*2001年01月29日:ハガキオークション考
*2001年01月30日:未来について
*2001年01月31日:緑青考
*2001年02月01日:BeOSのインプレ
*2001年02月02日:谷島屋オンラインを使ってみて
*2001年02月03日:留守電設置!
*2001年02月04日:BeOSを、徐々に使い込む
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*2001年01月29日:ハガキオークション考


 まんだらけからハガキ。オークション落選通知である。まぁ、仕方が無い。

 オークションとはいっても、猖獗隆盛を極めるネットオークションでは無い。ほぼ隔月で刊行されている「まんだらけZENBU」に掲載されている商品は、毎回(毎号)、抽選で購入出来るのだが、今回に限り、入札形式だったのである。(まんだらけは、これまで(少なくとも表向きは)オークションに反対の立場を取っていたのだが、今後は、年に一度くらいは、オークション形式にするらしい。)

 はっきり言って、非常に不満である。ヤフーオークションなどのネットオークションと異なり、いわゆる「一枚札」というのか、とにかく一回しか入札出来ない(値段をつけられない)方式なので、バクチ性が極めて高いのである。ネットオークションでは、周囲の気配を読んで、じりじり競り上げたり、あるいは降りたり出来るのだが、それが出来ない(自分以外の全員が、どういう値段をつけてくるか、想像できない)ので、どうしても欲しい商品に関しては、安全のため、“必要以上に”高めの値段を入れがちになるのである。

 今回、私は「少年パンチ 1966年9月号」に、さんざん考えた末、5200円で入札したのである。普通、3000円以下で買えるはずだが、上述のとおり、「“念のため”高額で入札してくる連中に対処するために」、“念のため”相場以上で入札せざるを得なかったのだ。(そして、こういう行動を取るであろう私に対処するために、他の連中もまた、相場以上で入札してくる、という悪循環なのである。)

 で、結局、相場の倍近い値段を呈示しても、落札できなかった訳だ。まんだらけのウェブページには、今回の落札価格が全て掲載されているので、調べてみたところ、6500円であった。やや惜しかったと言って言えなくは無いが..いかにも高すぎる..(出品者(まんだらけ)としては、笑いが止まらないだろうけどね..)

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*2001年01月30日:未来について


 「「少年」傑作集 小説・絵物語篇」(光文社文庫)を取りだして、調べ物をしていたところ、(この巻には、「読物全リスト」「連載マンガリスト」が掲載されているので便利なのである、)巻頭の、14頁にわたる、「そこに「少年」があった」というグラビア頁。昭和21年11月の創刊から昭和43年3月の終刊までを、昭和の世相の移り変わりとともに追っているのだが..その最後の言葉に、胸を打たれた..


「少年」がテーマとしたもの −− 友情、正義、夢、科学、努力、冒険、未来。それらがみちあふれた時代とともに「少年」の時代も終わる。

 ..そうだったのだ。久しく忘れていたが、1960年代という時代には、これらが“本当に”、みちあふれていたのだ。「友情」も「正義」も「夢」も「科学」も「努力」も「冒険」も! そしてなによりも、「未来」が!!

 今の少年少女たちは、どうなのだろう? 彼らの(彼女らの)世界には、「友情」や「正義」や「夢」や「科学」や「努力」や「冒険」や、そしてなによりも「未来」が、みちあふれているのだろうか?

 私たちの少年時代には、「未来を目指す」という感覚が、はっきりとあった。未来を目指して(未来のために)勉強し、未来を目指して(未来のために)遊び、未来を目指して(未来のために)体を鍛え、未来を目指して(未来のために)本を読みマンガを読み映画を観て、教養や雑学を貯えてきたのである。輝かしい未来を作るために、輝かしい未来に生きるために!

 ..もしも、今の子どもたちが、この感覚を持ち合わせていないとしたら..申し訳ない、としか、言い様がない。私たちばかり、いい目を見てきたことになる。私たちは、私たちの前の世代が用意してくれた(作ってくれた)、「友情」と「正義」と「夢」と「科学」と「努力」と「冒険」と「未来」にみちあふれた時代を生きてきた。それなのに、自分たちの次の世代のためには、それを作らなかった(維持しなかった −− ダメにしてしまった)のであるから..

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*2001年01月31日:緑青考


 注文していたB4ファイル(投げ込み式)5冊を引き取るために、会社帰りに文房具屋に寄った。「色は、青でよろしかったですよね?」「...はい」

 1秒半ほど、間合いを置いてしまったのは..私が注文した色は、「青」ではなく「緑」だったからであり、しかしだからといって突っ返すほどのこともなく、(どうしても緑でなくてはならないという理由があったわけでもなく、)それより、早く必要だったから、まぁ、妥協したわけなのだ。

 それにしても、不思議な間違え方である。

 確かに、日本語では、「緑」と「青」の区別は、しばしば曖昧であり、「緑」の物件を指して「青」ということがある。(青い林檎、青信号、等など。)だから、「青いファイル」を発注したら「緑のファイル」が入荷してしまった、ということは、あり得よう。(無論、あり得てはならない。[;^.^])しかし、「緑のファイル」を発注して「青いファイル」が入荷するとは..?

