*2004年05月31日:困ったクセ
*2004年06月01日:「鉄腕アトム解体新書」
*2004年06月02日:「海底軍艦」DVD
*2004年06月03日:なんだかとっても忙しい
*2004年06月04日:どういうわけか、忙しい
*2004年06月05日:花博2回目
*2004年06月06日:「ドグラ・マグラ」DVD
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*2004年05月31日:困ったクセ


 (多くの人がそうであるように、)左胸の胸ポケットに、シャーペンとボールペンを挿しているのであるが、何故か私は、これを挿すときに「芯をしまい忘れる」ことが多いのである。理由は不明。

 とにかく、このおかげで、左胸ポケットの上に「謎の斜線(というより曲線)」が描画されていることが、珍しくないのであった [;^J^]。これが冬場ならば、スーツの裏側の(他人からは見えないエリアの)「汚れ」に過ぎないが、夏だと、そうはいかないのだ。早くなんとか、このクセを直さないと..

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*2004年06月01日:「鉄腕アトム解体新書」


 例によって積読していた「鉄腕アトム解体新書」(沖光正、廣済堂出版)に目をとおしたのだが..この著者のファンの方がいらっしゃったら申し訳ないが、私はもう、見限った。

 「鉄腕アトム大事典」(沖光正、晶文社)という、これはこれなりに有用な書物を書いている人ではあるが、この時に感じた問題点が、そのまま残っているのである。なんというか..ネタというか材料が無い(抽斗(ひきだし)が少ない)ので、無理矢理話題作りをしているのである。要するに、作品中の辻褄の合わない点を見つけてきては、「謎だ」「謎だ」と騒いでいるのである。まぁ、「鉄腕アトム大事典」ほど酷くはないが..

 もちろん、それが楽しい作業であることは、認める。しかし、金を取って読ませるような代物ではない。(どこぞのウェブページで無料で公開するぶんには、全くなんの問題もない。)そのことが、根本的に理解できていないようなのである。

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*2004年06月02日:「海底軍艦」DVD


 しばらく前に購入したまま未開封だったDVD、「海底軍艦」(東宝、TDV2741D)を観た。内容については、みなさんご存知のとおり。昔観た時の印象では、「マンダって、なんだか冴えねぇなぁ..」だったのだが、やっぱり冴えなかった [;^J^]。それと、「嫌い、嫌い、大っ嫌い!」のネタ元は、この映画だったのかな?(考えすぎ? [;^J^])

 内容はともかく、竹内博のライナーノートの一節に、唖然とした。


 更にその上、花を添えるのが伊福部昭の音楽だが、これは映画音楽ではなくて、伊福部音楽そのものの持つ魅力であると思う。
 伊福部昭の映画音楽を語った論考や単行本は多いが、彼等が根本的に誤りを犯しているのは、映画音楽として論じている点にある。映画の二文字を取った、「音楽」として純粋に捉えない限り、伊福部昭の魅力は分析できないし、正当な評価も出来ないであろう。

 ..こんな戯言をぬかす奴が、まだいたとはね。「映画音楽」は「純音楽」(なんじゃそりゃ)よりも、位(くらい)が低いとでも言いたいのかね。

 伊福部昭の音楽が、映画と切り離してもなお、観賞に耐えることは言うまでもないが、それは結果論であり、彼はなによりもまず、この「映画」に最大の効果を与えるべく作曲し、そして見事な成果を生みだしたのである。「映画の二文字を取った、「音楽」として純粋に捉えない限り、伊福部昭の魅力は分析できない」とはまた、作曲者に対して、なんたる失礼な言いぐさであることか。

