*2012年04月30日:靉嘔展/バルビエ×ラブルール展
*2012年05月01日:国会図書館/東京国立博物館/エルンスト展
*2012年05月02日:「闇の王国」
*2012年05月03日:吾妻ひでおトークショー
*2012年05月04日:写真整理など
*2012年05月05日:スーパームーン
*2012年05月06日:多摩図書館/北斎展
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*2012年04月30日:靉嘔展/バルビエ×ラブルール展


 実家前のバス停から7:51のバスで発つ。メトロ半蔵門線の清澄白河で降り、東京都現代美術館 に着いたのが、開館直後の10時過ぎ。ここに来るのが久しぶり過ぎて、清澄白河から迷った(方角を90度間違えたまま延々と歩いてしまった)というのは、ここだけの話にしておいて欲しいが [;_ _]、結果、ロスタイムは無かったということで。[;^J^]

 「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」展である。

 「初期油彩画」セクションでは、やはりまず、「田園」画像検索結果)の、肩を組んで前進してくるダンスの群像のリズム感。「渡米後」セクションでは、「軌跡」や、「デュシャンのハート」。「虹」のセクションは、まぁ正直なところ、どれも一緒に見えないことは無いのだが [;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]、火星人的な、「クリーチャー」「クリーチャー二人 A」「クリーチャー二人 B」「オリンピック ハンマー投げ」「虹使い A」「虹使い B」などにも、強く惹かれた。「CHIBA」は、「CLOUDS」「HEARTS」「INSECTS」「BIRDS」「AMGELES」の5点からなる組み物であり、千葉県立美術館蔵..ということは委嘱作なのかな? 1975年の作品。ギブスンの「ニューロマンサー」(1984)への影響は..無いんだろうなぁ。[;^J^]

 「レインボー・エンヴァイラメントNo.7 レインボー・タクティル・ルーム+レインボー・エイムズ・ボックス」画像検索結果)は、中に入ることができる「部屋」であり、部屋の壁を埋め尽くす総数140個の孔のそれぞれが、異なる材質による異なる感触を持つので、ひとつひとつ全部の孔に指を突っ込んで、感触を確かめていく..なんか、卑猥である..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]

 12:10に展覧会場を退出し、美術館2Fのベトナム料理の店「CaFe HAI」で、混ぜご飯とビールをいただく。12:55に美術館を退出。

 14:20、練馬区立美術館 着。「バルビエ×ラブルール」展である。

 まず、バルビエ。やはり、代表作と謳われる「ビリチスの歌」「コメディの登場人物」、及び「散文詩」は、凄い。「ヴィ・イマジネール(架空伝記集)」もそうなのだが、第一義的には、圧倒的に素晴らしい色彩感覚。そして、オブジェクト群の、絶妙な配置のバランスである。

 かなりの量が展示されているファッション・プレートにも、見応えあるものが多い。「君、背中を見せすぎだよ」は、化粧(身支度)中の奥さんに亭主が小言しているという、よくある図なのだが、この絵の場合、背中を見せすぎどころか、ほとんどトップレス同然なんですが。[*^,^*][*^,^*][*^,^*]

 ..ま、それはともかく [;_ _][;^J^]。リアルタイムにこれらの挿画やファッション・プレートが供給され続けた時代を羨ましく思うが、しかし仮に私が当時生きていたとしても、ファッション誌(モード誌)にまで目配りできていたかどうかは、なんとも言えない。[;_ _][;^J^]

 一方のラブルールは、バルビエとはまた異なる作品世界である。色彩勝負ではない、単色の、シャープな描線の世界なのだが、それがまたなんとも洒落ている。まさに洗練の極みである。「香水」や、リラダンの著作を飾った「3つの残酷物語」の挿画。ヴァルミー=ベスの「百貨店情景」への挿画など。

 16:10に退出し、18:30に横浜の実家に帰宅。

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*2012年05月01日:国会図書館/東京国立博物館/エルンスト展