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*2001年02月01日:BeOSのインプレ


 さて、BeOSのインプレである。

 第一印象は、とにかく、「シンプル」ということに尽きる。新しいGUIを覚える、という敷居の高さが、ほとんど感じられない。無論、先行する「Win」「Mac」その他のGUIから、いいとこどりをしているのだが、一歩間違えれば、それらの諸要素が“全部”ごたまぜになった、手に負えない怪物のようなスペックになりかねないところを、実に巧妙に割り切っている。

 この「スペックの小ささ」も、値打ちである。私には、今さら、Winの全貌を掌握しようなどという野望も元気も無いが、BeOSなら、全貌を把握出来ると思う。(少なくとも、そういう野心を持てる程度の規模なのである。)

 そして、“ちゃんとした”ターミナルがついているのが、何よりも嬉しい。bashですよ、bash! [^.^]。Winにとっての「DOS窓」は、所詮はオマケに過ぎないのだが、BeOSのターミナルは、GUIと完璧に..とまで言えるかどうかは(何しろ触り始めてから僅か数日目なので)自信が無いが、少なくとも見事に、融合している。GUIで出来ることはターミナルでも出来る(ことが多い)し、ターミナルでしか出来ないことも、多々ある。例えば、GUIで「リンク(ショートカット)」を作ることと、ターミナル(bash)で「シンボリックリンク」を張ることが、等価なのである。

 bashだシンボリックリンクだと言うと、ではBeOSはUNIXベースなのか? と誤解されかねないが、そうでは無い。単にPOSIX準拠なのである。しかしそのお陰で、例えばGNUの(コマンドライン)ツールが、大量に移植されているのである。ツールの開発やメンテはgccで出来るし、もちろん、viだって動く。この使いやすさは、無類である。

 GUI的に嬉しいのは、ワークスペース(仮想デスクトップ)が便利なことであり、使っていて、実に楽しい。

 リセット(というかクラッシュ)に強い..こう書くと、誤解されるかな。無論、BeOSが完璧に安定しているわけではないし、出来の悪い(あるいは開発途上の)アプリを走らせて反応しなくなり、ハードリセットせざるを得ないことは、しばしばあるのである。しかしその場合でも、システムが混乱することは無い。Winならばscandisk、UNIXならばfsckが、長々と仕事を始める局面であるが、それが無い。「ジャーナリング」というメカニズムで、ファイルシステムの辻褄合わせが、“サクッと”終わってしまうのである。これは素晴らしい。

 現時点で困っていることも、書いておこう。

 サポートしている画面サイズが、「640×480」「800×600」「1024×768」だけで、リブ100の「800×480」に対応していないのである。(この件で、BeOSを非難出来る人がいるであろうか、いや、いない。[;^.^])仕方が無いので「800×600」にしているのだが、当然ながら、下1/5が、画面外にはみ出してしまうのである。大抵の場合、問題ないのだが、たまに、縦600ドットを想定しているアプリ(これはこれで行儀が悪いが)があって、往生する。(640×480に設定すればうまくいきそうなものだが、何故か、妙に表示面積が狭くなってしまう。要するに、800×480というのが、よほど異常なんでしょうね。イジイジ。[;^.^])

 時々、Deskbarから開いているBeメニュー(Winで言えば、タスクバーのスタートボタンから開いているメニューに相当する)が、気を失う。ハードのどこかが、BeOSと不整合なのかも知れない。(そもそも、BeOSは公式には、ノートPCをサポートしていないのである。ノートPCで動かしているユーザーは大勢いるが、動作を保証されているわけではない。)

 モデムカードとLANカードの認識に手こずる..というか、今のところ、うまくインストール出来ていない。マイナーな(メーカー名も覚えていない)LANカードはともかく、モデムカードは、USRoboticsのメジャーなカードなのだから、インストールするための情報は、さほど無理なく手に入るとは思うけどね。

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*2001年02月02日:谷島屋オンラインを使ってみて


 シビレを切らして、谷島屋三方原店に出向く。

 「谷島屋オンライン書店」で、数回にわけて、計5冊発注し、その全てについて、「調達できたのでご来店を」、というメールを受け取っているのだが、このオンラインショップの“ユニークな”点として、この段階で“ご来店”しても無駄足だ、ということは、先週書いた。「本店で調達した(確保した)」という連絡メールに過ぎないのであって、こちらの受け取り指定店(私の場合、三方原店)に届くまでは、さらに数日かかり、受け取り指定店に届いたら、(メールではなく)電話で知らせてくれる、という、ハイブリッド [;^J^] システムなのである。

 その電話がこない。一番最初に届いたメールは、1/27付けである。静岡の本店から6日もかかる訳はあるまい、これは、電話連絡を忘れているなっ! 成敗してくれるわっ!! ..と、三方原店に乗り込んだのであったが..

