*2013年09月23日:京都えむえむ/相国寺承天閣美術館
*2013年09月24日:「時を生きる種族」
*2013年09月25日:「NOVA 10」「日本SF短編50 IV」
*2013年09月26日:「タフの方舟」
*2013年09月27日:Shibuya Deep A 最終回
*2013年09月28日:金子隆一さんの訃報
*2013年09月29日:シルクロード 恐竜紀行 '94(金子隆一さんを偲んで)
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*2013年09月23日:京都えむえむ/相国寺承天閣美術館


 やべっ! 寝坊したっ! えむえむ(京都国際マンガミュージアム)の開館時刻の10:00ジャストに着けるこだまを逃がしたかっ! ..と、朝食は省略し、神速で身支度して、自宅の玄関から飛び出したら..どうも違和感..はい、まだ6:00前ですね。時計の長針はあってますが、短針が30度ずれてますね。1時間早すぎますね..[;^.^][;^.^][;^.^]

 ..というわけで、すごすごと自宅に引き返し [;_ _]、落ち着いて食事をし、改めて朝シャンなどしてから [;^J^]、6:55に出直す。浜松駅を7:49に発つ下りこだま。10:00少し前に、京都国際マンガミュージアム。(やたらと早いと思われるでしょうが、えむえむは、京都駅から地下鉄烏丸線で3駅の烏丸御池駅から、歩いてすぐなのである。)「諸星大二郎原画展:不熟1970−2012」の「第3期:諸星大二郎セレクション」。これで、全3期制覇したことになる。

 10:30に発ち、徒歩で、相国寺承天閣美術館へ向かう。10分後に、京都御所を擁する京都御苑。ここを南から北へ歩き抜けた先にあるのだが..はなはだ畏れ多いことながら..やたらと広くて、歩き疲れただけ [;_ _]。遺構は豊富にあるようだが(考えてみるまでもなく当然だが [;^J^])、今回、ここはターゲットではなかったので、なんら下調べしてませんでしたのでね。[;^J^]

 11:10、相国寺承天閣美術館、着。「伊藤若冲の名品展」である。展覧会のアイコンとなっている「竹虎図」画像検索結果)や、「立鶴図」画像検索結果)。「鹿苑寺大書院旧障壁画」のうち、「竹図」画像検索結果)、「月夜芭蕉図床貼付」画像検索結果)など。

 12:15に発ち、徒歩でえむえむに引き返す。京都御苑の西側の烏丸通りを南下し、道中で見かけた「京都平安ホテル」の「カフェアルボア」に入ったのが、13:10。黒豚ロースカツのランチを食べて、13:50に発つ。

 14:10にえむえむに戻り、館内でしばらくぐだぐだしてから [;^J^]、14:50に退出。15:29に京都を発つひかりに乗り、17:40、浜松の自宅に帰宅。近いねぇ..[;^J^]

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*2013年09月24日:「時を生きる種族」


 残業続きで、ネタが無い [;_ _]。1ヶ月以上前に読んだアンソロジーだが、読書記録からコピペしておこう。時を生きる種族(ファンタスティック時間SF傑作選)」(中村融編、創元SF文庫)である。

 「真鍮の都」(ロバート・F・ヤング)−“魔神”が本当に“魔神”であるところが、楽しい。ファンタジー世界(千夜一夜物語)とタイムマシンを、無理なく組み合わせている。「時を生きる種族」(マイケル・ムアコック)−超遠未来の人類の末裔が、いわば“認識”によって、空間ではなく時間を操るようになる。「恐竜狩り」(L・スプレイグ・ディ・キャンプ)−40年ぐらい?前に、SFマガジンで読んだ時の記憶が、はっきりと残っていた。ストレートな原型的作品ということだろう。「マグワンプ4」(ロバート・シルヴァーバーグ)−“敵”のスパイと誤解され、時間ループに取り込まれてしまった男の物語。

 「地獄堕ちの朝」(フリッツ・ライバー)−「“スパイダー”対“スネーク”の戦い」シリーズの、一挿話らしい。単体としての魅力は、いまいちかな。「緑のベルベットの外套を買った日」(ミルドレッド・クリンガーマン)−過去からタイムスリップしてきて過去に帰っていった男にプレゼントした外套を、その男の子孫がもってくる。「時を超えた恋」パターンの、いい話である。「努力」(T・L・シャーレッド)−解説にあるとおり、Wikileaks そのもの。よかれと思って努力したのだが、かえって戦争を引き起こしてしまうという、悲劇的な結末。

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*2013年09月25日:「NOVA 10」「日本SF短編50 IV」


 久々に、残業せず。帰宅時には、雨。書店に寄ったが、先週後半から残業と上洛で書店に行けていなかったので、雑誌の買い残しがいろいろあった。[;^J^]