 実家前のバス停から7:42のバスで発つ。国会図書館着が、開館5分前の9:25。先日(4/28)に時間切れで調べきれなかったぶんだけ、パパパッとチェックして、10:45に退出。ちなみに、「少年クラブ」誌などは国際子ども図書館で読む予定だったのだが、既にデジタルデータ化されており、ここの端末で読むことができたので、国際子ども図書館には(このGWには)行かなくてもいいことが判明した。それは助かるのだが..このビューアー、ほんとに使いにくいんだよなぁ..[;_ _][;_ _][;_ _]凸

 上野に直行。上野駅構内の蕎麦屋で昼食を食べ、11:40に 東京国立博物館 着。「ボストン美術館 日本美術の至宝」である。実のところ、国立科学博物館 の「インカ帝国展」と、どちらに行こうか(あるいは一気に両方片付けようか)迷っていたのだが、国立科学博物館の門の横に「混雑しています」という看板をかけられちゃあね [;^J^] ..いかにもGW向きの(GW中に特に混みそうな)催しではあるし、これは先送りしよう。6月24日(日)までなんだから、急ぐことはない。

 というわけで、東京国立博物館。「仏教美術」セクションの「馬頭観音菩薩像」「普賢延命菩薩像」(白象たちの神聖な凶悪さ [;^.^])も素晴らしいが、まずは何と言っても、「二大絵巻」である。

 「吉備大臣入唐絵巻」画像検索結果)の、人物群像の絶妙な描き分けと生命力は、漫画的な活力に満ち溢れていて素晴らしく、「平治物語絵巻」画像検索結果)の戦闘描写の迫力たるや、大変なものである。襲撃のスピード感と殺戮の血なまぐささは、こんにちの劇画表現の源流と言えるのではなかろうか。必見!

 「中世水墨画と初期狩野派」セクションでは、「山水図」(祥啓)、「瀟湘八景図屏風」(伝蔵三)、「松に麝香猫図屏風」(伝狩野雅楽助)。「近世絵画」セクションでは、「龍虎図屏風」(長谷川等伯)(画像検索結果)、「十雪図屏風」(狩野山雪)、「仙境・肅史・弄玉図」(狩野養信)、そしてなんと言っても圧巻の、「松島図屏風」(尾形光琳)(画像検索結果)である! この“波”の表現たるや、尋常ではない。また、ボストン美術館では伊藤若冲のコレクションは実は手薄らしいのだが、それでも、「十六羅漢図」「鸚鵡図」と、なかなか渋いところが来ている。

 息を呑むのが、「曾我蕭白」セクションである! 山水図も素晴らしいのだが、やはり、「ほ居士・霊昭女図屏風」(「ほ」は、“まだれ”+龍)(画像検索結果)の不気味なユーモア [;^.^]、「風仙図屏風」画像検索結果)の漫画的なスピード感。「酔李白図屏風」のキャラたちの顔は、どう見ても(古き良き時代の)ディズニーアニメであるし [^.^]、「商山四皓図屏風」の自由奔放な描線には、声も出ない。[;*.*]

 そして、「雲龍図」画像検索結果)である! とにかく、でかい! そして、顔や尾も凄いが、この、圧倒的な、爪! 実在の生物の爪はおろか、想像上の霊獣である「龍」の爪としても、ほとんど異常である。どこか、非生物的(超生物的)な「マシン」を想わせるところがある。私はこれを見て、ただちに「永井豪」を想起した。永井豪が描く竜や鬼やデーモンたちの、遥かな祖先が、ここにいる!

 以上、大幅に端折ったが、出展作は全て見応え抜群であり、気を抜く暇はいっさい無い。絶対のお薦め展覧会。無理をしてでも、観るべし!

 14:15に退出して、みなとみらいへ。15:30に 横浜美術館。「マックス・エルンスト − フィギュア × スケープ」である。

 デカルコマニー系の作品は、「ニンフ・エコー」「風景」(この小品は初見)、及び、横浜美術館所蔵で以前から常設展示されている「少女が見た湖の夢」画像検索結果)など。また、「ユークリッド」画像検索結果)、「二つの基本方位」「パリの春」「大アルベルトゥス」「美しき女庭師の帰還」は、私の絵画鑑賞人生のもっとも初期の、12歳頃から40年間も親しんでいる、懐かしい作品たちである。

 宝石のファセット(カット面)を想起させる、さんざめく光の洪水が満ち溢れている作品群中では、初見の「嘘八百」が、楽しい。

 をー! パリのポンピドゥ・センターから、また来たよ! 「三本の糸杉」画像検索結果)と「最後の森」画像検索結果)! この2点は、去年、国立新美術館で開催された「シュルレアリスム展 ―パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による―」にも来ていたのだ。太っ腹だな! 特に後者は、エルンストの最高傑作のひとつではなかろうか!

