*2009年10月12日:「漫画家失格」
*2009年10月13日:夏布団退場
*2009年10月14日:ワインを注文する
*2009年10月15日:「狂乱西葛西日記20世紀remix」
*2009年10月16日:無駄な貰い物
*2009年10月17日:GoodReader を使い始める
*2009年10月18日:作法について
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*2009年10月12日:「漫画家失格」


 ここ最近、数日ごとにすき家のメニューを試しているのだが、今日は、ねぎ玉牛丼..ふむ。美味いと思うぞ。

 イケヤ書店で、「大道芸ワールドカップ in 静岡 2009」の公式パンフレットを見付けたので、慌てて確保。忘れてた、そうかもうすぐではないか。うきうきわくわく。[^.^]

 イケヤでは「漫画家失格」(市橋俊介、双葉社)も購入したのであった。パックされており内容が確認できないので [;-_-]凸(なにしろこの漫画家のことを何も知らないので)かなり迷ったのだが、結局買ってしまった [;_ _][;^J^]。結果、まぁぎりぎり損はしなかったというところかな..

 ニート時代、なんの志も情熱もなく、単にヒマで、ほかに出来ることもなかったから漫画を描き始めただけであり、現在に至るまで、辛うじて死なない程度に食いつないできたものの、これといって誇れる実績もなく、これからもありそうもなく、しかし他に(主たる収入源はバイトだとしても)出来ることもなく、売れない漫画を描き続けていく以外の道はない..

 ..この“情けなさ”は、これといって秀でた才能も運も持ちあわせず、しかしやはり(死ぬまで)生きて行かねばならぬ、多くの人々の共感を呼ぶかも知れない。とはいえ、漫画作品として面白いかと問われれば、大いに口ごもらざるを得ないので [;_ _][;^.^]、迂闊に薦めるわけにもいかない。立ち読みなどで内容を確認してから購入していただきたい。

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*2009年10月13日:夏布団退場


 すき家で、今日は、高菜明太マヨ牛丼。うむ。美味い。

 iPhone のゲームアプリ「geoDefense」の無料版(Lite)を全画面クリアしたので、正式版を230円でダウンロードしてしまった [;^J^]。いったい私は、何をしているのだ。[;^.^]

 さすがに涼しさに耐えかねて、(ようやく [;^J^])冬布団に切り替えた。(厳密に言うと、“夏布団を片付けた”のではなく、夏の掛け布団の上に冬の掛け布団を1枚重ねたのである。)押入れを開ければそこに冬布団があるというのに、どうして今までそれを使わずに、毛布のように薄い夏布団で我慢していたのかというと..要するに、押入れを開けるのが面倒だったからである [;^.^]。やれば5秒で済むことではあるのだが、私の「怠惰力」は、しばしば無敵なのである。V[^.^][;^.^]

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*2009年10月14日:ワインを注文する


 ワインの訪問試飲販売のピーロート・ジャパンのYさん(女性)が、19時に来訪。ピーロート・ジャパンとのつき合いはほとんど10年ほどになるのだが、四半期乃至半年に一度ぐらい、セールスマンが試飲用のワインをもって、訪問販売に来るのである。ここ数年は、いくらかでも酒量を減らしたい&出費を抑えたい、という理由から、訪問のオファーを断っていたのだが、前回、担当者が女性に変わったということで、久々に訪問してもらって1ダース購入したのであった。(いらぬ論評を禁ずる。[;^.^])その時は、前任者からの引継ぎの臨時の担当だと聞いていたのだが、今回、正式に私の担当になったとのことである。[^.^]

 ちなみに、ピーロート・ジャパンの試飲販売員は、大体いつも、8〜9種類の銘柄を持ってくる。(10銘柄を越えることは、ほとんど無い。)これには結構、助かっている。実際、グルメでもワインマニアでもなく、特段の情報も持ち合わせていない私が、数千種類(以上?)もあるワインから「店頭で」選ぶことなどできるわけがなく、それよりは、私の嗜好をある程度把握しているプロが見繕ってくれた高々8〜9種類の銘柄から、納得いくまでテイスティングして選ぶ方がいい。(ちなみに(グルメならぬ)私の嗜好(注文)は、「はっきりとした味のワイン」である。要するに、微妙すぎる味は識別できないのです。[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^])