 ..まさに全部入荷して(揃って)、私宛に電話連絡しようと、担当者が受話器を取りあげていたところであった [;^J^](いや、ホント [;^.^])。

 (メールから電話までのタイムラグを、備忘として記しておく。1/27、28にメールを受信した4冊は、2/1夕刻に(私の不在時に)電話連絡。つまり、4〜5日。但し、土日を含む。1/31にメールを受信した1冊は、2/2夕刻に電話連絡。つまり、2日。)

 ちなみにこのうちの1冊は、アルフレッド・ベスターの「世界のもうひとつの顔」だったのだが..ぐわわわわっ! 「ピー・アイ・マン」の改題だったとわっ!!

 トホホ..油断していたなぁ..確かに、(寡作な)ベスターの短編集を、読み逃していたはずは無かったんだよ。「ピー・アイ・マン」は、何十年も前に、読んでるよ。[/_;]

 ..ということに、レジで気が付いて顔面を引きつらせていたので、店員に、「何か間違いでもございましたか?」、と、心配をかけてしまった。はい、間違えたのは私です、あなた方には、なんの責任もございません、いい仕事をしてくれて、ありがとう。[;_ _][;^.^]

 深夜、BeOSでLANカードを認識させることに成功! Webのブラウジング成功! telnetもFTPも動く!(もちろん、ターミナルから。)

 モデムカードも、認識はした。(USRoboticsのXJACK、PHS(611S)とも。)しかし、その先に進まない。セッションは確立しているようなのだが、pingが通らない。ま、LAN接続出来ているので、当面は困らないのだが。

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*2001年02月03日:留守電設置!


 朝からバスで駅前へ。9時過ぎにVigiという美容院で、カット。(25周年記念とかで、お廉い期間なのである。)引き続き、(天狗のすぐそばの)DoCoMoショップで、PHSの留守電サービスを契約する。これで私も、留守電だ!

 (信じようと信じまいと)私は、これまでの人生において、留守電を備え付けたことが、ついに無かったのである。夜間のまともな時間帯(つまり、0時前)には、ほとんど自宅にいない癖に、この体たらくであるから、実家から私への電話連絡は困難を極め、さんざん非難され続けてきたのである。(メールにすればいいのに..← 論点のすり替え [;^J^])

 先日、PHSを購入したのは、この状況をいくらかでも改善するため、という含みもあったのだが..何しろモノがPHSなだけに、圏外にいる時間帯が長く、(というか、夜間、実家から私に連絡したいであろう時間帯には、圏外(地下)の天狗にいる確率が極めて高く、)このままでは(実家からの連絡経路としては)ほとんど役に立たないので、留守電サービスを契約するまでは、実家にPHSの番号を知らせることもしていなかったのである。(大体、この用途(実家との情報パイプラインの確保)ならば、携帯を買えばいいのに、PHSを買ってしまう、というあたり、私がどこに(どちらに)重きを置いているかが、明白なのだが。)

 Subwayでブランチを食べてから、帰宅。留守電機能の動作確認と、短縮への登録をすませてから、実家へPHSの番号を知らせる。

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*2001年02月04日:BeOSを、徐々に使い込む


 相変わらず、BeOSから、モデムをうまくハンドリング出来ない。一昨夜は、セッションを確立するところまでは進んでいたのだが、今夜はとうとう、ダイヤルもしなくなってしまった [;^J^]。カードをインストールし直したり、じたばたもがいてみたのだが..まぁ、LAN接続は出来ているので、ネット接続的には困っていないのだが。

 カードで思い出したが、ネットから入手した、フリーのPCカードウィザード(ターミナルで動くシェルスクリプトだというのが、嬉しいね [^.^])は、なかなか優れモノなのだが、SCSIカードを相手にしてくれない。(もちろん、PCカード経由のFDDなどというゲテモノは、論外である [;^J^]。)このウィザードの仕様の問題なのか、BeOS自体が、SCSIカードをサポートしていないのか。どうも、後者のような気がする。先日も書いたように、もともとBeOSは、ノートPCはサポートの対象外なのである。各社のノートPCで動かしている人は多いが、要するに“たまたま”インストール出来ているだけである。だから、この類のPCMCIAカードが動かないからといって、文句を言う筋合いでは無いのだ。

 ま、SCSI(及びFDD)が認識できないことによって、リブ100にインストールしたBeOSは、直接、外部ストレージとやりとり出来ないわけなのだが..実はそれほど困ってはいない。何しろ、同居しているWinのハードディスクは、BeOSからマウント出来ているので、(つまり、Winのファイルを、BeOSのエディタやbash上のツール群で編集することも出来る、)データファイル等の外部とのやりとりは、Winで行えば良いのだ。(さらに言うと、BeOSはネットにはつながっているので、ブラウザ経由なりFTPなりでのファイルのやりとりは、問題なく出来ているのである。)

 さて、ぼちぼち、開発環境をインストールするか..

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*解説


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Last Updated: Feb 7 2001 
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