朋美、井深克彦、岡副麻希、手塚理美、杉原杏璃。これがなかなか面白くてねぇ..[;^J^] 作業中のBGVとして(あるいは「ゴルトベルク変奏曲」的な就眠儀式として)、超ヘビロテ。[;^.^][;^.^][;^.^]

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*2016年08月27日:清水寺/高台寺/祇園小石/建仁寺/ダリ展/鴨川川床


 今日は京都、明日は東京。東奔西走ならぬ、西奔東走である [;^J^]。朝いちの新幹線で上洛するために、自宅を5:28に出て、徒歩で浜松駅へ。(この時刻には、まだ始発バスが動いていない。)6:18に改札着..所要時間50分ならば、よしとするか。[;^J^](本当は、45分以下で着きたいところである。)

 6:32、浜松発のこだまで、7:56、京都着。これが、浜松から京都への最早到着手段である。途中、米原前後で雨が降っていたが、京都では降っていない。ただし曇天で、むしろ涼しい。

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 バス(と徒歩)で、8:35に清水寺。恥ずかしながら、多分ここには、初めて来たのではないだろうか..(修学旅行で来ていない限り..修学旅行で京都に来ていないわけがないのだが、どこを回ったのかの記憶が、全くない..来ていないも同然か。[;_ _][;^J^])例の舞台というかベランダ(← こらこら [;^J^])、上にいると拍子抜けするほど狭い(というか広くないというか「ふつー」である)のだが、横、あるいは下から見たときの量感は、確かに素晴らしい。



 ここで、雨に降られた。あちゃー..と、ちょっとたそがれたが、すぐに上がった(← 雨も気持ちも。[^.^])また、境内にはいくつも土産物屋というか休憩所があるのだが、ここで“あえて”「宇治氷」(かき氷)をいただいた。500円だが、量が多くて食べるのが大変。もちろん、おいしくいただいたが..なぜ、唐突にここで「宇治氷」を食べたのかというと、「この時期の京都なら、「祇園小石」の「宇治氷」はいかが?」、と、Fさんに薦められていたからである。つまり、それがどの程度おいしいのか、町中(といっても寺の中であるが [;^J^])の「ふつー」の「宇治氷」の味を、まず、判定基準として持っておきたかったからである。科学の子である(← 明日への伏線である。)

 9:50に発つ。この時点ではかなり暑くなってきたのだが、なんとしたことか、扇子を忘れてきたのである [;_ _]。そこで、清水寺からの下り坂の途中の扇子屋で物色。やはり日本人なら、京都の扇子の1本ぐらい、持っていたいものである(← それはなぜだ。[;^J^])「せっかくだから、琳派っぽいのがいい」とか「燕子花の図柄も悪くはないが少し色味が」とか、さんざん悩んで [;^.^]、結局オーソドックスに、「風神雷神図屏風」の扇子を買いました [^J^]。センスいいでしょ。[^.^](← ここは、優しく流すところです。[;^J^])

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 10:15、高台寺。ここは確実に初めて。庭園が素晴らしいし、百鬼夜行図や六道絵も味わい深い。面白いのは、伏見から移設してきた茶室が、土間廊下でつながれて「ふたつ」(「傘亭」と「時雨亭」)並んでいることである [;^J^]。ふつう、あり得ない配置である。しかもそのうちひとつは、2階建てなのである [;^.^]。「霊屋(たまや)」の蒔絵装飾も美しい。



 「高台寺 掌(しょう)美術館」にも寄り、11:35に発って、10分ほど歩いて、和菓子屋「祇園小石」へ。さすが人気店のようで、10分ぐらい並んだかな。席に案内されてから注文の品が届いたのは、さらに20分後。[;^.^]

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 「宇治ミルククリーム金時」だが..なるほど、これは美味い! かき氷はサックサクで、半分が抹茶、半分がミルク、上には白玉団子と抹茶団子、中にはこし餡とアイスクリームが入っている。これで1000円。高いとみるか廉いとみるかは、価値観次第だろうが、清水寺で食べた宇治氷の2倍以上の(金額差以上の)価値は、確実にある。(素材も違うんだけどね。)滅多に甘味を食さない私の舌の判断だから、適当にさっぴいて読んでいただいていいのだが、しかしこれは、お薦めの味。