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*2004年06月03日:なんだかとっても忙しい


 ..ので、更新できず。

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*2004年06月04日:どういうわけか、忙しい


 ..ので、今朝も更新できず、昼休みに会社の休憩室で書き上げ、PHSで飛ばして更新する。

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*2004年06月05日:花博2回目


 先週行ったばかりではあるが、何しろ快晴。季節も季節だし、向こう1ヶ月ほどは週末に晴れるという保証は無いので、この好天を見逃す手は無いでしょ..ということで、また、花博へ。朝いちに会場に着きたかったのではあるが、ニフのFCLAに夏オフ関係のアップをしているうちに、少し遅くなってしまった。会場着は、10:20ぐらいだったかな。

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 まずは、「煌めく未来の庭園」。山本寛斎プロデュースの人工庭園。写真の巨大な花は、造花である。霧がぶわーっと吹き上がってきて、滝のように水が噴き出してきて、上空からキラキラと光があたる..というだけの、3分間ほどのショーが繰り返されるのであるが、これが意外と面白い。(単に、涼しくて快適だからかも知れないが。[;^J^])



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 「庭文化創造館」。6つのテーマ庭園が月替わりで展示される。今月は「風水の庭」とやらであるが、まぁその辺の能書きが書かれている看板は適当に読み流して [;^J^] 観て歩く。

 ちょっと面白いのは、この石に写っている魚。単に映写しているだけなのだが、「石の池」の中を泳いでいるように見えてしまうのは、企画の勝利だろう。



 昼飯は、チュニジアのキノコのピザ(のようなもの)を食すが、いまいち。1000円払うほどのものではない。

 今日は「百華園」を通らずに、一気に「モネの庭」へ。そもそも快晴の日を狙って再訪したのは、睡蓮を観たかったからである。先週、モネの庭に着いた頃には曇り空が拡がっており、ガイドのお姉さんがおっしゃるには、睡蓮というのはとても日差しに敏感な花で、少し日が陰るとすぐに閉じてしまう、今は折悪しく全部閉じてしまった..という次第だったので、つまりはリベンジというわけです。

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 ..で、まぁこんな感じ。いまいちだと思うでしょ? この池は、もっともっと、睡蓮に埋め尽くされているべきだと思うでしょ? ぼくもそう思った。ところが、ガイドブックに載っている(本物の)モネの庭の睡蓮の池の写真を見ると..大体、こんなもんなのである。(これより、もう少し多いけど。)ちょっと意外でした。モネの「睡蓮の絵」のイメージが、強烈すぎるのかも知れないね。



 「いろどりクルーズ」(運河を下る、遊覧ボート)が、30分待ちである。先週は1時間待ちなので見送ったが、これならOKでしょ、と、並ぶ。それほど長くもない距離を15分かけて下る(..どちらが上りか下りか知りませんが [;^J^])ので、速度はごくゆっくりしたもので、それがまたよろしい。酒でもあれば、なおよろしい。[;^J^]

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 これは、ボートを下りてから撮った写真。会場のほぼ中央部にある「いろどり広場」である。(左端の方に、黄色い服を着た大道芸人が写っている。)中央の建物が「水辺の劇場」で、1000人規模の固定席があり、毎日、何かしら上演されている。これは実は背後からみたところで、この「扉」を開くと、ステージの背後が、「運河」(及び運河の対岸の「いろどり広場」)に向かって開け放たれ、両側から観賞できる、という、実に開放的で素晴らしい仕掛けになっているのだが..

 遊覧ボートの運転手兼ガイドさん曰く、「残念ながら、この仕掛けが使われた催しはいまだかつてなく、また、今後も予定はありません。(^_^;)」..[;^J^]..「一体、なんのために、こんな結構な仕掛けを作ったんでしょうね。(^_^;)」..[;^J^]..「しかもいつの間にか、扉の外側の階段部分に、ご覧の通り花が並べられています。これはもう金輪際、ここは開けないぞ、と宣言しているようなものですね。(^_^)」..ナイスぼけ&ナイス突っ込み。[;^.^]b



 「国際花の交流館」は、だだっ広いばかりで、展示内容は大味である。(少なくとも今の期間は。)「自然観察園」は、浜名湖に面したエリアで、水辺の自然を直接堪能できるのだが、もうひと工夫欲しかったかな。

