*2006年07月10日:夏オフ準備
*2006年07月11日:「稀人」など
*2006年07月12日:常識で考えましょう
*2006年07月13日:谷島屋本店改装/毒ガス攻撃
*2006年07月14日:書店系そぞろ歩きなど
*2006年07月15日:病的温度
*2006年07月16日:市場不良について
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*2006年07月10日:夏オフ準備


 ..といっても、鍵盤楽器と鍵盤打楽器の出番の多さに呆然とし、それ以上の建設的な作業はなんら行っていない [;^J^]。まぁ、新ネタ(新規に用意しなければならない楽器音)は無い。が、どうやらコントラバスの補強はしなければならない様子。単純に、手が足りない。どうしたものかな。

 「日々是口実」によると、吾妻ひでおの「失踪日記」が、星雲賞のノンフィクション部門を受賞したとのこと。まぁ、大本命のテッパンレースではあった。

 まんだらけのオークション、吾妻ひでお物件2件入札。1件は落札できなくても可。もう1件は、落札するためには手段は選ばない。[;^.^]

 録画映画消化作業。とにかく、録画してDVD−RAMに落としただけ(または、まだハードディスクに残されたまま)で観ていない映画が、TV番組系やOVA系を除いた純然たる劇場公開映画だけに限っても、200本を越えているのだ [;^J^]。まぁ「必要になったときに参照するための“参考文献”として手元に置いておく」という趣旨の録画も相当数あるのだが。

 というわけで、「ゴジラの息子」を観る。これは前述の「参考文献」だし、何十年か前に観ているはずだし、その意味では敢えて「消化」する必要の無い録画ではあったのだが..

 ..どうも、あまり見覚えがないなぁ [;^J^]。困ったもんだ。カマキラスとクモンガの雄姿ははっきりと記憶していたのだが、ストーリーがどうにもこうにも。まぁ記憶するほどのストーリーでは無いのだが(..て、この日記を書いている時点で、早くも細部を忘れ始めているし [;^.^])。

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*2006年07月11日:「稀人」など


 録画消化、録画消化。「ゴジラ」(1984)は、すっ飛ばしながら10分くらいで片付ける。22年前に観て呆れ返った映画だが、その印象は全く変わらず。

 「稀人」(清水祟監督)。これは初見。なかなか素晴らしい作品である。

 主人公は、録画系のオタク。職業は不詳だが、とにかく大きなカメラを持って街中を録画して歩いたり、あちこちに仕掛けてある?隠しカメラの映像を、マンションの一室に大量に設置されているディスプレイに写したりしている。(盗撮系ではないようだ。)その彼が、下水道の入口から東京の地下世界に迷い込み、そこに全裸で監禁されていた少女を「救出」し、自室に連れ帰る。彼女は口がきけず意志の疎通ができず食事もしない。脚が弱っていてひとりでは出歩けない。彼は彼女を自室に監禁し「飼育」する。やがて彼女が受け付ける「食糧」がわかり、彼はそれを調達するために..

 「●●●」の飼育となれば、あとのプロットの流れは決まったようなものであり、予想どおりに進むのだが..彼が彼女を監禁(飼育)していることを知っているらしいストーカーめいた女や、彼女の正体を知っているらしい謎の男、そして「デロ」と呼ばれる地底種族(2回だけ、画面にちらりと姿を現す)などがいい感じに絡んでくる。そして後半、主人公がもらすたった一言が、彼女の正体に根本的な疑義を与え、この物語のナレーターであり記述者である主人公の「主観」が信用できなくなる。エンディングも型どおりといえば型どおりだが、悪くない。

 「デロ」は何一つ活躍するわけではないが、その存在感が物語の非現実性を担保している。その造形は、リチャード・レイモンの「殺戮の<野獣館>」「逆襲の<野獣館>」(いずれも扶桑社ミステリー)に出てくる「野獣」を、(似ているわけではないのに)どこか想起させるところがある。(ちなみに「野獣館」シリーズは、私見では駄作である。興味を示したあなたが探し出して読むのは勝手だが、金を返せ時間を返せの類の苦情は、一切受け付けない。[;^J^])

 時間が微妙に余ったので「用心棒」も片付ける。それこそ、何度も観ている作品であるし、名場面の数々も身体に入っている。だから、それらの名場面だけざっと見返してから寝ようかと思ったのだが..