 12:40に発ち、10分歩いて、12:50、建仁寺..そろそろ気が付かれていると思うが、最初に京都駅から清水寺までバスで移動したあとは、ずっと徒歩である。今日の最終目的地が決まっているので、そこから逆算して、そこへできるだけ効率よく(短い移動時間で)回れるスポットを選んでリストにし、それらを順番に潰して歩いているというわけ [;^.^] ..さて、建仁寺であるが..もちろん、「風神雷神図屏風」やその他の障壁画(「雲竜図」「竹林七賢図」など)は、すべてデジタルレプリカ。問題ない。展覧会で観ている作品も多いし、それに、ここまで高水準のレプリカなら、本物同然..とまではさすがに言わないが [;^J^]、大変立派なものである。

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 それよりなにより、問題点がふたつ。まず..中で迷った [;^.^]。受付でもらったパンフを見ると、境内の構造は非常に明快でわかりやすく、「方丈」などただの長方形なのであるが、それは実は「略図」なのであった [;^.^]。小さな中庭がやたらと多く、歩いても歩いても見知らぬ部屋と見知らぬ中庭が現れる..もちろん、そんなに広くはない..というか、むしろコンパクトなのだが、ちょっとした小迷宮である。同じ中庭(あるいは部屋)でも、見る方向によって、全く別の庭(部屋)に見えることはお解りだろう。そのため、歩き回っているうちに方向感覚を失い、果てしなく広い建物の中を彷徨い歩いているような錯覚に陥ってしまうのである。[;_ _][:^J^]



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 もう一つの問題点は、前述の問題点とも絡むのだが..半日以上歩いて、さすがに少々疲れてきたこと [;_ _][;^J^]。幸い、この寺は、足を延ばして休める場所に事欠かないので、軽く骨休めさせていただいた。無論、右写真の注意書きは守った上で、である。[;^J^](同じことを考えるやつは、大勢いるらしい。[;^.^])



 14:30に発つ。気が付かれた方もいらっしゃると思うが、ここまで昼食を食べていない。今日の私の昼食は、かき氷2杯である [;^J^]。いくら小食の私とはいえ、さすがにやや物足りないのだが、今夜は素敵な食事をしますのでね。[^J^]

 ..で、次のターゲットは、京都文化博物館。ここからだと3キロ弱。もう歩くのは無理 [;_ _] ..というわけで、タクシーを使う。途中、運転手さんにもいろいろ話を伺ったのだが、とにかくこのあたり(祇園界隈ということになるのかな?)は、男女とも浴衣が多い。無論、浜松でもその他の町でも、浴衣姿が目立つ日はある。しかしそれは必ず、盆踊りか夏祭り(かその類の祭り系の日)である。京都(のこのあたり)では、一年中、こんな調子らしい。そして、「みんな、外国人ですよ」、と、運転手氏。私の見たところ、多少は日本語ネイティブもいるのだが [;^J^]、地元の方がおっしゃることに間違いはない。誇張はあるにしても、確かにその通りなのだろう。それにしても、確かに浴衣姿(男はどうでもいい、女性の浴衣姿 [;^J^])は、美しい。外国人(東アジア系とは限らない)が着ても、結構、サマになる。それに、廉いらしいのである。3千円少々..って、私が持っている(主として美術館のミュージアムショップで買ってくる [;^J^])Tシャツよりも、よっぽど廉いんですけど..そりゃ、買うよ。これが気に入って、また日本に買いに来る、という正の回路が出来ているのなら、嬉しいことである。[^J^]

 14:55、京都文化博物館着。「ダリ版画展 −もうひとつの顔−」である。9月4日(日)までなので、あなたがこれを読んでいる頃には終わっているが [;_ _]、8月4日に公開した日記「7月28日:8月の展覧会観覧予定」に明記してあるので、悪しからずご了承ください。[_ _]

