*1998年01月12日:未来は彼らの手の上に [;-_-]
*1998年01月13日:「稲生物怪録絵巻」
*1998年01月14日:EOF
*1998年01月15日:いたぶらずにはいられない
*1998年01月16日:スキー場に関する一考察
*1998年01月17日:雪国
*1998年01月18日:「天下一品」
*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*1998年01月12日:未来は彼らの手の上に [;-_-]


 PDメディアに、同心円状の引っ掻き傷を発見! これは修理だ。迷う余地は無い。[;^.^]

 まぁPDドライブ自身の不良か否か、即断は出来ない。きつめのゴミがドライブ内に混入し、これがメディアを傷つけた可能性も、小さくはないのである。

 何しろ、ここ数ヶ月来の私の部屋ときたら、この日記の看板に偽り無く、半ば本気で廃墟化が進行しつつあるのだ。部屋の掃除が先決だという気もするが、それはそれ、これはこれ。大体、恐くて、掃除出来る状況ではないのである。[;^J^]

 それにしても、Macのことは知らないが、Win95は、こういうハードトラブルに遭遇すると、信じられないほどぶざまな様相を呈する。何しろ“帰ってこない”のである。なに、これ?

 延々と、R/W出来ないトラックにアクセスし続けるのだ。ハングアップではない。実のところ、ハングアップする方が、(無理で無意味な耐久試験に突入しないぶん)まだましだ。

 直接の原因は、PDメディアかも知れない。松下のPDドライブがタコなのかも知れない。しかし、Win95に制御が帰って来ていない訳ではないのである。いや仮に、OSの最上位レイヤーには、下層レイヤー(BIOS等)が何をしているのか把握出来ていないのだとしても、少なくともPCには制御が帰って来ているはずだ。

 タイムアウトしろよ!!

 ユーザーが、その1トラックが読める可能性がゼロでは無いかも知れないと無限にリトライし続けることの方が、読みにくいメディアだからという理由でさっさと突っ返されることよりも、より望ましいことであるとみなすと、本気で考えているのか? マイクロソフトよ、お前らは馬鹿か!?

 馬鹿で思い出したが、scandisk。これもまた、「完全チェック」中にエラーで引っかかると、そこで“同じ箇所を”リトライさせるか、あるいは、(時には数時間かかる)チェック全体をアボートさせるか、事実上このふたつ以外の選択肢が無い。

 マイクロソフトよ、お前らは馬鹿か!?

*目次へ戻る


*1998年01月13日:「稲生物怪録絵巻」


 「稲生物怪録絵巻 −江戸妖怪図録−」(小学館)が、紀伊國屋から届く。「稲生物怪録絵巻」(堀田家本)「稲生物怪録」(柏正甫)「三次実録物語」(稲生武太夫)を完全収録した、基礎資料である。

 なぜ購入したのかと言うと、半年ほど前から、怪談(あるいは怪談的な書物)を、少しまとめて読んでいるのだが、実に極めて頻々と、この「稲生の怪物絵巻」が引用、考察、あるいは再話されているからである。

 白山宣之の漫画「平太郎お化け日記(上・下)」(「10月のプラネタリウム」所収)で、初めて稲生の物怪(もののけ)のことを知った。次に、荒俣宏の「新日本妖怪巡礼団 怪奇の国ニッポン」所収の「広島・三次市」の章で、実はかなり有名な怪談であることを知った。荒俣宏は、各バージョンの比較検討を行っているのだが、彼にこういう文章を書かせると、まさに絶品。手に汗握る面白さである。以降、気が付いただけでも、田中貢太郎「魔王物語」、泉鏡花「草迷宮」、「耳嚢」から「妖怪三本五郎左衛門」。また、未読だが、平田篤胤、巌谷小波、折口信夫、稲垣足穂らも、題材にしている由。

 白山宣之や荒俣宏が引用した絵を見ると、高橋葉介の妖怪画の元ネタの一部でもあるらしい。私は水木しげるを系統立てて読んでいないが、当然、彼も影響されていることであろう。(私の乏しい(僅か数十冊の)水木体験から言えることは、彼は、西洋妖怪悪魔画の、日本の風土への移植に秀でているということである。閑話休題。)

 錚々たる顔ぶれではないか。日本の誇る、魔界の語り部の最高峰とも言える人々が題材にした、それほどのものなのであれは、是非、原典を読んでおかなくては、と、思っていたところ、検索もしないうちに、いきなり見つかったのだ。たまたまパラパラと眺めていた、小学館の出版目録に掲載されていたのである。それで改めてBOOKWEBで検索・発注していたのが、今日、納本されたという次第。