 をー! 「マクシミリアーナ、あるいは天文学の非合法的行使」が! しかし、30点全部ではない。半分ぐらい? ..慌てて出品作品リストを確認したら、前期展示と後期展示にわけて、それぞれ15点ずつ展示されるのであった。つまり、後期展示も観に来なければならないってわけか。[;^.^]凸

 あっちゃぁ..図録には、「マクシミリアーナ、あるいは天文学の非合法的行使」が、半分ぐらいしか掲載されていない(しかも縮小版)..[/_;][/_;][/_;] まぁ、仕方ないなぁ..確かに、全部を(それなりのサイズで)載せてしまうと、図録の総頁数に対して、インパクトがありすぎるんだよなぁ..しゃあない、別途探そう。海外では出版されているかも知れないし。

 この展覧会は、マックス・エルンストの作品を「フィギュア × スケープ」という切り口から捉え直そうというものであって、決して、作品履歴を網羅しようとしているのではないのだが、結果的にバランス良く見通せているし、シュルレアリスム初心者に対するケアが万全とは言い難いとしても、なかなか楽しく観ることができるので、シュルレアリスムに疎い人にも、お薦めできると思う。

 それにまた、この美術館は、常設展示もなかなかいいのだ。特に、「ダリとシュルレアリスムの部屋」と名付けられた部屋には、主要なシュルレアリスムの画家たちの、それぞれ代表作といえるほどの逸品たちが、展示されている。シュルレアリスムがお好きな方には、超お薦め! ただし、この部屋のメインの作品であるダリの三幅対(「暁」「英雄的昼」「夕暮」)だけは、駄作だと思う [;_ _][;^J^]。タッシェンの「ダリ全画集」にも掲載されていないところを見ると、贋作の可能性すら、あるのではないだろうか。それはそれで(そういう作品を見るのも)逆に一興ではあるが。[;^.^]

 17:20、退出。18:20、実家に帰宅。

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*2012年05月02日:「闇の王国」


 朝から曇天。今日は本降りになるらしい。

 連休に入ってから読んだ書籍を、1冊、備忘のために書き留めておく。「闇の王国」(Richard Matheson、2011、尾之上浩司訳、ハヤカワ文庫)である。タイムスタンプ..じゃなくて [;^J^]、発表年を見ていただきたい。1926生まれの作者の、85歳になってからの、ちゃきちゃきの新作である。

 恐怖小説かと想像していたのだが、そういう要素も確かにあるが、それより何より、堂々たる妖精物語であった。互いに敵対している魔女と妖精に、二股かけている優柔不断な主人公 [;^J^]。魔女の魔の手を逃れて(身長を縮めて)妖精族の一員となるのだが..

 語り手は(作者自身を投影している)通俗恐怖小説作家で、若き日に体験した実話を想いだして書いている、という設定なのであるが、過去の自分自身に対する(ノリ)突っ込みが、あまりに過剰ではなかろうか [;^J^]。例えば、

「ともかく、釣果をあげて、旨い夕食にありつこうと――二人で水場(池)の岸辺にすわりこみ、竹竿をのばして水面に身を乗り出し、“紐(コード)”(ほかに表現しようのない代物だったんだ。何からどのようにして作られたのかもわからない。いまでも、ろくにものを知らないせいだろうか?)をたらし、おだやかな水のなかへと先を沈めた(“たらす(ダングリング)”と“沈めた(ディップド)”と、韻を踏んでいるのは悪くない)生活の糧になってくれる魚がかかるのを、じっと待った。」(316頁)