 最大の目玉は、「神曲」の挿画(版画)全百点が、全て展示されていること。ほかにも面白い連作や単独作(立体作品も多少)が展示されており、当初は「(私のような)コアなファン限定のマイナーな展覧会だろう」、と思っていたのだが、これは嬉しい誤算でした [^J^]。久しぶりに図録も買った。

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 左図は「神曲」連作から、「地獄篇30:カポッキオにかじりつくジャンニ・スキッキ(第30歌)」。ダリの典型的なイメージのひとつであり、どなたにもわかりやすいだろう。

 そして右図が、「シュルレアリスムの思い出」という連作中の「天空の象」! この作品には、本当に興奮してしまった!(展覧会場で、思わず大きめの声をあげるという、不審者になってしまった。[;^.^])これも、ダリのもっともポピュラーなイメージ(モチーフ)のひとつである「天空の象(あるいは宇宙象)」(蜘蛛のように細長い脚の象)であるが..大図解である! 大図解である!! 大図解なのである!!!(何を興奮しているのかわからない読者は、スルーしてください。[;^J^])黄金時代(1970年代)の「少年マガジン」の読者世代、大伴昌司に育てられた世代は、「大図解」には抵抗できないのである! これが観られただけでも、上洛したかいがあった!



 17:00頃に退出。京都文化博物館は、フロアごとに別の展覧会(常設展もあるのかな)を開催している。待ち合わせ時刻までまだ少し時間があるので、「アートと考古学展」も観てみた。これは9月11日(日)までなので、まだ多少は会期が残っている。時間調整だったので、じっくりは観られなかったのだが、なかなか面白いので、都合がつく方は、どうぞ。

 18:00過ぎに1Fの入り口付近で、京都に赴任されているKさんと落ち合う。前回お会いしたのは、4年以上前になる。(その時は、銀座でした。[;^J^])

 お店を予約していただいているのだが、少し時間があるので、近くの立ち飲み屋(「すいば」だったっけ?)で、まずはビールで再会の乾杯。18:45頃に出て、だらだらと街ブラしながら、よし菜に向かう。予約時刻は19:15で、その5分ぐらい前に着いたかな。それにしても、このややこしい経路を迷いもせずに直行できたのは、iPhone のマップのお陰である。まさに人類の科学の勝利。この「マップ」機能は(「乗換案内」と並んで)、ITが生み出した「もっとも“よいもの”」のひとつだと思う。当然、歩きスマホ状態であるが、どうこう言われる筋合いはないっ [;^.^][;^.^][;^.^]

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 憧れの鴨川川床である! 憧れの鴨川川床である! 憧れの鴨川川床なのである!(← 大事なことなので3回書きました。[;^J^])今日びは、焼き肉からイタリアンからスタバまで、ひととおりなんでもあるらしいが、もちろん、今夜は京料理。この時刻にはもはやさほど暑くはなく、帰り際には、むしろ軽く鼻をすする程度の涼しさとなった。ベストコンディションである。(ちなみに、「雨が降ったらどうするの?」という疑問には、その場合は、室内で食事ができるよう、席を空けて確保しているとのこと。だから、多少割高になるのである。)



 どちらかといえば、私が喋っている時間が長かったと思う。廃墟通信で既出の話題も多いので、過去20年間、精読されてきた誠実な読者を退屈させてしまうかもしれないが、そういう「読者の鑑」は1%もいないことは知っているので [^.^]、大多数のいい加減な読者のために [;^J^]、何を話したのか、思い出せる限り書いておこう。

 酒、夏オフ、映画、展覧会。銀座などの画廊。「昔はそんなに(倉田は展覧会には)通っていなかったよね?」.. 確かに。何年前から? 21世紀になってからだろうか? やはり、耳の不具合は、無意識にせよ、影響あるかも..(「音楽」から「美術」への重点のシフト、という意味で。)