 「庭回廊」の東半分を見て回ってから、「昭和天皇自然館」へ。待ち時間20分ほど。内容はまずまず。「庭回廊」の西半分をそぞろ歩きしながら、「ふれあいの庭」へ。ここはお子さまたちの遊戯エリアなので、眺めたのみ。

 その近くに、「循環の庭」というのがある。「環境共生型・循環型のライフスタイル」の提案で、ソーラーパネルとか、雨水タンクを設けて散水とか、ミミズコンポストによる生ゴミ分解とか、揚水風車とか、自然換気とかの展示である。その一環として、「草花屋根」も提案されている。

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 説明パネルによると、「まちの景色を美しくします」「鳥や虫たちも大喜び」「屋根の上の植物たちは、太陽の日差しをやわらげ、室内の温度上昇をおさえる(のでクーラーの電気代が節約できる)ことが期待できます」..というわけで、いいことずくめなのだが..「まちの景色を美しくします」というよりは、ご覧のとおり、いくらか“陋屋系”というか“廃墟”がかった感じに..あ、いいのか。[;^J^]



 私は、浜名湖花博が好きだ。

 たとえて言えば、ヒロ・ヤマガタの世界なのだ。(上記の「いろどり広場」の写真で、その雰囲気がうかがえるだろうか。)この、なんとも「ぬるい」幸福感 [;^J^]..実に浜松の風土・人心にマッチした、浜松の身の丈にあった、好企画だと思うのだ。浜松市の行政は、いい仕事をした。今風に言うと、グッジョブ! ってやつですか? [;^J^]

 実は浜松には「ハイテク産業」が集まっている。世界の電子楽器産業の中心地だし、バイクだって、ヤマハ、ホンダ、スズキ。浜松ホトニクスもある。だからといって、「浜松科学技術博」かなんかを企画すると、絶対、外すと思うのだ [;^J^]。そのことは、「浜松産業館E〜RA」が実証している..とか、言わなくてもいいことを言ってみるテスト。[;^.^]

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*2004年06月06日:「ドグラ・マグラ」DVD


 DVD版「ドグラ・マグラ」(SPO、OPSD−S205)を購入、即観賞。

 松本俊夫監督の1988年度の作品で、正木敬之役は桂枝雀、若林鏡太郎役は室田日出男、呉一郎役は松田洋治。桂枝雀は、はまり役だが、他のふたりはまぁこんなものかな。映画全体としては、まずまずの出来であるが、原作の「迷宮感」は、いまひとつ醸し出せていない。

 といっても、これを監督の手腕に帰するのは酷である。原作の「迷宮感」は、その「長さ」によってもたらされているところが大きいのであって、まさか4〜5時間の映画を作ることは(商業的に)不可能であったろうから、そのハンディは認めなければならない。(上映時間、109分。)

 ちなみに、原作の「長さ」を問題にしたが、正確に言えば、「悪夢を構成する各モジュール群の、異様な“長さ”」である。この作品は、さまざまな「手記(等)」が入れ子構造(階層構造)になっているのだが、それぞれが長く、読者が、そもそも階層構造をひとつ潜っていたことをとっくに忘れた頃になって、いきなり戻る(か、さらに潜る)から、びっくりしてしまうのである。

 具体的には、「日本探偵小説全集 4」(創元推理文庫)版では、「キチガイ地獄外道祭文」(チャカポコ、チャカポコ、チャカポコ、チャカポコ..)が、32ページ。脳髄は神経の電話交換局に過ぎぬと喝破する談話が、47ページ。「胎児の夢」と題する論文が、28ページ。「空前絶後の遺言書」に到っては、81ページもあるのである。ところが映画では、正木博士が踊り歌う「キチガイ地獄外道祭文」も、あっという間に終わってしまう。これが物足りない。

 しかしまぁ、一見の価値はありますよ。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jun 10 2004 
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