 今回紹介されたワインは、いつもより少し高めで、平均4千円程度。購入単位は半ダース。つまり、1銘柄お買い上げで2万4千円というわけだ。勢い、テイスティングも真剣になろうというものであるが..非常に迷った。本当に美味しいワインが(削りに削って)4銘柄。いずれも捨てがたいのだが..全部買うと、10万円弱 [;_ _][;^.^]。これは、明らかに身の丈にあっていない。さらに迷いに迷って、なんとか2銘柄に絞り込んだ。甘味と酸味のバランスが絶妙な銘柄と、いわく言いがたい、独特の爽やかさのある銘柄のふたつ。後者については、

「古き良き時代のSFの空(そら)の色、このようなみすぼらしい21世紀ではなく21世紀という言葉自体が光り輝いていた時代の少年SF漫画に描かれた未来都市あるいは未来の海洋の背景を彩る空の鮮やかな青を思わせる味ですね」

 ..と、形容したら、大変ウケを取れたので、嬉しい。[;^.^]

 結局、Yさんが帰ったのは20時頃。男性のセールスマンのときは(注文するにはするのだが)いつも30分ぐらいでお引取りいただいていたような気もするが、記憶違いじゃないかなぁ [;^J^]。ちなみに、1時間正座していたYさんが、帰り際に立つときに足を痺れさせてよろけたのは、ポイント高かったです。[^.^][;^.^]b

 今夜のヘキサゴンスペシャルは、ドッキリ企画中心。私は、ドッキリ企画というのは基本的には嫌いなのだが、今夜は、概して楽しめた。しかしながら最も印象に残ったのは、それらの(宝探しドッキリ、熊に襲われるドッキリ、廃校での心霊ドッキリなど)多大な経費と時間を投入した大規模なドッキリではなく、収録当日にテレビ局の廊下で実施されていた小規模ドッキリ(というか「ビックリ」)の方であった。

 テレビ局の広い廊下を、向こう側からターゲット(被害者)がマネージャーと話しながら歩いてくる。手前には空き箱の山があり、その中に「コラおじさん」が潜んでいて驚かすのだが、その山に近づく前に、まず(悪戯小僧の [;^J^])上地雄輔が、「わっ!」と飛び出して、ターゲットを「軽く」驚かす。で、ターゲットが「なにしょーもないことをやってんだよ」、上地が廊下の向こう側に歩き去りながら「次、もっと驚くからね」、ターゲットが「わかったわかった」、と、上地の方を見返りながら空き箱の山に近づいたとき、いきなり山が崩れて、「コラーーーッ!!」[;^.^][;^.^][;^.^] ターゲットは文字通り、悲鳴を上げて腰を抜かすのである。

 まさに、セオリーどおりである。いきなり驚かすよりも、このように、先に軽くダミーの驚かしをしかけておいて、さらに、「次、もっと驚きますよ」と「予告しておく」方が、遥かに驚愕するのである。心理学の授業の教材ビデオに使えるんじゃないかな。[;^J^]

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*2009年10月15日:「狂乱西葛西日記20世紀remix」


 「狂乱西葛西日記20世紀remix」(大森望、本の雑誌社)を読了。好事家には良く知られている「狂乱西葛西日記」の、開設から20世紀の終わりまでの6年間のテキストの、約五分の一のダイジェスト版である。実のところ、全テキストが今でもネットで読める日記のダイジェスト版ということで、商品価値には微妙なところがあるのだが、読書家としては、やはり書籍の形になっているほうが嬉しいものである。また、ネット上のテキストには無い(現在の視点からの)脚注が付いているし、資料的価値もそれなりにある。

 ところで、「狂乱西葛西日記」は1995年4月からのウェブ日記で、今も継続しているウェブ日記としては日本最長寿のようであると自ら書いており、「最古のブログ、覚え書き - Hinemosu」を参照すると、多分そうなのだろうと思うが、しかし、途中で日付がかなり飛んでいるのである。「途中で一日も日付が途切れていない連続したウェブ日記」としては、約1年後の1996年4月からスタートした「廃墟通信」が日本最長寿(目下、13年6ヶ月)ではないかと思うのだが、面倒なので、調査は省略する。[;^J^]

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*2009年10月16日:無駄な貰い物


 近畿電子産業健康保険組合からの、年に一度の贈り物。「平成21年度 常備薬無償配布申込書」である。

 まぁ、無料で貰えるんだから、貰いますけど..いつも(ほとんど)余るんだよね。毎年毎年、期限切れになった薬を捨て続けているのだ。無駄だ、無駄だ。被保険者への還元施策なのだろうが、もう少しまともな方法はないものか..

