*1999年05月03日:「オランダ人」スコア受け取りオフ
*1999年05月04日:「オランダ人」のスコアを読む
*1999年05月05日:GWの終わり
*1999年05月06日:たれぱんだを買ってしまう
*1999年05月07日:「ヨコハマ買い出し紀行」
*1999年05月08日:九龍城砦
*1999年05月09日:吹けよ風、呼べよ嵐
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*1999年05月03日:「オランダ人」スコア受け取りオフ


 まず中野へ。まんだらけで「漫画の手帖」を7冊と、他2冊ほど。別の古書店で「秘密の動物誌」(Joan Fontcuberta & Pere Formiguera、筑摩書房)と、他1冊。

 恵比寿に移動。駅の真上の銀座ライオンに18人ほど集まって、「オランダ人」スコア(総譜)受け取りオフ。

 例の「お気楽オフ」で、次回(今秋)に取り上げるのが、ヴァーグナーのオペラ「さまよえるオランダ人(全曲)」なのである。これのフルスコアは国内でも買えることは買えるのだが、かなり高価であるし、そもそも日本に入っている冊数も少ない(と推測される)。そこで、主催のMさんが数を取りまとめて、一括して輸入したのである。おかげで、格安に近い価格(2800円)で入手できた。

 で、用件自体は受け取れば終わりなのだが、せっかくなので食事会、というわけ。まっ昼間から、ビールをがぶ飲み [;^J^]。

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*1999年05月04日:「オランダ人」のスコアを読む


 昨夜は諸事情 [;^.^] あって、頭痛薬を飲んで早寝したので、「オランダ人」のスコアを読んでいなかった。今朝から検討開始。

 シンセサイザーに要求されているのは、「ハープ」「タムタム」「ウィンドマシン」の代奏であるが、これらの登場回数の少なさに、やや驚く [;^J^]。見落としていなければ、ウィンドマシン1曲、タムタム2曲、ハープ2曲である。

 ウィンドマシン(とタムタム)のパートは、私が弾くとして..問題はハープ。わりと美味しいとはいえ、出番が少なすぎる。これだけのために鍵盤弾きを勧誘するのは、気が引ける。

 よし、これも私が弾くことにしよう。(実はハープパートとしては、比較的平易な譜面なのである。)

 ハープパートを鍵盤楽器で代奏するのは、かなり難しいことが多い。それは、ハープの弦の音程配列がピアノとは全く異なっていて、しかもそれをダイナミックに切り替えつつ演奏することに起因している。ピアニストにとって自然な指使いの発想と、合わないのだ。

 それに対して、「オランダ人」のハープパートは、まるで最初からピアノで弾くことを想定しているかのごとくである。この位なら私でも弾ける。無論、他にハープパートに立候補する人が現れるのならば、話は別である。

 妹夫婦来訪。甥と姪が持ち込んだ「たれぱんだ」グッズに注目する。ははぁ、どこかでみたキャラだと思ったが、これが「たれぱんだ」という奴か。これは..

 ..なかなか良い。[;^.^]

 一日中、雨もよいだったが、深夜にかけて風が出てきて、雨戸に強く叩きつける。

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*1999年05月05日:GWの終わり


 一夜明けて好天。両手に大荷物(ほとんど全て、GW中に増殖した書籍である)をぶら下げて浜松に帰る日なのだから、これは助かった。

 寄るべきところ(ほとんど全て、書店か古書店か図書館である [;^.^])は、GW中にチェックを済ませてあるので、今日は実家を早めに発って、午前中に新横浜からこだま。さっさと浜松へ。

 浜松祭りの最終日である。いったん帰宅してから駅前に出直し、ややハメを外す。(本当は明日と明後日も休暇を取って、日曜日までぶち抜きの連休にするはずだったのに、GW直前になって、6日(または7日)に片づけなければならない仕事が飛び込んできたのだから、このくらいは当然のことである。)どのように外したかは、伏せておく。

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*1999年05月06日:たれぱんだを買ってしまう


 しかも、大・中・小 [;^.^]。やっぱり、重ねないとね。

 帰宅時、257号線と浜松環状線の交差点の、環状線側で信号待ちしていたら、右手の明屋書店と信号がブラックアウト。左手のラーメン屋は無事。直前に(環状線側が青に)信号が変わっていたので、消灯している信号の下、(私も含めて)環状線側の車は、どんどん交差点に入っていったが、あのあと、停電から回復するまで、257は通行止め状態だったのでは?