 ..とかさ [;^.^]。訳者あとがきによると、原文はこんなもんではなく、ツッコミを入れていない部分でも、「綴り間違いのような細かいものから、さまざまな文章の乱れ、情報的勘違いなどが、頭から終わりまであちこちにちりばめられている」そうである [;^J^]。功成り遂げた老大家が、老いの手すさびで好き勝手やらかしている的な? [;^.^] 物語自体は、十分面白いですよ。[;^J^]

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*2012年05月03日:吾妻ひでおトークショー


 6:00の時点で、大雨 [;_ _]。6:30には、雷鳴 [;^.^]。実家前のバス停から8:16のバスで発つ頃には、雨はほどほどになっていた。

 まずは隣町(二俣川)の駅前のAirsCafeというネットカフェに8:36に着き、廃墟通信の更新をアップロードする。(なぜ、こんな手間をかけているのかの説明は、面倒なので略します。[;_ _][;^J^])

 9:55に出て、11:45に阿佐ヶ谷。駅のトイレで吾妻ひでおさんと遭遇し [;^.^]、「Asagaya/Loft A」まで同行する。「石ノ森スピリッツVol.6「スラップスティック」」である。ゲストは、吾妻ひでお氏、すがやみつる氏、とり・みき氏。司会は、山田ゴロ氏。(私はまったく不勉強で、山田ゴロ氏のことを存じ上げなかったのだが、Wikipedia で調べたら、大ベテランの漫画家であり、吾妻氏とは旧知の友人であるとのこと。)

 まず、アシスタントについていた「さき」という娘が気になった。デビュー前のアイドル系女子プロレスラーということだったので、帰宅してからぐぐってWikiったところ、LLPW−Xの VoLume II というアイドルレスラーチームに所属している「渡邉沙紀」らしい。(2012年春デビュー予定。)歌って踊れて、実はプロレスラー、というポジション [;^J^]。チームのボスは井上貴子で、(上司として? [;^.^])会場にも来ていたようだが、控え室から顔を出してくれなかった。[;^J^]

 以下、メモ書きからテキスト起こししておいたが、メモが追いついていないので、話が切れたり飛んだりしております。断章の集積としてお読み下さいませ。m[_ _]m

松久由宇氏のこと。
桑田次郎が、しばしの沈黙の後に大復活したときは、松久氏が(アシスタントとして)大々的に手伝った。
高田馬場の百人町のベンチで寝起きしていた。
いたいれんたろう氏のこと。
吾妻氏とすがや氏は、同じ幼稚園(小学校?)に子どもが通っていた。
運動会の仮装行列で、漫画家であるおふたりは、看板を(原稿料無しで [;^.^])描かされる。でも土地柄か、よそのクラスの父兄にはアニメ関係者が多く、彼らの絵の方がよほど(キャッチーで)上手い(笑)
70年代前半の秋田書店のストライキで、新社屋にベタベタと(経営陣糾弾の)藁半紙のポスターが貼られたが、それに吾妻ひでおの漫画の絵が使われていた(笑)(もちろん、吾妻氏は関与していない。勝手に使われただけ。)
すがや氏宅は、子どもたちのゲームのたまり場になってしまったが、親父がゲーム漫画を描いている以上、ダメとは言えない(笑)