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*2009年10月17日:GoodReader を使い始める


 朝いちで連尺町の谷島屋本店。11時に久しぶりに天下一品でこってりラーメン..もうやめようかな..一口目のスープは非常に美味しいのだが、食べているうちに、すぐに飽きてしまう。昔(10年以上前?)は、もっと美味しかったと思うんだけどなぁ..そんなに味覚が変わったとも思えないのだが..(というぼやきを、四半期乃至半年ごとに繰り返しているのである。[;^J^])

 購入したまま使っていなかった、iPhone の「GoodReader」について、そもそもこれはどういうものであるのかを調べたところ [;^.^]、要するに iPhone でファイルを持ち歩いて参照するための道具のようである。所詮、私は「ファイルの国」の住人なので [;_ _][;^J^]、こういうコンセプトは判りやすく受け入れやすい [^J^]。とりあえず、読書記録と購入済みCDリスト(いずれもタブ区切りのプレーンテキストファイル)をWeb経由で GoodReader に取り込んで、常時参照できるようにした。特に後者には、渋谷や秋葉でCDのダブり買いを未然にブロックする効果が、大いに期待されるところである。[^.^]b

 ..おっと、たまに「行の重なり」(文字化けではない)が発生するな。ふむ..ふむ..リドローすると回復する(ことが多い)ようだ。改行コードを見失うのかな。100%の完成度という訳ではないね。ファイルサイズ(数メガバイトのテキストファイル)の問題か、Text Encoding(DOSJapanese)の問題か。いずれにせよ、致命傷ではない。

 加藤和彦、自殺。

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*2009年10月18日:作法について


 私の身についている癖のひとつは、「ドアを閉めるときに音を立てない」、というものである。当たり前の作法ではないかと思われるかも知れないが、これが出来ない人は、案外多い。流石に、社長室や役員室に入るときぐらいは丁寧に閉めるだろうが、会社であっても通用口とか、あるいは街中の店の扉とかだと、手前に引いて大きく開けて、そのまま通り抜けて歩いていってしまう。(そして背後で、ドアがバタンッと閉まる。)私には、これが(ほとんど生理的に)できない。扉を通り抜けたところで一時停止し、戻ってくる扉に手を添えてブレーキをかけ、無音でソフトランディングさせてから、歩き始めるのである。

 この癖が身についた(というか、ついてしまった)原因は、わかっている。礼儀作法の躾などではない。「風神の門」(司馬遼太郎)なのである。

 この、霧隠才蔵を主人公とする、べらぼうに(というか、ほとんど超越的に)面白い小説が発表されたのは1962年であるが、私が読んだのは1974年、中学三年生の冬休みであり、いい歳こいて(受験勉強そっちのけで)「忍者」に夢中になった私が友人たちを大いに引かせたことは、言うまでも無い [;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]。考えようによっては、小学生時分に、どういうわけか「伊賀の影丸」(横山光輝、1961〜66)のブームに乗りそこなった私が、10年遅れで「ハシカ」に罹ったようなものだったのかも知れない。[;^J^]

 さて、この物語の終盤付近のとあるシーンを、例によって現物に当たらずに、記憶だけで紹介する。[;^J^](この「記憶」が「原因」なので、現物に当たらない方が正しいのである。)そのシーンとは、霧隠才蔵の配下の老忍者(本来の部下ではなく、猿飛佐助の部下が一時的に才蔵の指揮下で働いていたように記憶する)が、雨の中を行く敵兵の一隊を、ひとりずつ殺してゆくシーンである。彼は最後尾を歩く兵の背後から音も無く近づいては、首筋を毒針で、チクリと刺す。刺された本人はほとんど痛みを感じることもなく、「蚊でも食ったか?」程度に思って歩いているうちに、遅効性の毒で倒れてしまう。この老忍者は、雨で姿を隠しながら、敵に近づき、また離れ、華麗に舞うようにしてひとりひとり刺し殺し、敵兵の数は次第に減ってゆく..才蔵はこの有様を離れたところから見ていて、老忍者(下忍)の技に舌を巻く..唯一、画竜点睛を欠いているのは、敵兵が倒れるときに、ドサッと「音を立てている」ことである。(だから、ある時点で、敵に気づかれてしまう。)より高度な技術を持つ忍者ならば、敵が倒れるときにそっと支えて、音を立てないようにするべきところであるが、「彼の技では、そこまでは出来ないのであろう」..

 ..とまぁ、そういうわけで、私は、ドアを閉めるときにそっと支えて、音を立てないようになったという次第である。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Oct 22 2009
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