 今夜も、読書記録のコピペのみ。NOVA 10」(大森望編、河出文庫)である。

 「妄想少女」(菅浩江)−初老(55歳だから、正確には“初老”を遙かに過ぎているが)の女性の妄想の世界。なかなか痛い..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^] 「メルボルンの想い出」(柴崎友香)−不条理劇。面白いと思えば面白いのだが、正直、あまり乗れない [_ _]。「味噌樽の中のカブト虫」(北野勇作)−いつもの品質の幻想譚。「ライフ・オブザリビングデッド」(片瀬二郎)−これはいい! 素直に楽しめる。無理に深読みするまでもあるまい。「地獄八景」(山野浩一)−残念ながら、いまいち..テンポかなぁ、設計かなぁ..どこが私と合わないんだろう..[?_ _] 「大正航時機綺譚」(山本弘)−アイデアは珍しくないが、もちろん、語り口に値打ちがある。オチは..[;^.^] 「かみ☆ふぁみ! 〜彼女の家族が「お前なんぞにうちの子はやらん」と頑なな件〜」(伴名練)−物理的にハードなネタを、ラノベに適用。気楽に読めて悪くない。「百合君と百合ちゃん」(森奈津子)−この作者はいまいち苦手なのだが [;^J^]、張形に改造されてしまった男性アンドロイドのくだりは、エモーショナルで、少し良い。「トーキョーを食べて育った」(倉田タカシ)−佳作。「ぼくとわらう」(木本雅彦)−ダウン症についての物語。これも佳作。「(Atlas)^3」(円城塔)−まぁなんとかロジックには付いて行けたと思うが [;^J^]。「ミシェル」(瀬名秀明)−「虚無回廊」+「ゴルディアスの結び目」で、「果しなき流れの果に」の趣向も少々。力作である。

 もう1冊。日本SF短編50 IV」(日本SF作家クラブ編、ハヤカワ文庫)

 「ぐるぐる使い」(大槻ケンヂ、1993)−比較的最近再読している。鬼畜な話だよなぁ..[;^J^]。「朽ちてゆくまで」(宮部みゆき、1994)−超能力を得てしまった女性が人生に向き合っていくさまを描く、感動的な力作。「操作手」(篠田節子、1995)−人間型ではない介護ロボット。介護される側の主観からは、ロボットが人間に、人間が怪物に見える。「火の鳥 復活編」(手塚治虫)の序盤を想起する。「計算の季節」(藤田雅矢、1996)−スーパーコンピュータで行うような超高度科学技術計算を、農業で行う。リリカルな佳作。「永遠の森」(菅浩江、1997)−10年ぶりぐらいに再読。いい話である。「海を見る人」(小林泰三、1998)−これもかなり昔に読んだっきりだったが、内容を鮮明に憶えていた。鮮烈なイメージの傑作。「螺旋文書」(牧野修、1999)−うーん..いまいち乗れない [_ _]。「嘔吐した宇宙飛行士」(田中啓文、2000)−いやまぁ、これも、内容は(残念ながら [;^J^])鮮明に憶えていたんですけどね [;^.^]。忘れたい気もするんですけどね [;^.^][;^.^]。傑作か駄作かと問い詰められると、即答できない。[;^.^][;^.^][;^.^] 「星に願いを ピノキオ二〇七六」(藤崎慎吾、2001)−変形幼児エスパーもの。「かめさん」(北野勇作、2002)−あまり憶えていなかったので再読した。幻想ハードSF? [;^.^]

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*2013年09月26日:「タフの方舟」


 ついでに今夜も。10年近く積読していたのを、つい最近、片付けた2冊。

 タフの方舟 1 禍つ星」(George R.R. Martin、酒井昭伸訳、ハヤカワ文庫)

 べらぼうに面白い! [^.^] 「禍つ星」−全長30キロの巨大宇宙船(半ば廃墟)の中での、攻撃用のベムを甦らせつつの悪党共の死闘なのだから、面白くならないわけがない [^J^]。解説にもあるとおり、JP(「ジュラシック・パーク」)を想起させるシーンが多々あるが、こちらのほうが先。JPを強く想起させるのは、ティラノザウルスというよりは、むしろ、一見無害な「地獄猫」たちが、性悪な女学者を襲撃するシーンである。このシーンが、JPでは「毒唾吐き恐竜」の襲撃シーンと「プロコンピーの群れ」の襲撃シーンに分解されたのかと想像すると、楽しい。「パンと魚」−姉御肌のポートマスター、トリー・ミューンの魅力。「守護者」−植民惑星に突如(あとからあとから)出現し始めた怪物(というよりは「怪獣」)たちは、植民人類に(知的生命体と認められず)食糧にされてしまった先住種族が「思念で作り上げた」生物兵器だった。「惑星間の狩人」(アーサー・K・バーンズ)の「アルマッセン彗星」のエピソードを想起させる、由緒正しいスペオペネタ。[^.^]

