*2003年04月07日:鉄腕アトムの誕生日/「吸血鬼ドラキュラ」「悪魔の花嫁」
*2003年04月08日:検索考
*2003年04月09日:XP−50からFantom−Sへ
*2003年04月10日:ただいま放電中..
*2003年04月11日:岡崎二郎に乾杯!
*2003年04月12日:替え歌考
*2003年04月13日:苦痛考
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*2003年04月07日:鉄腕アトムの誕生日/「吸血鬼ドラキュラ」「悪魔の花嫁」


 アトムの誕生日が、世間でこれほど騒がれるとは思わなんだ。わたくし的には、特別な行事も行わず、淡々と過ごすのみ。(せめて、アトム関係の積読くらいは片付けろよ。[;^J^])

 先日、アマゾンから書籍とDVD、合わせて2ダースほど購入したのだが、その山の中から「吸血鬼ドラキュラ」(クリストファー・リー主演、1957、ワーナー・ホーム・ビデオ、DL-11499)を取りだして、数十年ぶりに観る。

 やはり素晴らしい! そして、前回観たのは小学生時代、実家のテレビが白黒テレビだった時のことであることも、判明した。この、色鮮やかなカラーの記憶が全く無かったからである。特に、ドラキュラが(女吸血鬼に向かって)恐ろしい形相で「クワッ!」と口を開くショットの、唇の両端から滴っている鮮血の色の記憶が..

 ストーカーの原作は、舞台も展開も非常に大規模なものなのであるが、実に巧妙にエッセンスを抽出してコンパクト化するのに成功している。また、本当の主役はヘルシング教授(ピーター・カッシング)であることも、改めて確認した。

 見終わった時点で、まだ宵の口(0時半を過ぎたばかり)だったので、もう1本、「悪魔の花嫁(The Devil Rides Out)」(1968)のDVD(IMAGICA、IMBC-0179)も観る。(「でいもすのはなよめ」と読んではいけません。[^.^])

 これは、SFマガジンの2月号の「MEDIA SHOW CASE」で、

「あの『黒魔団』をマシスン脚本で映画化したハマー・フィルム円熟期の完璧な傑作。若い男女を悪魔の生贄に捧げようとする黒魔術結社と、立ち向かう人々の活躍を、カーチェイス、美女奪還、邪眼の巨人や死の騎士の登場など、数々の見せ場とスピーディな展開で描く。ヒーロー役を颯爽と演じたリーの魅力も最高潮。日本初公開」

 ..と紹介されていたもの。こりゃ当然、買いでしょ、買い! ホィートリーの「黒魔団」は未読なのだが(未読であるだけに)非常に期待していた。(そもそも、前記レビューを読んで、アマゾンで早速発注したら、関連商品として(クリストファー・リーつながりで)「吸血鬼ドラキュラ」のDVDが紹介されていたので、この作品のDVDは未だに出ていない、と思い込んでいた私は仰天して、早速追加購入クリックした、という順序であった。)

 GREAT! それほど特異なギミックがあるわけではない、いわば“直球ど真ん中”の作品なのであるが、それだけに、このジャンルの「柱」とも「宝」とも言えるもの。例えば序盤の黒ミサのオージー(性的狂乱)など、今の目で観るとなんとも生温い(ほとんど微笑ましいとすら言える)「宴会」でしかないのだが、別に欠点とはいえない。同じく序盤の「天文台(天体観測室)」のシーンが素晴らしい。「邪眼の巨人」が出現するシーンなのだが、それだけではなく、なんというか、部屋のムードや内装が魅力的なのである。全編を通じて「ノーブルな気品」が漂う傑作。

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*2003年04月08日:検索考


 昨夜の話題の続きである。そもそも何故私は、「吸血鬼ドラキュラ」(1957)は未だにDVD化されていない、と思い込んでいたのか。

 それは、DVDの検索エンジンとして信頼していた「Go! Go!! DVD!!!」で引っかからなかったからだ。これほどの名作がなんというザマだ、と思い込んでいたのだ。(先ほどアクセスしてみたら、「Go! Go!! DVD!!!」は“Not Found”だってさ。[;^J^])