 ..やめられない、止まらない! スキップできない、助けてくれ! [;^o^] 観たいシーンだけ観るつもりだったのだが、いざ観始めてみたら、観たいシーンが最初から最後まで連続しているのであった。これは盲点だった [;^.^]。おかげで思いっきり夜更かしするハメになってしまった。比較するのも愚かだが、「ゴジラ」(1984)とは、映画としての挌が違い過ぎる。

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*2006年07月12日:常識で考えましょう


 毎日新聞より。


廉価DVD:著作権の保護期間満了と販売認める 東京地裁

 オードリー・ヘプバーン主演の映画「ローマの休日」(53年公開)などの廉価版DVDの販売会社(東京都板橋区)に、米国の映画会社「パラマウント・ピクチャーズ・コーポレーション」が著作権を主張して製造・販売の差し止めを求めた仮処分申請について、東京地裁は11日、申請を却下する決定を出した。決定理由で高部真規子裁判長は「改正前の著作権法に基づき、03年末で著作権の保護期間が満了した」と述べた。パ社側は抗告する方針。
 映画の著作権保護期間は、04年1月1日施行の改正著作権法で、50年から70年に延長された。販売会社側は「53年の作品は03年12月31日で著作権が切れた」として05年10月ごろから廉価版を販売。パ社側は、文化庁の「12月31日午後12時と1月1日午前0時は同時のため53年作品には改正法が適用される」との見解に従い、「ローマの休日」と「第十七捕虜収容所」の廉価版について差し止めを求めた。
 高部裁判長は「著作権法は保護期間を年単位で定めており(53年作品の保護期間は)12月31日で満了した。改正法は1月1日時点で著作権が残っている(54年以降の)映画のみに適用される」と判断。文化庁の見解については「法的に誤っている」と指摘した。
 パ社は「決定を不服とし、知財高裁に取り消しを求める手続きを検討している」と述べ、文化庁著作権課は「決定が確定したわけではないのでコメントは控えたい」と話した。

 ..「12月31日午後12時と1月1日午前0時は同時のため53年作品には改正法が適用される」って..ギャグですか!? [;^.^](..もっといろいろコメントを書こうと、5分ぐらい考えたんだけど、どうにもこうにも論評不能。[;^J^])

 シド・パレット逝去。享年60歳。正直なところ、彼の音楽を聴いたことはほとんどない(「ウマグマ」発表以前のピンクフロイドに興味はない)のだが、「伝説」に対する敬意は人並み以上に持ち合わせている私である。合掌。

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*2006年07月13日:谷島屋本店改装/毒ガス攻撃


 T整形外科で診察。動きがだいぶ良くなってきたので、来週の診察はスキップ。スシローで昼食。イオンへ。3Fの谷島屋で2冊。

 2Fのイオンホール(ホールというよりは、ちょっとしたイベントスペース、てとこですが)で「夜の昆虫の森 探検大作戦」という催し物。「ナイトツアー夜の昆虫の活動を観察してみよう!」入場料300円..それにしてもひとけが無い。チケット売場(というか売店)の番をしている、つげ義春の漫画に出てきそうな [;^J^](失礼ながら)貧相なおじさんに入場料を払って入ってみたら..(ちょうど家族連れが入れ違いに出てきたところで、入場者は私ひとりとなったのだが..)

 ..薄暗くした部屋のなかに、木を植えた鉢が7〜8ヶ。それぞれに数匹、全部で50匹前後?のアトラスオオカブトが、それらの枝に止まっている。微動だにせず止まっている [;^J^]。それらを懐中電灯で照らして「観察」するのだが..触ればもぞもぞと動くのだが..120円相当。[;^.^]凸

 1Fの薬局で(ゴキブリ退治の)コンバットを購入してから、浜松市街へ。谷島屋本店隣りの駐車場に車を停めてから、ヤマハでマーラーの交響曲第5番のスコアを購入。彩画堂II で額縁を2つ購入。谷島屋へ。

 ほっほう..先日、何を改装しているのかと思ったら、要するに書棚を高くしたのであった。その分いくらかキャパが大きくなり、特に文庫系と文芸系の品揃えが、多少拡充している。珍しく、良い方向への変化である。(書店の「改装」というのは、しばしば、必要以上にフロア(通路)のスペースを広くし、書籍の品揃えを減らして店内の「見通しを良くし」、最悪なことには中途半端なDVDコーナーなどを設けて、全く使い物にならない店舗に成り果ててしまうものであるのだから。)「ブックガイド」のコーナーに「カラサワ堂変書目録」「カラサワ堂怪書目録」があるぞ。いい根性をしているじゃないか。[;^.^]

 SFは..河出書房新社の「奇想コレクション」は結構そろっているのだが、国書刊行会の「未来の文学」は無い。ここらあたりが限界かな。国書刊行会自体は棚1列分以上あるし、レムコレクションや「スターメイカー」や「最後にして最初の人類」も揃っているのだが。

 夜。台所の隅の(ペダルを踏んだら蓋が開く式の)ゴミ箱の蓋を開けたところ..何か黒いものが、中に入れてあるポリ袋の中の底の方に向かって「落ちて行った」。その「落ちる速度」が速すぎるように思えた。重力で落ちたというよりは、下に向かって「自力走行」したように見えた。

 私は、息を止めたまま反射的に蓋を閉めた。

 フッ..フフフッ..