 早速、「悪徳の栄え」(マルキ・ド・サド)の再読を中断して、居酒屋で通読。まさに圧巻、息を呑む。

 実に近代的な物語なのだ。稲生平太郎という武士(当時16歳)を、30日に渡って、様々な妖怪が襲撃する。が、平太郎はものともせずに超然としている。(却って、俺達が追っ払ってやるとばかりに乗り込んできた、親類縁者や法術士たちが、ほうほうの体で逃げて出していく始末。)とうとう30日目に、妖怪たちの総大将、「日本での名前を山本(さんもと)五郎左衛門という」魔物が、お前には敵わん、と、挨拶に現れ、彼と共に全ての妖怪たちが一礼して退散して行く、という、まことにあっけらかんとした物語である。なんの恨みも因果もない。妖怪たちの襲撃とは言っても、人命に危害を加える訳ではなく、ただただ驚かすだけ。

 そして、妖怪たちのフォルムの奇想天外さと、多様性。女の逆さ首が髪の毛を立てて歩いて来たり、八方に足と蟹のような眼がある大石が這い回ったり、訪れてきた知人の頭が膨らんで割れて、その中から赤子たちが這い出して来たり、天井からいくつもの青瓢箪が釣り下がって来たり、巨大な蜂の巣が出来て、赤や黄色の泡を吹いたり、まばたきをする青入道の死体を踏みつけたり、大きな蝶が飛来して柱に当たって砕け、数千の小蝶となった群がり飛んだり、首から下がいきなり腕になっている女の首が飛来したり..

 ..突然思い付いたが、(またかとお思いでしょうが)エヴァに似てるかも知れない。[;^J^]

 もちろん、使徒たちは、明確に人命を奪う狂暴な存在なのであるが、その形態の奇想天外さと、バラエティ。そして、一見して目的が不明で、ただただ人類(の生き残り)たちを、驚かす/苛めるためだけに、現れるがごとくである点。

 近代的、と見えたのは、そういうところかも知れない。いずれにせよ、この「稲生怪異録」、日本の誇る傑作怪異物語である。

*目次へ戻る


*1998年01月14日:EOF


 会話(議論)をしていて、一番苛々する相手。それは、自分の言葉がいつ終わったのか、EOF(エンドオブファイル)を明示しない人である。返事をしようにも、いつまで待てば良いのか解らないのだ。

 「どうぞ!」とか「以上!」とか「…なんだけど、君はどう思う?」とか言ってくれれば、こちらに言いたいことがあれば、すぐに引き取って、ロスタイムゼロで先に進めるし、特に言いたいことがない、あるいは、すぐには言い返せない場合でも、それなりのアクションを、すぐに示せるからだ。(私はしばしば、「ちょっと30秒待て!(30秒後には、痛恨の一撃をお見舞いしてやるから)」と、恫喝 [;^J^] するのである。)

*目次へ戻る


*1998年01月15日:いたぶらずにはいられない


 夜明け前から強い風雨。雨量はたいしたことはないのだが、風の強さが半端ではない。外出せずに朝っぱらから、飲酒と惰眠と読書とPC。まさに自堕落な桃源郷。

 別にネット社会に限らず、極めてしばしば見られる、不誠実な質問の形態がある。それは、先に自分の中で自分に都合のいい答えを用意しておき、それに合致する回答(予定どおりの回答)だけを歓迎し、それに合致しない回答は無視する、という類である。耳に心地よい言葉だけを聞きたいのだ。

 そして、そういう質問は、ハタから見ていると、底の底まで(彼が用意している回答まで)見え透いているものだ。

 そこで、暇な時には、彼が用意しているのとは異なる回答を返してあげることにしている。こういう親切心に満ち溢れているのは、無論、私だけではない。実に、この手の回答が、彼に殺到するものなのである。で、ここからが見物(みもの)なんだ。

 自爆したり、逆上したり、体面を保つために、ひたすら墓穴を掘り続けたり..

*目次へ戻る


*1998年01月16日:スキー場に関する一考察


 昨日も、関東地方では大雪だったらしい。おやおやたいへんだねぇ、えへらえへら..していて気が付いた。明日、俺は上京するんだった。[;^J^] ダイヤは乱れていないだろうな? 今頃になって心配になってきた。[;^.^]

 雪で思い出した。

 ここ数年、ご無沙汰しているが、年に一〜二回、スキー旅行に行くことがある。自力でバスツアーで出かけたことも(10年位前に)一度だけあるが、大概は、会社の同僚などの車に同乗させてもらうのである。(私には、雪道を運転する甲斐性は無い。)この場合、問題になるのは、旅行が終わったのちに、一体、どこに行ったのか、どこから帰ってきたのか、私にはさっぱりわからないことなのである。[;^J^]

 無理もない。なにしろ、スキー場というのは、全国どこに行っても、全く見分けがつかないのだから。

*目次へ戻る


*1998年01月17日:雪国


 ..って、つまり東京のことなんだけど。[;^J^]