 本の置き場所。展覧会の図録を毎回買ってられない。精選せざるを得ない。せめて絵葉書を。竹内結子が、あの馬鹿(中村獅童)と結婚してたと知り、(倉田が)ショックを受けた話 [;^J^]。でもKさん曰く、離婚してから、彼女は女優として素晴らしくなったという話。(これは比較的最近廃墟通信に書いたばかりだと思うが)「世界中の女性のうち、ひとりだけ残して残り全員殺せ」と命じられたら、迷わず竹内結子を残す、という話。当然、Kさんも迷わず殺す、と、面と向かって宣告しておいた。[;^.^]

 私(倉田)は、紀香と愛之助が嫌いだ、何故ならそれまでのことを経歴からも自分の記憶からも抹消しているからだ。愛之助は、もともとその程度の(女を次々に使い捨てる)男らしいが(そして梨園には、そういう性格の役者を受け入れる文化があるらしいが)、紀香は酷い。仮に陣内に非があったとしても、ちゃんと終わらせていない。合同離婚記者会見を開けとは言わないが、せめてマスコミ各社に連名でFAXを送るべきだったろう。多忙とかで訪米しているあいだに、母親が手続きして、陣内にはなんの相談もなしに、一方的に離婚届を送ってきたのである。つまり、「自分の手を汚していない」。そして、いまや彼女の実家では、陣内とのことは「なかったことになっている」とのこと..これは、人間として、絶対にやってはならないこと。自分の人生に関わった(結婚までした)人間を、「最初からいなかったことにする」、というのは..だから、私は紀香を許さない。

 「幻想美術選」のこと。おそらく収録されない画家について。「ダリ展」の流れで「神曲地獄篇」。天国は退屈、地獄は(きっと)楽しい。「幻想交響曲」。

 仕事の話も少し。京都、料理、旅、飛行機、日本SF大会。シン・ゴジラ。

 装身具。

 立花隆の速読法に目から鱗が落ちた話。(「速読出来ない本は、読まない!」「忙しい人は、本質的にタイムコンシューミングにできている趣味性が高い内容を持った本、たとえば小説は、カテゴリカルに読むのを放棄せざるを得なくなるのである」「読むこと自体を楽しもうという本は、速読しないほうがいい」。)

 倉田は、別にいつ死んでもたいしてこの世に未練はない。死後、見られたらヤバいものはいろいろあるが [;^.^]。遺言書はもちろん、信頼できる遺言執行人を選定して依頼することが何よりも大切なのであるが、私の遺物の(捨てる/残す/寄贈する、などの)判定ができる信頼できる友人は、みな同世代なので、私が死ぬ頃には彼らも死んでいて、役に立たないという話。[;^J^]

 倉田は大都市なら暮らせるが、地方の小都市での生活は、長持ちしないだろう..好きだけど。孤島暮らしとか、憧れにとどめておくのが一番幸せだろう..

 (他に、個人情報満載の話題もたくさんあったのだが、そこを伏せると何が面白いんだかわからなくなるので [;^J^]、ここでは概要の紹介も省略。[_ _])

 楽しい時間はすぐに過ぎる。22:20過ぎにお開き。22:30にタクシーをつかまえ、22:45に、京都第一ホテル。

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*2016年08月28日:宇宙と芸術展/虫プロ見学


 今日は、いったん上京してから浜松に戻ります [;^J^]。6:15にホテルをチェックアウトし、京都駅前のなか卯で朝食。駅に向かったら、予定より早い6:48の上りのぞみに間に合ってしまったので、見送ることもないか、と、これに乗る。

 9:30前に、六本木の森美術館。10:00開館だというのに、早過ぎる。[;^.^](展覧会によっては、1時間でも2時間でも並ぶ必要がある(並ぶべきである)のだが、今回は、そうではないのだ。[;^J^])「宇宙と芸術展 ―かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ―」(〜1月9日(月・祝)まで)である。まだ会期は当分あるので、急ぐ必要はなかったのだが、今日の時点では、このあとの予定を考えると、手頃な展覧会がこれしかありませんでしたのでね。