 フッフッフッフッフッ..[;^.^]

 飛んで火に入る夏の虫飛んでゴミ箱に入る夏のゴキブリである。深呼吸をひとつして心を落ち着かせてから、毒ガス噴霧器フマキラーAを用意すると、蓋を手早く開けて3秒間噴霧し、ただちに蓋を閉める! そして手で蓋を押さえなおしたはいいが、半狂乱になったゴキブリが断末魔の馬鹿力で蓋をはね飛ばし、私の顔面に向かって飛びかかってくるという 地獄絵図 を幻視してしまい、震え上がりながら左手で蓋を押さえたまま右手の届く範囲で重しになるものを探して、それをゴミ箱の蓋の上に乗せて、一息ついた。(ちなみに、「重し」になったのは、「現代用語の基礎知識 2004年版」である。どうして台所の床に、こんなものが転がっているのだ。[;^J^])

 ゴミ箱の中からは、カサカサカサッ カサカサカサッ カサカサカサカサカサッ..という、戦慄的な音が聞こえてくる。今、蓋を開けることは到底できない。やがては弱り、死ぬとは思うが..ゴキブリの生命力は尋常ではなく、人智では計り知れないほどのものである。燃えないゴミの日は4日後の月曜日である。それまでは、このゴミ箱は(「現代用語の基礎知識 2004年版」で)封印しておかなければならない。4日後までに息絶えてくれるだろうか。月曜日の朝に、安全にゴミ箱の蓋を開けることができるであろうか..

 ここで私は、「埋葬3日後のキリストの復活」を想起したのであるが、いっそここまで突き抜けてしまうと、もはや「不謹慎」という概念では括りきれないわけであり、従って、なんの問題もないのである。[;^.^]

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*2006年07月14日:書店系そぞろ歩きなど


 クリーニング出しの後、リハビリ。今日もスシローで昼食。三方原に回って、ブックスアマノの近くの古書店へ。

 この店では、10年近く前にそれなりにいい買い物をしたこともあるのだが..いまやなんとも中途半端な品揃え。まぁせっかくなので、エロ雑誌(写真系)を2冊購入。ブックスアマノに寄ってから高丘町へ。

 ホンダ近くのCOXは少し前に潰れたのだが、そのあとにイケヤ文楽館(書籍/CD/DVD)が入っていた。一応、視察。中途半端な規模である。この近所の書店としては谷島屋が先日潰れたばかりなので、近場の人にはこれでも便利かも知れないが。隣りのGROOVE(書籍/CD/DVD/ゲーム等の中古屋)へ。文庫を1冊購入。さらに隣りのガリバーで、久々にジャックダニエルを購入。

 それにしても、今日も暑い。昨日もとても暑かった。梅雨は明けたのか? まだでしょ? たまらんなぁ。帰宅したら、ヤフオクで落札したコンプエースが早速届いていた。

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*2006年07月15日:病的温度


 暑い日が続く。今日は浜松市は38.4度で、今年の全国トップの気温だったらしい。

 それにしても、38.4度って..ちょっと重めの夏風邪? [;^.^]

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*2006年07月16日:市場不良について


 MIDIマージャー(マイクロエクスプレス)の動作確認をする。これがまともに動かないと、夏オフで複数の鍵盤を駆使できない。年に1〜2度しか使わないので、故障する機会も滅多にないのではあるが..そもそも初期不良でさぁ、これ [;^J^]。4in6outなのだが、うち1outが使えないのである。何年前に買ったのか忘れたが、なんで保証期間中に修理に出さなかったかというと、外国製品だからである。代理店経由での修理出しが、すっごく億劫だっのである。まぁ、5outは生きているんだから、いいじゃんってわけでして。

 こういうユーザーは大勢いると思う。別に外国メーカーに限った話ではなく、国内メーカーも、このように「把握できない(自分たちからは見えていない)市場不良」がかなりの件数存在していることを、覚悟すべきなのである。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 20 2006
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