 例によって7時14分浜松発、8時35分東京着の、東京直行ひかりである。熱海を過ぎる頃には、いつの間にやら、もう雪景色。

 そもそも1984年3月。大学卒業の年に、記録的な東京の豪雪に送り出されて以来、雪がいっさい降らない浜松で14年。数年に一度のスキー旅行以外、雪を踏んだことすら無い私が、地下鉄有楽町線永田町駅2番出口から国会図書館新館入口まで、雪かきされた歩道の中央を避け、歩道脇の処女雪にくるぶしまで埋まって歩いたからといって、嗤える人間がいるであろうか(いや、いない)。

 大体、この歩き方の方が、安全なのだ。

 国会図書館までの緩い下り坂の、綺麗に雪かきされた歩道の中央部には、一面の雪解け水。これがうっすらと凍っており、危険極まりないのであった。

 今日も主として高橋葉介調査。相変わらず「竜神伝説」が見つからない。少年ビッグコミックという初出誌情報は、ガセネタであったか? ヤングサンデーか? 「家族」も見つからない。「みこすり半劇場」という初出誌情報は、ガセネタであったか? 念の為「シャレダ!」も当たったみたが、丁度狙い目の付近が欠号。「月刊ニュータイプ別冊 コミックGENKI」なし、「BETTY 創廃刊号」なし、「コミックジャスティス」なし。「スコラ」の85年分を全部捜したが、「毛むくじゃらの手」は見つからず。収録単行本(「WOMEN'S ISLAND」)は、この年の10月に出ているのだから、これはもう「雑誌未発表」あるいは、誌名違い。

 それやこれやで、空振りが多くて疲れる調査であったが、「見つからない」というのも、重要な調査結果なのである。このストレスに耐えられない人は、リストマニア失格である。(その方が、多分幸せであろう。[;^J^])

 秋葉へ。パラレルスカジーアダプタを買う予定であったが、狙い目の Adaptec MiniSCSI、あるいはその相当品(買収されたんだかOEMなんだかで、違うメーカーから良く似た型番で出ているようだ)、または QuickSCSI 等を探すが、今日はここでは1時間弱しか持ち時間が無い。T-Zone ミナミ、T-Zone アウトレット、ラオックスコンピューター館、チチブ電器、等を慌ただしく見てまわるが、見つからず。「動作しない」という、負の情報を得ている製品だけは、あちこちで見かける。[;^J^]

 時間切れ。仕方がない。急ぐことはないのだ。

 池袋から西部池袋線で江古田へ。ここでFCLAの、とあるオフがある。(だから秋葉でじっくり探している時間が無かったのだ。)年に一度位しか訪れることのない街であるが、こじんまりとした情緒が好きである。地下の、やはりこじんまりとした居酒屋で、最終的には10人位で、やたらと美味い酒と料理を、呑みかつ食う。(多分、みんなで4升位は呑んだはず。)

 21時半の浜松行きこだまに乗るために、一足お先に失礼する。

 池袋での山手線への乗り換えには、成功。しかし、東京駅での降車に失敗。気が付いたら原宿。落ち着いて総武線と中央線で東京駅に向かう。(慌てられるほど頭が起きていない。)当然、こだまは、とっくに出たあと。

 ところが、怪我の巧妙。従来、このこだまを逃がしたら、あとは、東京から浜松に帰る足は、23時43分発の「ムーンライトながら」(浜松3時38分着)しかない、と、思い込んでいたのだが、時刻表を良く読むと、22時7分発の静岡行きこだまが、2/28までの金・土・日、静岡で「花の木金号」(ナイスネーミング [;^.^])に接続して、浜松に1時24分に着くではないか。

 このこだまに丁度間に合って乗り込んだのは良かったが..

 ..どうして、気が付いたら、沼津にいるんだ? [;^J^]

 こうなると、もはや人智では解明できない。[;^J^]

 大体、こだまは沼津になんか止まらんぞ。三島で降りて沼津に移動したのか? 何故? [;^J^]

 結局、沼津で慄えながら1時47分のながらを待ったのであった。やれやれ..

*目次へ戻る


*1998年01月18日:「天下一品」


 早朝3時50分に、全身冷え切って帰宅して(しかもながらでは、2時間立っていた)、シャワーすら浴びずに冷たい煎餅布団に潜り込んだのであるから、昼近くまで寝過ごしたのは、むしろ健康な証拠である。

 PDを、購入店であるOAナガシマささがせ店に修理にだす道すがら、ちょうど、京都方面で有名なラーメン屋のチェーン店「天下一品」の開店セールに通りかかる。

 半額セールということもあろう、駐車場も満杯であったが、運良くすべり込める。かなり待ってから、ラーメンと餃子。

 「天下一品」のラーメンを食べるのは初めてだと思うが..美味い! 最初の一口で、これは!と思った。スープがまた、美味い。これは贔屓にしなくては。(私にはグルメ的素養が全く無く、その筋のカイバラ的人間に言わせれば、こんなものは!かも知れないのだが、私の知ったことではない。)

*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jan 22 1998 
Copyright (C) 1998 倉田わたる Mail [kurata@rinc.or.jp] Home [http://www.kurata-wataru.com/]