 新聞屋からのお知らせ。朝日新聞の購読料の自動引き落としをしているD銀行との取引がなくなるので、引き落とし先を変えるか、集金にするかにしてくれ、とのこと。もーめんどいなー。集金ったって、日中はいないし休日も留守にしがちなんだから、これは無理。(郵便局を含む)別の金融機関に、口座を作らないといけない。この機会に朝日新聞(紙)の購読をやめる、というのも、有力な選択肢だが、asahi.com がどの程度使い物になるか未知数。asahi.com の、少なくとも無料で読める分については、情報量が少なすぎて話にならないし、課金を払えば紙と同等のコンテンツが読めるのかも知れないが、かなり高いし。

 それにしても、どうしてD銀行と取引をやめたの? どっちの問題? 切ったの? 切られたの? [;^.^] D銀行からネズミのように逃げ出したのだ、とか言わないでね。[;^.^]

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*1999年05月07日:「ヨコハマ買い出し紀行」


 最近は、未知のマンガ家を書店で発掘(開拓)するのが、すっかり面倒になってしまって、ほとんどSFマガジンのレビューページが頼みの綱状態なのである。

 タイトルだけは知っていた、この芦奈野ひとしの作品が、実はSFであったということを知ったのも、SFマガジンのおかげ。だって、このタイトルと表紙絵では、まさかSFだとは思わんぞ、普通。[;^J^]

 ..なーるほど。これはなかなかいい。

 「オールディスの『グレイベアド』のファンならば必読!」、と紹介されているのだが、確かにその通りだ。創元推理文庫(創元SF文庫)版では「子供の消えた惑星」という訳題が与えられているが、これは人類破滅テーマの最高傑作のひとつ。どういう“破滅”かというと..“子どもが産まれなくなってしまった”のである。

 それだけ。

 ..この、たったひとつの“仮定”から演繹される「緩慢な破滅を迎えた世界の風景」が、息を呑むほどの美しさで描き出される「子供の消えた惑星」は、マイ・ベスト・SFのひとつである。「ヨコハマ買い出し紀行」のファンの大多数は、これを読んでいないと思うが、強くお薦めする。但し、絶版(または版元品切れ)かも知れない。

 浜松では今日発売となった、「インターネットクリニック」(宝島社のムック)の32頁に、「倉田わたるのミクロコスモス」が紹介されている。検索特集の一部で、手塚治虫の作品リストを検索したら、というシチュエーションだ。(無論、許諾を求めるメールはもらっている。例によって「返答無きは許可と見なす」という奴だが、もう腹も立たんわ。[;^J^])

 それはいいのだが、紹介文にバグがある。「年代別に並べるには、ダウンロードしたデータを自分で加工し、並べかえる必要がある」..あのなぁ..「全作品発表年代順リスト(アニメを除く)」が目に入らんかったんかいっ! (プンプンッ)

 ま、このムックを見て、私んちに寄ってもらえれば、上記の年代順リストがあるのは、すぐに判るはずだけどね。

 中島河太郎逝去。

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*1999年05月08日:九龍城砦


 浜松市立中央図書館で、手塚治虫関係の出版社調査。先週までの「手塚ファンmagazine」調査で、新たに“追加”された初出誌の分である。不明な(国会図書館に納本されていないか、または、納本されているか否か判らない)初出誌、多数。「出版社リスト」に反映させた。これは来週の更新時にアップロードされる。

 ユーゴの空爆。中国大使館が、NATOに誤爆された。何やってんだか。

 ニフのFCLAの会議室に、久々に茶々入れ。「中野ブロードウェイ」の話題から、「九龍城砦」に話がつながった。宮本隆司氏による「九龍城砦」の写真集を買い忘れていたのに気が付いたので、早速、BOOKWEBで注文する。ついでに、帰省時に、重くて大きくて買うのを断念(先送り)していた「幻想文学大事典」(国書刊行会)も、クリック。

 一度に一冊では送料がもったいないので、できれば他にも何か買おう..これが通販の落とし穴である。[^.^]

 東山魁夷逝去。

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*1999年05月09日:吹けよ風、呼べよ嵐


 謎の無気力状態。なにもできない。本も読めない。音楽も聴けない。ビデオもLDも、もってのほか。

 シンセを触る元気は残っていたので、(10月上旬の「オランダ人」オフのために)ウィンドマシンの音作りをする。(聞き慣れない楽器名だと思うが、要するに“風”の音を出す効果音楽器である。)ホワイトノイズとピンクノイズを素材にして、とりあえず試作第一号。9割方、これで問題あるまい。もう2〜3パターン作って、7月末の夏オフの時にでも、聴いてもらうか。

 スコアには指示されていないが、「雷鳴」も追加しておくべきかどうか、ちょっと逡巡する。雷鳴を加えるのならば、ノイズから合成するよりも、エクスパンション・ボード(SR-JV80-15)に、いい音が入っている。しかし当面、これ以外に使う予定の無いボードを買うのも、牛刀。(定価2万5千円。)ま、(夏オフですら)当分先のことなので、この課題、しばらく寝かせておきましょう。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: May 12 1999 
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