 タフの方舟 2 天の果実」(同)

 「タフ再臨」「天の果実」−自ら人口調節を出来ない(その意志がない)種族を、「神の手」をもって、強制的に断種する。このテーマの重さは、すぐれて現代的なところにある。「魔獣売ります」−怪獣格闘競技として、スペオペにも前例はあるのだが、私はむしろ、鉄腕アトムなどにおける、ロボット格闘競技を思い出した。「わが名はモーゼ」−偽預言者が科学的トリックで演出した「十の災厄」を、環境工学的に再現する。

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*2013年09月27日:Shibuya Deep A 最終回


 朝夕の気温は、もはや完全に秋である。6:00前後に朝サイクリングに出発するのだが、Tシャツ1枚だと、出だしは寒い。帰宅時には丁度いい感じ。

 NHKの週末の深夜番組「Shibuya Deep A」、今夜が最終回である。6年半で、227回放映されたとのこと。私がこの番組を「発見」して見始めたのが、だいたい3年前ぐらいなので、ちょうど後半につき合ってきたことになる。数えてみたら、この番組の録画は、トータル35本、ありました [;^J^]。こんなに録っていたとは思わなかった。10数本かと思ってた [;^J^]。まぁ、録画しそこなった回については、NHKオンデマンドで..配信されるわけないか。[;^J^]

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*2013年09月28日:金子隆一さんの訃報


 朝サイクリングをすませてから、7:40頃に出て、O内科医院。ロビーでSFマガジンを読んでいたら..なんと、金子隆一氏の訃報が! 驚いた。

 調べてみたら、亡くなられたのは、8月30日。死因は脳出血。享年、57歳。若い。若すぎる..

 なぜ、気がついていなかったのだろう。ツイッターで、SF関係者を何人もフォローしているのに..いや、考えるまでもない。タイムラインを隅々まで舐めるような読み方をやめてから久しく、今では拾い読みをしているだけなのである。ツイートを見落とすのは、当たり前。日記を確認してみたら、9月前半は(特に)業務多忙で、ツイッターをほとんど読んでいなかったと思われる。

 せめてもの追悼として、金子さんと同行した「シルクロード 恐竜紀行 '94」に、写真を付けることにしよう。1994年に、ネットニュースの fj.rec.travel.world や、NIFTY-Serve の FCLA などに投稿した、この旅行記には、従来、写真が添付されていなかったのである。それは、当時の私はデジカメを持っておらず、また、銀塩写真のプリント(紙)を電子化するスキャナーも持っていなかったからである。

 金子さんが写っている写真はそれほど多くはないのだが、できるだけ掲載することにしよう..

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*2013年09月29日:シルクロード 恐竜紀行 '94(金子隆一さんを偲んで)


 今日も快晴。朝サイクリング。湯風景しおり。

 「シルクロード 恐竜紀行 '94」への、写真添付プロジェクト。昨夜から始めたのだが、深夜までかかって、ようやく、写真のセレクトとスキャンが終わった。トータル89枚。あー、大変だった..[;^.^][;^.^][;^.^]

 ..というわけで、出来上がりは、こちら →(シルクロード 恐竜紀行 '94)すぐに気がつくのは、写真が下手なこと [;_ _] と、褪色・変色 [;^.^]。何しろ、この旅行のためにカメラを買った、全くの素人だったので、下手なのはおおめに見ていただくとして [;_ _](今でもたいして腕前は変わらないが [;_ _][;^J^])、褪色・変色も、いたしかたないところだろう。とはいえしかし、前記のリンク先にも書いたとおり、これはむしろ好ましく思えるのだ。

 なにしろ、昨日今日の記録ではないのである。19年も昔の旅行記なのだ。古書店の片隅でみつけた、自費出版の小冊子のごとき本文を彩るに相応しい、画質ではないか。[^.^]

 たとえば、「17.そしてオアシスへ」の章に付せられた、トルファンの写真を見て欲しい。今や堂々たる25万都市であるトルファンも、当時の人口は3万人だった。この、信じられないほど長閑な、まるで中国の歴史の教科書でも見ているかのごとき風景は、この画質でなければならないと思うのである。[^.^](← なに力説してんだよ。[;^.^])

 今回、スキャンしていてはじめて気がついたのだが、写真に刻印されている時刻がおかしい。本文の記述と合わないのである。大体、1時間ぐらいずれている。最初は、時差かと思ったのだが、時差は2時間のはず。私の設定ミスという可能性は、極端に低い..(こういう種類のミスは、しないタイプなのである。[;^J^])

 ..まぁ、19年前の中国の辺境の砂漠地帯における、知られざる犯罪のアリバイトリックがどうのこうのという、素敵にロマンティックな話には(残念ながら)ならない [;^J^]。お暇なら、ご笑覧ください。[_ _][^J^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Oct 3 2013
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