もっと実験的な漫画を、自由に描きたい。
しかし、少年漫画という場所柄は、わきまえている。
(キャリアを積むと)編集が「つまらない」と言ってくれなくなるのが怖い。
家族に読ませる。家族の評価が一番厳しい。
うちの奥さんは、私の漫画は、一枚たりとも読まない(笑)
他人の漫画は、読んでいる(笑)
うちの奥さんは、NARUTO を読んでいる(笑)
(ライバルというより、意識していたのは)コンタロウ。
面白くてくやしいから(あまり)読まない(笑)
吾妻さんは、けっして、不条理日記(1978)で、いきなり化けたわけではない。それ以前の少年漫画をしっかり読んでいれば、既に実験的であったのはわかったはずだ。だから、79年以降、急激に(SFファンの間で)もてはやされ始めたのには違和感を感じた。
とり君は、いい人だ(笑)
手塚先生に、「ゲームセンターあらしはSFだね!」、と言われ、驚いたことがある。
コロコロコミックまで読んでいたんですねぇ..
(不条理日記のタイトルは)「SF」と銘打つと、一般の人(SFファン?)に困惑されるだろうから、「不条理」と名付けた。
「不条理」という言葉が、今では便利に使われ過ぎている感はありますね。きちんとしたオチがついていないものは、なんでもかんでも「不条理」みたいな。
ぶらぶらひでお絵日記」から、けいおん批判の個所が削られた(笑)同人誌で出してやる(笑)
(倉田注:この件は、ツイッターでも触れられているのだが、“微妙に”事実と異なる。「ぶらぶらひでお絵日記」に収録されているのは「2009/06/30」までなのだが(リスト参照)、けいおん(のアニメ)の批判を書いたのは「2009/07/03」なのである。つまり、「削られた」とは言えず、事実誤認である..が、「“それ”の手前までとしておこう」という編集の判断があった可能性はあり、仮にそうだとすると、「削られた」と言えないことはない。)
「ギャグ漫画」(という用語)の嚆矢は、石森章太郎の「マンガ家入門」(1965)ではないか。
(以下、「テレビ小僧」の「イライラの巻」(最初から最後までひたすらイライラしているだけのエピソードで、なんでもかんでも千切っていく。大男の前をとおりすぎるとその大男が小人の群れに千切られており、ようやく届いたシナリオも無意識のうちに千切ってしまい、その次のコマで、故林家正楽が「紙切り」をしている)を例に、石森のスラップスティックギャグを解説。)
石森先生は((ドライな)スラップスティックギャグは人を傷つけかねないので)人を傷つけないようにするためには、まず、絵柄を可愛くする、と言っている。
「クールなスラップスティックギャグと可愛い絵」から、当然、吾妻先生につながる。
石森さんのクールなスラップスティックギャグは大好きで、影響を受けています。
石森先生の「となりのたまげ太くん」は、タイムパラドックスギャグなどもあり、SFでもある。
だからここからも(私が)吾妻先生に(SFつながりで)流れたのは、当然である。
また、サンコミの「となりのたまげ太くん」の解説を、小松左京さんが書いていた。当時は小松さんの小説を読んでおらず(知らず)、「小松左京とは、こういう漫画の解説を書く人なんだ」と認識していた(笑)
ここから、小松左京(ファン)につながるわけです(笑)
「マンガ家入門」は、理詰めであるところも(素晴らしい)特徴。

(吾妻氏への質問)モデルにしたタレントは?
奥村チヨ(笑)
(吾妻氏への質問)SF漫画を描くご予定は?
SFは、やっぱり描きたい。場所が無いので、多分、自費出版で。
失踪日記第2部(「アル中病棟」)を、今、描いている。年内には出したい。来年には出したい。(いきなり矛盾。[;^.^])3ヶ月の出来事を描くのに300ページもかかってしまって..アル中しか出てきません(笑)
(とり氏への質問)好きなSF(小説)は?
絞れないけど..バラードの初期の短編とか。
(とり氏への質問)一番好きな吾妻漫画は?
何が一番好きなんだろうというのを、今、探っているところです(笑)
(吾妻氏への質問)ヨガはまだ続けているのですか?
やってません。嘘です(笑)
(倉田注:ヨガをしてるとツイートしていたらしい。私は憶えてないが。[;^J^])
(すがや氏への質問)今の時代の仮面ライダーについて(どう思いますか?)
1995年頃、石森先生に、ライダーの小説を書く許可をいただいている。機会があれば、書きたい。
(ここで、山田氏も加えて4人に、ぶっつけで美少女を描いてもらう。)

西原から画力対決に誘われたが断った(笑)(吾妻さんにまで、声をかけていたとは。[;^.^])
あれは西原が一人勝ちする(ための)企画なんだから、出る奴の気が知れない(笑)
西原の(自分だけが勝とうとする)性根が気に入らない(笑)
でも、毎日かあさん(アニメ?映画?)を観て、泣いちゃったけど(笑)
負けてんじゃん(笑)
西原がウケるのは、わかる。身を捨ててるからね。
プロレスが参考になるというのは、技の名前とかだけではない。
エッセイ漫画は、そもそも、現実と虚構のせめぎあいだから。
(北海道にゴキブリはいない、という話の流れから、)聖悠紀の部屋はすごいよ。ゴキブリを見つけたら、透明なテープで貼り付けてしまう(笑)壁にも机にも、そこら中。餓死するまで(笑)
(ゴキブリは、なぜ逃げ切れずにおめおめと貼り付けられてしまうのか。[;^.^])
(吾妻さんに)もう逃げないよね?
..いや(笑)..ネタが尽きたら..(笑)