 自明な教訓。検索チャンネル(情報源)は複数もつこと。例えば、今回は「Go! Go!! DVD!!!」では見つからなかった商品が(あっさりと)「http://www.amazon.co.jp」で発見できたわけであるが、それではアマゾンが最高の(書籍、CD、DVD等の)検索エンジンかというと、そんなことは 全く言えない のだから、ややこしい。実際、アマゾンというのは、商品検索システムとしては 最低水準に近い のではあるまいか? 検索にひっかからないものがやたらと多いのはともかくとして(これは仕方がない、在庫がないんだろうから)、検索結果の表示の情報量が、想像を絶するほど少ないのである。どのくらい少ないかというと、(書籍はともかく)CDやDVDの場合、それが自分が探している商品かどうかの同定が、ほぼ不可能に近い!、という、壊滅的なレベルである。何しろ、CD番号やDVD番号を表示しないんだから..ま、賢明なるIT時代のパワーユーザーとしては、他のチャンネルと使い分けるですだね。

 同僚のY君から、私が、「「“手塚治虫漫画全集”解説総目録」の「総解説」は、せめて、2003年の、アトムの誕生日までには間に合わせたいものである」、云々と書いているのですが..と、指摘された。[;^J^]

 やばいっ、少なくともその文言は変更しておかないと..と、「“手塚治虫漫画全集”解説総目録」下のドキュメントを探したが、そのようなことは書いていない..っと、と。「廃墟通信」に書いていたのか。

 ..ま、当初の目標(最初は「20世紀中」、次に「2003年4月7日」)に間に合わなかったのは仕方ないとして..次の手頃なマイルストーンはあるかなぁ? 2050年頃に「いい日」が仮にあるとしても、そんなのは使えないし..遅くとも2010年まででないと..

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*2003年04月09日:XP−50からFantom−Sへ


 XP−50からFantom−Sへ、音色の移植作業を、毎晩少しずつ続けている。以前、「XP−50(旧製品)で出る音は、基本的に全てFantom−S(新製品)で出せる」、と書いたが、これはもちろん、勢いあまった書きすぎであって、実際には、同じニュアンスを再現できないことも少なくない。

 一番大きいのは、「内蔵する音源波形」が違うことである。基本的に「より良い音質」にアップグレードされているし、これらをこのまま利用すれば、なんの問題もないのだが、これがために、以前の(XP−50の)「相対的には落ちる音質」を利用して作っていた音を再現することが、難しくなっている。

 音源波形の「拡張ボード」の問題も大きい。少し詳しく書くと、XP−50で使える「拡張ボード」はSR−JV80シリーズといい、今のところ19タイトル。私はこれらのうち3タイトルを購入して使っていた。これに対してFantom−Sで使える「拡張ボード」はSRXシリーズといい、今のところ9タイトル。私はこのうち2タイトルを購入して使い始めたばかりである。SR−JV80シリーズとSRXシリーズには(コネクタの)互換性がなく、SRXシリーズの「容量」は、SR−JV80シリーズの「4倍弱」。そして、SRXシリーズには、SR−JV80シリーズの音を使いたいというユーザーのために、SR−JV80シリーズの再編集タイトルが4タイトルある。(私が購入した2タイトルも、これらに含まれ、つまり私は、SRX時代になって新規に追加された新しい「音」を使っていないのであった。)..ちょっと計算するとわかるが、SRXシリーズの4タイトルには、SR−JV80シリーズの、高々16タイトル分(実際には、それより少ない)しか収録されていないのである。SR−JV80シリーズは、全部で19タイトルあるのだから、つまり、旧製品(XP−50等)でしか使えない音が、結構あるのである。そしてそれを利用して作っていた音もあった。

 さらに、上記の「波形」の問題の他に、音源エンジンの振舞い(出音)の違いによって、なかなか同じ音が再現されないケースもある..