 よくあるタイプの、なんとも取り留めのない [;^J^] 展覧会ではあるのだが、個々の展示(歴史的な遺物/記録/芸術作品から、現代のクリエイターによる作品/インスタレーションまで)には、面白いものも多々ある。誤解を恐れずに言えば、「六本木界隈で時間が余ったときの暇つぶしに絶好」の展覧会である。お薦めしておく。

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 ここでは、2点だけ紹介しておく。左が、岡吉国宗の「流星刀」。隕鉄(隕石の一種)から作られたものである。右が、空山基の「セクシーロボット」。2016年の新作である。

 いずれも、展示物の写真である。この展覧会では、撮影許可マークがあれば、写真を撮って、SNS等で公開してもよい。但し、以下の但し書きをつけるというルールがある。

 「この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止 日本」ライセンスでライセンスされています。」



 12:10に退出し、近所のはなまるうどんで昼食。(朝昼、うどんになった。[;^J^])12:44に都営大江戸線六本木駅から西武池袋線。早過ぎてもまずいので、練馬駅のホームのベンチで時間調整をしてから [;^J^]、練馬駅出口付近で待ち合わせ。虫プロ見学会なのである。(人数が多いので約10人ごとに4グループにわけ、私が属する第3グループは14:00集合。「早過ぎてもまずい」というのは、前のグループの待ち合わせ時刻に到着してしまうと、ややこしくなってしまうからである。)

 「虫プロダクション」と「手塚プロダクション」の違いは、ウィキペディアで調べてちょうだい [;^J^]。めんどくさくて、説明していられない [;_ _][;^.^]。まぁ、手塚治虫のゆかりの地の見学に来たのだと理解していただければ、それで結構。

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 写真では何度も見ている「虫プロ」の有名な外観。「有名な写真」では、周囲は田園地帯であるが、いまやすっかり住宅街の一角である。中は、想像以上に狭くて古い。特に廊下が。大荷物をもってすれ違えるのだろうか。右の写真、いいでしょう [;^J^]。今でも、ここで(アナログ(絵筆)で)絵を描いているのである。(私の勤務先の私の机回りは、これよりはマシである。さすがに。[;^.^])



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 ..で、どうしても気になってしまったので、この「資料書架」とでも呼ぶべき一角の写真を、たくさん撮ってしまった。一部だけ紹介する。作画資料に使っている(過去形?現在形?)らしき、画集や写真集。古くて懐かしいものが多い..というか、新しいものがほとんどない。別にこれらで用は足りると言えば言えるが..



 16:20、近くの店に場所を移して(この店を借り切って)担当編集者や虫プロゆかりの人によるトークショー。手塚治虫関係の催し物(たとえばファンクラブ大会)ではいつもそうなのだが、司会が機能していなくて(というか、昔話の面白さに介入することを放棄していて [;^J^])、トークショーとは名ばかり、ゲストが順番に10数分ずつ話すだけで時間切れ [;^J^]。ま、別にこれでもいいんだけどさ [;^J^]。ディスカッションを聴きたいわけじゃないし。[;^.^]

 17:20、乾杯。普通、こういう会食では、会費のモトは取れない、と、相場が決まっているが、今回は珍しい例外。なにしろ、ステーキのあとにシャブシャブである [;^J^]。しかもシャブシャブの肉は、各人大皿1枚である。〆は、カレーライス(とアイスクリーム)[;^.^]。元を取る取らないの問題ではなく、食べきれませんごめんなさい状態。[;^.^](ちみに、トークショーと会食の写真は、掲載しない。顔が写りまくりで、いちいち許諾を取ってられないし、モザイクをかけるのも手間がかかりすぎるからである。[;^J^])

 今日中に浜松に帰るために、やや早め、まだ宴もたけなわの19:50に退出させていただいた。21:30、東京発のひかりで、22:48、浜松着。タクシーで帰宅したのは、23:00を回っていたはず。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Sep 4 2016
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