 このあと、撮影会。

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 まさか、トークショーで撮影許可がおりるとは思わなかったし、雨も降ってるしで、まともなデジカメを持参しておらず、iPhone 3GS のヘボカメラで撮ったので、こんなもんです。乞うご容赦。[;_ _](左から、山田氏、吾妻氏、とり氏、すがや氏)



 16:10頃に終演となった。16:20頃に会場を出て、Iさん、Oさんと「うまいもん酒場 えこひいき」でミニオフ。横浜近辺で自転車で走りまわって快適なコースはどこだろうかと、Iさんに相談する。中原街道、相模湖、相模川など。

 19:15にお開き。21:10に帰宅。

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*2012年05月04日:写真整理など


 曇天。引きこもり。11:55に、少し揺れた。千葉北西部震度3。

 実家の押し入れの整理に着手する。亡父が、年度別に紙袋に(粗く)整理したままの写真のうち、不要なもの(亡父には保存しておく意味があったのだろうが、私にも母にも意味の無い写真など)を、ビシバシ廃棄する。同様に、不要な書籍もビシバシ廃棄した(つもりだったが、結果的に100冊も選び出せなかった)。

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*2012年05月05日:スーパームーン


 快晴。午前中、早めにAirsCafeに出向き、10時前に帰宅した。

 Mixiニュースで気がついた。今夜は「スーパームーン」なのである。

 NASAによると、5月5日は月が地球にもっとも接近する「スーパームーン」の日。この日はいつもより月が14%大きく、また30%明るく見えるとのこと。昨年の3月19日にも同様の現象が見られましたが、2年連続で起こるのはかなり珍しいようです。

 スーパームーンの見ごろは何と言っても「月の出はじめ」。月は低い位置にあるほど、地上物との対比で大きく見えるものです。国立天文台によれば、5月5日の「月の出」は午後5時38分。この時間はぜひ外に出て、大きな月を探してみてはいかがでしょうか。
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 ..というわけで、細部のわからぬヘボ写真ですが、「明るい!」という感動だけは、伝わりますでしょうか。[;_ _][;^.^]



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*2012年05月06日:多摩図書館/北斎展


 好天。実家前のバス停から、7:51のバスで発つ。多摩図書館に着いたのが、10:00ちょうど。もちろん、手塚治虫関連調査である。

公私拝見 忙しいけれど楽しい漫画家業(エッセイ):2:週刊朝日:71/10/15

 ..の発掘など。

 11:30に発ち、13:20に 三井記念美術館。「ホノルル美術館所蔵「北斎展」」の前期展示である(..と、しれっと書いたが、「前期」であるということは、ここに来るまで知らなかった。もう一度、足を運ばねばならんのか。[;_ _][;^.^])

 作品リストを確認すると、「冨嶽三十六景」画像検索結果)、「諸国名橋奇覧」画像検索結果)、「百人一首うばかゑと起」画像検索結果)、「詩哥写真鏡」画像検索結果)、「諸国瀧廻り」画像検索結果)、「琉球八景」画像検索結果)の各シリーズとも、前期と後期のそれぞれで、ちょうど半分ずつ展示されるのである。[;^J^]

 見飽きることのない傑作群が山盛りであって、ベストなんぞを選んでいる場合ではないが、強いて1点、ピックアップすると、「諸国瀧廻り」中の「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」画像検索結果)であろう! そんじょそこらの現代絵画やSFイラストなど軽く一蹴してしまう、衝撃的な図像である!

 15:10に退出し、東京駅へ急ぐ。15:26に発つこだまに間に合い、17:23、浜松着。18:20、帰宅。9連休の終わりである。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: May 10 2012
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