 ..ま、こういうのは、楽しい苦労なんですけどね [^.^]。工夫のしどころというか..具体例を挙げてみましょうか。

 まず、内蔵音源波形のグレードアップにはまった例。私がXP−50で作った自慢の音色のひとつに、「フォルテピアノ」がある。フォルテピアノとは、大雑把に説明すれば、18世紀から19世紀にかけて、つまり、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの時代に使われた「現代ピアノになる以前のピアノ」であって、要するに重機関銃に対する軽機関銃みたいなものである。(物騒な例えだな。[;^J^])音は、より軽く、細やかで、繊細なニュアンスを表現できる代わりに、スタインウェイに代表される現代ピアノが持つ、(弾く人が弾けば)大管弦楽団にも優に拮抗する迫力・表現力・破壊力を持たない。私はこれを、さんざん苦心したあげく、XP−50が内蔵する生ピアノの波形から作り出した。これは、XP−50の「生ピアノ音」が、相対的には「軽く、薄く、ややチープ」だから、可能だったのである。これに対してFantom−Sに内蔵されている生ピアノの波形は、より「高カロリーでリアルな」音である。単純に「ピアノ」として使う分には、Fantom−Sの方が、圧倒的に優れている。しかし、この「ゴージャスな波形」からフォルテピアノの音を捏造するのは、いささか難しい。[;^J^]

 次に、「拡張ボード」の絡みで「使えなくなった波形」にはまった例。これは「自慢の音」というほどでもないのだが、「ハーモニウム」。最近の学校に置かれているのかどうか知らないが、昔はどこの学校の音楽室にもあった「リードオルガン」みたいな可愛い音のする楽器である。(実は、SRXシリーズの拡張ボードの中に「ハーモニウム」という音があるのだが、ま、有り体に言って、<ここだけの話>「ど、どこがハーモニウム!?」</ここだけの話>、という次第で、全然使えないのである。[;^.^])私は「ハーモニウム」を、SR−JV80シリーズの、とあるボードに収録されていた「アコーディオン」の音から捏造した。そしてこの音は、SRXシリーズ(のうちの、「SR−JV80コレクション」シリーズの4タイトル)には、収録されなかったのである。別の手段を探さないと..

 最後に、波形の問題ではなく、音源の振舞い(出音)の違いにはまった例。「キャノン砲」である。

 これは、私がもっとも自慢している音のひとつである。(チャイコフスキーの「大序曲 1812年」のための)キャノン砲の音をXP−50で作るにあたって、素材には「ハンドクラップ(拍手)」を使い、これを3オクターブほど下げて、ディレイをかけ、コンプレッサーというエフェクターで潰し、最後にリバーブとイコライザーで整えたのであるが..全く同じことはFantom−Sでも出来るのであるが、XP−50とFantom−Sでは、「コンプレッサー」の出音が違うのであった。XP−50では、いかにもタイトなパンチの効いた「大砲の轟音」が出来たのだが、Fantom−Sでは、「大爆発音」になってしまうのであった。大砲を発射している、というよりは、大砲の砲身が爆発(暴発)して、周囲は大惨事..というような(時節柄、縁起でもない)連想を誘われるような音になってしまうのである..[;_ _][;^.^]

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*2003年04月10日:ただいま放電中..


 おおむね昨年末から(本格的には正月明けから)サラリーマン人生史上最悪というか最高というか、まぁそこは考え方次第なのだが [;^J^] むっちゃくちゃ忙しい時期が続き、まぁそれはそれでいいとして、お陰で、「毎日、時間を盗んでは本を読む」、という習慣を失ってしまった。今では、「毎日、時間を盗んでは眠る」、という体たらくなのである。なんとか早期に、体質を元に戻さないと..

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*2003年04月11日:岡崎二郎に乾杯!


 帰宅してから、先日「吸血鬼ドラキュラ」「悪魔の花嫁」等と一緒にアマゾンから購入した書籍の山の中から、岡崎二郎の「大平面の小さな罪」(ビッグコミックス)を読む..

 ..あの..これ..無茶苦茶面白いんですけど [;^J^]..寝るまでに4回も読み返してしまった。とにかく、平面管理委員会の犯罪者なお姉さまたちが(ザコキャラも含めて)素敵である。

 しかしなんというか、もうまったく..岡崎二郎のみずみずしい作品群は、「日本の宝」である。ほとんどビッグコミックスであるが、「大平面の小さな罪(全1巻)」「国立博物館物語(全3巻)」「NEKO2(ネコネコ)(全2巻)」「時の添乗員(1巻)」「アフター0(著者再編集版、全10巻)」、及びこれは講談社のアフタヌーンKCであるが「緑の黙示録」..多分、これで現在までの単行本は全てだと思うが、(初期の「トワイライト・ミュージアム」は、「アフター0(著者再編集版)」に吸収されたらしい、)全て絶品。SF(あるいはミステリー)以外の作品も多いのだが、いずれも短編の精華!

 フレドリック・ブラウン、ロバート・シェクリイ、星新一、そして藤子・F・不二雄の系列に連なるこの漫画家。もしもあなたがこの日記を読み続けていて下さる感性の持ち主ならば、必ずや気に入るはずである。是非とも購入、ご一読を!

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*2003年04月12日:替え歌考


 朝から晩まで休日出勤。(全く、われながら、よく体がもつものである。)

 近頃こだわり山(等)で気になるBGM。ベートーヴェンの交響曲第5番の第1楽章のメロディーで、「朝ご飯」とか「混ぜご飯」とか歌っている、ア・カペラ。これ、ひっじょーに! 気に入っているのである。[^J^]

 くそまじめなクラシックファンは、怒るかも知れない音楽だが..(しかし今でも、そんな(歪んだ意味で)ストイックなクラシックファンって、いるのだろうか?)どこがそんなに気に入っているのかというと、「第1楽章を、省略せずに全部演っている」ことなのである。だからこそ、(クラシックなんか聴かない圧倒的多数の人々に)「この音楽の正しい姿」を伝えられるわけだ。「運命」は、「ジャジャジャジャーーーン!」、だけではないのである。(もちろん、第4楽章の最後まで、全曲演って欲しい、などという無茶は言わない。私はオトナだ。)

 「正しい姿? 替え歌じゃないか! こんなのはベートーヴェンの音楽じゃない!」、と、あなたはおっしゃるか? 私の考えは違うんだな。

 ちょいちょいこの「替え歌」を聴いて..私は「本当に」感動しているのである。「ベートーヴェンの音楽の素晴らしさ」に!..むしろ、本来の「オーケストラ」という文脈から切り離されることによって、(一見、おちゃらけた、替え歌というフォーマットに移植されたことによって、)この曲の本質的な素晴らしさが、ますます明確になったようにすら、思える。この曲は間違いなく、西洋クラシック音楽の交響曲史上の最高傑作なのであるが、それがはっきりと実感できる。

 ただの1音の、ただの1秒の無駄もない、この完璧な構成を聴きたまえ! 単純極まりない動機(「ジャジャジャジャーーーン!」)が、重層的に繰り返され積み重ねられ、1点の隙も無い建造物を作り上げて行く..しかも僅か5分弱で。(だからこそ、ポップスの市場に出られたわけだ。これがマーラーの大交響曲ともなると、省略しない限り、この世界に入ることは出来ない。)

 これとは少し異なるが、私も通勤時などに(眠気ざましに)「替え歌」で遊ぶことがある。といっても、たいしたものではない。どんな曲でもいい。音符に順に「あいうえおあいうえお..」、あるいは「かきくけこかきくけこ..」「らりるれろらりるれろ..」、などと(厳密にサイクリックに)当てはめて歌うのである。そして、これが意外に難しい。大抵の曲は「5音単位」ではないので、ポリリズム的にどんどんずれてゆく、その緊張感を楽しむのである。例えば、上述の「運命 第1楽章」であれば、「あいうえーーー、おあいうーーーーーーーー。えおあいうえおあいうえおーーー、あいうえおあいうえおあいーーー、えおあ」..てな具合である。

 楽しいよ。お薦め。

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*2003年04月13日:苦痛考


 まず、(月に一度の)資源回収。溜まりに溜まった古新聞を回収場所に車で運ぶ。(毎月、基本的に第二日曜日の朝に回収されているのだが、何故か、第二日曜日には浜松にいなかったり、たまたま朝寝坊したり、が繰り返され、半年近く溜まってしまっていたのであった。)次に、投票。そして(毎度の)休日出勤。

 さて、休日出勤とは独立な話題であるが..私は、休憩時間に、椅子の上で眠るのが好きである。休憩時間には空いている会議室で、椅子を3つ並べて、その上に横になって眠るのである。

 これのどこがいいのかと言うと..節々が痛くなるからである [;^J^]。「本当は寝るべき場所ではないところで寝たことに対する(小さな)ペナルティ」として、実感できるからである。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Apr 19 2003 
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